大会3連覇がかかっている荒尾聡に注目!
飯塚オート伝統のGI、ダイヤモンドレースが今年も幕を開ける。今回で65回目を数える同大会は、これまでに様々なドラマを演出してきた。昨年、一昨年と荒尾聡が制しており、今回は3連覇がかかる。しかし、全国ランク1位の青山周平と2位の鈴木圭一郎が襲来し、優勝争いは激戦になりそう。
まずはその荒尾だが、前走のSGではしっかりと優出を果たしていた。優勝戦は5着だったが5枠からの競争で、外枠の選手には抜かれていないし、SGで優出していたのでエンジン自体はおおむね良好。大会3連覇も十分視野に入る仕上がり。走り慣れた地元走路で外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。
田中茂、久門徹もエンジンは上々。田中茂は前走の地元で優出5着。その前の伊勢崎でも優出しており好リズム。久門は成績にムラあったが、前走のSGでは何度も見せ場を作っていた。実力者・有吉辰也は今、エンジン状態が並だが、少しでも上向けば上位争いに加わってくる。
全国ランク1位の青山周平は絶好調。前走のSGでは初日から6走全て1着の完全優勝を達成した。スタートもスピードも更にパワーアップしている。ダイヤモンドレースは2016年、2017年に制しており、今回は3度目の優勝を狙う。青山が優勝したSGで惜しくも準優勝だったのは早川清太郎。青旗過ぎで青山のインに入ったが、車が流れてしまい2着入線だった。ただ、そこまでの仕掛けができる状態なのでエンジンはもちろん良い。吉原恭佑は前走が今回と同じ飯塚走路。予選準決を順調に勝ち上がり優勝戦まで進んでいた。
全国ランク2位の鈴木圭一郎も状態は悪くない。SGでは準決3着で、まさかの優出モレとなってしまったが、その後の地元では初日から3連勝して優出。優勝戦は40Mに5車並んだ大外からの競争でカマシが決まらず、必死の追い込みも3着止まりだったが、試走タイムはしっかりと出ていたのでエンジン面は心配ない。その優勝戦をモノにしたのは佐藤貴也。好スタートから速攻を決めると、追撃してきた伊藤信夫に競り勝って勝利。今回に向けての良い弾みになった。オールラウンダーの木村武之の近況は日替わり状態。試走タイムが出ている時は好結果につながるが、明らかに試走タイムが悪いと凡走することも少なくない。まずは試走タイムに要注目。
川口勢は若井友和が主力。前走のSGでは勝ち切れないレースが多かったが、大きな着を取ることもなく、エンジンは中堅十分ありそうだった。そのSGで優勝戦まで進んでいたのは小林瑞季。結果は8着だったが、今年は地元のGIを獲るなど大舞台での活躍が目立っている。今回にしても優勝戦まで進む可能性は大いにある。
山陽勢は今ひとつピリッとしない。S級は前走がSGだった選手が多いが、苦しんでいる様子だった。その中でも岩崎亮一は2回の白星があったし、丸山智史は1着1回と2着3回があり、展開が向けば戦える動きはありそうだった。丹村飛竜も最終日は白星を挙げ、一応の軌道修正はできているか。
※8月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