ジャングルソングが世代の主役に名乗り!
27日(日)に行われた柏林賞(4歳オープン)は、単勝4番人気のジャングルソングが優勝。重賞初挑戦でいきなりタイトルを奪取しました。
馬場水分は0.6%と、よりパワー優先の重馬場に。しかし各馬勢いよく飛び出し、第1障害を越えたのちも意外に速いペースで展開しました。コマクインがペースを握り、以下アオノレクサス、アアモンドヤマト、ワタシハキレイズキなどが入れ替わりつつ馬群をリード。これにフクドリが加わって第2障害を迎えました。
ひと呼吸入れて登坂を開始したのはワタシハキレイズキ。まさに息もつかせぬ速さで、他馬を揺さぶります。これに反応したのか、アオノレクサスとコマクインも仕掛けましたが、特にコマクインは抜群の掛かりを見せてひと腰で突破。遅れてワタシハキレイズキ、キンノカミが続きました。
しかし重馬場とハイペースが響いたか3頭の脚取りは重く、その後に障害を下りた各馬の脚いろが遙かに上回っている状態。アアモンドヤマト、ジャングルソングが脚を伸ばす一方で、コマクインは残り10メートルでストップ。その間隙を突いて先頭に躍り出たのがジャングルソングで、結果2秒2差をつける完勝を演じ初タイトルをゲットしました。2着はコマクインで、アアモンドヤマトもよく追い込んだものの3着まで。しぶとく脚を伸ばしたキンノカミが4着で入線しました。
各馬が馬場に苦しむなか、脚いろを乱さずに荷物を運びきったジャングルソング。昨年度末のクリスタル特別と5月のすずらん賞で同世代の強豪を破っていましたが、今回の勝利で4歳世代の中心勢力として、はっきり名乗りを上げました。4月に開業したばかりの西弘美調教師は早くも重賞初制覇。人馬ともに今後の活躍が期待されます。
細川弘則騎手「もう少し馬込みのなかで競馬をするつもりでしたが、想像していたよりもペースが速く、馬も『これ以上は無理』という反応だったので、様子を見ながら第2障害までついていきました。ペースが速かったぶん、他馬の障害の切れも良くなかったし、コマクインが下りた頃を見計らって仕掛けました。それでも天板で止まったし"やっぱり馬場が重かったかな"と思いましたが、障害を下りてから少し追ってみたら反応が非常にいいので、"このチャンスは逃がせない"と思いました。もともと障害を下りてからの瞬発力がいい馬ですから。勢いに乗って、このまま活躍してほしいですね」