ユーファンタジー重賞初制覇!
25日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のユーファンタジーが快勝。重賞初制覇を果たしました。
キタノメイゲツが出走取消となり9頭立て。やや乾いた馬場で、砂煙をもうもうと上げて各馬が第1障害を通過。スマイルダンスやニシキエースあたりが代わるがわる先頭に立ちながら、ほぼ横一線で第2障害を迎えました。
真っ先に仕掛けたのはユーファンタジーで、ほぼ同時にカネサローズとスマイルダンスも登坂開始。なかでもユーファンタジーが抜群の掛かりを見せ、勢いよく荷物を引き上げると先頭でクリア。2、3馬身ほど遅れてスマイルダンスも障害を下りていき、同じような間隔でキクノリアルとカネサローズも続きました。
先頭のユーファンタジーの逃げ脚は快調で、後続との差を一気に広げる展開。残り10メートル付近でいったん脚が止まったものの、十分なリードを保っていたのが奏功。結局、余裕の手応えのまま後続に7秒差をつけて逃げ切り勝ちを収めました。先に下りたスマイルダンスと追ってきたキクノリアルによって演じられた2着争いは、残り5メートル付近で前に出たキクノリアルに軍配。以下スマイルダンス、ハギノプリンセス、キタノハヤカゼと入線しました。
ここへきてグングン調子を上げてきたユーファンタジーが、勢いそのままに重賞制覇。ばんえいプリンセス賞、ばんえいオークスでともに4着と、上位の力を示していましたが、これで一気に世代牝馬の頂点もうかがえる存在であることをアピールしました。700キロを曳いたニシキエースを別とすれば他馬より10~20キロ重い荷物を課せられていただけに中身も濃く、今後の古馬牝馬重賞でも期待が持てそうです。
キクノリアルは軽量660キロが味方したとはいえ、最後にスマイルダンスを交わしきったあたりは地力強化の証明。勝ちきるにはさらなるパワーアップが必要と思われますが、今後もクラス面から軽ハンデが予想されるだけに、侮れない1頭となりそうです。
安部憲二騎手「重量は前走より50キロもアップしましたが、前走、前々走と調子は上向いていました。障害の天板でヒザを折ったりするので、それだけを気をつけていました。(鈴木恵介騎手がライバル視していたが)ここでは格が違うかなと思っていたので、それが証明できて良かったです」