実力は鈴木圭一郎、勢いなら佐藤貴也だ!
今回の浜松オートは昼間の3日間開催。短期決戦なので早めにエンジン調整がうまくいった選手が優勝争いに参加する。前走からの流れも掴みながら注目選手を挙げていく。
前回の浜松アーリーレースで見事に優勝したのは佐藤貴也。優勝戦は最重ハンの大外からの競争だったが、スタートからダッシュをつけると、その後は順調に番手を上げていき先頭を奪取。磐石の走りを見せた。予選準決も連対していたし、その前の飯塚でも好成績でまとめていた。連続優勝へ向けてリズムは上々。
それを阻止する一番手は鈴木圭一郎。前走の川口GIでは優勝戦まで進み3着。楽ではない展開に苦しんでいたが、レース後半は良い伸びを見せていた。ここ21走は全て車券に絡めているように、エンジン状態は高位置にある。地元戦は5月にあったGI以来で、その時は準優勝。久々の地元だが何の不安もない。
地元S級で他に有力なのは木村武之と伊藤信夫。木村武は前走の飯塚では準決3着で優出はならなかったが、5日間のシリーズで全て車券に貢献できていた。ここ数節はエンジンが安定しているし、地元は5月のGI以来だが、この時は見事に優勝を果たしている。地元で連続優勝を目指すべく、初日から力走を見せてくれるはず。伊藤信夫の前走は川口GIだった。シリーズ序盤は勢いがつかなかったが、後半2走は共に1着。この上り調子のまま今回に臨める。
外来S級は山陽のみ。そこでランクトップなのは佐々木啓だが、ここ3節は動きがパッとしない。しかし、4節前の浜松では優勝戦まで進んでいた。その時の動きを出せれば今回も通用するだろう。2番手は丹村飛竜。前走の川口GIでは2日目に反則妨害。勝ち上がり権利を失ってしまったが、最終日は白星で締めていた。乗り手とエンジンの軌道修正はできている。浜野淳はエンジンまずまず。前走の地元は準決3着だったが、3日間の開催でオール3着以内でまとめていた。
A級では遠藤誠が前走の地元で優出3着。遠藤らしいイン差しがよく決まっていた。その優勝戦には鈴木静二と斎藤正悟も乗っていた。どちらもスタート巧者で速攻タイプ。熱走路になりやすいこの時期は、早めに好位置に付けた方が結果を出しやすい。同じく速攻タイプは筒井健太。成績はムラあるが、序盤の仕掛けが決まった時は先頭まで躍り出るケースが多い。エンジン堅調なのは中村晋典と野田光宏。鈴木章夫は前走で2回の1着。まだまだベテラン健在だ。
B級では女子レーサーに注目。3節前の地元で優出した金田悠伽はその後もまずまず。交川陽子は前走の最終日に反則妨害してしまったが、そこまでの4走は1着3本を含むオール車券絡み。2級車の西翔子は成長中。初優出を決める日も遠くはない。
※7月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-50(25期)〕
混戦模様のA級、B級シリーズ!
今回の伊勢崎オートはS級不在。更にオール地元勢のみによる戦い。かなり独特の開催となるが、その中に好調な選手がちらほらいるのでピックアップしていく。
出場する中でランク最上位は福田勝則。近況のエンジンはひと息といった所だが、走りの方は積極的。まだ仕掛ける態勢が整っていなくても、多少無理に突っ込めば前の車を交わせそうな時は必ずインに入って行く。この果敢さは、今回のようにS級不在で混戦になりそうな時は大きな武器になる。
前走の飯塚ナイターで優勝してきたのは栗原勝測。5日間のシリーズで2日目だけ2着。それ以外の4走はオール1着の好成績を収めていた。その時は最重ハンの30M前に置かれていたが、今回からハンデ重化は必至。レース展開は厳しくなるが、この絶好調の勢いが続けば打開できるだろう。
その後の飯塚ミッドナイトで優出していたのが北渡瀬充と亀井政和。北渡瀬は5着だったが、シリーズ中には2回の連対があった。おそらくハンデは据え置きの可能性が高いので、今回も好位置に置かれた時は車券的に狙えるチャンス。重走路も苦にしないタイプなので、この時期特有の急な降雨にも対応できる。亀井は優勝戦で7着。しかし、北渡瀬と同様にシリーズ中は2回の連対があった。ここ数節はエンジンが中堅上位で安定しており、ハンデ的にも軽い印象がある。今のうちに狙っておきたい。
渋沢憲司は前走の飯塚で準決2着だったが、そこでは1着のみが優出条件だったため、優勝戦には進めなかった。それでも5日間のシリーズで全て車券に絡めていた。武器のスタートも切れていたので速攻に期待できる。塚越浩之、清水卓といった中堅どころも、近況のエンジンはまずまずだ。
B級では林稔哲に注目。前走の地元は準決3着で惜しくも優出はならなかったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。課題だったスタートに一定の改善が見られ、今は後ろの選手にスタートで叩かれるケースがほぼなくなった。独走時のスピードはそこそこあるので、好結果を残しやすくなっている。
高橋絵莉子と田崎萌の33期コンビも好調。高橋絵は前走で2日目に4着。それ以外の3走は1着2本、2着1本。上位着でまとめられている。田崎は初日6着だったが、その後は3連勝。独走時のコース取りが安定してきたし、スタートの切れが良くなっている。今は同ハンに数車いてもトップスタートを切るケースが増えてきた。
小林晃は変わらぬイン走法で見せ場を作れている。ハンデ的に前の方から走る機会が多いので、走路温度が高くなるのは好材料だ。同様に伊藤幸人も粘り強さが出ている。小田雄一朗は粘り強いタイプではなく、逆にスピードを上げて走る事ができる。とにかく独走に入れる展開を作る事が最大のポイント。
※7月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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福田 勝則〔伊勢崎 A-16(24期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 A-178(25期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-180(28期)〕
栗原 勝測〔伊勢崎 A-191(20期)〕
高橋 絵莉子〔伊勢崎 B-7(33期)〕
小林 晃〔伊勢崎 B-16(26期)〕
林 稔哲〔伊勢崎 B-23(30期)〕
田崎 萌〔伊勢崎 B-38(33期)〕
直近で優勝した有吉辰也と岡部聡に注目!
