SGタイトルホルダーになった篠原睦が地元に凱旋!
今回の飯塚オートは前回に続きナイターレース。9月に入り、気温も少しずつ下がってくるだろうから、走路温度も夏場よりは下降するはず。スピードレースに期待できるが、残暑が続くようだと前残りのレースもまだまだ出てくるか。
今回出場する地元のトップは篠原睦。8月15日に伊勢崎でSG初優勝を決めてからは浜松、川口GIと2節を消化した。どちらも優出はできなかったが、エンジンは大きく崩れているわけではない。今回は久々の地元で、しっかりとエンジンを仕上げてくるだろう。スタート一気からの速攻を決めてくる。
調子が上向きなのは有吉辰也。前走の浜松アーリーレースでは初日から連勝を決め優出。優勝戦は車の進みが甘く6着だったが、その前の浜松でもしっかりと優出し準優勝。良い流れを作れている。浦田信輔は前走が川口GIだった。ここではシリーズ前半はまずまずだったが、準決では5着。エンジンを上向かせる事はできなかった。ただ、ある程度の位置にはあり、今回のような一般開催なら十分通用する。重富大輔と久門徹も前走は川口GI。どちらも初日は悪くなかったが、その後は失速。地元に帰ってきたのでエンジンの立て直しを図りたい。
外来で最もランクが高いのは早川清太郎。早川も前走は川口GI。準決4着で優勝戦には進めなかったように、シリーズを通してエンジンはもうひと息といった感じだった。力強い走りをするにはもう少し上積みが必要か。伊勢崎からは内山高秀と田村治郎も参戦するが、現状はエンジン状態が並以下。
浜松からは笠木美孝がS級として参戦。笠木の前走は伊勢崎SG。ここでは難走路を乗り切って優勝戦まで進出していた。優勝戦は7着だったが、久々にSGで優出したのだから本人のリズムとしては悪くない。一つ気がかりは優勝戦でフライングを切った事。武器のスタートに影響がなければいいが。
A級では竹本修が好調。前走の川口3日間開催ではオール連対で準優勝を決めている。今は最重ハンの20M前に置かれていて、レース展開がだいぶ楽。今回はハンデの変動があるかどうかは要注目だ。
他では鈴木将光、高橋義徳、辰巳裕樹などが優出後の来場。前回のエンジン状態が飯塚走路にマッチすれば、連続優出も十分あるだろう。
※8月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-18(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-22(25期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-31(27期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-24(22期)〕
竹本 修〔伊勢崎 A-117(25期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-61(31期)〕
吉原恭佑がS級の意地を見せるか!
前回はSG競争が行われた伊勢崎オートで、今回はアフター5ナイターが開催される。S級の参加は1名のみで、A級とB級がメインの選手層になるが、個性ある走りでレースは盛り上がるだろう。
その唯一のS級は吉原恭佑。今年5月までは、まずまずの調子できていたが、そこからはエンジンが上向かないでいる。得意の重走路では連対できているが、良走路ではなかなか勝ち切れないでいる。それでも今回のメンバーの中では攻めが厳しい方。エンジンが並より少しでも上になれば、強烈な突っ込みを連発させて上位に進出してくるはず。
A級ながらS級並みの実力を持っているのは三浦康平。前走のSGでは随所で見せ場を作れていたし、その前の一般開催では優勝戦まで進み3着。4日間のシリーズで全て車券に貢献できていた。最近ではフライング多発でスタートは無理できない状況だが、その分を補って余りあるスピードは魅力。車速に乗って後方から追い込んで行く。
