ランク上位者から選出されるガチバトル開幕!
7月21から5日間の日程で特別GIプレミアムカップが行われる。今年3月に行われた同大会では青山周平が優勝。近況、エンジンの仕上がりは上々。連覇も十分狙える状態だ。それを阻止する選手は現れるのか。地区別に有力選手を挙げていく。
まずは開催地区である飯塚から。ランクトップは荒尾聡。前回のプレミアムカップでは準優勝。今年のSGはまだ全日本選抜しか行われていないが、そこで荒尾は優勝。地元GIダイヤモンドレースでも優勝しており、今年は大事な場面でしっかりと勝利をモノにしている印象。エンジンは好調の部類。地元勢を盛り上げつつ、優勝を狙ってくる。
他に飯塚で注目なのは篠原睦、浦田信輔、有吉辰也、岩見貴史など。篠原は現在、連続優出中で、成績も上位着でまとまっている。3節前のGIIミッドナイトでは、道中で反則失格があり失権となったが、今回はその時以来の記念レースで頑張りたいところ。浦田はエンジンが安定せず、成績の上下動が大きいが、前走では優出しており今回につながりそう。有吉は前走の山陽GIIで優出。その前の地元GIIは優出したものの落車だったが、その悪影響はなさそうだった。岩見は前走のミッドナイトで優出3着。今年は地元のGIで準優勝があり、記念レースでも戦える状態にある。
全国ランク1位の青山周平を擁する伊勢崎勢。青山の前走は地元GIIで準優勝。その前の川口では優出3着だったが、近15走は1着が13回と驚異的な成績を残している。勝ちにこだわる姿勢は、その走りからビリビリと感じられ、前を走る車はどうやってでも抜いてやろうという気迫に溢れている。現在、伊勢崎ナンバー2は早川清太郎。前走は地元で優出6着。ただ、そこまでは6連勝を決めており、エンジンは高いレベルにある。昨年の川口GI優勝で、内弁慶なイメージも完全に払拭している。絶対王者・高橋貢も近況は好調。前走の山陽GIIでは準決6着だったが、シリーズ中に3勝を挙げていた。更にその前の地元GIIでは優勝。存在感を示し続けている。
青山のライバル・鈴木圭一郎がトップとして君臨する浜松地区。その鈴木圭はおおむね好調。前走の山陽GIIでは、初日から4連勝で優出。優勝戦は急な重走路で3着だったが、エンジンの仕上がりはトップクラス。プレミアムカップは2019年に1度制している。2度目の優勝へ向けて万全の状態にしてくるはず。浜松2番手は伊藤信夫。前走は飯塚ミッドナイトGIIで優出し3着。今回と同じバンクで走っている強みは大きい。金子大輔と渡辺篤は優出後の参戦。エンジン、乗り手ともにリズムは良い。実力者である木村武之は前々走の地元で優勝。佐藤貴也は、やや調子が上がらないでいる。
S級の参戦が最も多いのは川口地区。その中でランクトップは中村雅人。前走の山陽GIIでは連勝発進を決めたものの、そこからは失速。ただ、その前までは5節連続で優出しており、その内優勝が2回。エンジン面は問題ない。今年はなかなか調子が上がらないでいた永井大介は、前々走の地元で嬉しい今年初優勝。その後のナイトレースでは成績イマイチだったが、4走全て不安定走路だったので参考になりにくい。そのナイトレースで優勝したのが若井友和。難走路にも流石の対応を見せた。エンジン面も長らく高位で推移。今回も楽しみな一人だ。
最後に山陽地区。ここ数期はずっとエース格で収まっているのが佐々木啓。5月後半に落車してからはイマイチだったようだが、前走の地元GIIではしっかりと優出。ここから巻き返しを図りたい。山陽勢は松尾啓史、丸山智史、丹村飛竜など実力者が多いが、近況のエンジン状態としては今一つ。整備でしっかりと上昇させたい。そんな中で角南一如が調子を上げてきた。前走の地元GIIでは優出し5着。その前の飯塚ミッドナイトGIIでは準優勝。さらにその前の飯塚GIでは優出3着と、今のところ全て記念で3節連続優出中。この流れを続けたいところ。
※7月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-4(24期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
シリーズの核は不在、優勝争いは混沌!