しばらくナイターやミッドナイトの開催が続いていた飯塚オートだが、今回は久しぶりに昼間の開催になる。走路温度の高まりと共に各レース場で軽ハン勢の活躍が目立っているが、今回の飯塚オートもその傾向が出てくるのか。
シリーズの核になるのは荒尾聡。前走の伊勢崎では準優勝だったし、4走して全て連対していた。エンジン面は良好と言える。熱走路で追い込みづらくなる時期だが、武器のスタート力を生かし、レース序盤で好位置に付ければそこまで問題はない。よほどの事がなければ優出、そして優勝へと突き進む。
好調度で言えば有吉辰也も互角。前走の地元ミッドナイトではオール1着の完全優勝を決めていた。エンジンはもちろん良いし、乗り手の方のリズムも良い。このまま連勝を伸ばして再び優勝戦まで進んでくるか。田中茂も前走は有吉と同じ開催。準決は5着だったが、それ以外は全て車券に絡めていた。初日の2回乗りは1着と2着。イレギュラーな状況にも柔軟に対応できている。
浦田信輔と久門徹は前走が伊勢崎だった。久門は初日から連勝。浦田も初日は白星を挙げていたが、両者とも準決で2着までに入ることはできなかった。今回は地元に帰って更なる上積みを狙う。
外来S級は松尾啓史と渡辺篤。松尾啓の前走は伊勢崎だったが、そこでは優出3着の結果だった。優勝戦は序盤で展開が厳しくなったが、道中は高橋貢を逆転していたようにエンジン面は良さそうだった。エンジンが良い時の松尾啓は、捌きの切れ味が何倍にも増す。この勢いのまま今回に臨んでくる。渡辺篤は前走も飯塚だった。その時はナイターで、そこまで悪くなかったが、今回の昼間にどこまで合わせてくるかがカギ。
A級では岡部聡が調子を上げている。前走の地元で久々に優勝を果たした。SG5Vの実績がある岡部は近況、A級に甘んじているが、捌きの的確さは変わっていない。どちらかと言うと混み合う展開の方が力を発揮できる。その優勝戦には矢野正剛、岡松忠、長田恭徳も乗っていた。矢野はオール連対の準優勝。岡松は全て車券絡みの優出3着。長田恭は5着だったが、復調の兆しが出てきた。
有吉が優勝した前回の飯塚優勝戦には長田稚也、牧瀬嘉葵、越智尚寿、岩元毅も乗っていた。長田稚はオール連対の準優勝。実力的には兄の長田恭徳と同じぐらいになってきた。牧瀬は優出3着。4走して全て車券に絡む安定感を見せていた。越智は地元飯塚で連続優出中。エンジンは高い位置にある。岩元はB級ながら健闘している。今回は昼間開催で走路温度がかなり上がるので、ハンデを生かしての粘りに期待できる。
※7月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-22(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-28(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-23(31期)〕
岡部 聡〔山陽 A-4(19期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-41(34期)〕
佐藤貴也がシリーズリーダー!
