GII小林啓二杯が開幕!
地元の山陽選手がメインとなるGII小林啓二杯が20日~24日の日程で行われる。S級は地元山陽が8人、外来勢が各3名。A級も地元山陽勢が半分以上出場するので、なにがなんでもタイトル流出は防ぎたいところ。各地区ごとに注目選手を挙げていく。
まずは山陽から。ランク最上位は松尾啓史。エンジンが流動的で、安定しない傾向ある同選手だが、前走となる飯塚では優出し3着。予選準決も良い走りをしていたので今回につながりそう。山陽2位は丹村飛竜。前走の飯塚では準決3着で優出ならなかったが、その前の地元では優勝。今回と同じ走路なのでメリットはある。3位は佐々木啓。ここ数ヶ月は好調が続いている。前々走のSGでは準優勝だっただけに、今回はGIIとグレードは下がるので、優勝も十分狙える状態だ。
全国ランク2位の青山周平を擁する伊勢崎地区。その青山は好調そのもの。前々走のSGでは自身6度目となる優勝を手にした。その後の地元一般開催では、スーパーハンデの厳しい状態でもしっかりと優出し3着。エンジンは仕上がっている。他に伊勢崎からのS級は新井恵匠と西原智昭。新井は前々走のSGから状態が上向き。前走の地元でも悪くはなかった。西原は近況、仕上がり不足の状態が続いている。並以上になればスタートから積極的に仕掛けていける。
川口勢はおおむね好調。ランクトップは中村雅人。前々走のSGでは準決でまさかの反妨。その後の地元一般開催では優出こそならなかったが、エンジン面も乗り手も悪い状態ではなさそうだった。山田達也と黒川京介は前走の地元で優出。優勝戦は重走路になったが、予選準決の良走路では良い走りを見せていた。
浜松勢は佐藤貴也と金子大輔の29期コンビが中心。佐藤貴はイマイチ波に乗れてない感がある。前々走のSG準決で落妨。その後の一般開催でも連対がなかった。早い段階での立て直しが必要。金子の方は前走のSGで優出し5着。シリーズ中に白星はなかったが、道中で追い上げて行ける足はあった。捌きが的確な同選手なので、オープン戦よりハンデ戦で持ち味を出せるだろう。
最後に飯塚。ランクトップは荒尾聡。前走となるSGではしっかりと優勝戦まで進出していた。優勝戦はスタートで失敗し、末着に終わったが、予選道中は安定して着をまとめていた。本来のスタートを取り戻せば、全選手にとって脅威となる。篠原睦は前走の地元で優出し7着。ただ、予選準決は1着で突破していたし、その前の節では優勝を決めている。ここにきて調子が上がっている1車と言える。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
前節優勝の若井友和が勢いに乗るか!
前回の川口開催は11月9日からの3日間開催。11日の優勝戦は、11Rの試走後に雨が降り、重走路での競争になった。その難コンディションのレースを制したのが若井友和。7月に浜松で優勝して以来、今年2度目のV。地元で連続優勝を狙う。
若井が優勝したレースで、他に乗っていたのは永井大介と稲川聖也、小原望。永井は予選準決の良走路で好タイムを出していたが、優勝戦は雨走路に対応できなかった。だた、その前のSGでも優出していたようにエンジン自体は悪くないし、突然の降雨でもない限りは重走路も柔軟にこなせる。
稲川は予選準決を軽快な走りで1着通過すると、優勝戦では痛恨のフライング。重走路にも対応できず7着になってしまった。それでも良走路での走りが上向いてきているので、待望の初優勝を迎える日も近いかもしれない。小原は近況エンジンがそこそこ良い。予選準決はオール連対で、優勝戦は4着。その前の飯塚でも連勝を決めており、好調をキープできている。
伊勢崎遠征に行っていた池田政和は、3日間の開催で初日から連勝を決め優出。優勝戦は4着だったが、準決は試走27の上がり362の数字を叩き出していた。このまま地元戦に臨めるのはいい流れ。今回のメンバー的にも十分優勝が狙える。
地元S級は他に森且行や佐藤摩弥、平田雅崇に鈴木清。4者ともエンジン状態は悪くなく、優勝戦まで進出できる機力がある。佐藤摩と鈴木清は好ダッシュからの素早い攻めに期待できる。森は年末年始にかけて調子が上向く傾向があるので、これからは特に注目したい一車。
外来S級は伊勢崎から高橋貢。浜松から伊藤信夫、中村友和、笠木美孝。高橋貢の前走はSGの準決で、ここではまさかの落車妨害で失格。その後は地元戦を欠場していた。今回、出場するとなれば戦える状況にあるということだが、初日の試走には注意を払いたい。伊藤信は前走のSGで随所に見せ場を作っていた。中村友はSGの0オープン戦に苦しんでいた様子。ハンデ戦の方が持ち味の追い込みが利きやすい。
A級は飯塚勢に注目。前走の地元戦で阿部仁志が準優勝。優勝戦では早い段階で先頭に立てたが、篠原睦の追撃の前に屈してしまった。準優勝は数回ありながら、優勝は未経験の阿部。今回こそはと闘志を燃やしているか。その優勝戦には久門徹も乗っていた。今期こそA級にランクされているが、実力的にはS級とそん色ない。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
完全V同士・篠原睦と丹村飛竜が中心!
