
ハイスピードのバトルを堪能!
この後も開催ラッシュが続く飯塚オート。今回はミッドナイトレースでの開催。各地区から多士済々の顔ぶれを迎え入れ、レースを盛り上げていく。
地元のS級は滝下隼平のみ。前走は飯塚で、初日に白星を挙げたがその後はイマイチ。ただし、その前や更にその前の節では滝下らしい走りができていた。今回のミッドナイトは、過去の実績が高く、タイムが出やすい走路状況なので滝下の走りに向いていると言える。地元唯一のS級として孤軍奮闘しそうだ。
外来S級で最も注目なのは渡辺篤。前走となる山陽GIIでは優勝戦まで進出。そのキッカケになった準決では、厳しい状況から強豪車をまとめ差しで優出のキップをゲットしていた。エンジンが良いのはもちろんで、乗り手の方にも自信がうかがえたシリーズだった。そのままの勢いで今回も初日から飛ばしていきそう。
同じく山陽GIIで走っていたのが前田淳、岩科鮮太、加賀谷建明、田村治郎など。前田は地元の記念で活躍を見せたかったが、準決には進めたものの全体的にはパッとしなかった。岩科は5日間シリーズでオール車券に絡む結果。白星がなかった点は気にかかるが、初日から2着を3本重ねていた。強烈な突っ込みが戻っている。加賀谷は初日から3日目まではオール連対。準決以降は失速した感あるが、スピードのある走りを披露していたので、今回のミッドナイト向き。田村は初日からイマイチの状態だったが、徐々に機力が上向き、最終日には白星を挙げていた。
S級は他に中村友和と吉原恭佑の32期。中村は前走の川口ではマアマアだった。3節前には今回と同じ飯塚走路で準優勝しており、走路との相性は問題ない。吉原の前走は10月15日が最終日だったSG全日本選抜シリーズ。ここでは初日から成績をまとめ、優勝戦まで進出していた。久々のレースにはなるが、SG優出後のリズムの良さを見せたい。
他に注目なのはS級並の実力がある久門徹。前々走で準優勝だった阿部仁志。念願の初優勝を向かえる日も近いかもしれない。B級ではあるが、前走の川口で優勝戦まで進み3着だった木部匡作などだ。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-28(31期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
岩科 鮮太〔浜松 A-23(29期)〕
久門 徹〔飯塚 A-9(26期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-13(27期)〕
鈴木圭一郎の襲来に、地元勢は総力で応戦!
今回の注目選手は全国ランク1位の鈴木圭一郎。各地で好走を連発し、今回も優勝候補の筆頭に挙げられるが、地元勢も好調な選手が多く、その壁は分厚い。キッチリと迎撃態勢を整えそうだ。
鈴木圭の前走は伊勢崎3日間開催。ここでは最重ハンの10M後ろに置かれるスーパーハンデでの戦いになったが、初日から連勝発進で優出を決めた。メンバーが揃った優勝戦では精彩を欠いて6着に終わったが、その前のSGでもしっかりと優出していた。エンジンも乗り手も好調の部類と言える。強固な地元の牙城を粉砕するか。
今回出場する中で地元川口のランクトップは永井大介。ただし、前走の3日間は大いに不安の残るものになった。初日こそ2着だったものの、準決は4着で優出を逃し、更に最終日は7着と惨敗した。早急な立て直しが必要。もしかしたらエンジンを乗り換えて臨むかも。
前回の川口で優勝したのはA級の小原望。前々走も優出し4着だったが、前走も初日から好走を見せ、優勝戦でもハンデ位置をキッチリと生かし、自分の展開に持ち込んでいた。今回はハンデが最重ハンの10M前に重化されそうなので、序盤の展開作りが大事になってくる。エンジン面は問題ないだろう。
そのレースで準優勝だったのが池田政和。予選準決は1着で通過していた。更に前々走も優出し4着。この時も予選準決を連勝で突破。エンジンはかなりの位置で推移している。そろそろ優勝が欲しいところだ。池田以外にも前回の川口で優出していたのが若井友和、阿部剛士、平川博康など。若井は優勝戦8着だったが、前々走では優勝を決めている。阿部はシリーズ中にパーツを交換し、機力が大幅アップ。冬場でスピードが出てきた平川と共に今回も楽しみな存在。
佐藤摩弥、佐藤裕二、鈴木清といったあたりもエンジン的には崩れていない。調整で上積みができれば優勝戦まで十分進出できる。平田雅崇は前走の地元で良く動いていた。攻めの方にも積極性が戻り、混戦でもスピード戦でも柔軟にこなしていけている。森且行は前走の準決で反則失格。最終日は8着だっただけに、乗り手への悪影響がなければいいが。
B級では川口の新人34期が伸び悩んでいる。上和田拓海はハンデが重くなってから思うような走りができていない。信沢綾乃と本田仁恵もタイムが上がってこない。しかし、練習を重ねていくうちに必ず走力は増していくだろうから、連に絡むようになるその瞬間を狙い撃ちしたい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-24(24期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
GII小林啓二杯が開幕!