この開催の直後にプレミアムカップが控えている関係で、今回はS級とA級上位の選手は不在。A級中堅とB級による戦いになるが、飛び抜けて調子のいい選手がいないので、優勝争いは極めて難解。そんなシリーズを勝ち抜くのは...。
今回の地元でランク上位なのは森村亮。近況の調子は良くなく、白星から遠ざかっている。最後に1着を取ったのが4月13日の地元レース。約三ヶ月経っているが、その1着はなんと優勝戦。つまり、そこで優勝してから徐々に調子を落とし、立て直せていない。今回はメンバーが大幅に軽くなるので、再浮上のキッカケを掴みたいところ。
前回の伊勢崎オートはアフター5ナイター。ここで見事に優勝したのが高橋義徳。優勝戦は重走路だったが、しっかりとコースを走って自身3度目の優勝を決めた。良走路でも近況はまずまずなので、連続優勝を目指すべく、初日から気合を入れていく。そこで準優勝だったのは米里信秀。米里も重走路で奮闘を見せていた。試走タイムは出ない方だが、レースでは渋太く乗るので注意が必要。スタートは早い方だ。
他に地元で注目なのは塚越浩之、清水卓、中野光公といったあたり。塚越は近況、車券に絡むケースが増えており、かつての果敢な走りが戻ってきつつある。清水は前走の最終日こそスタートがうまくいかなかったが、元々はスタート巧者で速攻派。今回の相手ならレース序盤であっさりと抜け出すシーンがあるかも。中野光は逆に後半追い込みタイプ。スタートを含めてレース序盤はしっかりとこなしたい。
外来勢では仲口武志が動き活発。前走の地元では優出。優勝戦は7着だったが、予選道中の3走はオール連対だった。仲口は3節前にも優出しており、その時は2着の準優勝だった。積極的に攻めていく姿勢が戻っている。
飯塚勢では中村杏亮に注目。前々走のGIIミッドナイトでは初日から3連勝を決めていた。それも驚異的な上がりタイムを連発させていた。その前の地元では優勝しており、今がまさに成長盛り。1走ごと底力が増している。他に飯塚勢では根本将人がハンデ位置を生かして奮戦している。花元初美は、前走の山陽GIIで持ち前の粘り強さを見せていた。ナイターでも早い時間帯のレースなら走路温度も高いので、渋太さを発揮できる。田島敏徳は6月に入ってから連に絡む事が増えた。前走の地元では3走して2回の連対。その前は伊勢崎GIIで5走中3回の連対がある。
※7月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
森村 亮〔伊勢崎 A-50(29期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-73(23期)〕
清水 卓〔伊勢崎 A-106(19期)〕
高橋 義徳〔伊勢崎 A-135(28期)〕
米里 信秀〔伊勢崎 A-219(19期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-86(33期)〕
根本 将人〔飯塚 A-127(28期)〕
仲口 武志〔浜松 A-133(24期)〕
前回の好調者を今回も狙いたい!
飯塚オートは直前の昼間開催から連続でミッドナイトが行われる。昼間開催での動きが大いに参考になるが、レースの時間帯は大きく変わるので、そのあたりがどのように影響あるのか。
昼間開催で優出していたのは篠原睦、中村友和、滝下隼平、遠藤誠、藤川幸宏、関口隆広。篠原は初日から連勝を決めており、エンジン状態は高い位置で安定していた。スタートの切れも良く、得意の速攻が決められる状態。対応力も高い選手なので、ミッドナイトの時間でもしっかりと調整を合わせてくるだろう。同じく連勝で優出したのは遠藤。一時は調子を崩している時もあったが、ここ最近は良い時の動きが戻っている。同ハンに数車並んでいても、枠ナリ発進は決められる。インからインの走りで前団を追って行く。
中村友はようやく調子が上がってきたか。今年は前回まで優出がなかったように、中村友らしい走りができないレースが多かった。しかし、ここにきて猛追型の走りが戻ってきた。この勢いで今回も活躍しそうだ。滝下はエンジンが完全復活。スピードがあるタイプなので、ミッドナイトの時間帯は威力が何倍にも増す。藤川はレース後半にタレてくる症状がだいぶ軽くなってきた。ハンデ位置は常に有利なので、レース前半でアドバンテージを作りやすい。関口は連勝で優出。今はB級にランクされているが、スピードだけならA級に匹敵するモノを持っている。いきなり独走に入れるような展開なら結果を出せる。
岩見貴史や久門徹も悪くはない。前走では共に1着を取っていた。どちらもスタートが早く、レース序盤で好位置に付けてくるタイプ。実力的にも上位なので、今回こそは優勝戦まで進んでくるか。
他では木山優輝や田中進、牧瀬嘉葵などがスピード豊かな方なので、ミッドナイトで走路温度が下がってくると持ち味を発揮できる。渋太い走りを見せている別府末彦は、少しでも走路温度が高い方が良い。磯部真樹は不安視されているスタートがだいぶ上向き。しっかりと枠ナリに出るシーンが増えてきた。
※7月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
久門 徹〔飯塚 S-35(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-44(32期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-16(28期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-60(25期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-119(29期)〕
関口 隆広〔浜松 B-12(29期)〕
優勝争いは難解、走路状況もよく見極めておきたい!
