今度の飯塚オートはミッドナイト!
10月6日にナイターレースが終わった飯塚オートで、今度はミッドナイトレースが開催される。昼間は川口でSGが行われている関係で、S級やA級上位の選手は不在。これがシリーズ展望の難解さに拍車をかける。
突き抜けて好調な選手はいないが、今回出場する飯塚の選手の中でランクトップの内山雄介は、前々走の地元ナイターで優勝している。その後も地元ナイターを走っていたが、その時は成績が振るわなかった。ただ、2節前の走りを取り戻せれば、今回のメンバーの中では有力と言える。
10月6日に行われた飯塚ナイターの優勝戦に乗っていたのは、今回地元2番手となる田中進。優勝戦では好スタートを決めたものの、抜け出す前に最重ハン勢に割り込まれて4着。ただ、抜かれた後もS級勢と変わらぬスピードで走れていた点は高評価に値する。今回出場するメンバーの中ではスピード最上位だ。
スタートが切れており、レース序盤の攻めが決まっているのは佐藤裕児。ただ、レース後半の車の進み方に課題を残しており、これが克服されれば強力な一車になる。強気な攻めが身上なのは田中輝義。不安視されていたスタートには一定の改善が見られ、道中の攻めも決まっている。その同期の藤川幸宏は現在、ハンデ的に魅力。かつての車速が戻れば、楽に勝ち切れる位置に置かれている。
外来は各地区からほぼ同数の選手が来場。各1番手は川口の吉田幸司。伊勢崎は金山周平。浜松は鈴木健吾。山陽は穴見和正。吉田は近況苦しんでいる。いい時は鋭いスタートからの速攻がバシバシ決まっていたが、ここ数節は全く良くなく大きな着が続いている。金山はマズマズ。前走の川口でも、ある程度成績がまとまっていた。鈴木健は飯塚連続参戦だが、その前の地元での落車の悪影響が出ている様子。早めに立て直したい。穴見も飯塚は連続参戦。初日は持ち味のイン攻めが炸裂していた。
B級勢にも侮れない選手がチラホラ。独走に入るとペース上がるのが西村昭紀や内田利彦。インを抑えて粘りの走りができるのは宮地朗、渡辺稔、竹島繁夫、坊田寿彦といったあたりで、これらの選手は試走タイムに関わらず狙える。スタートが早いのは井上秀則や北爪勝義。エンジンがソコソコ良いのは室田泰利や野上史豪。
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主な出場予定選手
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内山 雄介〔飯塚 A-47(30期)〕
田中 進〔飯塚 A-52(27期)〕
佐藤 裕児〔飯塚 A-65(32期)〕
田中 輝義〔飯塚 A-90(29期)〕
穴見 和正〔山陽 A-40(12期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-72(27期)〕
鈴木 健吾〔浜松 A-89(28期)〕
吉田 幸司〔川口 A-105(21期)〕
次のSGにつながる大事な開催!
今回の4日間一般開催が終わると、すぐにSG全日本選抜がある川口オートレース。SGに出場する選手にとっては最終調整と言える今シリーズ。しっかりとエンジンを仕上げたい。
今期から川口所属でランクトップは中村雅人。そんな状況に相応しく、前走の地元3日間ではオール1着の完全優勝を決めていた。これは今年3月に山陽で行われた特別GIプレミアムカップ以来の優勝。長らく結果が出ないで苦しんでいたが、前回の優勝で上昇気流に乗りたいところ。
その優勝戦で2着だったのは池田政和。池田は8月の地元戦以来の優勝を目指したが叶わなかった。それでもシリーズを通してエンジンは良かったので、今回も楽しみ。今期は川口2番手となった永井大介はエンジン変調気味。前走の地元3日間開催では初日で予選モレ。その後も永井らしい走りは見られなかった。今後にSGが控えているので、今回は大幅な整備に入る可能性もある。
山田達也はプレミアムカップ以来のレースだが、その時はエンジンがソコソコ良かった。そのプレミアムカップで優出し3着だったのが佐藤摩弥。その後は地元3日間開催で走っていて、優勝戦には進めなかったが、悪くない走りを見せていた。今期からS級に返り咲いたのは森且行。また今回、初めてのS級になったのは黒川京介。近況は苦しんでいる感あるが、成長の余地はマダマダ大きくあるので今後が楽しみ。
外来S級は3人の予定。有力なのは木村武之。前走は山陽プレミアムカップだったが、準決にも乗れず成績は振るわなかった。ただ、エンジンさえ並の状態になれば今回のような一般開催なら十分通用する。もちろん次のSGに向け、もっと仕上げていきたいだろう。前田淳、青島正樹も近況のエンジンはイマイチ。今回である程度までは仕上げておきたい。
A級では浜松の遠藤誠が、前走の地元3日間開催で完全優勝を決めてきた。遠藤はその前の優勝が2014年の5月。久々の優勝で今後に弾みが付きそう。掛川和人と高石光将は前走の地元で優出。レース間隔が空いていないので、連続優出を目指したい。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-48(22期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
再び飯塚ナイター開催!
