川口勢メインだが、強力外来が登場!
今回の川口は3日間の短期決戦。各級で地元川口勢の層が厚いが、S級外来の中で好調な選手が来場。それは佐々木啓。ここ数ヶ月の動きは目を見張るものがある。地元勢は迎え撃つことができるか。
まず地元S級の中で最も状態が良いのは永井大介。飯塚で行われたSG日本選手権では優勝戦まで進出し4着。5日間のシリーズ中、3勝を挙げており、永井らしいパワーのある走りを披露していた。今回も地元勢を鼓舞する存在になりそう。その永井よりも全国ランクが上なのは中村雅人。近況の動きは良かったが、SGの準決では反則妨害で、1着入線ながら失格となってしまった。ただ、最終日はしっかりと白星を決めていたので、反則による乗り手への精神的ダメージは少ないとみていい。もちろんエンジン面も良好。
次に注目なのは佐藤摩弥。SGの準決は4着で優勝戦までは進めなかったが、それ以外の4走は全て3着以内。0Mオープン戦で、武器のスタートがアドバンテージになっていた。エンジンの方も悪くはなく、今回は追い込むレースが主になるが、同格や格下相手なら突破できる技量は身に付けている。若井友和もSGではマアマアの動きを見せていた。
森且行や黒川京介はSGの準決で被害があり落車。ともに最終日は7着だったので、落車の影響があったのかもしれない。平田雅崇、山田達也の両者は、SGでは思うような成績を残せなかったが、エンジン的には並より上にありそう。
外来S級は3名の予定。最も注目なのは先述の佐々木啓。SGではシリーズ中に3勝を含む準優勝。優勝戦の走りも見事だった。中盤3番手から永井大介を突破し、先頭を走る青山周平にまで詰め寄る動きを見せていた。エンジンは完調。乗り手の方も、ここ数ヶ月は自信のようなモノがうかがえる。今節も永井や中村雅など川口の看板選手を負かすシーンが見られるかも。
他の2人は佐藤貴也と岩田行雄。佐藤貴はSGの準決で落車。それ以来の出走になるので、初日の試走には特に注意を払いたい。岩田行はまだまだ元気。SGでは4日目に白星を挙げている。前を走っている選手の隙を見つけては、強烈な突っ込みで突破している。
SGの裏開催となった前回の川口3日間一般開催で優勝したのは長谷川啓。これは最年長優勝記録を更新しての優勝だった。こちらもまだまだ血気盛ん。エンジンさえ戦える動きになれば、キチンと結果を出してみせる。このレースで準優勝だったのが牛沢和彦。他にこの優勝戦に乗っていたのは石井大志、谷島俊行、浜野淳などだ。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-44(15期)〕
地元勢が奮起しそうなシリーズ!
