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2010年6月 アーカイブ

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6/27柏林賞予想 矢野吉彦

ジャングルソングから総流し

 なんかイヤですね。先週の旭川記念の予想結果。私だけ「ハズレ」で、ここまでの集計「-7000円」と書かれちゃうなんて。セコイ金額の配分でしたが、ハッキリ言って私だけですよ、フクイズミとカネサブラックではおもしろくないと思って予想したのは。だからハズレちゃったんですけどね。あの日、テレビ中継の中で予想対決をした木本さんの気持ちが痛いほどよくわかります(斎藤さんがトップ、私が2位、木本さんが最下位でした)。

 さてさて、負け犬の遠吠えは今回は(次回以降も続くかもしれませんから、あえてこう書きます)このくらいにして、柏林賞の予想です。牡馬730㎏、牝馬20㎏減の定量で行われたばんえいダービーは、1番人気のキタノタイショウが優勝、2着に2番人気のホクショウバンク、3着に4番人気のアオノレクサスと、堅い決着になりました。それから半年。馬の成長と、今回の重量差がどう影響を及ぼすか。最近のレースで言えば、6月6日のスカパー795二元中継開始杯ライラック賞が、今回の重量差と同じなので参考になりそうな気がします。
 買ってみたいのは、ジャングルソングですね。参考になりそうなそのレースは1番人気に推されながら最下位に惨敗。それでも、続く前走で勝ち馬から僅差の4着に来ていますから、調子そのものは悪くないと思います。同馬とフクドリとの比較ではフクドリのほうが上と見られているようですが、これまでの直接対決ではフクドリのほうが重量で恵まれていたことが多かったんです。今回は同重量となるので、差はなくなったと見たいのですが。
 さらに今回は、前々走での大敗があるので、1番人気にはならないでしょう。なので気楽にレースができるはず。何かに負けても2着はあると期待して、この馬から枠複を流します。相手は、こうなったら総流し。5-6、6-7、6-8を1000円ずつ、1-6、2-6、3-6、4-6を500円ずつの計5000円で行きましょう。

 なにしろ早くも一人負けの状態ですから、もう攻め続けるしかありません。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、です。なお、私は27日もテレビ中継の司会を担当、翌28日はAiba札幌中央で場立ち予想会を開催します。どうぞよろしく。では、今回はこのへんで。

6/27柏林賞予想 斎藤修

久々も安定感でアオノレクサス

 予想の詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎(10)アオノレクサス
 ○(6)ジャングルソング
 ▲(1)フクドリ
 △(7)アアモンドヤマト
 △(5)ホクショウバンク

馬単
10-6、6-10 1,000円
10-1,7,5 500円
6-1,7,5 500円

今週の見どころ(6/26~6/28)

2010年6月25日(金)

 6月26日(土)のメインには、オッズパーク杯・ヤングジョッキー賞が行われます。騎手免許取得年が新しい順(同じ取得年の場合は、年齢の若い騎手優先)9名(1頭出走取消)による選抜戦。フレッシュな顔ぶれによる好レースが期待されます。なお、このレースに騎乗する騎手のインタビュー動画がオッズパークサイトにて公開中です。また、翌27日(日)メインは4歳馬による重賞・柏林賞。3歳重賞での実績馬、4歳になって頭角を現してきた上がり馬が勢ぞろいし、混戦ムードが漂います。どちらもお見逃しなく。

※今週のイベント情報はこちらこちら
※オッズパークのキャンペーン情報はこちら

 6月26日(土)のメイン第11レースはオッズパーク杯・ヤングジョッキー賞(騎手指定選抜・20:00発走予定)。出走馬の重量区分は、320万円未満から100万円未満までとなっています。
 浅田達矢騎手がこのレース連覇の可能性十分といえます。今回騎乗するインフイニティーは今季9戦して8戦が3着以内と堅実さが光るタイプ。ただ、決め手を欠く面があり勝ち星はひとつだけです。早めに第2障害を越え、どこまで粘らせることができるでしょうか。
 長澤幸太騎手のコーネル貝羽智生騎手のブランドボーイは、A2級-1組での戦いとなった近走は勝ち星こそありませんが、大崩れの少ない成績を残しています。相手関係が楽になった今回はチャンスといえそうです。
 トップハンデはキツそうですが、林義直騎手のアアモンドヤワラが昨季、オープン混合戦で連対した地力をみせつける場面もありそうです。