最近のオートレースは、3日間の短期決戦が多く開催されている。今回も例に漏れず3日間。初日から気の抜けないレースとなり、前走からの勢いが大事になる。特に注目なのは2人。篠原睦と丹村飛竜だ。その他にも優勝争いに参加してきそうな選手は多く、気になる選手をピックアップしていく。
まずはその篠原と丹村。篠原は前走の地元3日間開催で完全優勝。初日からオール1着で優勝を決めた。それまでも悪くはなかったが、前走ではしっかりと目に見える形で結果を残した。乗り手もエンジンも完調。地元の牙城を守り、更には連続優勝を目指すべく初日から驀進していく。丹村の方は、前走の地元ミッドナイト3日間開催で完全優勝。その前のSG優出から完全にいい流れを作れている。エンジンも仕上がっており、前走の優勝戦ではミッドナイトで走温が15度だったとは言え、上がり3・358の驚異的なタイムを叩き出していた。今回のシリーズはこの両者が核になりそう。
他で有力なのは浦田信輔、鐘ヶ江将平、滝下隼平などの地元S級や、岡部聡や鈴木宏和などの外来S級。浦田は前走の地元SGで優勝戦まで進出していた。シリーズ中に白星はなかったが、浦田らしい攻めの走りができていた。鐘ヶ江は、丹村が優勝したレースに乗っていた。一時期のスランプを脱出している鐘ヶ江は、結果を残せるようになってきた。31期と、まだまだ成長の余地がある若手なので、今後の飛躍が楽しみ。滝下は前走の山陽ミッドナイトでは優出できなかったが、エンジン自体は完調の動き。冬場でタイヤが食いつく走路では無類の強さを発揮できる。
岡部は前走の地元ミッドナイトでは準決6着で優出できなかった。しかし、それ以外の2走はともに1着。エンジンはマズマズで、悪い部類ではない。鈴木宏の前走はSGで、シリーズ中に白星はなかったが、武器となるスタート力で他の選手に脅威を与えていた。今後はスピード力と捌きの腕がアップすると、総合戦力としてかなりのモノになると思われる。
A級では田中輝義が前走の地元開催で優出。混戦でも力強く攻めていける走りは魅力。深谷輝と相馬康夫の川口両者は、前走の山陽ミッドナイトで優出していた。どちらもツボにはまると大駆けがあるタイプで、冬場の高速走路の方が活躍の場が広がってくるだろう。
B級では山陽の佐伯拓実が成長中。岩永清文も前走の川口3日間ではオール2着と、イン攻めが冴えていた。地元新人34期では、前走でデビューを果たした石本圭耶が大物感ある走りを披露していた。川口裕司、長田稚也も車券の対象になっている。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-20(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
青山周平VS鈴木圭一郎!
