
第63回G1開設記念レース開幕!
2月7日~11日の日程で、飯塚オートレース場でGIレースが開催される。地元の主力はフル出場するが、川口からも好調者が多く来場する。もちろん他の地区からも強豪が集結し、激しいバトルが繰り広げられる。
地元のランクトップは荒尾聡。前走となる地元4日間開催では、初日から3連勝を決め優勝戦へ進出。しかし、優勝戦では1周バックで被害があり落車。そこまではいい流れで来ていただけに残念な結果になってしまった。落車による悪影響がなければいいが...。このレースでは最重ハン最内に入った東小野正道が、逃げる田中正樹を捕えて優勝。今回に向けて弾みになった。
地元のランク次位は篠原睦。前走の地元4日間開催では2日目に6着で準決モレとなったが、それ以外の3走は全て1着。エンジンは悪くない。有吉辰也は初日に反則で早々と失権。しかし、その後の3走はオール連対。滝下隼平は準決3着だったが、悪くない追い足を見せていた。浦田信輔は今年に入り2節を消化。前走は初日の雨に泣かされたが、その前の節ではしっかりと優出。田中茂はエンジン堅調。レース後半の追い込みに期待できる現状。
外来は川口勢に注目。池田政和は前走の伊勢崎GIで久々に記念を制覇。3日目の3着以外は全て1着と波に乗れている。永井大介と森且行の25期コンビは、前走の浜松一般開催で優出。森は準優勝で、永井は4着だった。大木光は違う浜松開催で優出。イン攻めが冴えている。ランク的には中村雅人の方が上位。前走の飯塚一般開催では優出できなかったが、最終日は良い走りを見せて快勝。今回につなげた。佐藤摩弥は前走の伊勢崎アフター6ナイターで優勝。今年は好調が続いている。
今回は全国ランク1位の鈴木圭一郎も参戦。前走の地元では優出できなかったが、その前の地元では優勝を果たしている。エンジン面は全く問題ない状態。浜松勢では中村友和が今年地元で優勝している。金子大輔も復調ムードが出ており、冷静な追い込みを披露している。
高橋貢もおおむね好調。前走の地元4日間開催ではオール連対の準優勝だった。更にその前の地元GIでも優出しており、健在っぷりを示している。伊勢崎勢は新井恵匠や吉原恭佑などが若さ溢れる走りを展開している。山陽勢では丹村飛竜が気を吐いている。前走の地元3日間開催では初日から連勝で優出。そこでは3着の結果だった。ちなみにこのレースで準優勝だったのは山崎進。3走して全て2着と流れが向いてきている。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
青山周平がシリーズの核に!
前回の浜松オートは、中村友和が快走を見せて優勝をもぎ取りシリーズを終えた。今回、その中村友は不在。外来から強力な一車が来場する。青山周平だ。現在絶好調で他の選手で勢いを止められるかどうか。
先述の青山は、前走の地元4日間開催で完全優勝。優勝戦は不安定な走路状況だったが、8号車ながら高橋貢や早川清太郎より先行し、待ったなしの攻めで先頭に踊り出た。準決では試走27、上がり365の好タイムをマークし、エンジンも乗り手も最高潮だ。スタートも切れており、よほどの事がない限り、今回も優出はノルマ。連続優勝まで十分視野に入っている。
対する地元勢の筆頭は佐藤貴也。前走の地元4日間開催は準決3着で優出を逃したが、エンジン面はおおむね悪くなさそうだった。今回は地元勢を引っ張っていく存在になる。浜松2番手は木村武之。木村武は長期欠場から復帰して2節を消化した。今年はまだ優出がないが、試走タイムはソコソコ出ているようにエンジン的には戦える状態にある。乗り手の方が完全復活さえすれば優勝争いに加わってこれる実力を有している。
伊藤信夫はマアマア好調。前走の山陽では優勝戦まで進出していた。今年は4節走って優出が2回。この時期らしいスピード戦にもしっかりと対応できている。青山との直接対決があるようなら、スタートで先行して早めにリードを作っていきたい。青島正樹もエンジン面はマズマズで推移中。武器のスタート力を遺憾なく発揮したい。
外来S級は青山の他に川口から3者、山陽から2者。山田達也は前走の伊勢崎4日間開催では、準決3着で優出を逃したが、初日から2着2本。更にその前の地元ではしっかりと優出していた。今年はまだ白星がない点は気がかりだが、山田達らしい追い込みは決まっている。黒川京介は今年、まだ波に乗れていない。ただし、まだまだ伸び代が大いにある若手選手。1走ごとの成長は楽しみだ。鈴木清はエンジン状態ソコソコ。速攻を武器に中団を切り裂いていける。山陽からは前田淳と藤岡一樹が来場。どちらも近況はイマイチなイメージだが、底力はかなりあるので上昇のキッカケを早く掴みたい。
A級では岩科鮮太が前走の地元で優出。違う浜松開催では川口の山田真弘が優出。高橋義弘は地元のお正月開催以来の出走だが、その節では優勝戦まで進んでいた。稲川聖也はまだ優勝の経験はないが、前走の山陽で優出するなどその機運は高まっている。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-48(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-38(33期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
オート界初の試み、アフター6ナイター始まる!
