
充実している地元S級陣!
今回の川口オートは5日間のロングシリーズ。次節にはGI開設記念グランプリレースが控えており、そこへ出場する選手にとっては最終調整の意味合いもある。まずは今節、注目の選手を挙げていく。
出場する中で地元ランクトップは永井大介。前走のナイトレースでは優勝戦まで進み4着。試走タイムはしっかり出ていたし、今年に入ってからは1着も多い。このまま勢いに乗りたいところだ。その優勝戦で準優勝だったのは山田達也。得意の追い込みが決まっていたし、今年はここまで15走して4着以下は2回だけ。ほぼ全てで車券に絡めており、エンジンを良い状態で保てている。
加賀谷建明は前走の準決は6着だったが、それ以外は3走してオール連対。その前までは連続で優出できており、昨年から続く好調の波に乗れている。小林瑞季は前走でエンジン乗り換わり準決4着。優出はならなかったが、今年はすでに2回の優出。その内、優勝1回。今回は前々走までの「ギョウジュウ」に乗り戻るかどうかは分からないが、乗り手のリズムは悪くない。
外来S級は早川清太郎が強力。今年はまだ1節しか走っていないが、前走のGIでは優出5着。川口では昨年末にSS王座決定戦に乗り5着。エンジン面は問題ないだろう。西原智昭は前走の飯塚で優出3着。シリーズ中は全て車券に貢献できていたし、今年は地元GIで優出もある。良い状態が継続している。松本やすしも今年は地元のGIで優出し3着。その後は結果こそ出ていないが、エンジン自体は中堅上位ありそう。田村治郎は前々走で優出しているが、エンジン的にはもう少し欲しい現状。整備で上向かせてくるか。
浜松からのS級は鈴木宏和のみ。前走の地元は初日に欠車でそのまま早退。その前は山陽で優出し3着だった。予選準決は全て1着を取れていたのでエンジンは良さそう。全国屈指のスタート力を誇り、素早い攻めに期待できる。同じ浜松勢では平塚雅樹と柴田健治が有力。平塚は前々走の地元で優出。その後は山陽で4走して全て車券絡みだった。柴田は前走の地元では全て車券絡み。その前の飯塚では優出3着と好調だった。
A級ながら長田稚也が注目の存在。今年は最初の節で優勝。その後の地元でもエンジンは良さそうだった。スピードだけではなく捌きの方にも上達が感じられ、追い込むレースでも信頼感が増している。仲田恵一朗も好調の部類。今年は2節走っているが、その両方で優出。前走では準優勝だったので、好リズムで今回を迎えられる。
地元A級は佐藤摩弥が有力。今年はすでに地元で5節走っている。その中には準優勝もあるし、成績は上位でまとめられている。直前のナイトレースで優出していたのは武藤博臣、間中大輔、柴山信行、早船歩。いずれもエンジンは良さそうで、今回も活躍が見込まれる。
※1月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕
気温低下で更なるスピードバトルに期待できる!
今回の飯塚オートは3日間のミッドナイト開催。出場するS級は2名の予定で、A級やB級にも優勝のチャンス十分。突出して好調な選手は不在なので、より難解なシリーズになりそう。
地元S級は中村杏亮。前走の地元では優出して7着だった。最近では昨年末のSSシリーズ戦でも優出していたし、今年に入ってからも上位着を多く取れている。スピードが武器で、今の時期のミッドナイトレースなら自身の走りがマッチしそう。更に、成長盛りの33期なので、1走1走に注目したい。
外来S級は新井恵匠。新井恵は前走の飯塚で約2ヶ月振りに戦線復帰した。その時は4走して連対がなかったが、徐々にレースの感覚が戻ってくれば、強気な走りが戻ってくるだろう。
A級で注目なのは上和田拓海。上和田は今年に入ってから好調が続いている。ここまで4節走っているが、その全てで優出できている。その中で優勝はないが、全て2着か3着に入っている。予選準決も含めて今年は13走しているが、11走で車券に貢献できている。残りの2走も4着。今年は5着以下が1回もない。高いレベルでエンジンを保てており、今回も上位争いに顔を出してくるはず。
岩見貴史も前走の地元では優勝戦まで進んでいた。岩見は今年に入ってからはまずまず好調。大きな着は少なく、ほとんどのレースで車券に貢献できている。スタートの切れ味も変わらず良い。井村淳一も好調の一人。前走もまずまずだったが、前々走では準優勝だったし、その前までも好成績を残せている。スタートを含めてレース序盤さえこなせれば、パワーある走りを見せられる。吉田恵輔も前々走は準優勝だった。良走路よりは重走路で好走を見せるケースが多い。
若手で成長が目立っているのは藤川竜。近況は白星こそないものの、2着や3着に残ることが多い。スピード面の強化が図れているし、今はハンデ位置的にも魅力が大きい。今後は徐々にハンデが重くなっていくだろうから、ハンデが軽い今は絶好の狙い時。木山優輝も着実に成長している。前走の準決は重走路で5着だったが、その前後の日は良走路で共に2着だった。スピード戦になるようなら特に存在感を示せる。
B級では稲原瑞穂が健闘している。まだ人を抜くレースではイマイチだが、0ハン単騎に置かれるようなら渋太く乗ることができる。1着の狙いではなくても2、3着には残ることが増えた。エンジンが上々なのは猪熊龍太。稲原と同じく、逃げるレースで残ることが多い。後続車の進み方が甘いようなら、アタマの狙いもある。戸塚茂や野上史豪らも時折り車券絡みがある。穴党には楽しみある選手だ。
※1月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-36(30期)〕
木山 優輝〔飯塚 A-7(33期)〕
上和田 拓海〔川口 A-10(34期)〕
岩見 貴史〔飯塚 A-18(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-58(28期)〕
吉田 恵輔〔伊勢崎 A-133(29期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-167(34期)〕
戦歴豊富なメンバーが火花を散らす!
