各地区から好調者が集結し、火花を散らす!
伊勢崎恒例のGII稲妻賞は毎年この時期に開催される。今年も例外なく6月の開催で、シリーズ中は突然の降雨に見舞われる事もある。車券を買う時は、直前まで走路状況の変化に注意を払いたい。
青山周平はおおむね好調。前走の川口GIIでは、追い込みが届かず準優勝だった。その前の浜松GIでは優出3着。ここ2節は優勝していないが、3節前の地元では完全優勝を決めている。エンジンは常に仕上がっているし、乗り手の気合も満点。この大会は2019年、2020年に制しており、今回は3度目の優勝を狙う。
地元2番手は早川清太郎。前走の地元では準決3着で優出を逃したが、試走は29出ておりエンジン面は心配なさそうだった。特に地元で強い早川。最後方からの競争でも強烈な追い込みを見せてくれる。実績断トツなのは高橋貢。前走の川口GIIでは準決4着だったが、それ以外は2勝を含むオール車券絡み。地元の記念ではほぼ優出する安定感がある。前年度の今大会を制しており、今回は連覇がかかる。
外来勢で最も強力なのは荒尾聡。前々走の浜松GIでは準決で落車したが、その後の山陽では初日から連勝を決め、優出4着の結果だったので、落車による悪影響はなさそうだ。今、青山周平に最も抵抗できるのはこの荒尾だ。飯塚勢は他に篠原睦が好調。前走の地元GIIミッドナイトチャンピオンカップで優勝。優勝戦は0Mオープンの大外から好ダッシュを決め、速攻でケリを付けた。シリーズ中も全て車券に絡めており、乗り手のリズムは良い。岩見貴史もその優勝戦に乗っていた。結果は7着だったが、その前も優出しており、調子は上向いている。田中茂は同じ開催中に白星はなかったが、エンジン自体はそこまで悪くなさそうだった。
山陽からは強力なS級2者が来場。佐々木啓は一時期、調子が上がらない時もあったが、現在は3節連続で優出中。強引な仕掛けはしなくても、しっかりと番手を上げられる状態。丹村飛竜は前走の浜松の優勝戦で落車。その影響は心配されるが、それまでは長らく好調が続いていた。初日の試走で周りと変わらない数字を出せれば問題はない。
浜松S級もおおむね好調。金子大輔は前走でオール連対の準優勝。その前の地元GIでも優出しており、エンジンを高位で保てている。佐藤貴也は近況優出は少ないが、車券に絡むシーンは多いし、前々走の伊勢崎でも悪くない動きを見せていた。青島正樹は前走の地元で優出。この時は得意の差しがよく決まっていた。
川口勢は山田真弘と泉田修佑がS級として来場。どちらもエンジンはイマイチだが、上積みがあれば車券に絡んでくるかも。
※6月7日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
泉田 修佑〔川口 S-44(33期)〕
鈴木圭一郎が断然の優勝候補!
今回の山陽オートは4日間のナイター開催。外来勢の超目玉は鈴木圭一郎。現在、絶好調につき、今回もシリーズの中心になりそうだが、抵抗する選手は現れるのか。
先述の鈴木圭一郎は充実しまくっている。前々走の地元GIで準優勝すると、その後は伊勢崎4日間の一般開催に出場していた。この時は初日からスーパーハンデでのレースだったが、オール1着の完全優勝を決めていた。その優勝戦は残り1周で絶望的な位置から、最後はゴール前チョイ差しを決めていた。諦めない執念の走りが見られていたし、良走路では全て試走27を叩き出すなどエンジンは噴いていた。今回も当然の優勝候補。アクシデントでもなければ、優勝戦までは間違いなく駒を進めるだろう。
松尾啓史は前走の浜松で優出。ここでは10線に6車並んだ内から4番目の位置だったが、外の2車にスタート行かれて最後方からのレースになった。道中は必死に追って行ったが3着止まり。しかし、試走は28と好タイムをマークしていた。エンジン面は良さそうだ。
他にS級は角南一如、浜野淳、笠木美孝。角南と浜野は前走が川口GII。シリーズ中に1回白星を挙げてはいたが、両者の実力を考えれば物足りない結果。エンジンがなかなか安定しないが、良い時もあるので、それを持続させたい所。笠木はこのところ調子が上がらない。エンジンを乗り換えたりもしているが、成績としては大きな着を取る事が多い。どこかで立て直しのきっかけを掴みたい。
A級では中村友和が好調。今年はなかなか波に乗れないでいたが、前々走の地元アーリーレースで優出し5着。その後の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を決めていた。優勝戦は10線に6車並んだ最内からスタートを決めると、追ってきた金子大輔を振り切っていた。独走に入れば持ち味のスピードが特に生きてくる。レース序盤で有利な展開を作れれば、今回も優勝戦線を沸かせられるだろう。
人見剛志は前走の川口GIIで優勝戦まで進んでいた。10Mオープンの最内から先行し、途中までは軽快な逃げを見せていたが、最終的には4着入線。ただ、4月に入ってからは優出が増えており、調子は戻りつつある。今年の初優勝をそろそろ決めるかも。
伏兵陣で注目なのは下平佳輝。ここ2節は地元で6走しているが、全て車券に絡めている。同ハンの中ではスタートが早く、いきなり逃げの展開を作りやすい。走路温度が上がれば更に逃げ粘れるシーンが多くなる。前走で1着を決め、自身が持つ公営競技最年長勝利記録を更新し続けているのは鈴木章夫。エンジンは良いので、今回も記録更新に期待がかかる。速攻が決まっている筒井健太や、レース中盤からの巻き返しがある長谷晴久にも注目しておきたい。
※6月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-29(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-45(22期)〕
中村 友和〔浜松 A-10(32期)〕
人見 剛志〔山陽 A-23(28期)〕
下平 佳輝〔浜松 A-215(23期)〕
前回からの連続参戦組に注目したい!