オートレースは昼間開催が基本で、他にはナイターレースやミッドナイトレースなどが行われてきたが、今回はアフター6ナイターが試行される。これは通常のナイターとは違い、第1レースの開始時刻が18時25分。最終レースは20時55分。7車立、7レース制で執り行われる。伊勢崎オートレース場内の特別観覧席が無料開放されるが、基本的に車券の購入はインターネットからで、一部場外車券売り場でも購入することができる。
出場する地元のS級は6人。ランクトップの新井恵匠は前走の地元GIではソコソコだった。シリーズを通して白星はなかったが、大きな着を取る事もなく車券には貢献できていた。上昇志向の強い同選手なので、ここから更にエンジンを仕上げにかかるはず。ランク次位は吉原恭佑。前走の浜松では優出を逃したが、前々走の地元4日間開催ではしっかりと優勝戦まで進んでいた。予選道中も安定した成績取りで、地元に帰れば不安要素は少なくなる。三浦康平も前走は浜松だったが一息。その前の地元では2勝を挙げるなど動きは軽快だった。
内山高秀や田中賢は、前走の地元では準決で結果を出せていなかったが、エンジン的には崩れておらず、ある程度戦えるレベルを保てている。岩田行雄は、まだまだ走りが血気盛ん。前を走る車を交わせるとみれば、鋭くインに叩き込んでいく。
外来S級は川口から佐藤摩弥、浜松から中村友和と鈴木宏和の32期コンビ。佐藤摩はこの開催で伊勢崎3連続出場。近2節は全てのレースで車券に絡めており、更に言えば1着率もかなり高い。伊勢崎走路との相性が急激に高まっている。セッティングの面でも大きなアドバンテージがあるはず。中村友は前走の地元3日間開催では初日から2着を2本で優出し、優勝戦でも力強い走りを見せて優勝。鈴木宏も同様に初日から2着を2本重ね優出。優勝戦では好スタートを見せたものの、道中は後退し7着。同期でライバル関係にもある2人は、互いに切磋琢磨しながら着実な成長を見せている。ただし、走りのタイプは真逆と言ってもいい。鈴木宏は爆発的スタートからの速攻が武器で、中村友は序盤の位置取り争いには甘さを残すものの後半は猛烈な追い込みを見せるタイプ。
A級では直前の浜松で優勝戦に乗っていた鈴木聡太が上昇気配。持ち味は展開の読みの冷静さと、勝負所での思い切りの良さ。浅香潤は前走の地元で優出。近況はかつての快速ぶりが復活してきている印象。同じ開催で優出していたのは田中哲。強引な仕掛けが決まっている。山陽で優出してきたのは桜井晴光。つぼに入ったときのスピードは最重ハンの選手でも注意している。逃げ展開に持ち込むと怖いのは千葉泰将。B級では猪熊龍太の状態がいい。レース序盤で軌道に乗ると、ハイスピードの展開を作れる。
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主な出場予定選手
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新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-35(28期)〕
田中 賢〔伊勢崎 S-37(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
地元A級陣に好調者が多い今シリーズ!
