SG全日本選抜準優勝の高橋貢が勢いに乗るか!
今回の伊勢崎5日間一般開催は、初日と2日目に同じメンバーで競争をするリベンジマッチが組まれている。この2走の得点上位64名が3日目の準々決勝へ進むシステムだ。
今回は伊勢崎3強が全て参戦。その中でランクトップは青山周平。前走は川口SGだったが、3日目に家事都合で欠車。そのまま参加解除になった。2走してマズマズの動きをしていたし、その前の地元では3日間開催で完全優勝をしていたので、エンジン面は心配ない。地元連続優勝へ向け視界は良好。
高橋貢は前走のSGでしっかりと優出。その優勝戦はレース序盤で2番手に立つと、そのままゴールし準優勝だった。準決までの動きも安定しており、いつもの絶対王者が戻ってきた感じ。3強最後の一人は早川清太郎。前走のSGでは成績が振るわず、準決にも進めなかった。遠征先での走りに課題を残している早川だが、地元に帰れば状態一変。いつも以上の走りが戻ってくるハズ。
川口SGでは田村治郎が頑張っていた。予選をそつなくこなすと、重走路の準決を1着で通過。優勝戦に進み4着の結果だった。今年は長らく苦しんでいた田村は、2節前にエンジンを乗り換えてから成績が上向いてきた。ここから今年前半の分まで活躍を見せたいところ。内山高秀や西原智昭らもSGではソコソコ動いていた。逆に、新井恵匠、三浦康平といったあたりはエンジンの底上げが必要。
外来S級は6名の予定。その中でランクトップは木村武之。SGではエンジンが日替わりながら1着2本を含む3回の連対があった。最終日もキッチリ白星で締めており、今回につながるレースにはなっている。森且行、青島正樹、人見剛志らはエンジン状態が並。それでも、今回のような一般開催なら腕である程度カバーできるか。前田淳や藤岡一樹はSGでも随所に存在感を示していた。
S級以外では、青木治親が前走の地元4日間開催で優出し3着。それ以外の3走も全て車券に絡む安定感。ハンデ位置が最重ハンの10M前のうちは十分車券の対象になる。今期からA級の町田龍駿は近況、スピードが出ている。早めに独走に入れる展開なら注意が必要。B級は笠原三義が好調。現在は連続優出中。ハンデ位置的に魅力なので、積極的に狙ってみたい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-46(29期)〕
佐藤貴也が飯塚勢の分厚い壁を粉砕するか!
開催によってその都度、レースの時間帯が変わる飯塚オート。今回はナイターでの競争となる。近況は気温が下がり、それに伴い走路温度も下がっている。それに加えて夜の時間帯で、高速バトルが展開されそう。S級などの主力は前走がSG全日本選抜。その時の動きを参考に今シリーズを展望していく。
SG全日本選抜で優出した選手は2名。最も成績が良かったのは佐藤貴也の3着。佐藤貴はSGでは初日から好走を連発させていた。シリーズを通して全て車券に絡む活躍で、佐藤貴らしいスタートやイン激走が決まっていた。そのままの流れで今回も乗り込めれば、優勝戦までは進出できるだろう。強力な飯塚勢にとっては脅威の存在になる。
もう一人は新村嘉之。新村は今年、記念レースで大活躍。GI競争で準優勝が2回。そして、SG全日本選抜でも優出。走路状況に関係なく力走を見せている。
篠原睦はSGでは珍しくエンジンが安定しなかった。5走して白星がないだけでなく、2着にも入れるレースがなかった。今回は地元なので立て直したいところ。浦田信輔は初日こそ1着だったが、肝心の準決は重走路になり、良い走りができなかった。他にS級で田中茂と桝崎陽介はマアマア通用していたが、滝下隼平はオープン戦に苦しんでいた様子。
外来S級は佐藤貴の他にも多く参戦。川口からは佐藤摩弥がS級として単独参戦。SGでは準決だけ8着になったが、それ以外の4走は全て車券に絡めていたように、エンジン自体は良さそうだった。中村友和はホロ苦いシリーズになってしまった。予選は順調にこなし、準決まで進出。しかし、ここでまさかのフライング。レース結果が2着だっただけに、悔いの残るSGになったのではないだろうか。悔しい思いをしたのは佐々木啓も一緒。絶好調で臨んだシリーズだったが、初日に被害があり落車。その影響があったのか2日目は6着で、早々と一般戦回りとなってしまった。それでもその後は3走して1着が2回あったので、エンジンの立て直しには成功している。
松尾啓史と岩崎亮一、鈴木宏和、笠木美孝はエンジン状態が優れない。今回は整備で上昇を図りたい。
直前に山陽で行われていたA級B級ツイントーナメントでは、各クラスで優勝した選手が来場。A級戦で優勝したのは田方秀和で、3日間をオール1着の完全優勝を果たしていた。B級では鈴木啓示がオール連対で優勝。この両者がS級陣に割って入るか。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
川口オートで5日間の一般開催が始まる!