川口オートでナイターGIが行われているが、その3日目から浜松でアーリーレースが3日間の日程で始まる。S級は2人のみと手薄。A級やB級の中に注目選手が多く、更に気温上昇と共に軽ハン勢の活躍がありそう。
今回出場する中で実力が抜けているのは佐藤貴也。佐藤貴は前走の飯塚で2回乗りの後半だった3日目の準々決勝での5着が響き、準決に進めなかったが、他の5走は1着3本を含む全て車券に絡めていた。エンジン自体は全く問題ない。今回も鋭いスタートから強烈なイン差しを披露してくれるだろう。
もう一人のS級は仲口武志。前走の川口では初日2着だったが、そこからは失速。エンジン自体はもうチョイといった所だが、近況は走りの方に迫力が戻ってきている。エンジンが並以上になれば力強い突っ込みが決まる。その川口で優出していたのは鈴木辰己。結果は6着だったが、現在69歳になっても武器のスタート力は健在。今回は連続優出を狙う。
斎藤正悟もエンジン状態はまずまず。スタート力を生かしてレース序盤で好位置に付ける事ができる。走路温度が高い今は、序盤での位置取りは最重要ポイントだ。爆発力ある走りが魅力なのは鈴木一馬。凡走するケースも少なくないが、レース序盤でリズムを掴むと大捲りを連発させる。前走の飯塚では悪くない走りを見せていた。
同じく爆発力ある走りをするのは花田一輝。現時点での課題はスタートで、同ハンの外枠に先行されてしまうケースも多々あるが、それを補えるぐらいのスピードがある。最近の若手では珍しく走りに大きな特徴がある。辰巳裕樹も思い切った走りができるタイプ。自分より格上の相手でも果敢にアタックする姿がよく見られる。
B級では伊勢崎勢に注目。安定したレース運びが魅力の宍戸幸雄は、前走で準決4着ながら初日と2日目は車券に絡めていた。石川岳彦も初日、2日目と共に2着。原田富夫は初日7着だったが、そこから3走はオール1着。すぐに一人で走れる展開なら今節も楽しみ。
女子レーサーも調子を上げている。交川陽子は前走の川口で初日は5着だったが、そこからは連勝で締めていた。桝崎星名は前走の伊勢崎で初日、2日目と連対発進。準決まで駒を進めていた。西翔子も前走は伊勢崎だった。初日から3日目までは苦しんでいたが、最終日は単騎0ハンからの競争で見事に逃げ切っていた。
※6月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
仲口 武志〔浜松 S-26(24期)〕
鈴木 一馬〔浜松 A-9(30期)〕
花田 一輝〔浜松 A-18(33期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-89(31期)〕
斎藤 正悟〔浜松 A-92(24期)〕
鈴木 辰己〔浜松 A-131(13期)〕
原田 富夫〔伊勢崎 B-72(21期)〕
地元勢が総力を挙げて外来勢を迎え撃つ!
川口オートの恒例GIキューポラ杯が開幕される。地元勢の層が厚いが、外来勢も強力な選手たちが襲来する。前回優勝は鈴木圭一郎。連覇に向けて初日から驀進するか。
その鈴木圭一郎は前走の飯塚でオール連対の準優勝だった。ここ最近のエンジンは良好。乗り手の方も走りにキレが増している。今回は出場する中でランク最上位者として厳しいハンデ構成にはなるが、今の鈴木圭なら十分克服できるだろう。
地元勢の一番手は永井大介。前走の地元では初日から3連勝。準決は2着で通過し優勝戦は5着だった。優勝戦は前団が競り合っていて行き場がなかったが、エンジン自体は悪くなさそうだった。今回は地元勢のリーダーとして存在感を示したい。前回の川口では初日から3連勝を決めていた選手が多かった。中村雅人、若井友和、加賀谷建明、山田達也などがそれに当てはまる。ただし、この4人は準決では2着までに入る事ができず、優勝戦には進めなかった。それでも3連勝ができていたように、エンジン面は心配ない。
この開催で優勝していたのは鈴木清。5日間のシリーズでオール連対を果たしていた。優勝戦では激しい競り合いになったが、見事に勝ち切ってみせた。状況としては最高のリズムで今回に臨める。そこで惜しくも競り負けてしまったのは小林瑞季。僅かに及ばず準優勝だったが、もちろんエンジン面は悪くない。黒川京介も優勝戦まで進出していた。そこでは永井の外枠に置かれる厳しいハンデ構成だった。レースも序盤で好位置を奪えず惨敗したが、予選準決の3走は全て1着だった。
外来勢で鈴木圭に次いでランクが高いのは早川清太郎。前走も今回と同じ川口で、優勝戦まで進み5着だった。その前の地元GIIでも優出3着だったし、エンジンは高い位置で保てている。川口は連続参戦なので多少のアドバンテージがある。伊勢崎勢では西原智昭、新井恵匠などもエンジン的には戦える状態にある。
伊藤信夫も好調の部類。前々走の地元で優勝すると、その後の川口でも初日から連勝を決め優出3着。早川と同様に川口連続参戦の強みを生かしたい。同じ浜松勢では捌きに定評ある金子大輔や、スタート力は全国区の鈴木宏和などが楽しみな存在。
山陽勢は佐々木啓がランク上位。前走の川口ではイマイチな結果に終わったので、今回は巻き返しを図りたい。丹村飛竜も前走の川口では精彩を欠いていた。その前の伊勢崎GIIでは優出できていたのでエンジン自体は悪くない。あとはその日の天候に合わせられるかだけ。丸山智史は前々走の川口で準優勝。その後の地元でも悪くなかった。飯塚勢は安定した速攻力がある篠原睦、レース後半の追い込み強烈な滝下隼平に注目したい。
※6月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-16(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