好調なのは鈴木清市。前走の川口では優勝戦まで進んでいた。我慢強くて渋太い走りができるので、走路温度が高い今は好成績が残せるのかも。特にレース道中で競り合いになった時は、簡単には引き下がらない勝負強さがある。新井淳は、昔から武器の速攻が今も健在。スタート後に好展開を作れるので、短ハンデ戦なら威力が倍増する。他では中野光公が、前走の浜松で4走中3回の1着がある。エンジンは上昇中だ。
外来勢で最もランクが高いのは岩科鮮太。前走のSGでは結果を出せなかったが、その前の地元では優勝戦まで進んでいた。更に4節前の山陽GIIでは自身3度目の記念優勝。好リズムの流れを作れている。
同地区からは岡谷美由紀、金田悠伽、和田健吾なども来場。岡谷と金田は初日、ガールズ王座トライアルに出場。岡谷は30線からのレースになる予定。ここ2節の動きは良くないが、その前までは悪くなかった。後方から追うレースで存在感を示すか。金田は逆に0ハン単騎から競争の予定。長欠明けからは徐々に走りが良くなり、ここ3節では節間に1本は1着が取れている。レース序盤からペースを上げての逃げ切りも十分だ。和田はこのところ1着が多い。ハンデ的にも恵まれている感あるので、今の内に好成績を収めておきたい。
B級では走りに大物感がある横田翔紀に注目。前走はイマイチだったが、その前は2節連続で優出している。ツボにはまった時の大駆けが怖い選手だ。また、鈴木章夫はエンジンまずまず。自身が持つ、公営競技最高齢勝利記録を更新し続けている。
※8月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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吉原 恭佑〔伊勢崎 S-40(32期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-5(28期)〕
新井 淳〔伊勢崎 A-35(23期)〕
岩科 鮮太〔浜松 A-72(29期)〕
岡谷 美由紀〔浜松 A-80(32期)〕
和田 健吾〔浜松 A-132(28期)〕
鈴木 清市〔伊勢崎 A-121(14期)〕
鈴木 章夫〔浜松 B-22(2期)〕
鈴木圭一郎がGIキューポラ杯初制覇!
川口で行われていたGIキューポラ杯は好天に恵まれ、最終日も良走路で行われた。そんな中、最終レースの優勝戦を制したのは、浜松の32期・鈴木圭一郎だった。
試走は鈴木圭一郎が一番時計で28。次いで小林瑞季と青山周平が30、佐藤貴也が31、黒川京介と高橋貢が32、掛川和人が34、山田真弘が35だった。
10Mオープンで肝心のスタート争いは、3枠の黒川が先行。これに4枠の小林が乗って行く。最内の山田が何とか踏ん張り3番手発進。以下は高橋貢、佐藤貴、鈴木圭、掛川、青山と続いて行く。
いきなり逃げに入った黒川だが、小林がすばやくインに突っ込み、先頭を奪取。高橋貢も序盤の仕掛けが早く、2番手に付けて小林に追走。後方では鈴木圭が順位を上げ3番手まで浮上。しばらくは逃げる小林に対し、高橋貢が攻勢をかけていた。どこかで順位が入れ替わりそうな雰囲気があったが、なかなか仕掛け切るまではいかず、周回を消化していく。そうこうしている内に鈴木圭が高橋貢を攻略、2番手に躍り出た。その後はすばやく小林までも交わしトップでゴール。見事に優勝を決めてみせた。
鈴木圭はさすがのレース運びを見せた。スタートではそこまで好位置を奪うまではいかなかったが、序盤の仕掛けが早かった。3番手に付けてからも落ち着いていた。前を走る2車の動きを冷静に読んでいた。そして、攻めていけるタイミングと判断するや否や、しっかりと仕掛けていく。最後は少し車が流れ気味ではあったが、コースを大きく外すことなく完璧なライディング。試走タイムが一番時計だったことも、本番で気持ち的に余裕が持てた要因になるだろう。オートレースは試走が大事。これは実際にレースをする立場であっても、車券を買う立場であっても最重要ポイント。今後も試走のタイム、ライン取りに注目して見ておきたい。
荒尾聡が優勝候補、伏兵の存在はあるのか!