 6月27日(日)のメイン第11レースに重賞・第4回柏林賞(4歳・20:05発走予定)が行われます。銀河賞(9月19日)、天馬賞(1月3日)へと続く4歳シーズン三冠の初戦。出走馬の重量区分は、オープン2頭、400万円未満1頭、320万円未満2頭、250万円未満5頭です。
 アアモンドヤマト(690キロ)は3歳三冠にすべて出走して、一冠目のばんえい大賞典で2着。今季2度行われた4歳オープン特別でも僅差の2、3着があります。障害しだいというのは以前と変わりませんが、4歳になって最後まで歩き切れるパワーが身についたようです。今回、重賞勝ちがある実績馬はハンデを課せられており、前述の4歳オープン特別2戦それぞれの勝ち馬ジャングルソングフクドリは今回が重賞初挑戦と経験不足が心配。重賞経験、近走の勢いともあるのに、ハンデが有利なアアモンドヤマトに重賞初制覇のチャンスといえそうです。
 3歳二冠目のばんえい菊花賞、三冠目のばんえいダービーを制したのがキタノタイショウ(720キロ)。ダービー後は、同世代相手では重いハンデが課せられていることもあり勝利がありません。しかし、毎回しっかり末脚を披露し存在感は示しています。
 菊花賞、ダービーでキタノタイショウと僅差の戦いを繰り広げた2頭。アオノレクサス(700キロ)は4歳になって、終いにもうひと脚使えるようになったことに成長を感じます。前走で久々の勝利を挙げ、3開催あけて調整されてきた臨戦過程は魅力です。もう1頭のホクショウバンク(710キロ)は昨季終盤、障害巧者らしからぬレースを繰り返していましたが、近2走連続2着で復活の兆しがうかがえます。
 近走の充実度では、ジャングルソングフクドリ(ともに690キロ)に分がありそう。なかでもフクドリは、近6走で5連対、3着1回と好調を持続しています。

  6月28日(月)のメイン第11レースはトマム特別(オープン-2組・20:00発走予定)。出走馬の重量区分は、すべてオープンとなっています。
 オープン-1組のメンバーから解放されたギンガリュウセイに勝機到来といえます。有力馬がばんえい十勝オッズパーク杯にまわった今季最初のオープン-1組特別と、続く平場のオープン・A1級決勝混合こそ馬券圏内を確保しましたが、その後2戦は一線級の壁に阻まれました。休養を挟んで、今回は3開催ぶりの登場となりますが、このメンバーに入れば総合力で上位です。
 相手はとりあえずウメノタイショウオレワスゴイの両障害巧者が有力。実績では断然のトモエパワーがばんえい記念以来の実戦をどう戦うかにも注目です。

旭川記念 予想結果

2010年6月21日(月)

斎藤:馬単2-3 1,500円的中! 払戻13,650円
須田:馬単2-3 1,000円的中! 払戻9,100円
山崎:馬複2-3 2,000円的中! 払戻7,600円
矢野:ハズレ

【ここまでの集計】
斎藤  修 +13,450円
須田 鷹雄 +11,600円
山崎エリカ  +3,600円
矢野 吉彦  -7,000円

6/20旭川記念回顧

フクイズミが豪脚発揮!

 20日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、3番手で第2障害を下りたフクイズミが差し切って勝利。重賞9勝目を挙げるとともに、昨年に続くこのレース連覇を果たしました。

 今年初となるナイター重賞で、馬場水分1.8%と重馬場のコンディション。照明に照らされた砂煙がもうもうと立ちのぼりましたが、オープン馬にとって700キロ台の荷物はお手のもの。特にばんえい記念馬ニシキダイジンはハイラップを刻んで飛ばし、後続に大きな差をつけて第2障害下へ。他馬も2、3度脚を止める程度で、余力十分に第2障害を迎えました。
 他馬が追いついたのを見計らって、ニシキダイジンが先頭で登坂開始。ひと腰で軽快に駆け上がり、後続との差を一気に広げにかかります。障害を下っていくその後ろ姿を見る形でカネサブラックが仕掛け、4馬身ほど後ろから追撃態勢。今回は難なく障害を突破したフクイズミが、さらに1馬身後方から追いかける展開となりました。
 快調に逃げるニシキダイジンでしたが、追う2頭はそれ以上の末脚で追い上げ、残り10メートル付近で3頭が横並びに。こうなれば"追う者の強み"で、特に末脚に絶対の自信を持つフクイズミに有利。残り5メートルを切ったあたりでフクイズミが先頭に躍り出ると、しまいまできっちり脚を伸ばし、着差以上の完勝を演じました。0秒8差でカネサブラックが続いて2着。さらに0秒8差でニシキダイジンが3着入線を果たしました。

 3頭によるゴール前の激しい叩き合いは非常に見ごたえがありました。しかし最後に笑ったのは決め手鋭いフクイズミ。700キロ台の軽量戦とはいえ、馬場の重さがわずかにフクイズミに味方したと言えるでしょう。改修されて難易度が増した第2障害を難なく突破したのは充実ぶりの現れ。今季も目が離せない存在です。
 カネサブラックはばんえい記念から3連続2着。5歳時に勝ちきれない面を見せていましたが、それを思い起こさせるようなレースが続いています。とはいえ同時に7連続連対中と安定しているのは確かで、きっかけひとつで浮上する可能性は十分でしょう。フクイズミ、トモエパワーとともに松井浩文厩舎の主軸として、今季も活躍が期待できそうです。
 頂点を極めても"我が道を行く"ニシキダイジンが、逃げ粘って3着。やはり先行力なら現役ナンバー1と言え、今後も軽馬場や、高重量で他馬が障害で苦戦を強いられるような際には注意が必要です。

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尾ヶ瀬馨騎手「逃げたニシキダイジンを追いかけたかったですが、障害に不安のあるタイプなので、いろいろ計算して騎乗しました。でもあの位置で障害を下りることができたので捕まえられると思えたし、残り20メートルを過ぎて追い出してもまだ余力はあったので、これはイケると思いました。年齢を重ねましたが、まだまだ頑張ってくれそうです。牝馬でこれだけの馬はなかなかいないですね」

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