ナイター、ナイトレースと続いてきた川口オートだが、今回は通常の昼間開催4日間。メインの選手層はA級とB級。誰にでも優勝のチャンスが訪れる混沌としたシリーズ。そんな中、優勝争いに名乗りを挙げるのは...。
前回のナイトレースで優出し、今回も出場するのは牛沢和彦、増田伸一、上和田拓海、佐藤正人。牛沢は今年5月に重走路で優勝し、前回で2度目の優出。エンジン状態は並といった所だが、重走路でのレースでは巧者ぶりを発揮している。天候に関わらず狙えるので安心して車券を買える。
増田も雨巧者で有名。前走の4走は全て不安定走路だったが、しっかりと結果を出した。増田はその前の節でも優出しており、良走路でも好走を見せている。今は最重ハンの20M前に置かれているが、今回からハンデ変動があるのかどうか。初日の番組には注意して見てもらいたい。上和田は現在3節連続で優出中。前回の優勝戦のブチ走路では2着に入る準優勝。走路への対応も柔軟になってきた。良走路でもエンジンは好調で、特にスタートの切れが良い。そろそろ1級車で2度目の優勝となる日が来るかもしれない。佐藤正は初日から2着を3本重ねて優出。レース序盤で好位置を奪うケースが多く、後半まで動きが続くかがポイントになる。
2節前の川口ナイターで優出していたのは田辺誠と福田裕二。田辺は初日から1着を3本重ねて優出。優勝戦でも準優勝の結果を残した。一度好調の波に乗ると、しばらく続くタイプで、今回もセッティングさえキチンと合えば連続優出も十分可能。福田は今年、おおむね好調。大きな着を取る事が少なくなった。良い状態でエンジンを保てている事がその要因。ハンデ的にも魅力十分なので、しばらくは好成績を収め続けそうだ。
他では深谷輝や広瀬勝光に注目。深谷は前走の重走路が続いたシリーズではイマイチだったが、その前の良走路ではスピードある走りが見られていた。大きなコースを走って、外から前団を交わせるようになっている。広瀬は今年3月に落車して、前走が復帰戦。軽くブランクはあったが、4走して2勝を含む3回の連対。復帰2戦目となる今回で完全復活が見られそうだ。
※7月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
牛沢 和彦〔川口 A-57(20期)〕
増田 伸一〔川口 A-77(23期)〕
深谷 輝〔川口 A-93(26期)〕
広瀬 勝光〔川口 A-108(30期)〕
上和田 拓海〔川口 A-110(34期)〕
福田 裕二〔川口 A-142(20期)〕
佐藤 正人〔川口 A-151(22期)〕
田辺 誠〔川口 A-153(27期)〕
早川清太郎がシリーズリーダー!
7月12日から14日までは、昼間に飯塚でレースが行われ、その流れのまま伊勢崎でアフター5ナイターが行われる。第1Rの発走が17時20分頃で、最終7Rは19時50分頃の発走となる。全7R制で、各レース7車立て。昼間の飯塚も含めて、一日で全19Rが連続で楽しめる事になる。
出場する選手が全部で49名。通常の8車12R制だと96名が参加する事になるが、アフター5ナイターは参加数が少ないので、選手にとっては優勝に手が届きやすくなる。
その中でも優勝候補筆頭は早川清太郎。スピード、捌きと今回出場する中で断トツで、エンジンの状態も良い。前走は地元GIIで、初日は悪天候のため不成立だったが、2日目からは4連勝。ただし、2日目にまさかのフライング。勝ち上がり権利を失ってしまった。ただ、試走は27が出ていたように、エンジン面はかなり高いレベルにあった。スタートは無理できない面あるが、最後方から追うレースでも捌きがしっかりしているので、全幅の信頼を置いて大丈夫。
対抗格は岩田行雄。前走のGIIでは白星こそなかったが、走り自体は悪くなかった。エンジン的にはもう少し上積みが欲しい所だが、気力の面は若い頃から全く変わっていない。前を走る車に少しでも隙があれば、迷わずインに突っ込んで行く。
A級では谷津圭治、西原智昭あたりが好調。谷津は前走の浜松では初日、2日目と連対発進。準決以降は失速したが、その前の地元GIIでも優出していた。一時期から重走路での競争が格段に巧くなり、梅雨時の今でも安心して車券を買える。西原も前々走の地元GIIで優出していた。元々、S級となんら変わらない実力の持ち主なので、ハンデが有利な今は好成績を残しやすい。
鈴木聡太、田中賢も今回はチャンス。鈴木聡は走りに迫力がある方ではないが、前団が混み合っていても落ち着いて攻めて行ける魅力がある。田中賢はスピードが武器。やや大きめなコースを回って車速を乗せてくる。スピード面では浅香潤や佐久間健光も注目。浅香はかつて伊勢崎でトップクラスに位置付けていた。今でも時折り、鋭い仕掛けが見られるシーンもある。佐久間は課題のスタートが多少良化している。序盤の展開作りが以前より巧くなっている。
外来A級では柴田健治と中村晋典に注目。柴田健はエンジンがおおむね好調で推移している。走りの方も軽快で、車の進み方が良い。中村晋は前走の準決こそ7着だったが、それ以外の3走はオール連対。調子を上げている。
※7月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-28(15期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 A-8(25期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-18(29期)〕
田中 賢〔伊勢崎 A-25(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 A-27(28期)〕
柴田 健治〔浜松 A-42(27期)〕
中村 晋典〔浜松 A-183(24期)〕