山陽オートは約三ヶ月ぶりの開催。前回と同様に、今回も昼間開催。まだまだ残暑が厳しく、走路温度も高めになりがち。各レース場でも軽ハン勢の活躍が目立っているが、今回も同じような傾向が出るのか。
山陽のエース格は佐々木啓。前走は飯塚3日間開催で、優勝戦まで進み3着入線。その前までもSGを含め、大きな着は取っておらず、エンジン的にはある程度の所で安定して推移している。道中の攻めも安定感抜群。無理な仕掛けをせずとも、番手を着実に上げる事ができる。
山陽S級は他に松尾啓史、藤岡一樹、角南一如が参戦予定。松尾啓は近況、気配が良くない。大崩れはしていないが、なかなか勝ち切れないレースが多い。ただ、今回は久々の地元一般開催。しっかりと整備をして、戦える動きを出してくるだろう。藤岡もこのところ良くない状態が続いている。今年に入ってから4月上旬までは優出ラッシュとも言うべき好調が続いていたが、その後は優出ゼロ。走路温度が上がってからは苦しんでいる。なんとかこの時期でも走れるセッティングを見つけたい。角南は3節前まではいい流れを作れていたが、近2節はイマイチ。良い流れを引き戻したい。
外来勢で注目なのは何と言っても荒尾聡。前走のSGでは準決6着で優出を逃したが、それ以外の4走は1着3本を含むオール連対。その前までも記念レース、一般開催の違いを問わず、ほとんど優出できている。エンジンの仕上がりも乗り手の実力も今回出場する中で断然のトップ。優勝候補筆頭と言えるだろう。
飯塚S級で他に有力なのは岩見貴史、田中茂、鐘ヶ江将平など。岩見は前走の地元では、初日から連勝で優出し準優勝。3節前の川口では優勝も決めており、現在は良い流れに乗れている。今回も速攻をメインのスタイルで着をまとめてくるだろう。田中茂は前走の地元はイマイチだったが、その前のSGでは約8年ぶりに優出していた。8月に入ってから優出回数が多く、この時期の気候にも対応できている。鐘ヶ江は近況、なかなかエンジンが上向かずに苦しんでいるが、元々持っている本人の腕は確かなので、機力が上向くその瞬間を狙い撃ちしたい。
A級で好調なのは松尾隆広。前走の地元開催で優勝していた。2節前に落車したが、その影響はなさそうで、前走では初日から良い動きを見せていた。この流れは大切にしたい。その優勝戦には西村義正も乗っていた。夏場になってからエンジンが上向いており、走りの方にも積極性が感じられる。
※8月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-41(27期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-43(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-45(26期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-45(28期)〕
青山周平が鬼の走りを見せよう!
川口のナイターGIキューポラ杯は優勝戦のメンバーが出揃った。ナイター開催ではあるが、この時期はまだ走路温度が高く、レース後半の追い込みが効きにくそうな感じだった。3日目まで3連勝だった永井大介は、猛追及ばず3着止まり。鈴木圭一郎も掛川和人を最後まで抜けず、2着で優出となった。
優勝戦のハンデ構成は10Mオープン。最内から山田真弘、掛川和人、黒川京介、小林瑞季、佐藤貴也、高橋貢、鈴木圭一郎、青山周平となった。
どの選手も今節はスタートの切れが良く、10Mの角度なら内枠が圧倒的有利。ここは山田真が飛び出すとみた。乱れがあれば、元来スタート巧者の佐藤貴が枠ナリ以上のスタートを見せるか、大外の青山が内枠勢を何車か置いて出るか。
レースは山田真の逃げで始まりそう。今節は3日目からハンデが重化したが、その影響もなく、しっかりとスタートが切れている。更に言えば、4走を終えてオール連対。3日目からは連勝で優勝戦まで進出した。上がりタイムを見ても他の選手とそん色なく、そのままの押し切りも十分考えられる。特に、掛川が2番手発進すれば、外枠勢は掛川を抜くのにひと苦労。その間に山田真がリードを広げられる。山田真の本命も十分考えられるが...。
当ブログでの本命には青山を推す。準決の動きを見る限りでは、追い込み勢は苦しんでいるが、青山なら4~5番手発進まで望めそう。記念の優勝戦で8周戦になる事も有利に働くだろう。ゴールを迎えるまでには前を走る車を交わして行ける。
相手は山田真。理由は先述のとおり。次に黒川。3枠なら序盤で有利な位置に付けられる。少なくとも外枠勢にスタートで行かれなければ、前を走るのは1人か2人。その選手が逃げ態勢を固める前に交わしていければ、自身2度目のGI優勝が見えてくる。そして、鈴木圭。準決では掛川にやり込められたが、優勝戦なら多少無理な態勢でも突っ込んでくる可能性がある。試走タイムが出ているように、エンジンの仕上がりは問題ない。スタートでどこまで行けるかがポイント。最後に高橋貢。レース序盤の展開はどうなるか不明な点もあるが、準決の上がり時計は一番をマークしている。ここにきてエンジンをしっかり仕上げてきた。
◎青山周平
○山田真弘
△黒川京介
△鈴木圭一郎
▲高橋貢