今年も伊勢崎オートでGIIレジェンドカップが開催される。出場するのは27期以前の選手たち。スピードある若手のバトルもいいが、技と技がぶつかり合うベテランの走りも迫力がある。今回はどのようなシリーズになるのか。
地元S級は2人参戦予定。高橋貢は近況好調。前走の地元ではしっかりと優勝を決めている。状態としては年末のSS4日目から上向き、そこから10走しているが1着7本、2着2本。かなりの高い確率で1着を取っている。その中には前々走のGIも含まれており、記念レースでも通用するエンジン状態だ。ちなみに、レジェンドカップは2019年から3連覇を達成。今回で4度目の優勝を目指す。もう一人のS級は内山高秀。前走は川口で悪くない走りを見せていた。エンジン的にはまずまずか。
高橋貢を打ち負かせる一番手は荒尾聡。今年はまだ1節しか走っていないが、それが伊勢崎のGIだった。その時は成績的にイマイチだったが、初日に白星を挙げているし試走タイムは連日よく出ていた。短ハンデ戦がメインになる記念レースで、持ち前の速攻を炸裂させてくるか。飯塚勢で最も好調なのは浦田信輔。前走の浜松で約3年ぶりの優勝を決めた。全盛時ほどではないが、差しにキレが戻ってきている。レジェンドカップは2017年の覇者。記念レースでの優勝はそれ以来ないが、久々にこの大会で記念優勝を決めるか。田中茂も好調の部類。前走の山陽では準優勝。しかも全5走してオール連対の内容だった。実力的には有吉辰也にも注目。前々走の伊勢崎GIの4日目から再びエンジン状態が良くなっている。久門徹は前年のレジェンドカップ覇者。近況は成績が散発傾向だが、相性のいい大会で調子を取り戻すか。
浜松のS級は木村武之と伊藤信夫。最近の木村はエンジンが日替わり。良い日もあれば悪い日もある。良い状態を長く持続させたい。伊藤は現在5連続優出中と好調をキープ。優勝できていない点は気になるが、予選道中は上位着でまとめられている。川口からは若井友和と佐藤裕二がS級として参戦。前走の地元では若井が優出。不安定走路の優勝戦は4着止まりだったが、エンジン面は問題なさそうだった。佐藤裕は準決5着。もう一つといった感じだったが、伊勢崎では今年GIで優出がある。その時の動きを出せればいい。
A級では松山茂靖に注目。前々走の山陽で優勝すると、その後の地元でも優出。弟子が付いてからはレースで好走が目立っている。同じレースに岩崎亮一も乗っていた。今はA級にランクされているが、実力的にはS級と変わらないモノを持っている。別府敬剛も同様で、前走の山陽では優出3着。シリーズ中は全て車券に絡めていた。そして、レジェンドと言えばこの人、鈴木章夫。前走の地元最終日には白星を挙げ、公営競技最高齢勝利記録を更新している。今回はGIIだが、記念レースでの最高齢勝利記録更新も十分あり得るだけの機力も気力も有している。
※1月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-27(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
S級選手が多く参戦でシリーズは盛り上がる!