5月29日にナイターGIIが終わったばかりの川口オートで、今度は昼間5日間の一般開催が始まる。レースの時間帯は大きく変わるが、前回のGIIで好成績を残した選手は今回も活躍しそうだ。注目の選手を挙げていく。
そのナイターGIIで見事に優勝を果たしたのは黒川京介。武器とするスタート力を遺憾なく発揮し、序盤で好位置に付けると落ち着いたレース運びで勝利をもぎ取った。エンジンも乗り手もリズムは最高潮。この勢いのまま今回も大暴れしそうだ。
そのナイターGIIで他に優出していたのは永井大介、若井友和、木村武之、渡辺篤、大木光など。永井は一つ外枠の青山周平にスタートで行かれて苦しいレース展開になった。ただ、そこからは必死に追い上げて3着入線。道中の追い足は悪くなさそうだった。若井はレース序盤こそ黒川に競りかけるシーンも見られたが、結果的には5着。それでも予選道中は安定した走りができていたし、エンジンは長らく好調を保てている。
木村武はレース序盤で好位置を奪えず、そのまま道中も追い上げられず6着。優勝戦ではいい所がなかったが、シリーズ中は初日から連勝を決めていたし、その前の地元GIでは優勝を決めている。大きな流れで言えば、今は好調モードに入っている。渡辺篤は優勝戦で7着。スタートこそ、それなりにこなしたが道中では進めず後退。試走タイムも優勝戦メンバーの中では劣勢だった。それでも記念で優出したのだから悪い部類ではない。大木は絶好の枠からの競争だったが、スタートで空回りし一気に後退。並のスタートが切れれば戦える状態にはある。
中村雅人はGII準決4着で優勝戦には進めなかったが、それ以外の4走は全て車券に絡めていたのでエンジン状態は良さそう。加賀谷建明は初日白星も、その後はやや精彩を欠いていた。ただ、エンジン自体はそこまで悪くないので、今回のような一般開催なら十分通用する。鈴木宏和は前走の地元一般開催で準優勝。優勝した栗原勝測をあと一歩の所まで追い詰めていた。更にスタートも抜群に切れていたので、今回も楽しみな存在。
他にGIIで見せ場を作っていたのは高石光将や佐藤裕二、中村晋典など。高石はスタートが切れていたし、5着だった準決でもレース中盤までは力走を見せていた。佐藤裕は本来の調子が戻ってきて、鋭いイン突っ込みが決まっている。中村晋はここ何節もエンジンが高位で安定。ハンデ的にも魅力が大きいので、今回も車券絡みが多くありそう。
B級では佐藤励と小椋華恋に注目。佐藤励は前走の準決で3着だったが、その前後の日は共に1着。小椋は前走の最終日に1着。走力を増しているし、走路温度が急激に上がるこの時期は2級車が活躍できる気象条件だ。飯塚から来場する新村嘉之は前走の地元で優出。優勝戦は軌道を乱していたが、エンジン自体はかなり出ていた様子。
※5月31日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-18(33期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-19(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-23(31期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-25(32期)〕
GIIミッドナイトチャンピオンカップが開幕!