10月15日にSG全日本選抜が終わったばかりの川口オートで、今度は5日間の一般開催が行われる。S級やA級上位の選手は前走がそのSGであり、その時の動きが大いに参考になる。注目選手を挙げていく。
まずは何といってもSG全日本選抜で優勝し、同大会4連覇を達成した鈴木圭一郎。SGシリーズは連日、ほぼ危なげない走りを披露し、優勝戦でも文句のない競争を見せた。エンジン状態は最高潮だし、乗り手のリズムも絶好調。レース間隔も空いておらず、今回も優勝候補の筆頭に挙げられる。
そうはさせまいと地元勢が奮起する。今回出場する外来S級は鈴木圭を含む3人なのに対し、地元S級は9人が参戦予定。その中でSGの優勝戦に進んだ選手は不在だが、エンジン的には戦えそうな選手は何人もいる。その一番手が永井大介。SGでは重走路の準決でスタート遅れてしまった。その後は猛追を見せたが、追い込み届かず3着になってしまい、優出を逃してしまった。ただ、最終日の良走路ではシッカリと1着を取っていたし、シリーズ中も準決以外はオール連対を果たしていたので、機力の面は不安ない。今回こそ鈴木圭の野望を阻止したい。
ランク的には中村雅人の方が上位。ただし、SGではエンジンが安定せず苦しい競争が多かった。それでも2日目などは中村らしい走りができていたので、その走りを取り戻せれば問題ない。池田政和のSGは天候に泣かされた形。準決に進出したが重走路では力を出し切れなかった。最終日や、他の日の良走路はキッチリと決めていたので、走路が乾いていれば威力ある走りができる。若井友和や佐藤裕二なども、エンジン面はまずまずで、今回のような一般開催なら十分通用しそうだ。逆に、山田達也や鈴木清などはSGでエンジンが良くならなかった。乗り替わってから好調の平田雅崇は、SGでは一息だったが一般開催なら大丈夫だろう。新鋭・黒川京介はSGで2着2回。着実に経験を積み重ねている。
外来S級は鈴木圭以外には金子大輔と丹村飛竜。金子はSGシリーズ前半はソコソコの動きを見せていたが、準決あたりからは失速。それでも大きな着は取っておらず、ある程度の位置では保てている。丹村の近況はパッとしないレースが続いている。ただ、SGの最終日は白星で締めており、ここからの巻き返しに期待。
A級では福村唯倫が、前走の地元一般開催で優出。この時は最重ハンの20M前だったが、今回はハンデ変動があるのかどうか。小林瑞季は前走のSGでは1着を3本取る活躍。スタートの切れが良くなっており、走路状況にも左右されていなかった。相馬康夫はスタートこそ不安を残しているが、道中の伸びはかなり良かった。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
A級B級ツイントーナメントが開幕!
今回の山陽オートは、SG直後の開催とあってS級やA級上位の選手が不在。A級とB級による戦いになるが、初日からA級とB級が完全に分かれて戦い、最終日にはA級優勝戦とB級優勝戦と、2つの優勝戦が楽しめる。ここではA級とB級に分けて、シリーズの展望をしておきたい。
まずはA級。出場する中でランクトップは地元の五所淳。ただし、近況のリズムは全く良くない。前走の伊勢崎では最終日に反則妨害で失格になってしまった。ただし、レースではまずまず追い込めていたので、エンジン自体は普通くらいありそう。
穴見和正と長田恭徳は前走が飯塚のミッドナイトだった。長田は初日にフライングしてしまい、早々と失権となったが、レースでの走りは冴えていた。スタートでは無理できない現況だが、追い込んで行ける足はある。穴見はここ数節の動きは悪くない。変わらぬイン走法で番手を上げていけている。
今回出場する中で実績上位は浜野淳と鈴木辰己。浜野は最重ハンの10M前が定着しているように、いい時の走りが戻ってこない。どこかで立て直す機会が必要だが、今回のようなメンバーが手薄な開催は、その絶好のチャンス。エンジンは良くないが、腕一本で見せ場を作ってくるか。鈴木辰は現在、連続優出中。武器のスタート力は健在で、レース序盤で好位置を奪えるのが強み。
底力で言えば浅田真吾も怖い。スタートが早いので、速攻を連発させてくるかも。数節前にミッドナイトで優勝した内山雄介は、エンジンが並以上に仕上がれば上位争いに参加できる。若手の伊藤正真は成長盛り。1レースごとに力を付けている。レース運びが巧い牧野貴博も今回はメンバー的に十分チャンス。
次にB級。B級の中には、「かくれB級」とでも言うべきか、ランクはB級だがA級に匹敵する実力を持つ選手がいる。今回出場している中では藤本剛、金子和裕、石井大志あたりか。藤本は道中の捌きが的確で、金子は伸びがソコソコあり、石井は先頭に立ってからのスピードが強力。
他にもB級の中には特徴のある走りをする選手が多い。独走力があるのは小田雄一朗、木部匡作、城戸徹。スタートが甘くても道中で巻き返してくるのは小林晃。速攻力があるのは松尾学。そして、最も多いタイプだが、インを抑えて粘り強さがあるのは杉本雅彦、坊田寿彦、西久保英幸、渡辺稔、深沢悟、松村真、宮地朗などで、これらの選手は試走タイムがそれほど出なくても十分狙える。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
五所 淳〔山陽 A-17(23期)〕
穴見 和正〔山陽 A-40(12期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-56(32期)〕
浜野 淳〔山陽 A-60(24期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-36(27期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-70(33期)〕
牧野 貴博〔川口 A-75(24期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-47(30期)〕
第33回SG全日本選抜オートレースが開幕!
