
今回の川口オートはS級選手が多く参戦!
川口オートは3月2日に開催を終えたばかりだが、4日から再び始まる。前回はSG開催との兼ね合いでS級は不在だったが、今回はそのSGからの転戦となる選手が多く参戦。選手層は厚みを増す。
SGで優出していたのは佐藤摩弥。0オープンの5枠から好スタートを見せ、2番手発進になるかと思われたが金子大輔の踏ん張りで3番手発進になった。そこからは一つ番手を下げ4着での入線になった。車券には絡めなかったが、SG優勝戦で4着なら悪くない結果。早くも年末のスーパースタートライアルの出場権利をほぼ手に入れたと言ってもいい。良い流れのまま今回に臨めるので、連続優出も十分あるだろう。
そのSGの準決で惜しくも3着だったのは青山周平、高橋貢、若井友和。青山は準決でトップスタートを決めたが、そこからペースが上がらなかった。最終日も3着。エンジン面にやや不安を残しているが、今回は通常開催。今の状態でも十分通用するだろう。若井は準決でいいレースをしていた。中盤までは激しい競り合いになっていたが、インから浮上して3番手まで上がっていた。高橋貢は準決で3番手発進。そのまま前2車を抜けずゴール。ただ、シリーズ中は大きな着を取ることなく、エンジンは安定していた。
木村武之はSGの準決では4着だった。ただ、シリーズを通して見れば、久々の実戦だった割りには悪くなかった。鈴木宏和は2日目こそ未完走だったが、それ以外は良い走りを見せていた。武器であるスタートの切れも良かった。
山田達也はSGの準決で5着。エンジン自体は悪くなさそうだったが、レース序盤の展開作りがうまくいかなかった。しかし、それ以外の4走は全て車券絡み。戦える機力は十分にある。黒川京介と小林瑞季はあまり見せ場を作れなかった。その時の分まで今回にぶつけたい。平田雅崇は準決に乗れなかったが、エンジン自体はまずまずか。
直前の川口開催で優出していたのは大月渉、鈴木聡太、山田徹。大月はハンデ的に厳しい位置からの競走だったが、見事に克服して優勝戦まで駒を進めていた。捌くレースでもだいぶ良くなってきた。鈴木聡はオール連対で優出。レース道中は冷静な判断ができている。エンジン的にもそれを後押しできる状態にある。山田徹も本来のスピードが出ていた。走りは淡白な面あるが、車速が生きる展開になれば上位に浮上できる。
35期も動きは活発。菅野仁翔は一人で走れる展開ならタイムが出るようになってきた。すぐ後ろの選手と20M以上のハンデがあれば、格上相手でも振り切れる。小椋華恋は、同ハンクラスの相手なら捲っていけるようになっている。特にその相手がイン走法をする選手なら、まくりが決まりやすい。
※3月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-12(33期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 A-2(31期)〕
飯塚A級陣がシリーズを盛り上げる!
今回の飯塚ミッドナイトは5日間のロングシリーズ。直前までSGが行われていた関係で、主力勢はごっそり不在だが、地元A級の中には好調な選手が多数いる。
唯一のS級は鐘ヶ江将平。今年は最初のレースで白星を挙げたが、そこからは17走して1着がない。しかし、2着、3着は多くあるのでエンジン自体は悪くない。もうチョイ上積みができれば、1着を量産できるだろう。今回出場する中では底力上位なので、現状でも良い走りを見せてくれそう。
A級で好調なのは牧瀬嘉葵と松尾隆広。どちらも連続優出中だ。牧瀬はスタート後の位置取りに課題を残しているが、今はスピードが出ているので道中で巻き返していける動きがある。変わらぬ爆発力は大きな魅力。松尾隆もスタートは不安定な面あるが、エンジン力でカバーできる現況。また、重走路での連対率が高いので、走路状況に関わらず狙えるのは大きな強み。
阿部仁志と井村淳一はエンジン堅調。冷静なレース運びができる阿部は未だに優勝の経験がないが、いつでもそのチャンスはあるぐらいのエンジン状態。序盤の仕掛けが決まれば、その可能性はグッと高まる。井村は今年、上位着が多い。特にツボにはまった時は強豪相手でも競り勝つシーンが見られる。今回はメンバー的にそこまで濃くないので、優勝争いに加わってくるか。
他で有力なのは田中進、川口裕司、田中正樹あたり。田中進は成績的に散発傾向だが、グリップ開け開け走法は健在で、前団が競り合っていても豪快に捲っていける。川口はスタート巧者。今年は1回フライングしたが、それでも好スタートを連発させている。道中の捌きもだいぶ身に付いてきた。田中正は2月8日の地元ミッドナイトで優勝。その後は川口で5走したが、後半3走は全て1着。エンジンは高いレベルにあるし、本人もよく乗れている。
外来A級では佐久間健光と仲田恵一朗に注目。佐久間は今年に入りエンジンがおおむね良好。不安視されていたスタートにも一定の改良が見られ、以前ほど展開を悪くすることは少なくなった。エンジンが良い時の捌きは数倍にも冴えわたる。仲田は近況1着が多い。この勢いのまま今回も力走しそうだ。
B級では西村昭紀が前走の川口で優出してきた。オールB級戦ではあったが、優出後なので乗り手のリズムは良くなる。そこでは水崎正二、竹中修二も車券によく貢献していた。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
田中 進〔飯塚 A-28(27期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-31(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-58(28期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
川口 裕司〔飯塚 A-65(34期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-69(29期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-105(28期)〕
高橋義弘のスピードが断トツ!