地元の山陽選手がメインとなるGII小林啓二杯が20日~24日の日程で行われる。S級は地元山陽が8人、外来勢が各3名。A級も地元山陽勢が半分以上出場するので、なにがなんでもタイトル流出は防ぎたいところ。各地区ごとに注目選手を挙げていく。
まずは山陽から。ランク最上位は松尾啓史。エンジンが流動的で、安定しない傾向ある同選手だが、前走となる飯塚では優出し3着。予選準決も良い走りをしていたので今回につながりそう。山陽2位は丹村飛竜。前走の飯塚では準決3着で優出ならなかったが、その前の地元では優勝。今回と同じ走路なのでメリットはある。3位は佐々木啓。ここ数ヶ月は好調が続いている。前々走のSGでは準優勝だっただけに、今回はGIIとグレードは下がるので、優勝も十分狙える状態だ。
全国ランク2位の青山周平を擁する伊勢崎地区。その青山は好調そのもの。前々走のSGでは自身6度目となる優勝を手にした。その後の地元一般開催では、スーパーハンデの厳しい状態でもしっかりと優出し3着。エンジンは仕上がっている。他に伊勢崎からのS級は新井恵匠と西原智昭。新井は前々走のSGから状態が上向き。前走の地元でも悪くはなかった。西原は近況、仕上がり不足の状態が続いている。並以上になればスタートから積極的に仕掛けていける。
川口勢はおおむね好調。ランクトップは中村雅人。前々走のSGでは準決でまさかの反妨。その後の地元一般開催では優出こそならなかったが、エンジン面も乗り手も悪い状態ではなさそうだった。山田達也と黒川京介は前走の地元で優出。優勝戦は重走路になったが、予選準決の良走路では良い走りを見せていた。
浜松勢は佐藤貴也と金子大輔の29期コンビが中心。佐藤貴はイマイチ波に乗れてない感がある。前々走のSG準決で落妨。その後の一般開催でも連対がなかった。早い段階での立て直しが必要。金子の方は前走のSGで優出し5着。シリーズ中に白星はなかったが、道中で追い上げて行ける足はあった。捌きが的確な同選手なので、オープン戦よりハンデ戦で持ち味を出せるだろう。
最後に飯塚。ランクトップは荒尾聡。前走となるSGではしっかりと優勝戦まで進出していた。優勝戦はスタートで失敗し、末着に終わったが、予選道中は安定して着をまとめていた。本来のスタートを取り戻せば、全選手にとって脅威となる。篠原睦は前走の地元で優出し7着。ただ、予選準決は1着で突破していたし、その前の節では優勝を決めている。ここにきて調子が上がっている1車と言える。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
前節優勝の若井友和が勢いに乗るか!
