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2005年7月 アーカイブ

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今週(7/30~8/1)のみどころ

2005年7月29日(金)

 お盆開催の名物レースといえば、ばんえいグランプリ。現在このレースのファン投票を行っています。応募者の中から抽選で液晶カラーテレビ温泉ホテルミリオーネペア宿泊券などをプレゼント。ホームページからも応募できるので、ふるってご参加ください。なお、応募締切は8月4日(木)までとなっていますので、ご注意ください。
応募はこちら

 さて今週の日曜日、31日のメインレースはカエデ賞(3歳以上オープン)。スーパーペガサスなど、多数の有力オープン馬が出走します。注目は北斗賞上位組ですが、15キロ程度の加増であればスーパーペガサスも状態ひとつ。巻き返しは十分に考えられるでしょう。
 同じ31日の第9、10レースは、サマーカップトライアル(9R=4歳、10R=5歳)。8月7日に行われる4、5歳馬によるオープン戦、サマーカップの選定競走で、今回の成績上位5頭で本番のメンバーが編成されます。第9レースの注目は、やはりエンジュオウカン。今シーズンは旭川記念から使いだし、4着以下が一度もありません。その安定感に期待したいところ。第10レースではもちろんサダエリコ。重量が気になるところですが、北斗賞制覇で勢いに乗っているだけに注目です。
 30日(土)に行われるのは稲穂峠特別(800万円未満)。25日のニセコ特別の再戦といったメンバーです。となれば、やはりヤマノキャプテンとツルマキシンザンの一騎打ちとなりそう。割って入るとすれば、ビッグウエイトカップ4着のスピードカザンあたりでしょう。
 8月1日(月)は650万円未満による恵庭岳特別が行われます。前走で立て直したタカラボーイが中心となりそうですが、それぞれ3連勝と好調のスーパーミント、コウリュウオーザにも期待したいところ。

馬券おやじは今日も行く(第5回)  古林英一

稽古戻りの乱れ髪?

 7月18日、朝調教の見学のため開催中の岩見沢競馬場にお邪魔した。同行したのは、『馬産地ビジネス』『馬産地放浪記』などの著者・河村清明さん、ビッグレッドファームの蝦名マネージャー夫妻、それに川崎の馬主である鈴木さん、わが北海学園大学の競馬サークルVIP!の中地くんと竹中くん、それに小生の総勢7人。

 そもそものきっかけは、河村さんが「ばんえいに出撃しませんか」と小生を誘ったことにある。せっかくなら、朝調教からしっかり見せてもらおうということになった次第である。

 このところ、小生つくづく思うのであるが、「ばんえい」という競技は「馬のかけっこ」というよりも「馬のお相撲」なんじゃなかろうか。もちろん、2頭の馬が取っ組み合うわけじゃないが、呼吸をはかりつつ「うんしょっ!」と荷物をあげるところなんぞはほんとお相撲的だと思いません? 馬にしても、しっかり高カロリーのメシ食って、厳しい稽古を積んで体をつくる……まさにお相撲さんそのものですがね。

 さて、一行は、早朝5時に札幌を発ち、6時に岩見沢競馬場に到着した。夏の朝は早い。曇り空ながらも日はとっくにあがっている。広報のSさんに案内していただき内馬場へ。いる、いる、たくさんの馬が黙々と稽古を積んでいる(当たり前だ、馬がぺちゃくちゃ喋るわけはない)。周回コースをずりびきしている馬もいれば、障害コースを駆け上がる馬もいる。これが冬なら朝靄の中、体からもうもうと湯気を立てているところなんだが、さすがに夏場は体から湯気が立ち上ることはない。

 以前、帯広や北見で朝調教を見学させてもらったことがある。まだ暗いなかで、馬体から湯気が立ち上り、そうこうしているうちに陽が昇り、朝日に馬体が輝いている……いやあ、ほんと絵になる風景だ。

 「相撲取りさんどこ良うて惚れた。稽古戻りの乱れ髪」という都々逸があるそうな。確かに朝稽古の後の力士なんぞというのはなかなか風情があって粋な感じがするものだ。お相撲さんがモテるのはこのあたりなんだろうね。ばんばのずりびきを四股踏みとすれば、障害練習はさしずめ鉄砲とかぶつかり稽古といったところだろうか。いやあ、けっこう、けっこう、まことにいいものですなあ。

