11日(日)に重賞のイレネー記念(3歳オープン)が行われます。世代ナンバー1を決める一戦に、精鋭10頭がエントリーしてきました。
重量は全馬初となる680キロ。それだけに不確定要素も多いですが、ホクレン賞が630キロ(牝馬20キロ減)だっただけに、そこで上位にきている馬は、ある程度重量に対応できると見ていいでしょう。
ホクレン賞馬カネサリュウは、それ以降勝ち星を挙げていません。とはいっても、やはり賞金の関係でハンデ差をつけられていますし、そうしたなかでジュニアカップ2着など素質の高さを示しています。スピードだけではなく、しっかり歩き続ける底力もあるだけに、ここも好勝負が演じられるでしょう。兄にカネサブラック、カネサテンリュウがいる血統背景も強みです。
アローファイターがホクレン賞2着。敗れたとはいえ、カネサリュウと馬体を併せてのマッチレースを演じて実力を証明しました。前走プロキオン特別は珍しく大敗を喫しましたが、これまで26戦して掲示板をはずしたのは、たったの3回。その安定度も大きな魅力です。
年明けあたりから一気に台頭してきたのがミサキスペシャル。A-1での3戦連続連対ののち、つばき特別で2着に健闘。ジュニアカップは5着も、並みいる強豪を相手に1番人気に推されました。前走プロキオン特別で2着に巻き返していますし、大外枠を利して一気の頂点奪取も可能性十分でしょう。
そのプロキオン特別を制したのがパンチテンリュウ。ホクレン賞3着のほか、青雲賞2着、ナナカマド賞4着と、早い時期から一線級で活躍してきました。大崩れなく走れるだけに、ここも一発が期待できそうです。
早い時期から、といって挙げられるのはシベチャタイガー、コーネルフジの2頭。ともに2歳の前半戦をリードしてきましたが、近走は“らしくない”レースが続いています。シベチャタイガーは持ち前の障害力を発揮するものの終いにこらえきれず、コーネルフジは障害で苦戦して……、というレースぶり。ただ能力検査で1、2番時計を出した2頭だけに、素質の高さは折り紙付きです。大一番での巻き返しに期待したいと思います。
出馬表はこちら
【参考レース】
1/4 ホクレン賞(勝ち馬:カネサリュウ)
1/13 ガーネット特別(2着:パンチテンリュウ)
2/11 つばき特別(勝ち馬:コーネルフジ)
2/18 ジュニアカップ(勝ち馬:アローファイター)
3/3 プロキオン特別(勝ち馬:パンチテンリュウ)
※ホクレン賞、ジュニアカップの映像はこちら。また、これらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます