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1/24ヒロインズC予想 山崎エリカ

末脚を生かせればナナノチカラ

 最強牝馬決定戦のヒロインズカップ。牝馬限定戦としては高重量を背負うレースですが、真冬のこの時期は馬場が軽いことが多く、障害力もスピードも問われるレースになっています。上位拮抗の近3年こそ勝ち馬が入れ替わっていますが、過去にはトカチプリティー、エンジュオウカン、フクイズミが何度もこのレースで上位争いをしたことがありました。基本的には総合力が問われるレースと考えて良さそうです。

 そこで◎には2歳シーズンは黒ユリ賞を、3歳シーズンはばんえいオークスを、4歳シーズンはクインカップ、ポプラ賞を制すなど、明け6歳世代トップの牝馬として活躍してきたナナノチカラを推します。昨年のヒロインズカップでは、ゴール手間で詰まって3着に敗れましたが、昨年は馬場水分以上に時計が掛かる重馬場で、各馬がけん制し合うなか、果敢に先行しての結果なので、悪い内容ではありません。負けて強しのレース内容だったと言えるでしょう。そのナナノチカラが昨年12月に戦列復帰して、前走で復調気配を見せたとなれば、この馬を本命視するのが順当でしょう。昨年は押し出されてハナへ行ってしまいましたが、今年は本来の末脚を生かす形で勝ち負けを期待します。

 ○は重賞勝ちこそないものの、過去2年のこのレースでは4着、5着、そして前哨戦レディスカップでも3着と常に善戦のアアモンドマツカゼ。前走の天馬賞を圧勝して、今回ではトップハンデを背負うレディースカップの勝ち馬キサラキクは、「余力?」で積極的に狙う気になれないので、アアモンドマツカゼを上位に取りました。横の◎ナナノチカラを見ながら動いて行けるメリットもあるので、この馬が対抗です。

 ▲はこちらも重賞勝ちこそありませんが、一昨年の黒ユリ賞2着、昨年の柏林賞2着のアアモンドセブン。この馬は前半から動いて行ってこそ勝負になるタイプで、今回は1、2番手が狙えそうなメンバー構成。他馬に絡まれると障害早仕掛けで失敗する場合もありますが、高重量戦ともなると絡んでくる馬も、そうはいないでしょう。また、天気予報によると本日は降雪とのことで、馬場が軽くなるほどチャンスが広がります。

 △は現6歳世代ではナナノチカラの2番手の牝馬として活躍してきたセイコークイン。ナナノチカラが本番に強いこともあり、この馬も重賞で再三に亘る善戦を見せながらも未だに重賞未勝利ですが、ここへ来てさらに力をつけて、前走で牡馬相手のオープンを勝利したとなれば、侮れないものがあります。この馬も前に行くタイプなので、理想は軽馬場ですが、重馬場でもそれなりの結果を出しているので悪くはありません。

 あとは昨年11月のクインカップでは、逃げてキサラキクを2着に降して勝利したフェアリードール。クインカップ勝利後は、相手が強くて前に行けていないことを考慮してもややスランプ気味の成績ですが、今回はトップハンデのナナノチカラやキサラキクよりも20kgも重量が軽いことを考えると警戒は必要です。ある程度前の位置を取ってさえしまえば、面白い馬です。

 他では3年前のばんえい大賞典では波乱の立役者となったコウシュハクィーン。一昨年の11月以降、勝ち星から遠さかっていますが、ジリジリ伸びるタイプなので時計勝負では分が悪く、勝ち味が遅いところがあるもの確か。ただ、ジリジリでもいい脚が長く使えるタイプなので、ある程度前の位置からジリジリを持続させられる高重量戦は、加点材料になります。接戦の形になれば、バテずに伸びてくるので、再び穴を開ける可能性もあるでしょう。

 ◎ (7)ナナノチカラ
 ○ (8)アアモンドマツカゼ
 ▲ (6)アアモンドセブン
 △ (5)セイコークイン
 △ (2)フェアリードール
 △ (9)コウシュハクィーン

 馬複
 7-8 2000円
 7-6,5 1500円
 7-2,9 500円 計6000円

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