新年に入ってから昼間とナイトレースのリレー開催が続いている川口オート。今回は第三弾の後半部分、ナイトレースが始まる。多くの選手が昼間開催で走っており、その時の動きを参考にシリーズを展望する。
昼間開催で優出していたのは6名。その中でランクトップは小林瑞季だ。初日は2着だったがそこから連勝で優出。前々走のナイトレースは重走路に苦しんだが、良走路なら問題ない動き。試走タイムは安定して良い数字をマークしているし、レース道中の攻めも決まっている。今回もナイトレースでスピードある走りができそう。
山田達也と高橋義弘は初日から負けなしで優出していた。山田達は日を追うごとにエンジンが良くなっており、道中の仕掛けも素早くなっている。走りに積極性が見られ、チャンスどころは逃さず攻めていけている。高橋義は今、最重ハンの10M前に置かれているが、この利点を存分に生かしている。元々スピードには定評があるので、後続よりも先に抜け出した時は圧勝する可能性を秘めている。
君和田裕二は初日からオール2着で優出を決めていた。今はハンデが最重ハンの20M前。後続がやって来る前に先頭に立てるケースが多い。あとはもう少し独走時の車速が増せば、白星を量産できるだろう。辰巳裕樹は初日、2日目こそイマイチだったが、準決ではしっかりと整えてきた。思い切った走りができる選手で、多少人気薄になっても大駆けに期待できる。B級ではあるが本田仁恵も優出していた。昨年末は苦しんでいたが、今年に入ってから軌道修正ができている。最近では女子レーサーの活躍が目立っているので、本田もその波に乗りたいところ。
ランク的に上位は永井大介。前走の準決は4着だったが、初日から連勝を決めていたようにエンジンのベースは良い。時折り調整を外すことはあるが、基本的には好走ができる状態。約1年、優勝から遠ざかっているが、久々に栄冠を掴み取りたい。平田雅崇も準決3着で優出は逃したが、初日から連勝していた。エンジンはある程度の位置にある。大木光と中山光も初日に白星を挙げていたしエンジンは悪くない。
A級には伏兵になる選手が多く存在する。柴山信行はここ何節もエンジンが高位で安定。ハンデも最重ハンの20M前で、展開を有利に進められている。武藤博臣も今は最重ハンの20M前。スピード面では10M後ろの選手以上のモノを持っているので、展開がつぼにハマれば強烈なタイムを叩き出せる。山田徹もエンジンはずっと良い。重走路にならず、スタートもこなせれば勝負圏内に入ってこれる。逃げ展開で面白いのは石井大志。早めに独走に入れるようなら連対率がぐっと増す。
※1月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
君和田 裕二〔川口 A-134(30期)〕
伊勢崎勢が地元勢に襲いかかる!
今回の飯塚は3日間のナイター開催。地元のS級は若手がメインで、外来S級は伊勢崎と山陽から参戦。伊勢崎勢が強力で、地元勢の抵抗に圧力をかけられそう。優勝争いに名乗りを挙げそうな選手をピックアップ。
1月9日に行われた伊勢崎GI優勝戦には松本やすしと西原智昭が乗っていた。松本は3着。その後は一般開催を走っていたが、準決では7着だった。GIの時の動きが戻れば面白い。西原は7着。その後の一般開催では準決3着だったが、その前後の日は共に連対。好調の流れは続いている。他にも田村治郎が好調。前走の地元一般開催で優出。優勝戦は7着だったが、予選準決の感じだと気配は悪くない。吉原恭佑は前走の地元で準決5着。初日は白星を挙げていたし、最終日も3着ながらそこまで悪くはなかった。新井恵匠は昨年11月の飯塚GIで落車して以来のレース。まずは初日の試走タイムをチェックしておきたい。
対する地元S級で、今回出場する中のランクトップは森本優佑。最近は遠征が4節続いていて、どれもイマイチな結果に終わったが、その前までの地元では好成績を残せていた。走り慣れた地元走路なら本人の実力を出せるか。同期の鐘ヶ江将平も遠征回りが続いていた。遠征先でもまずまず走れていたが、その前までの地元の方が車券に絡むケースは多かったので、やはり地元でのレースの方が好結果を出せるかも。滝下隼平はエンジンが散発傾向。折り合った時は爆発力ある走りを披露できるが、試走からイマイチの時は凡走も多い。まずは試走タイムに注意したい。
山陽からS級としての参戦は浜野淳と前田淳。浜野は最近は出走が少なく、今年に入ってからは川口で1節走っただけ。ここでは初日に白星を挙げたものの、その後は失速してしまった。前田も近況は連対が少なく、中間着が多くなっている。どちらもエンジンの底上げは必要な状態。
地元A級で好調なのは長田稚也。前走の山陽で優勝してきた。試走26の上がり342。ミッドナイトレースではあったが十分な数字。この流れを持続させたい。桝崎陽介は連続優出中。近況は試走タイムがしっかり出ており、エンジンの良さがうかがえる。S級並みの実力があるのは岩見貴史。前走の伊勢崎では準決5着以外は全て1着。好スタートからの速攻に期待できる。
1月16日の伊勢崎優勝戦で準優勝だったのは吉田恵輔。いったんは逃げに入っていたが、高橋貢にやられ悲願の初優勝はならなかった。しかし、抜かれた後も離されずに付いていけたのでエンジンは良さそう。その優勝戦には渋沢憲司、仲田恵一朗、三浦康平なども乗っていた。この3者も気配は良さそうだ。
※1月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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森本 優佑〔飯塚 S-26(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-31(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-41(30期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