今回の川口オートは直前に浜松でSGが行われている関係でS級選手は不在。直近の川口はオールB級戦が行われており、そこからの連続参戦となる選手もいる。そこで好調だった選手や、前々回の川口で調子が良かった選手などが混ざり合い、シリーズは形成されていく。
今回出場する中で最も有力なのは高橋義弘。本来ならSGに出場していてもおかしくない実力を持っている。前走は準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズ中は上位着でまとめられていた。今回もメンバー的に主力級なので、今回こそは優出を果たすか。早船歩も前走は成績が良かった。準決こそ6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券絡み。今回の中ではスピードがある方なので、優出も十分視野に入っている。谷島俊行も近況は上々。前走は5走中、4回車券に絡めている。
外来A級で強力なのは鈴木聡太。鈴木聡は今年に入ってから落車はあったものの、多くのレースで車券に貢献できている。今回出場する中では捌きがしっかりしている。後方から追うレースになっても着実に番手を上げていくだろう。
藤川竜と矢野正剛、山本智大は前走の山陽で優出しての参戦。藤川竜は4着だった。まだ優勝の経験はないが、最近では急激な成長を見せており、初優勝を決める日もそう遠くない。今はエンジン状態が良いし、スタートも枠ナリにはしっかりと切れる技量を持っている。矢野は優勝戦で5着。それが今年の初優出だったが、エンジンが良くなった時の矢野は1着を固め撃ちする傾向がある。初日からその走りには注目したい。山本智は初日から連勝で優出し3着。重走路での活躍が目立つ山本智だが、今は良走路でもタイムが出ており好走できる。
前回の川口ナイトレースで優出していたのは塚本浩司、猪熊龍太、秋吉忠幸。そこでは塚本が約26年ぶりに優勝を果たした。近況は好成績が続いている。直線での車の伸びが良く、後続に抜かれづらいし、更に前を追って行ける状態。スタートも安定している方なので積極的に車券で狙ってみたい。猪熊は初日から連勝しての優出。不安定要素であるスタートさえしっかりこなせば、道中の回り足が良いので好結果を残せる。秋吉はエンジン的にもうチョイだったが、それでも優出しての川口連続参戦なので注目度は高い。
西翔子は川口ナイトレースで優出できなかったが、初日に白星を挙げていたし前々走の地元では優出していた。成長著しい35期なので、その1走1走から目が離せない。一発力で言えば矢内昌木が怖い。ハンデ位置的に良い所に入ると、速攻を決めて後続を振り切るシーンが多く見られる。片岡賢児なども常に好スタートを切れるので、素早い抜け出しがある。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
早船 歩〔川口 A-108(27期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-6(29期)〕
谷島 俊行〔川口 A-201(25期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-167(34期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-200(31期)〕
塚本 浩司〔川口 B-57(21期)〕
山本 智大〔山陽 B-29(29期)〕
初優勝後で勢いがあるのは山本翔!