今回は川口オートで行われるSG全日本選抜オートレース。全国ランク1位の鈴木圭一郎が、この大会3連覇中で、今回は同一SG4連覇がかかる。調子は上向きなので、その快挙達成も夢ではない。他にも注目選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である川口。川口では直前まで一般開催が行われていた。そこで優勝を決めたのは永井大介。この時は、新車に乗り替わっての参戦だったが、徐々にエンジン仕上げていき、優勝戦では爆発的な走りを披露していた。今回のSGに弾みがついたのは間違いない。そこで準優勝だったのは中村雅人。後方から猛追したものの永井までは捕えられなかった。ただ、その前の地元では完全優勝を決めており、永井同様にエンジン状態は上向いている。他では佐藤摩弥が良くなってきている。近況ではプレミアムカップで優出3着など、大舞台でも臆することなく走れている。また、フレッシュな33期・黒川京介はこれが4度目のSG出走。成長した姿を見せてくるか。
次に鈴木圭一郎を擁する浜松。鈴木圭の前走は飯塚ナイター3日間開催。この時は初日からスーパーハンデでのレースだった。初日こそ白星を挙げたが、準決以降はさすがに展開に苦しんだ。ただ、その前の節のプレミアムカップではしっかりと優勝を決めているし、今回は通常のハンデ位置に戻るだろうから心配はない。4連覇へ向け、突き進むのみ。佐藤貴也と金子大輔の29期コンビはエンジン変調気味。良い走りができないほどエンジンが仕上がっていない。木村武之もエンジンいいとは言えないが、多少の上積みがあればSGでも通用しそうだ。
現在は3強時代を迎えている伊勢崎。今期は青山周平が伊勢崎のトップに返り咲いた。青山は現在、エンジン絶好調。前走の地元3日間開催は完全優勝。その前のプレミアムカップでも準優勝している。SGは全日本選抜を除いて全て獲っており、今回はSGグランドスラムがかかる大事な大会。初日から快進撃を見せてくれそう。高橋貢は前走の地元でエンジン乗り換えた。結果的に3走して全て2着の準優勝。更なる上積みがあればSGでも戦えそう。早川清太郎は前走の地元では優出し4着。地元ではエンジン悪くない。あとは川口の走路に合うかどうか。
山陽トップは松尾啓史。前走は今回の地、川口でしっかりと優出していた。セッティングの面でアドバンテージがある。2番手は丹村飛竜だが、近況の動きはイマイチ。よほどエンジンが上向かない限りは厳しい戦いが続きそう。山陽で今、絶好調なのは佐々木啓。9月に入ってからは6節走って全てで優出。更にその内、半分の3回は優勝している。乗り手もエンジンも良い波に乗れているので、このタイミングでSGを迎えられたのは大きい。悲願のSG初優勝へ突き進むか。
今期の飯塚トップは荒尾聡。前走は優出を逃したが、それまでは記念レースを含め優出できている。鋭いスタート力を生かして全日本選抜初制覇を狙う。エンジン的には田中茂が安定してる。前走の地元ではオール連対の準優勝。その前のプレミアムカップでも優出している。本来の力強い差しが戻ってきている。同期の篠原睦はエンジンがピリッとしない。今期からS級に復帰した有吉辰也は今年、記念レースでも活躍を見せている。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