11月4日にSG日本選手権が終わったばかりの飯塚オートで、今度は3日間の一般開催が行われる。初日がいきなり最終予選となるので、前検日と初日の朝練でいち早くエンジンの状態を掴み、それに合わせた調整が必要になる。乗り手の操縦技術だけでなく、迅速な整備力も問われるシリーズになるだろう。
今回の地元S級は2名。篠原睦と有吉辰也。篠原はSGでは準決4着で優出はできなかったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む結果。大舞台でも代名詞である安定感は健在。今回はシリーズリーダーとしての活躍が見込まれる。有吉はSGの準決で5着。初日に1着があったが、その後は苦戦するシーンが多かった。それでもエンジンの方はそこまで悪くなさそう。鋭いスタートを武器に、今回は優勝戦まで進出してくるか。
外来S級は6名の予定。この中でSGで優出した選手はいない。更に言えば準決まで進めたのが松尾啓史だけ。各選手とも悔しいSGシリーズになってしまった。松尾啓は準決6着だったが、それ以外ではソコソコ良い走りをしていた。エンジンの方も連日、安定した試走タイムが出ていたので問題なさそう。確かな捌きをバックに、今回も強烈な追い込みを見せてくれそうだ。
岩崎亮一は初日から1、4、4着で準決入りを逃した。よくある予選3日間の得点制での勝ち上がりなら準決まで進めている3日間の成績だが、日本選手権の3日目は、スーパーライダー戦以外の準々決勝は3着までに入らなくては準決に進めない。惜しくも準決入りを逃したが、シリーズを通してみれば5着以下がなく、着順の数字としては上位でまとまっていた。
佐藤裕二、鈴木清、前田淳、人見剛志らはエンジン的にも厳しそうだったが、シリーズ中に1回は1着を取っている選手もいるので、そこまで悲観することはないか。今回のような一般開催なら、ある程度は腕でカバーできる。
A級では久門徹がSGシリーズ中に1着が3本あった。高宗良次はまだ若手ながら、SGの大舞台でも思い切り走れていた印象。越智尚寿もチャンス所では堅実な走りができていた。
10月27日に行われた伊勢崎一般開催の優勝戦に乗っていた選手が3名来場。そこで準優勝だったのが浅香潤。スピード力に定評があったかつての走りが戻りつつある。デビューしてから数年、将来を嘱望されていた戸塚尚起も軽快な走りを見せ、優勝戦まで進み4着。復調の気配がある青木治親も、予選準決の4日間を全て3着以内でまとめて優出していた。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-43(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-24(24期)〕
鈴木 清〔川口 S-41(23期)〕
第51回SG日本選手権オートレース開幕!
節目となる第50回目の日本選手権は伊勢崎の青山周平が制して幕を閉じたが、今回は令和となって初の選手権であり、これもまた意味のあるシリーズになる。近況のSG戦線と言えば、鈴木圭一郎と青山周平の活躍が目立っているが、そこに割って入る選手はいるのか。地区別に有力選手を挙げて行く。
まずは開催地区である飯塚から。飯塚のランクトップは荒尾聡。今年はSGオールスターを制し、自身3度目のSG優勝となった。前走は川口のSGで、この時は準決3着で優出できなかったが、シリーズを通して見れば悪くない動きを見せていた。今年2度目、そして自身4度目の栄冠へ向け、初日から猛ダッシュを仕掛けてくるハズ。2番手は篠原睦で、前走の地元もマズマズだったが優勝戦では6着まで。その優勝戦を制したのは浦田信輔。浦田は一時期ほどエンジンを安定させられていないが、この優勝は今回に向けて弾みになった。川口のSGでは有吉辰也と鐘ヶ江将平が優出。有吉はスタート直後に落車し、早々と戦線離脱。その悪影響がなければいい。鐘ヶ江はこのところ調子が上がっている。まだまだ伸び代のある31期なので、今後の成長が楽しみ。
