
1節で2度の優勝戦が楽しめるシリーズ!
今回の山陽ミッドナイトは独特の勝ち上がり方式。4日間の日程だが、2日間開催が2度行われるかのようなシリーズ。全て6車立ての6R制だが、初日がいきなり優勝戦進出決定戦の名で、1R~6Rでの1着が2日目の最終6Rに選出。そこがなんと優勝戦になる。そして、3日目は全レースが再び優勝戦進出決定戦。ここでも各レースの1着が4日目の最終6Rに進み、ここも優勝戦になる。4日間の中に優勝戦が2回あり、楽しみも単純に2倍となる。
出場するS級は3人の予定。地元から佐々木啓、角南一如、前田淳だ。佐々木は2節前からエンジン乗り換わった。すると、それまでイマイチだった成績が上昇した。乗り換わって初めての節でいきなり優出。その次の節でも全てのレースで車券に貢献できていた。まだ勝ち切れていない点は気になるが、それまでよりは走りが良くなっている。これまでの分も取り戻したいところだ。
角南は前走の準決4着で優勝戦には進めなかったが、それ以外の3走はオール連対。前々走から復調の兆しが出ている。直前のレースは1着で、角南が得意とする捲りがよく決まっていた。この上昇気流にしっかりと乗りたい。前田は約2ヵ月半の休養を明けてここまで3節を消化した。復帰節ではまずまずの成績だったが、その後はレース勘が徐々に戻ってきている。大きな着を取る事が少なくなり、車券に絡むレースも増えている。
実績上位の岡部聡はここ最近A級に甘んじているが、そのA級の中では一桁のランクに位置しているように、走力は大きく変わっていない。最近では6月に優勝しているし、道中のレース運びの巧さは健在だ。藤岡一樹は、3節前に今のエンジンに乗り換わってからようやく結果が出だしてきた。それでも現状の成績に満足する方ではないだろうから、ここから更に上積みを狙っていく。
前走の山陽GIIで見せ場を作っていたのは中野政則と満村陽司。中野政は4日目の6着以外は全て車券絡み。大きなコースを回っての豪快な走りが持ち味だ。満村は準決3着で惜しくも優出はならなかったが、初日から4日目まではオール車券絡み。ハンデ的に魅力があるので、今の内に狙っておきたい。
外来勢は川口からのみ。その中でランクトップは青木治親で、前走の伊勢崎では優勝戦まで進めていた。重走路でのレースが多かったが、巡ってきたチャンスをしっかりとモノにしていた。このまま好リズムを保ちたい。谷島俊行は前走の飯塚でまずまずの走りをしていた。その前の地元GIでも動きは良かったので今回も注目。
※7月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-29(27期)〕
前田 淳〔山陽 S-36(27期)〕
岡部 聡〔山陽 A-4(19期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-14(29期)〕
青木 治親〔川口 A-56(29期)〕
中野 政則〔山陽 A-151(27期)〕
満村 陽司〔山陽 A-192(26期)〕
青山周平が容赦ない攻めを披露!
前回の伊勢崎オートは池田政和の復活劇で幕を閉じた。今回は池田は不在だが、その意思を継ぐ永井大介が参戦。もちろん地元勢も黙っていない。
地元エースは全国ランク1位の青山周平。前走の地元では初日から3連勝で優出。完全優勝がかかっていたが、先述の池田に阻まれて準優勝に終わった。それでもエンジンの方はかなり仕上がっている。今回は外来勢に優勝を持っていかれるのを防ぐべく、初日から気合の走りを連発させるだろう。
その優勝戦には横田翔紀と西原智昭も乗っていた。横田は今、最重ハンの20M前で走っているが、競り合いや捌きの方は勉強中。ただ、一人で走るとペースが上がるので、早めに抜け出せたり、インが混み合っていて捲りが使える展開なら力を出せる。格下を相手に追い込むレースよりも、格上を相手に逃げるレースの方が車券を買いやすい。西原は初日からオール連対で優出4着。シリーズ中は西原らしい軽やかな走りがよく見られていた。
地元S級で他に有力なのは高橋貢や吉原恭佑、新井恵匠。高橋貢は前走の準決で4着だったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。エンジン状態はまずまずで悪くはない。冷静な走りで着実に番手を上げていきそうだ。吉原も準決だけ6着で、他の3走は高橋貢と同じ成績。エンジン的には戦えるレベルに十分ある。新井恵は前走が山陽だったが、2日目に2回乗りを経験し、その肝心の準々決勝で7着。それ以外の4走はオール連対。持ち味の強気な走りを披露できる状態。
外来S級は永井大介、丹村飛竜、山田真弘が有力。永井は前走の山陽GIIこそイマイチだったが、その前の地元GIでは準優勝。シリーズ中もパワーある走りができていたので、その時の動きを戻せれば大丈夫。丹村はここ数節、成績が振るわない。試走タイムの数値からして物足りないので、まずはしっかりした数字を出したい。山田真は前走の山陽ミッドナイトで優出。優勝戦では前を追えなかったが、久々の優出なので良い流れに乗りたい。
A級は飯塚勢に注目選手が多い。越智尚寿はここ5節で4回の優出。抜群の安定感を誇っている。ただし、今年はまだ優勝がないので、今年の初優勝を早めに決めたいところか。根本将人も前走で優出していた。結果は4着だったが、今はハンデ的にも魅力たっぷりの位置にいるので、積極的に車券で狙いたい。ゆっくりとだが着実に力を付けているのは藤川竜。特に重走路で好走を見せる事が多い。占部健太も近況は動きが軽快。序盤で有利な展開を作れれば車券に貢献できる。
※8月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-31(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-33(32期)〕
山田 真弘〔川口 S-42(24期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
完全復活した池田政和の今後に注目!
