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馬券おやじは今日も行く(第34回) 古林英一

追悼、スーパーペガサス

 先日、名馬スーパーペガサスの訃報が公になった。病状は思わしくないという噂はかなり以前から聞いてはいた。だが、奇跡の復活を信じていたファン・関係者も少なくはなかったろう。競走馬としての復活は無理としても、せめて引退式をやって種牡馬入りしてほしいと小生も切に願っていたのであるが、その願いもむなしくなってしまった。無念としかいいようがない。

 正直なところ、スーパーペガサスが馬券を通じて小生に利益をもたらしてくれた記憶は皆無である。スーパーペガサスのばんえい記念4連覇は、そのまま小生のばんえい記念4連敗でもある。

 だが、しかし、スーパーペガサスという稀代の名馬は小生に「ばんえい」というものを教えてくれた。高重量戦と低重量戦の違い、ばん馬の成長、血統等々、スーパーペガサスを通じて様々なことを学んだ。もっとも、学んだことがちゃんと身についたとはいいがたいところでもあるのだが…。

 厳寒の帯広で1トンの高重量をものともせず、1トンの高重量に苦しむ他馬を尻目に、しっかりとした足取りで悠然と先頭でゴールをめざすばんえい記念の光景は目について忘れることはできない。「今年もスーパーペガサス、文句なしっ!」という実況の井馬さんの声も耳に残っている。

 伝え聞くところによると、スーパーペガサスは誠に真面目な馬であったという。騎手の意思をしっかりうけとめ、いやがることなく、障害を越え、しっかりとゴールをめざす馬だったという。おそらく持ち前の類い希な強い意思力をもって、懸命に病魔と闘ったことであろう。

 新生・ばんえい十勝にその姿を見せることはついに叶わなかったが、ばんえい記念の度にその強さは伝説となってファンの間で語り継がれることであろう。目の前でスーパーペガサスの勇姿を見ることができたのは幸せなことであった。

 スーパーペガサスを超える名馬が現れてほしいのと同時に、未来永劫現れないような気もしてしまう。関係者のみなさんのご苦労に改めて敬意を表するとともに、スーパーペガサスの冥福を心より祈念する。スーパーペガサス・メモリアルのようなレースを作ってほしいものである。

pegasus.JPG

【スーパーペガサス】
父・ヒカルテンリュウ、母・アサヒシャルダン(母の父・マルゼンストロングホース)
通算成績 155戦42勝(連対率49.0%)
獲得賞金 100,739,000円(ばんえい記念4連覇、帯広記念、旭王冠賞3回、北見記念2回、岩見沢記念2回、ばんえいグランプリ2回、チャンピオンカップ2回など、重賞20勝)
※現在帯広競馬場にてスーパーペガサス追悼展開催中。

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