前回覇者・青山を擁する伊勢崎地区。その青山は、川口のSGではシリーズ途中に家事都合で早退。しかし、その後の地元5日間開催ではしっかりと優勝を決めていた。日本選手権連覇へ向け、態勢は整っている。その優勝戦に乗っていたのが早川清太郎と新井恵匠。早川は初日から4連勝で優出となったが、その優勝戦では序盤で展開を作れなかった。ただし、エンジン面は問題ない。むしろ心配なのは飯塚走路。というより遠征先での成績。地元以外の走路では近況、力を出し切れていないレースが目立つ。新井恵は上昇ムードで今回に臨める。絶対王者・高橋貢は準決4着だったが、それ以外の4走は全て1着。乗り換わってから悪くない動きをしている。鈴木将光は前走の飯塚ミッドナイトで優勝。0Mオープン戦になると不安はあるが、エンジンやリズムは最高潮だ。
次に不動の全国ランクトップ・鈴木圭一郎がいる浜松地区。その鈴木圭の前走は川口5日間一般開催だった。ここでは初日からスーパーハンデでの競争で、連日苦しんでいるシーンが多かった。ただ、初日や準決などは試走28秒をマークしていたのでエンジン自体は良さそう。今回はオール0Mオープンでの戦い。前走の分まで闘志を出してくるだろう。調子が上がっているのは佐藤貴也と金子大輔の29期コンビ。佐藤貴は川口のSGで優出し3着に食い込んだ。その後の飯塚でも優勝戦まで進み、エンジンは高いレベルにある。金子は前走の川口5日間一般開催で優勝。優勝戦は重走路だったが、予選準決をオール連対で突破するなど、良走路での走りも上向いている。
近況はやや勢いに欠ける川口地区。ランクトップは中村雅人。前走は初日から3連勝を決めると準決も2着で優出。優勝戦は4着止まりだったが、エンジンは中堅上位を保てている。SGで15度の優勝を誇る永井大介は乱調気味。前走では準決7着だったばかりではなく、最終日はまさかの8着。気持ちを切り替えて今回に臨みたい。むしろ兄貴分である池田政和の方がエンジンは良好。前走は重走路の優勝戦で8着だったが、そこまでの4走は全て1着。冬場に向けてリズムが良くなっている。他では前走の地元で優出した山田達也、黒川京介などが好調。また、乗り換わってから成績が良くなった平田雅崇や、大舞台でも結果を残している佐藤摩弥などにも注目したい。
最後に山陽地区。ランクトップは松尾啓史で、前走となる飯塚ではしっかりと優出していた。エンジン仕上がると、ビックネーム相手でも怯まず仕掛けていく方で、試走タイムには注意を払いたい。ここ数節、素晴らしい走りを見せているのは佐々木啓。減量をしてから好調が続いているようだが、前走の飯塚でも優出するなど近況は優出ラッシュ。期待されていた川口SGでは初日に被害があり、悔しい結果に終わったので、今回のSGこそ思うような走りを決めたい。他では岡部聡が、今回と同じ飯塚走路のミッドナイトで優出。岩崎亮一は飯塚のナイター開催優出後で上り調子。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
SG裏開催の3日間短期決戦!
今回は直後にSG日本選手権が控えている関係で、S級やA級上位の選手は不在。それ以外での戦いになるが、調子が上がっている選手や個性的な選手が多数参戦し、シリーズとしては盛り上がりそう。
まず、今回出場する中でSGタイトルホルダーは4人。山田真弘、武藤博臣、鈴木辰己、浜野淳だ。山田真は前走の地元5日間開催では準決に乗れなかったが、3日目からの3走は全て2着。今回に向けてエンジンは上向いている。武藤は山田真と同じ開催で走り、準決3着で惜しくも優勝戦に乗れなかった。ただ、シリーズを通してエンジンは悪くなかったし、今回のメンバー的にスピードは上位なので期待できる。鈴木辰は前走こそイマイチだったが、その前までは優出があるなど存在感を示している。そして、浜野。確かに近況の成績はパッとしないが、元々持っている底力はかなり高い。今回のメンバーならエンジンが並になれば、十分通用するだけの技量を持ち合わせている。
A級で前走優出して参戦なのは間中大輔、佐々木敏夫、山崎進、重富英雄といったあたり。間中は地元開催で準優勝。予選道中から良さそうな気配が伝わってきた。佐々木敏、山崎進、重富は山陽のA級トーナメントで優出。この中では山崎が準優勝で最も成績が良かった。3日間の開催でオール連対。このまま波に乗りたい。スピード出てきた重富や、速攻力がある佐々木敏にも注目したい。
