荒尾聡が優勝候補、伏兵の存在はあるのか!
山陽オートは約三ヶ月ぶりの開催。前回と同様に、今回も昼間開催。まだまだ残暑が厳しく、走路温度も高めになりがち。各レース場でも軽ハン勢の活躍が目立っているが、今回も同じような傾向が出るのか。
山陽のエース格は佐々木啓。前走は飯塚3日間開催で、優勝戦まで進み3着入線。その前までもSGを含め、大きな着は取っておらず、エンジン的にはある程度の所で安定して推移している。道中の攻めも安定感抜群。無理な仕掛けをせずとも、番手を着実に上げる事ができる。
山陽S級は他に松尾啓史、藤岡一樹、角南一如が参戦予定。松尾啓は近況、気配が良くない。大崩れはしていないが、なかなか勝ち切れないレースが多い。ただ、今回は久々の地元一般開催。しっかりと整備をして、戦える動きを出してくるだろう。藤岡もこのところ良くない状態が続いている。今年に入ってから4月上旬までは優出ラッシュとも言うべき好調が続いていたが、その後は優出ゼロ。走路温度が上がってからは苦しんでいる。なんとかこの時期でも走れるセッティングを見つけたい。角南は3節前まではいい流れを作れていたが、近2節はイマイチ。良い流れを引き戻したい。
外来勢で注目なのは何と言っても荒尾聡。前走のSGでは準決6着で優出を逃したが、それ以外の4走は1着3本を含むオール連対。その前までも記念レース、一般開催の違いを問わず、ほとんど優出できている。エンジンの仕上がりも乗り手の実力も今回出場する中で断然のトップ。優勝候補筆頭と言えるだろう。
飯塚S級で他に有力なのは岩見貴史、田中茂、鐘ヶ江将平など。岩見は前走の地元では、初日から連勝で優出し準優勝。3節前の川口では優勝も決めており、現在は良い流れに乗れている。今回も速攻をメインのスタイルで着をまとめてくるだろう。田中茂は前走の地元はイマイチだったが、その前のSGでは約8年ぶりに優出していた。8月に入ってから優出回数が多く、この時期の気候にも対応できている。鐘ヶ江は近況、なかなかエンジンが上向かずに苦しんでいるが、元々持っている本人の腕は確かなので、機力が上向くその瞬間を狙い撃ちしたい。
A級で好調なのは松尾隆広。前走の地元開催で優勝していた。2節前に落車したが、その影響はなさそうで、前走では初日から良い動きを見せていた。この流れは大切にしたい。その優勝戦には西村義正も乗っていた。夏場になってからエンジンが上向いており、走りの方にも積極性が感じられる。
※8月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-41(27期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-43(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-45(26期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-45(28期)〕