昼間は浜松で行われているSG準決の日から、山陽ではミッドナイトが始まる。その兼ね合いでS級選手は不在。しかし、A級の中にも好調な選手や特徴がある選手は多い。気になる選手を挙げていく。
前回の山陽ナイターで優勝したのは山本翔。優勝戦は同ハン最内から先行して中団を捌き、逃げていた山本智大をしっかりと捕えていた。これが自身初の優勝。以前から重走路では好成績を残していたが、近況は良走路でも好走が目立ってきた。スタートはしっかり切れるし、スピードも十分ある。後は捌く展開ですんなり抜いて行ければ、更なるパワーアップにつながるだろう。
その優勝戦には林弘明と満村陽司も乗っていた。林はスタート後に好位置を奪えず7着。それでも近況はエンジンが上向いてきている。課題のスタートさえこなせれば、上位着でまとめられるだろう。満村はエンジンがまずまず良いし、今はB級にランクされているのでハンデ面での恩恵も受けられる。
前々回の山陽で優勝していたのは福永貴史。前走では優勝戦には進めなかったが、エンジン的にはそこまで悪くなさそう。レース中盤から後半にかけての伸びが良いので、しっかりと追い上げていきそう。ベテランでは岡松忠が復調ムード。前走の準決は3着で惜しくも優出はならなかったが、最終日は白星で締めていたし、シリーズ中は全て車券に絡めていた。若手で注目なのは古城龍之介と山本将之。古城は一時期、成長の壁に当たっていたが、最近では再び力を付けている。前走の川口でも見せ場を作れていた。山本将も前走は全て車券絡み。スピード面での強化が図れている。
外来勢は中山透が上々。前走の地元で優勝戦まで進んでいた。そこではスタートが決まらず7着に終わったが、試走タイム自体は出ていたのでエンジン面は大丈夫。レース道中で軌道に乗れれば、車速を増して浮上できる。新井日和は前走が川口GIだった。準決は5着だったが、初日と最終日には白星を挙げていた。女子レーサーは佐藤摩弥がズバ抜けているが、この新井も今の感じで成長を続けていけば、かなりの選手になるセンスを感じさせる。
前走で上位着が多かったのは押田幸夫と鈴木健吾。押田は前走が地元のGIだったが、そこでは1着2本、2着が1本と健闘していた。今はエンジン状態が良いので、乗り手の成長にもつながっている様子。鈴木健吾は前走の準決こそ3着だったが、それ以外の3走は全て2着。持ち味のスピードが出ている。
※2月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡松 忠〔山陽 A-44(17期)〕
林 弘明〔山陽 A-113(24期)〕
福永 貴史〔山陽 A-116(25期)〕
山本 翔〔山陽 A-120(34期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
中山 透〔川口 A-48(31期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-145(35期)〕
満村 陽司〔山陽 B-44(26期)〕
超難解な優勝争いを制するのは!
昼間は浜松オートでSGが行われているが、夜は川口でナイトレースが開催される。出場する選手はオールB級。いつもは優勝争いに加わりにくい選手層だが、今回は誰にでも優勝のチャンスが訪れる。注目の選手を挙げていく。
開催地区である川口では金子和裕がランクトップ。前走の地元では5走して4回の車券絡み。メンバーが濃かった前走でこの成績なら、今回は十分通用するエンジン状態。スタートに不安を抱えているが、それも大きな問題にはならないだろう。追い込むレースがメインになっても、しっかりと番手を上げていく。高橋祐一もエンジン状態はまずまず。前走では5走中3回は車券に絡めている。スタートも今回の中では早いほうなので、レース序盤で先頭に立つ可能性は高い。若手では小椋華恋が楽しみな存在。今年に入り2節目に自身初優勝を決めた。その次の節でも優出。そこでは故障妨害となったが、その後も成績自体は安定している。上がり40近辺を出せる走力があるので、後続に強力な選手がいても振り切れる。
その同期で面白いのは西翔子、菅野仁翔と永島潤太郎。西は今年から1級車に乗り換わり、その最初の節で初優勝を成し遂げた。2級車時代からセンスある走りを見せていたが、1級車になって更に好走ができる環境になった。前走の地元でも優出し6着。レースごとに成長を見せている。菅野はまだ2級車乗りが続くが、だいぶ走りに安定感が出てきた。前走の川口では5走して1着が2本。成績を残せているし、川口は連続参戦になるので走りやすい。永島も川口連続参戦。前走では5走中4回の車券絡み。その内2回は1着が取れている。試走タイムが出るようになり、レースでもスピードに乗って走れている。
逆にベテランで元気なのは水崎正二。武器の好スタートからの速攻は健在で、試走タイムがそこまで出なくてもレースでは鋭い走りを見せている。きっちりとインを突いて車群を縫っていけるだろう。宍戸幸雄も捌きはしっかりしている。スタートは不安定な面あるが、前を走る車を射程に捕らえるとインに突っ込んでいける。混戦になればなるほど出番が増えるだろう。
エンジンがそこそこ良いのは竹中修二と安東久隆。竹中は1着こそ多くはないが、レース序盤の位置取りを生かして2、3着には残れている。今回はメンバーが軽化するので、勝ち切るレースも出てくるか。安東も同様のパターン。逃げ切るまではなくても、渋太い走りで車券に絡むケースは多い。林稔哲は重走路で好走を連発中。良走路では中間着が多いが、重走路は現在3連勝中。走路が濡れていれば大外をブン回る走りで先頭までいける。
※2月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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金子 和裕〔川口 B-12(19期)〕
西 翔子〔浜松 B-15(35期)〕
安東 久隆〔山陽 B-19(25期)〕
水崎 正二〔飯塚 B-21(19期)〕
林 稔哲〔伊勢崎 B-23(30期)〕
竹中 修二〔飯塚 B-38(26期)〕
菅野 仁翔〔伊勢崎 B-76(35期)〕
小椋 華恋〔川口 B-87(35期)〕