 午前11時。いよいよレース開始。小生と竹中くん以外の5人はいずれもばんえい競馬初体験。とはいえ、河村さんは名うての馬産地ライター、蝦名さんはあのコスモバルクを育てたビッグレッドファームのマネージャー、鈴木さんは静内でおこなわれる北海道市場で馬を買いつけに来た馬主さん、中地くんはカゼニフカレテの生産牧場の息子さん、いわばいずれも馬のプロである。

 恥ずかしながら、小生、馬を見る目のないことでは人後に落ちない。最近ではもうすっかりあきらめてしまって、パドックもほとんど見なくなってしまっているのだが、さすがに馬のプロたちだ。パドックで真剣に馬を見つめている。ばん馬とサラブレッドは違うと思うんだけどねえ……。

 いやいや、一概にそうともいえない。ばんえいファンなら、ばん馬生産に大きな足跡を残したマルゼンストロングホースという馬をご存じであろう。スーパーペガサスの母の父だ。この馬をアメリカから買ってきたのが、橋本聖子センセイのご尊父・丸善橋本牧場の橋本善吉氏だ。橋本善吉氏は牛を買いに行ってマルゼンストロングホースを買って来たのだという。これは小生が橋本善吉氏から直接聞いた話だから確かだろう。牛を見る目で馬を買って成功するくらいだから、サラブレッドを見る目のある人なら、同じ馬だし、何とかなるのかも。そう思って見ていたら、えらいもんです、彼ら、しっかり、パドックで目星をつけてけっこう的中させていた。小生? 小生はいつもどおり、しっかり撃沈。エンジュオウカンが負けるかもしれないという読みは正しかったが、まさかミスターハヤサキが2着に突っ込むとはねえ……(>_<)

レース回顧(7/23~7/25)

2005年7月26日(火)

 今週は岩見沢開催での最初の重賞、北斗賞が行われました。このレースの詳細は、別掲「北斗賞回顧」をご覧ください。
 23日のオープン勝入(混合3歳以上)は、6番人気のホクリュウイチが優勝しました。残り15メートル付近からサンデーブライアンとの一騎打ち。0秒1差の接戦を制して、今シーズンの初勝利となりました。
 25日(月)のニセコ特別(800万円未満)は、この路線の常連ツルマキシンザンとヤマノキャプテンが接戦を繰り広げ、わずかにヤマノキャプテンが先着しました。これで前走のエルム特別に続いて2連勝としたヤマノキャプテン。昨年同様、今夏も活躍が期待できそうです。
 なお24日(日)に行われた2歳戦は、メダマが優勝し、通算3勝目。デビュー以来8戦連続連対を続けています。

映像はこちら

7/24北斗賞回顧

サダエリコ快勝! ペガサス4連覇ならず

hokutosyo 7月24日(日)に行われた北斗賞(3歳以上)は、今シーズン絶好調のサダエリコが並みいる牡馬を抑えて優勝。このレース4連覇がかかっていたスーパーペガサスは、6着に敗れました。
 第2障害まではスーパーペガサス、サダエリコら有力どころが終始先行。そして真っ先に障害に挑んだスーパーペガサスでしたが、思いのほか馬体が上がらず苦戦。その隙にミサイルテンリュウ、サダエリコが抜け出しました。残り30メートル付近でサダエリコが先頭に躍り出ると、後続を一気に突き放して、ゆうゆうと今季初の重賞制覇。ミサイルテンリュウが、ゴール前で脚いろが鈍りながらも2着を確保しました。

成績はこちら
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安部憲二騎手

「レース前は、第2障害をうまくまとめられれば、と思っていました。(先に抜けた)ミサイルテンリュウを交わせる自信は半々くらい。でも先頭に立ってからは、思ったより手ごたえがよかったです。でもスーパーペガサスは去年まで3連覇している馬ですから、さすがにうしろが気になりました。とにかく、前に行く気の強さと一瞬の瞬発力の強さが、この馬のいいところです。馬場は見た目以上に重いのですが、よく頑張ってくれました」