今回の飯塚ミッドナイトは4日間の日程。出場する選手は地元飯塚勢と川口勢がメインで、さながら対抗戦の様相。どちらにも好調な選手がいて、シリーズは俄然、盛り上がる。
出場するS級は3人の予定。地元からは滝下隼平と田中茂だ。滝下は前走の山陽GIIでは準決まで進んだものの、シリーズを通して見れば不本意な結果に終わった。昼間の山陽走路には合わなかったが、今回は地元のミッドナイト。タイヤが走路に食いつきやすい条件で、スピードレースになれば本領を発揮できるはず。田中茂は前走の伊勢崎で優勝戦まで進んでいた。近況はエンジン状態がまずまずで、持ち味の差しが決まりやすい状況。今回も後方からの追いに期待したい。
もう一人は川口から鈴木清。前走の伊勢崎では初日こそ白星だったが、そこからリズムに乗る事ができなかった。それでもエンジンは大崩れしていなかったのが、巻き返しも十分可能だ。
A級で好調なのは2人。池田政和と牧瀬嘉葵。池田は前走の伊勢崎4日間開催でオール1着の完全優勝を決めてきた。長欠明けから徐々にレース感覚を取り戻しつつあったが、前回の伊勢崎でそれがついに実を結んだ。前走は最重ハンの10M前に置かれていたが、今回からハンデ重化は必至。レース展開は大きく変わってくるが、本来の池田は長らく最重ハンで走っていた。以前の走りが戻っている今の池田なら十分克服できるだろう。牧瀬は前走の地元優勝戦では試走一番時計タイ。レースでも早めの抜け出しから篠原睦や有吉辰也を振り切ってみせた。エンジンも乗り手も充実しており、ミッドナイトの時間帯になっても活躍は必至だ。
竹谷隆や大木光も好調の部類。竹谷は前走の地元で優出6着。その前の伊勢崎でも優勝戦まで進んでおり、エンジンは中堅上位で推移している。竹谷の場合は重走路にも対応できるので、急な降雨にも不安要素は少なくなる。大木は前走の山陽GIIで優出していた。優勝戦は8着だったが、記念では優出しただけでも十分な成果。
藤川幸宏は前々走の伊勢崎で優出。その後の地元でも動きは悪くなかった。ハンデ位置的に魅力で、レース序盤で好位置に付けると強豪を振り切るシーンが多くある。エンジンの安定感では阿部剛士もまずまず。前走の山陽GIIでは白星がなかったが、大きな着を取る日が多くなく、エンジンは戦えるレベルにある。
B級で伏兵どころと言えば松尾学、丸山浩信、金田悠伽といったあたり。松尾学は同ハンに数車並んでいてもトップスタートを決める事ができる。その後はインコースを抑えての粘りがある。丸山はこのところエンジン状態が良好。レース序盤で抜け出すケースも多い。金田は一時期の低迷を脱出。単独0ハンからのレースなら渋太く走る事ができる。
※7月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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滝下 隼平〔飯塚 S-27(28期)〕
田中 茂〔飯塚 S-28(26期)〕
鈴木 清〔川口 S-48(23期)〕
大木 光〔川口 A-3(28期)〕
竹谷 隆〔飯塚 A-24(23期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-102(29期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-128(29期)〕
池田 政和〔川口 A-231(23期)〕
実力断トツは鈴木圭一郎だが、他にも注目選手は多い!