飯塚オートは前回の開催が、1月16日が最終日の3日間シリーズだった。ここではA級の井村淳一が初日から3連勝を決め、見事に完全優勝を達成してみせた。走路的に安定しない3日間ではあったが、それでも全て勝ち切るのは立派なモノ。その井村は今回も参戦。勢いに乗って連続優勝するのか。それともS級陣が力を示すのか。はたまたA級、B級の中から伏兵が現れるのか。
今回出場する中で地元のランクトップは荒尾聡。前走は伊勢崎GIだった。予選道中をこなして準決に進んだが、ここでは5着で優勝戦までは進めなかった。ただし、シリーズ中に2勝を挙げ、最終日の勝利は試走29の上がり370と好タイムをマークしていたので、エンジン面はそれほど心配なさそう。地元勢を引っ張っていく存在になり得る。2番手は篠原睦。前走は山陽ミッドナイトで、優勝戦までは進めなかったが、シリーズ通してエンジンはマアマアだった。荒尾と同様に鋭いスタートからの速攻に期待したい。
有吉辰也は前走の伊勢崎GIで優出。優勝戦は7着だったが、優勝戦に出場したメンバーの中で試走タイムが一番悪かったのもある。あの中ではエンジン見劣りしたが、通常の開催なら問題ない。有吉は試走タイムが出なくてもレースでしっかり走れるタイプだ。滝下隼平は前走が山陽で、初日に白星を挙げたがその後はイマイチ。ただ、エンジン的には悪くなさそうだった。
外来S級は川口から中村雅人、山陽から松尾啓史、佐々木啓、岩崎亮一、人見剛志の予定。中村は前走の伊勢崎GIではパッとしなかった。着をまとめて準決までは行けたが、そこでは5着の結果。最終日も連に絡むことができず不本意なシリーズになった。ただ、試走タイムは30を切る日が多かったように、エンジンとしては大きく崩れていない。十分巻き返せるレベルにはありそう。
山陽のS級4者の中では松尾と佐々木が上々。松尾は前走の地元で優出。優勝戦では最後方から追い込みを見せたが、結果は4着。前を走る車の仕上がりが良すぎただけで、松尾自身のエンジンも良さそうだった。佐々木は、松尾と同じ前走の地元では準決3着で優出を逃したが、その前の地元ミッドナイトでは優出。超抜とまでは言えないが、7割、8割方の仕上がりをキープできている。逆に岩崎と人見は成績が上向いてこない。そろそろキッカケを掴みたいところ。
A級では先述の井村の他に、別府敬剛が前走となる山陽ミッドナイトで優勝している。4日間シリーズで3勝を挙げ、優勝戦では試走26、上がり365の驚異的な数字をマークした。エンジンも乗り手も波に乗れている。この優勝戦では水崎正二が準優勝、青山文敏が優出4着に入るなどベテラン勢が活躍を見せていた。松尾隆広も予選準決をオール連対で優出し5着となっている。
また、久門徹は1月8日が最終日だった地元の開催で優出し5着。予選準決はともに1着で上昇ムードを感じさせていた。鈴木将光は前走の浜松で優出し5着。近況は大きなコース取りで、うまくスピードに乗せることができている。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-43(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-47(28期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-29(28期)〕
鈴木圭一郎が連続優勝を狙う!
前回の浜松オートは3日間開催で、鈴木圭一郎が初日からオール1着の完全優勝で幕を閉じた。今回も同じ3日間開催。間隔が空いておらず、連続優勝も十分ありそう。
その鈴木圭は優勝戦で試走27、上がり347の強烈なタイムを叩き出して優勝をもぎ取った。エンジンは最高潮。乗り手のリズムも上がってきてるので全てのレースで注目の存在。
その優勝戦に乗っていたのは他に金子大輔、佐藤貴也、浅田真吾など。3者とも初日から連勝で優出を決めた。金子は優勝戦3着だったが試走28、上がり360の数字。この時期の仕上がりとしては十分で、優勝した鈴木圭が更に上回る機力を誇っていただけ。金子自身もけっして悪くはなかった。悪くないどころか十分な状態で、もっと上積みできれば鈴木圭を脅かす存在になり得る。
その同期の佐藤貴は優勝戦で4着。こちらは試走30、上がり383の数字。試走タイムが出にくい佐藤貴なので、この数字自体は全く問題ない。優勝戦では5車並んだ外から2番目の枠でトップスタートを決めていた。持ち味のダッシュ力は冴えており、今節も早めの仕掛けを見せてくれそう。浅田は優勝戦8着だったが、最重ハンでも戦えている姿は頼もしい。最内に置かれる事が多いので、枠の利を生かしてキッチリ先行は決めておきたい。
他に地元S級は中村友和、渡辺篤、鈴木宏和、笠木美孝、青島正樹など。この中では渡辺篤の状態がいい。前走の地元は準決3着で優出を逃したが、それ以外の2走はともに連対。更にその前の伊勢崎GIでは優勝戦まで進んでみせた。中村友と青島の師弟コンビもエンジン状態としてはマズマズといったところ。鈴木宏と笠木はエンジンが並かそれ以下。早めに立て直しを図りたい。
外来で注目は永井大介。実力者の永井は今年2節を消化して、まだ優出がない。前走の伊勢崎GIでは準決モレの憂き目にあったが、エンジンは試走タイムが出ていたように悪くはなさそうだった。同期の森且行はエンジン状態ソコソコ。前走の地元4日間開催は準決こそ4着だったが、それ以外の3走は全て1着。冬場に好成績を残す傾向がある森なので、今は積極的に狙ってみたい。
伊勢崎からは吉原恭佑、三浦康平、西原智昭が参戦。吉原は1月23日が最終日だった開催で優勝戦に進んでいた。結果は4着だったが、そこまでの3走は悪くない内容だった。三浦は初日から連勝を決めたが、準決は3着で惜しくも優出を逃した。西原は前走が地元のGI。シリーズを通して白星がなく、イマイチな結果に終わったので今回は巻き返したい。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-35(28期)〕