金山明彦調教師
「前走を勝ったあとも、ずっと好調を維持していました。いつも作戦を練ることはなくて、すべて騎手にお任せです。この馬の良さは、前に行く気が強くてマジメ、あとスピードもあるところでしょう。今シーズンは馬の体調がよく、馬体重も増えて、馬体が充実しています」

7/24北斗賞予想 矢野吉彦

2005年7月23日(土)

 ばんえい競馬ファンのみなさん、こんにちは。1カ月半のごぶさたでした。今週(24日)は久々の重賞、北斗賞。その予想をご披露させていただきます。

 その前に、旭川記念と旭王冠賞の反省を。まず旭川記念ですが、これはしょうがないでしょう。穴狙いが基本の私ですから、単勝1、2、3番人気の馬がスンナリ1、2、3着に来てしまうようなレースはお手上げです。ハズれてもあまり悔しくありません。それより、問題は旭王冠賞です。こちらを素直に予想しすぎちゃいましたね。堅い本命馬+穴馬で決まるパターンというのはよくあるわけで、グレートサンデーは見ておかなきゃいけない馬だったと思います。なんたって、今シーズンの序盤ではスーパーペガサスを負かしたこともありましたし、大河原騎手の手綱もあったんですから。直前2戦の連続9着で見限ったのが失敗でした。スミマセン!   
 さて、北斗賞。定量戦のここは、どこをどうひねって考えても、スーパーペガサス中心になっちゃいますよね。他馬より重い荷物を曳いた前走の北海道競馬記者クラブ特別でも2着を確保しました。牡馬とは同重量、牝馬との重量差も前走ほどではなくなる今回は、負けるわけにはいかないと思います。やっぱり相手探しに徹するしかなさそうです。
 そのレースでスーパーペガサスを破っているシンエイキンカイ、差のない3着に来たサダエリコは人気になりそう。だったら、それより着順は悪かったけど、ソコソコのレースをしていた馬、ヨコハマボーイ、ミサキスーパー、グレートサンデー、アンローズの4頭にしますか。どれがどう、という根拠はないんですが、ヨコハマボーイやアンローズは上位人気になるとは思えませんし、ひょっとしたらミサキスーパーの人気も少し落ちてくるかもしれません。一方、グレートサンデーはビッグウェイトカップに勝って弾みをつけましたから(旭王冠賞のこともあるので)、ここは穴人気に推されるような気がします。そうすると妙味はなくなっちゃいますけどね。

 ムムッ、それならいっそのこと、グレートサンデーの一発に期待して、この馬を1着、スーパーペガサスを2着にした馬単1点勝負なんていう手もありますか? ついでに、同重量でも逆転有りと見て、1着シンエイキンカイ、2着スーパーペガサスの馬単も買っちゃうとか……。

 こうなるともう、予想というより“当てモノ”ですね。まぁとにかく、やっぱりスーパーペガサスが順当に勝っちゃいそうなので(ということは北斗賞4連覇!)、この馬を頭に4~7番人気の馬へ馬単流し、ってことにしましょう。ただ、あまりにもスーパーペガサス断然というムードになったら、馬単で買っても馬複で買っても大した違いにはならなくなるのでは? そういうときは、万々が一ということを考えて馬複にしておいたほうが無難です。例えば、1着スーパーペガサス、2着グレートサンデーの馬単オッズが5.0倍、両馬の馬複オッズが4.5倍程度だったら、馬複で十分だと思います。本命馬を頭にした馬単が馬複の2倍近い倍率になっている場合には、馬単で勝負するのも面白いんですが。

 この先、よほどのことがない限り、スーパーペガサスが出てくるレースは同じような予想になっちゃうかもしれませんが、まだまだシーズンは長いんで、取りあえず今回はこんな作戦で様子を見ることにしました。さぁ、どうなりますか。ところで、今度の北斗賞は高知競馬場でも馬券が買えます。四国でこのホームページをご覧のみなさん、私以外の方の予想を大いに参考にしていただいて、ばんえい競馬の馬券をぜひ当ててください!そして今後、末永くばんえい競馬をご愛顧くださいますように。では、今回はこのへんで。

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