今回の伊勢崎開催は地元勢が多数参戦するが、少ない外来の中に強力な1車が襲来する。鈴木圭一郎だ。今のオートレース界は全国ランク1位の鈴木圭と2位の青山周平が席巻している。この両者が今回は激突。他に、この両者に割って入る選手は現れるのか。
青山は現在、絶好調。前走のSG日本選手権ではオール連対で優勝を飾った。スタートが切れており、エンジンの状態も最高潮。SGの前の地元一般開催でも優勝しており、どこのレース場でもエンジンを合わせられている。伊勢崎3強の中でも現在は突き抜けた存在になっている。連続での優勝も十分、視野に入っている。
対する鈴木圭は、前走のSGでは初日から4連勝を決めて優出。優勝戦でも好枠からのレースだったが、序盤で好位を奪えず3着に終わってしまった。ただ、エンジンの仕上がりは全く問題なく、優勝戦以外はスタート決まっていた。今回は青山にリベンジを果たしたい。
地元の主力は他に早川清太郎。早川のSGは、準決5着で優勝戦には進めなかった。やはり遠征先での走りに課題を残してしまったが、逆に地元に帰ればいつも以上の走りができる。青山と鈴木圭を脅かす存在になりそう。
地元S級は他に新井恵匠、内山高秀、三浦康平、田中賢、西原智昭など。その中では新井恵がソコソコ良い。前走のSGでは準決3着で惜しくも優出はならなかったが、5日間のシリーズで全て車券に絡む内容だった。
外来S級は他に池田政和と青島正樹。池田はSGの準決で6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む活躍。走路温度が下がってくる冬場で存在感を示しつつある。青島はエンジンもう一息だが、SGの最終日は白星と、気を吐いていた。
S級以外の地元勢は、前走の5日間一般開催で浅香潤が準優勝。落合淳と戸塚尚起、林稔哲も優出。特に林は優勝戦8着だったが、2日目から4日目までは全て1着。エンジンは良さそう。桜井晴光は豊かなスピードを披露していたし、中畠哲也は渋太い走りを見せていた。
外来A級では、遠藤誠が川口遠征で優出しての参戦。東小野正道、角南一如らは、現在A級にランクされているが、実力的にはS級の持ち主。ハンデ位置が有利なら積極的に狙ってみたい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
青島 正樹〔浜松 S-48(22期)〕
山陽のミッドナイト開催!
すっかり恒例となっている山陽オートでのミッドナイトレース。今回は3日間の日程で行われる。昼間の気温が低くなりつつあるこの時期は、夜になると更に気温が下がり、それとともに走路温度も下がる。そうなるとハイスピードのレースが展開されやすくなる。どちらかと言うと若手の方がその恩恵を大きく受けると言える。
S級は4人参戦予定。地元山陽は丹村飛竜と岡部聡。丹村は前走のSG日本選手権で優出。初日こそ8着と惨敗したが、その後は2連勝。準決も2着で突破し、優勝戦では7着だった。このところ調子を落としていた丹村だが、SGで復活してみせた。今回のミッドナイトは、前走とは大幅にメンバーが軽化されるので優出はノルマ。優勝争いを演じそうだ。岡部は前走のSGではイマイチな結果に終わった。全レース0Mオープン戦では、課題のスタートが悪い方へ作用しがち。ただし、今回のようなハンデ戦なら的確な攻めで番手を上げて行ける。
外来S級は飯塚から鐘ヶ江将平と滝下隼平。どちらも前走のSGでは準決までは進めたが、それ以上の結果を出すことはできなかった。ただ、シリーズ中は何度か車券に絡めていたので、エンジン自体はそこまで悪くない。鐘ヶ江は一時期と比べたらだいぶ走れるようになってきている。滝下はSGの後、地元の一般開催で補充で2走。どちらも1着で、パワフルな走りを見せていた。ミッドナイトは得意で、走路温度が下がるほどスピードがアップするイメージ。
A級では緒方浩一が前走のSGで何度か見せ場を作っていた。スタートの切れが良く、独走に入ると持ち味を出せるタイプ。攻めの主体は捲りなので、前団がインを走る選手が多い番組では勝負圏内にまで入ってこれるだろう。スタート力ある五所淳や、最近は調子を上げている山崎進なども地元勢の主役を張れる今節。
外来では深谷輝、相馬康夫などがスピードある方だ。未だ優勝経験がない平塚雅樹も近況は調子上向きで、悲願の初Vを目指し、初日から激走を見せそう。
B級では独走力ある日室志郎が、前走の飯塚3日間で2勝を含むオール連対。渋太い走りができるのは坊田寿彦で、前走の川口では後半2連勝を決めている。女子レーサーの金田悠伽もだいぶスピードを身に付けている。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-20(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-8(30期)〕
五所 淳〔山陽 A-17(23期)〕
山崎 進〔山陽 A-97(26期)〕
深谷 輝〔川口 A-66(26期)〕