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今週の見どころ(8/14~16)

 8月15日(日)のメインに実施される重賞・ばんえいグランプリは、南関東地区(浦和、大井、川崎、船橋の各競馬場と関連場外)などでも発売が行われます。そのうちのひとつ大井競馬場(トゥインクルレース開催日)では、当日、『ばんえい十勝 in TCK 2010』として「ばん馬と綱引き!」や「ばん馬デモ走行」をはじめ様々なイベントが行われます。また、競馬著名人による「ばんえい十勝トークショー!」(場所:トゥインクルステージ)、「ばんえい場立ち予想会!」(場所:正門2階ふるさとコーナー)も実施されます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

帯広競馬場では、マスターズカップほかのイベントが行われます。
レラスポット北彩都でのイベントはこちら
※8月の毎週日曜日には、Aiba場外で競馬著名人による場立ち予想が行われます。今週(15日)はAiba石狩に須田鷹雄さん、古谷剛彦さん、古林英一さんが登場します。

 8月14日(土)のメイン第11レースには、とかちマッシュカップ(B1級-1・2組決勝・20:00発走予定)が行われます。8月7日第10レース(B1級-2組)、8日第7レース(B1級-1組)の上位馬による一戦。
 注目はキョウワテンリュウ。4走前にはフクイズミを下し、前走ではB1級-1組を勝利と波に乗っています。今回は別定10キロ増のトップハンデの克服が課題でしょう。
 同じ前走で3着だったのがキョウエイボーイ。障害巧者だけに、基礎重量が増えるのは有利といえます。
 前走B1級-2組勢では、勝ち馬トウリュウが筆頭格。僅差の負けが続いていましたが、前走は第2障害先頭から押し切るこの馬らしい勝ち方で、復調気配がうかがえます。

 この日の第10レースは白菊賞(19:25発走予定)。今季最初の2歳オープン特別で、牝馬限定戦です。今年の2歳世代は、オイドン、ニュータカラコマらがいる牡馬と違い、牝馬には傑出馬が不在です。
 ひとまず中心はアアモンドマツカゼ。2歳A級-1組に編入されてからの近4戦は未勝利ですが、すべて掲示板に載り、牝馬には先着を許していません。ゴール前で一杯になるレース続きで、牡馬一線級と渡り合うには力不足でしょうが、牝馬同士なら勝機が見込めそうです。
 4月の第1回能力検査で一番時計を叩き出したトモエウンカイは牡馬に伍しても負けないパワーの持ち主。ここも障害次第ですが、逆転候補筆頭といえるでしょう。
 同2番時計のプリンセスヤヨイは一頓挫あってデビューが遅れました。しかし、7月の新馬戦では、相手に恵まれたとはいえ2着を26秒8もちぎって勝利を収めており、将来性を感じさせます。相手強化の今回が試金石となりそうです。

 8月15日(日)のメイン第11レースには、重賞・第22回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)が行われます。
 ファン投票での上位馬と、主催者選抜(賞金上位)馬による夏のばんえいナンバー1決定戦。基礎重量は牡馬820キロ、牝馬800キロで、カネサブラックのみ別定10キロ増の830キロでの出走です。
 北斗賞馬カネサブラック(ファン投票2位)、旭川記念馬フクイズミ(同1位)、両重賞で惜敗を喫したニシキダイジン(同4位)の三つどもえでしょう。
 カネサブラックはナイター期間の重賞ではなぜか勝てませんでしたが、昨年の北斗賞で初優勝。先日の同レースで連覇を成し遂げました。現在行われている古馬重賞(牝馬限定戦除く)のうち、勝っていないのは、このばんえいグランプリと帯広記念、ばんえい記念だけとなりました。今季中の全制覇も見込めそうですが、ハンデが不利なここは底力に期待でしょう。
 フクイズミはたまに障害でモロさが出ますが、毎回しっかり末脚を伸ばしてくるのは見事。昨年のこのレースでは、今回と同じ30キロ差でカネサブラックを完封しています。連覇の可能性十分といえるでしょう。
 ニシキダイジンは今でこそオープンで五指に入る強豪ですが、ブレイクのきっかけとなったのが08年のこのレース。ファン投票24位からの出走で、8番人気(10頭立て)の伏兵でしたが、先行策からしぶとく末脚を伸ばして勝利。今年3月にはばんえい記念を勝つなど、その後の活躍は語るまでもありません。ここも思い切りのいいレースでファンを沸かせてくれそうです。

 この日の第9レースにはスピードスター賞(3歳以上選抜・18:45発走予定)が行われます。2歳平場戦並みの500キロの定量で争われる一戦。ばんえいのスピード自慢たちが集結しました。
 注目したいのは4歳牝馬コマクイン。世代限定重賞2戦、オープン混合の2戦を含め、10戦連続で3着以内と充実一途の近況です。4歳の10キロ減+牝馬の20キロ減で他馬より30キロも軽く、ここも一気の逃げ切りが期待できそうです。翌16日の4歳オープン特別ではなく、こちらを選んだことにも意欲を感じます。
 ヤマノミントカミナリコトブキライアンらも前に行きたいタイプでハイペース必至。ハマれば、追い込みにかけるキングファラオハマナカキングらにもチャンスがありそうです。

  8月16日(月)のメイン第11レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:00発走予定)
 6月27日に行われた4歳重賞・柏林賞のほぼ再戦。そのレースで1番人気を裏切り9着だったアオノレクサスに再度期待します。その後は、3、3、1、1着と復調。前走3・4歳オープン-2組選抜は4着でしたが、第2障害でのロスを末脚でカバーし、勝ったワタシハキレイズキを6秒5差まで追い込みました。
 柏林賞で重賞初制覇を遂げたジャングルソングは続く前走の重賞・はまなす賞(3・4歳混合)でも3着に入り、一気に世代のトップクラスの仲間入りを果たしています。
 ワタシハキレイズキは柏林賞で6着。前走3・4歳オープン-2組選抜での勝利は、第2障害を越え、軽量の3歳馬2頭に一旦は交わされ3番手に後退したものの、ゴール前で差し返す価値ある内容でした。負担重量が増える特別戦では苦戦傾向がありますが、勢いに乗りたいところです。

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