浜松のGIIウィナーズカップが7月27日から5日間の日程で始まる。地元勢がメインの選手層だが、外来からも強力な車が参戦し、優勝争いは激化する。果たして、ウィナーズの栄冠を勝ち取るのは...。
地元S級は鈴木圭一郎を筆頭に好調な選手が多い。その鈴木圭は前走の山陽GIIで優勝。2日目に被害があり2着になったが、それ以外はオール1着。優勝戦は重走路ではあったが、冷静なレース運びで勝利を掴み取ってみせた。エンジンも乗り手も絶好調。走路温度の変化や、急な降雨にも対応できる柔軟性も身に付いている。記念レースでの連続優勝も十分ありそうだ。
佐藤貴也は前走の地元で優出4着。その前の地元では優勝している。エンジンは高い位置で推移しており、攻めの方のキレも問題ない。鈴木圭に先手の攻めができれば、先着も可能な仕上がりだ。同期・金子大輔もエンジン状態はまずまず。前々走の川口GIでは安定した戦績を残していたし、前走の地元でも悪い動きではなかった。伊藤信夫は前走の山陽GIIで優出。重走路の優勝戦は7着だったが、良走路の予選準決は全て車券に絡めていた。木村武之は前走の地元はイマイチだったが、エンジン的には大崩れしていない。
外来勢で有力なのは有吉辰也、松尾啓史、早川清太郎。有吉は前走の地元では優出3着。予選準決は共に1着だったし、その前の節では優勝を決めている。今は良い流れに乗れている。松尾啓は前走の地元GIIで準優勝。優勝戦では鈴木圭をゴール前で追い詰める動きを見せていたし、シリーズ中も松尾啓らしい走りができていた。早川は直前まで地元ナイターで走っていた。3節前には川口GIを制していたし、ここ数節はエンジンに威力が出ている。今回の浜松では、まだ記念の優勝はないが、今の状態なら優勝も狙える動き。
他では黒川京介、篠原睦、小林瑞季、久門徹、岩崎亮一などにも注目。黒川の前走は地元GIだったが、3日目の8着が響いて準決に乗れなかった。しかし、初日と最終日は白星で締めており、エンジンさえ戦える状態なら記念レースでも勝負になる。篠原は前走の地元で準優勝。その前の伊勢崎でも優出4着と、近況は優出が続いている。今回は短ハンデ戦が多くなるので、武器の速攻が何度も見られそう。小林瑞は、前走の山陽GIIでシリーズ前半は好調だった。後半は失速したが、スタートの切れが良いので短ハンデ戦向きと言える。その山陽GIIでは久門が優出していた。今年は記念レースでの優出が目立っている。岩崎は前走の地元GIIが長欠明けの復帰戦だったが、初日からレース勘が鈍っている様子を感じさせなかった。復帰戦としては上々の成績を収めていたので、今後のレースが楽しみ。
※7月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
黒川 京介〔川口 S-18(33期)〕
山陽オートはリレー開催、今度はミッドナイト!
山陽オートは25日に優勝戦が終わったばかりで、26日からミッドナイトが始まる。直前までの開催で走っていた選手がそのままミッドナイトでも走るので、レースの時間帯が変わるとはいえ、前回の動きは大いに参考になる。
出場する中でランクトップは佐々木啓。前走では予選準決で白星はなかったが、堅実な着取りで優勝戦までこぎつけた。前々走まではなかなか調子が上がらず苦しんでいたが、ここにきてようやく良化の兆しが出ている。元々はエンジンを長らく安定させる事が巧い選手。このまま高位安定を図りたい。
角南一如も前走では優勝戦まで進んでいた。角南も佐々木啓と同様に、ここ最近は本来の走りが決まっていなかったが、前走の準決では角南らしい強烈な捲りを見せていた。エンジン上昇と共に、走りのキレが戻ってきた印象。この流れを保っていきたい所。前田淳は準決4着で優出はならなかったが、初日と2日目は連対できていたように、エンジン的にはまずまずといった状態。丸山智史は前走の初日こそ白星を挙げたが、その後は失速。準決では試走タイムから物足りなかった。まずは試走タイムをアップさせたい。
外来S級は川口の2人。山田真弘は前走の初日白星からエンジンは下降。再び上昇ムードに持っていきたい。泉田修佑は前走の山陽ではもう一つといった感じだったが、その前の地元GIでは優出していた。その時の状態にぐらいにはエンジンを上積みさせたい。
直前までの山陽開催で他に優出していたのは西村義正、日室志郎、重富英雄。西村義は2日目と準決で白星。準決では西村義らしい長い突っ込みが決まっていた。前を走る車との距離が多少長くても、エンジンが良い時の西村義はインに突っ込んでいける。日室は独走で持ち味を出せている。実際、前走の初日は前に人がいる展開で4着。しかし、2日目と準決は単独0ハンからのレースで快勝している。いきなり一人で走れる状況なら、スピードに乗せて走る事ができる。重富は初日からオール連対で優出していた。タイプとしては日室に似ていて、すぐにでも独走に入れるようなら軽快な逃げを見せられる。
地元A級では、しっかりした捌きがある岡部聡、有利なハンデ位置から渋太い走りを見せている松井大和、スタートは甘いが道中のイン攻めが巧い岩永清文あたりに注目。
外来A級ではスタート一気から好展開を作る広瀬勝光、試走タイムに関わらずレースでは激走を見せる掛川和人、武器である強烈なイン突っ込みが戻った佐藤裕二の川口勢が楽しみ。伊勢崎勢では、荒川哲也が前走で良い走りを見せており、エンジン的には良さそうな雰囲気だった。
※7月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-29(27期)〕
前田 淳〔山陽 S-36(27期)〕
丸山 智史〔山陽 S-46(31期)〕
山田 真弘 〔川口 S-42(24期)〕
泉田 修佑〔川口 S-44(33期)〕
西村 義正〔山陽 A-99(17期)〕
日室 志郎〔山陽 A-208(22期)〕