今年は新村嘉之が大舞台で好成績を収めている。前々走となるSGでは優勝戦まで進み6着。むしろ一般開催で力を出し切れてない点は気になるが、記念レースでの経験が本人を成長させる糧になるのは間違いない。他では浜松の遠藤誠も、近況は優勝があるなど好気配。実力的にもS級に近いモノを持っている。同期の福村唯倫も近況は地元川口走路で上位着にまとめている。吉田祐也は今回のメンバーの中で車速がある方。
B級は鈴木啓示が前々走の山陽B級トーナメントで優勝している。重走路でのレースではあったが、自身2度目の優勝はリズム上昇に十分すぎる要因。そのレースで準優勝だったのが森園数敏。数節前から調子が上がり、試走タイムに関係なく激走するシーンが多く見られている。同レースで3着だったのは井上秀則。ここへ来て調子が上がっており、一気のスタートで好位を奪うスタイルは健在。同7着は清水雄平。一人で走る展開になれば見せ場を作れる。また、デビューが遅れていた34期新人・信沢綾乃が待望の初出走。こちらにも注目したい。
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主な出場予定選手
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山田 真弘〔川口 A-43(24期)〕
吉田 祐也〔川口 A-46(29期)〕
間中 大輔〔川口 A-100(28期)〕
福村 唯倫〔川口 A-131(25期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-30(25期)〕
浜野 淳〔山陽 A-60(24期)〕
山崎 進〔山陽 A-97(26期)〕
新村 嘉之〔飯塚 A-88(27期)〕
いつもよりS級が多く参戦し、盛り上がるミッドナイトレース!
今回のミッドナイトはS級選手が7名参戦予定。SGタイトルホルダーも4名参加しているし、その他の選手もいつものミッドナイトより濃いメンバー構成となっている。この熱いシリーズを制するのは誰か。
地元S級は田中茂と桝崎陽介。田中茂は前走の地元4日間開催では、初日と2日目こそ好走を見せたが、準決は6着で更に最終日は被害があり落車。その影響が心配で、今節は初日の試走がカギになる。桝崎陽介も前走は地元4日間。2日目までに結果が出ず準決には進めなかった。しかし、残りの2日間は共に連対。エンジン的にはマズマズと言えそうだ。
外来S級は平田雅崇が好調。数節前にこのエンジンに乗り替わってからすぐに折り合いが付き、前走の地元5日間開催でも初日から3連勝。準決は4着で優出ならなかったが、最終日も3着と上位着でまとめている。それに伴いスタートも良くなっており、序盤で好展開を作れるようになってきた。今回は優勝戦まで進みそうだ。鈴木宏和もソコソコ良い。前走は今回と同じ飯塚で、ナイター開催だったが、準決8着以外の3走は1着を2本含む全て車券に絡む結果。エンジン状態としては中堅上位にある。
他に外来S級は伊藤信夫、岡部聡、田中賢。3者とも前走は川口のSGだった。この中では岡部が唯一、4日目に白星があるものの、3者とも納得いく結果は残せなかった。ただ、田中賢は随所にハイレベルのスピードを見せていた。伊藤信も、その前までのエンジン状態がいい時は、試走タイムから他を圧倒するモノがあった。
A級では白次義孝に注目。前走も飯塚だったが、ここでは初日から3連勝を決め優出。優勝戦では力及ばず8着になったが、最近は1着率が高まっている。元々、スピードには定評があり、レース序盤の展開作りさえうまく行けば、強豪相手でも振り切る走りができる選手ではある。鈴木将光も調子を上げている。前走の川口4日間開催では優出し7着。予選道中ではスピードある走りを披露していた。松生信二も前走は地元3日間開催で優出と流れは良い。また、角南一如、久門徹らは今期こそA級に位置しているが、実力はS級に匹敵するモノを持っている。
B級では試走タイムが出なくても狙える川端孝、長期欠場明けから徐々にレース感覚を取り戻しつつある谷川一貴、独走力が身についてきた佐伯拓実などに注目したい。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-45(28期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕
平田 雅崇〔川口 S-36(29期)〕
田中 賢〔伊勢崎 S-37(29期)〕
久門 徹〔飯塚 A-9(26期)〕