前回のGIIミッドナイトチャンピオンカップは山陽オートで行われたが、今回は飯塚オートでの開催。出場するメインの選手は地元飯塚勢となる。
出場する中で最もランクが上なのは岩見貴史。前走は予選と準決を2着で通過して優出。そこでは5着の結果だったが、軽いスランプに入っていた時からはだいぶ良くなっている。3節前の川口SGあたりから調子を取り戻してきている。好ダッシュからの速攻に期待できる状態だ。
実績で言えば有吉辰也の方が断然。前走は山陽で優出3着。ここでは全レースで車券に絡めていた。最近は優出する機会が多く、川口のSGでも優出していた。全国屈指のスタート力と、レース道中の判断の良さで上位進出を図る。篠原睦は前走の山陽では準決2着だったが、この時は優出条件が1着のみだったので優出はならなかった。ただ、エンジンの方は中堅上位は十分あって、篠原らしい走りができる状態。同期の田中茂は連続優出中。前々走は浜松GIだったので、その価値は大きい。以前のイン突っ込みが決まっている。久門徹は前走の山陽では良くなかった。しかし、田中茂と同様に、前回のGIIミッドナイトチャンピオンカップでは優出しており、今大会との相性は良い。スピードが魅力なのは滝下隼平。前走のミッドナイトでは優出し3着。予選準決はオール連対で通過していたし、試走も30を切るタイムを叩き出していたのでエンジン状態は良いと言える。
外来S級は丸山智史、仲口武志、新井恵匠の3人。丸山智は絶好調。前走の地元ミッドナイトでは優出3着だったが、その前までは優勝2回を含む7連勝を決めていた。前回の優勝戦でもスタートは切れており、乗り手のリズムはかなり良い。仲口もピーク時ほどではないが、果敢な走りが戻ってきている。前走の伊勢崎では2日目に7着を取ったが、それ以外の3走は1着2本を含む全て連対。混戦になればなるほど差しのキレが増してくる。新井恵は今年に入ってから好調が続いていたが、ここ数節はやや低迷。良い時の走りを取り戻したい。
A級では川口裕司と長田稚也の34期コンビが前走の山陽で優出。1走ごとに力を付けている。その優勝戦には辻大樹も乗っていた。今年3月の地元GIIナイターで優出してからは調子を落としていたが、4節前あたりから少しずつ復調している。阿部仁志は連続優出中。今年は4回の優出がある。阿部仁はまだ優勝の経験がないが、少し前に同期の田中輝義が初優勝を決めており、阿部仁も思うところがあるだろう。自身初優勝がGIIになってもおかしくないぐらいの技量は持っている。
※5月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-7(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-16(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-27(28期)〕
田中 茂〔飯塚 S-28(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-46(31期)〕
仲口 武志〔浜松 S-26(24期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
強力な山陽勢に対し地元勢が必死の抵抗!
浜松オートは29日までのアーリーレースから連続での開催。今回は通常の昼間のレースになる。S級は地元と山陽勢のみ。地元エースの鈴木圭一郎は不在で、山陽勢は好調な選手が多い。地元の牙城は守れるのか。
出場する地元勢の中でランクトップは佐藤貴也。前走の伊勢崎では準決3着で優勝戦には進めなかったが、全4走して全て車券には絡めていた。試走タイムもしっかりと出ていたので、エンジン面は心配なさそう。今回は地元勢を引っ張っていくリーダーとして力走に期待したい。
同期の金子大輔は地元GI以来の競争。その時は優勝戦まで進み4着だった。初日、2日目は白星を挙げており、エンジン状態は良さそうだった。伊藤信夫は前走が伊勢崎。ここでは準決を1着で通過し、優勝戦は5着。その前の地元GIでは、重走路でこそ凡走したが、良走路は全て1着。エンジンは高いレベルで推移している。青島正樹もおおむね好調。前々走の地元GIでは3日目の7着以外はオール連対。前走の伊勢崎でもそこそこだった。笠木美孝は2節前にエンジン乗り換わったが、まだ折り合いが付いていない様子。
外来S級は山陽から3人の予定。その中で最も好調なのは丹村飛竜だ。前走の地元ミッドナイトではオール1着の完全優勝を決めていた。丹村はミッドナイトの時だけ乗るエンジンがある。今回は昼間開催なので、昼用のエンジンに乗り戻りそうだが、そのエンジンも今は高い位置にある。スタートは切れているし、攻めの方も態勢が整えば迷わず仕掛けていける状態。連続優勝を目指すべく、初日から気合の走りを見せてくれそう。そのミッドナイトで準優勝だったのは佐々木啓。予選準決は1着を取っていた。一時期は調子を落とす時もあったが、今は安定した状態を保てている。松尾啓史は川口SG以来の競争。そこではイマイチな結果に終わったが、その前の地元GIでは優出していたので、その時の動きを出せればいい。
浜松前回のアーリーレースで優出していたのは中村友和、遠藤誠、小林悠樹、野田光宏、栗原勝測など。中村友は今年、なかなか波に乗れないでいたが、ここに来てようやく調子を上向かせてきた。遠藤は近況まずまず。5月には伊勢崎で優勝している。小林悠も良走路に限って言えば好走ができている。野田はこのところ大きな着を取る事が少ない。前々走の最終日に落車したが、その悪影響はない。栗原勝は走路温度の上昇と共に成績も上がっている。持ち味のインブロックが炸裂している。
※5月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-37(22期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-45(22期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