前回の川口開催は11月9日からの3日間開催。11日の優勝戦は、11Rの試走後に雨が降り、重走路での競争になった。その難コンディションのレースを制したのが若井友和。7月に浜松で優勝して以来、今年2度目のV。地元で連続優勝を狙う。
若井が優勝したレースで、他に乗っていたのは永井大介と稲川聖也、小原望。永井は予選準決の良走路で好タイムを出していたが、優勝戦は雨走路に対応できなかった。だた、その前のSGでも優出していたようにエンジン自体は悪くないし、突然の降雨でもない限りは重走路も柔軟にこなせる。
稲川は予選準決を軽快な走りで1着通過すると、優勝戦では痛恨のフライング。重走路にも対応できず7着になってしまった。それでも良走路での走りが上向いてきているので、待望の初優勝を迎える日も近いかもしれない。小原は近況エンジンがそこそこ良い。予選準決はオール連対で、優勝戦は4着。その前の飯塚でも連勝を決めており、好調をキープできている。
伊勢崎遠征に行っていた池田政和は、3日間の開催で初日から連勝を決め優出。優勝戦は4着だったが、準決は試走27の上がり362の数字を叩き出していた。このまま地元戦に臨めるのはいい流れ。今回のメンバー的にも十分優勝が狙える。
地元S級は他に森且行や佐藤摩弥、平田雅崇に鈴木清。4者ともエンジン状態は悪くなく、優勝戦まで進出できる機力がある。佐藤摩と鈴木清は好ダッシュからの素早い攻めに期待できる。森は年末年始にかけて調子が上向く傾向があるので、これからは特に注目したい一車。
外来S級は伊勢崎から高橋貢。浜松から伊藤信夫、中村友和、笠木美孝。高橋貢の前走はSGの準決で、ここではまさかの落車妨害で失格。その後は地元戦を欠場していた。今回、出場するとなれば戦える状況にあるということだが、初日の試走には注意を払いたい。伊藤信は前走のSGで随所に見せ場を作っていた。中村友はSGの0オープン戦に苦しんでいた様子。ハンデ戦の方が持ち味の追い込みが利きやすい。
A級は飯塚勢に注目。前走の地元戦で阿部仁志が準優勝。優勝戦では早い段階で先頭に立てたが、篠原睦の追撃の前に屈してしまった。準優勝は数回ありながら、優勝は未経験の阿部。今回こそはと闘志を燃やしているか。その優勝戦には久門徹も乗っていた。今期こそA級にランクされているが、実力的にはS級とそん色ない。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
完全V同士・篠原睦と丹村飛竜が中心!
最近のオートレースは、3日間の短期決戦が多く開催されている。今回も例に漏れず3日間。初日から気の抜けないレースとなり、前走からの勢いが大事になる。特に注目なのは2人。篠原睦と丹村飛竜だ。その他にも優勝争いに参加してきそうな選手は多く、気になる選手をピックアップしていく。
まずはその篠原と丹村。篠原は前走の地元3日間開催で完全優勝。初日からオール1着で優勝を決めた。それまでも悪くはなかったが、前走ではしっかりと目に見える形で結果を残した。乗り手もエンジンも完調。地元の牙城を守り、更には連続優勝を目指すべく初日から驀進していく。丹村の方は、前走の地元ミッドナイト3日間開催で完全優勝。その前のSG優出から完全にいい流れを作れている。エンジンも仕上がっており、前走の優勝戦ではミッドナイトで走温が15度だったとは言え、上がり3・358の驚異的なタイムを叩き出していた。今回のシリーズはこの両者が核になりそう。
他で有力なのは浦田信輔、鐘ヶ江将平、滝下隼平などの地元S級や、岡部聡や鈴木宏和などの外来S級。浦田は前走の地元SGで優勝戦まで進出していた。シリーズ中に白星はなかったが、浦田らしい攻めの走りができていた。鐘ヶ江は、丹村が優勝したレースに乗っていた。一時期のスランプを脱出している鐘ヶ江は、結果を残せるようになってきた。31期と、まだまだ成長の余地がある若手なので、今後の飛躍が楽しみ。滝下は前走の山陽ミッドナイトでは優出できなかったが、エンジン自体は完調の動き。冬場でタイヤが食いつく走路では無類の強さを発揮できる。
岡部は前走の地元ミッドナイトでは準決6着で優出できなかった。しかし、それ以外の2走はともに1着。エンジンはマズマズで、悪い部類ではない。鈴木宏の前走はSGで、シリーズ中に白星はなかったが、武器となるスタート力で他の選手に脅威を与えていた。今後はスピード力と捌きの腕がアップすると、総合戦力としてかなりのモノになると思われる。
A級では田中輝義が前走の地元開催で優出。混戦でも力強く攻めていける走りは魅力。深谷輝と相馬康夫の川口両者は、前走の山陽ミッドナイトで優出していた。どちらもツボにはまると大駆けがあるタイプで、冬場の高速走路の方が活躍の場が広がってくるだろう。
B級では山陽の佐伯拓実が成長中。岩永清文も前走の川口3日間ではオール2着と、イン攻めが冴えていた。地元新人34期では、前走でデビューを果たした石本圭耶が大物感ある走りを披露していた。川口裕司、長田稚也も車券の対象になっている。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-20(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