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1/2帯広記念回顧

フクイズミ鮮やかな差し切り勝ち!

 2日(金)に行われたのは帯広記念(4歳以上オープン)フクイズミが持ち前の末脚で制し、重賞5勝目を挙げました。

 徐々に馬場水分が下がり、このレース時点で4.7%。高重量戦ということもあり、中間点で2度止まり、3度止まり、ようやくといった感じで第2障害にたどり着きました。各馬横一線も、ニシキダイジン、ナリタボブサップ、スターエンジェル、ミサイルテンリュウの順。
 早めに仕掛けたのはミサイルテンリュウとニシキダイジン。特にニシキダイジンは掛かりよく、ひと腰で天板近くまで登坂。一歩遅れて動いたナリタボブサップ、エンジュオウカン、カネサブラックも上々の登坂を見せました。しかし先頭クリアはニシキダイジン。差なくエンジュオウカン、その後ろにナリタボブサップが続き、以下カネサブラック、スーパークリントン。ミサイルテンリュウとトモエパワーが並んで下り、フクイズミは8番手からでニシキダイジンとはおおよそ15秒差。
 先頭はニシキダイジン。その後ろが大混戦で、残り30メートル付近でエンジュオウカンが止まり、カネサブラックが抜け出し、トモエパワーも押し上げましたが、大外から豪脚一閃フクイズミ。残り15メートルで2番手に上がったフクイズミは、しぶとく脚を伸ばすニシキダイジンをさらに追いつめ、馬体がゴール線を越えたあたりで並び掛けると、交わしきったところがゴール。この馬らしい、寸前での逆転勝利を飾りました。ゴール線上でわずかにもたついたニシキダイジンでしたが、なんとか2着を死守。3着にトモエパワー…、と思われたところソリの後端が残っており、その隙にカネサブラックが滑り込んで3着となりました。以下、地道に歩き続けたスーパークリントンが4着で、トモエパワーが5着。

 フクイズミが勝つ時は常に“鮮やか”という表現がなされますが、今回はいつも以上に鮮やかな差し切り勝ち。いくら末脚確かなフクイズミといえども、880キロを曳いての障害8番手は絶望的な位置と思われました。しかし残り30メートルである程度の位置まで押し上げられたのが、今回の勝因。とにかく前を交わしていくだけ、というこの馬らしい見事なレースを演じてくれたと思います。
 軽めの馬場なら先行力あるニシキダイジンにもチャンスがありましたが、馬場水分が下がってきただけに同馬の2着には驚かされました。今季はばんえいグランプリ制覇など目覚ましい地力強化を果たしており、ムラ駆けタイプとはいえ今後も決して軽視はできない存在と言えるでしょう。
 1番人気のカネサブラックは3着。障害4番手から徐々に前を交わし…、という可もなく不可もないレースぶりでしたが、決め手に欠ける面がここでも3着という結果に表れてしまった印象です。ただ、重量に左右されず安定して上位に食い込むあたりは、さすがのひと言。今後も重賞戦線の主役であることは間違いありません。

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尾ヶ瀬馨騎手「今日は第2障害で難儀したけど、この馬の力で勝つことができました。第1障害ではバランスを崩しましたが、馬場が重くなるとそういう部分を見せるタイプ。最後はニシキダイジンをなんとか捕まえなければと思って真剣に追って、僅差でしたがゴールでは勝ったなと思いました。すごい馬ですし、ばんえい記念にも1度挑戦してみたいと思わせる馬ですね」

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