10月1日に優勝戦が行われた飯塚オートで、再び10月4日から3日間の日程でナイターレースが開催される。出場メンバーが重なる部分が多く、前回の動きが大いに参考になるが、今回は全国ランク1位の鈴木圭一郎が参戦。優勝争いは前回とは変わってくる。
まず前回のナイターで優勝戦まで進んだのが荒尾聡、佐々木啓、滝下隼平、井村淳一、内山雄介、阿部仁志、中尾貴志の7車。ここで見事優勝を決めたのは内山。0ハン5車並びのスタート争いは中尾に行かれたが、道中で交わして先頭を奪取。そのまま押し切った。この優勝で勢いにのるか。準優勝は中尾。一時期は軽いスランプ状態だったが、今は完全に脱出しており、スタートの切れも良くなっている。荒尾は追い込むも3着止まり。ただし、エンジン的には悪くない。結果5着だった佐々木は、試走でダントツの一番時計を出しており、好調なエンジン状態はしばらく続きそう。
田中茂は前走のプレミアムカップで優勝戦まで進み6着。マズマズの動きを見せている。有吉辰也もプレミアムカップでは優出し7着。その後は地元ナイターだったが、準決でまさかの反妨。ただ、最終日はしっかりと1着で締めていた。篠原睦と鐘ヶ江将平も前走は地元ナイターだったが優勝戦までは行けなかった。それでもエンジン的には十分通用しそうな感じだったので、今回は巻き返しに期待。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は前走のプレミアムカップ、地元のGIと連続で記念レースで優勝中。エンジンは最高レベルで仕上がっている。それに伴いスタートの切れも冴え渡っているので、今回も優出はノルマ。3節連続優勝も十分視野に入っている。初日から快進撃を見せてくれそうだ。
外来S級の伊藤信夫、渡辺篤らはエンジン状態がイマイチ。丹村飛竜と藤岡一樹は前走も今回と同じ飯塚ナイターで、エンジン的には並より上はあった。更なる上積みができれば今回こそ優出を果たせる。
A級では水本竜二がエンジン安定している。スタートに課題を残しているが、道中は混戦でも突破できる力強さがある。町田龍駿は車速がかなり上がっている。早めに独走に入れるようなら、強豪相手でも振り切れるスピードがある。浜松の鈴木辰己は地元の一般開催で優出しての来場。
B級では室田泰利と松尾学が動き軽快。ハンデにも助けられて好成績を残している。新人では長田稚也が前走の最終日に嬉しい初勝利を挙げた。ここからの成長が楽しみ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-20(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-46(29期)〕
昼間開催に移行した伊勢崎オート!
数ヶ月続いた伊勢崎ナイターから今節は昼間のレースに戻る。夏ほどの気温ではないが、まだまだ走路温度は高いので、追い込み勢にとってはセッティングとタイヤがカギになりそう。今回から新ランクが適用され、地元伊勢崎勢はS級が大量に参戦。外来勢を迎え撃つ。
新ランクで伊勢崎1番手は青山周平。ここ数節、青山はエンジンが安定しており、前走のプレミアムカップでも準優勝。予選道中も鋭い走りが見られていたので、今回もよほどの事がない限りは優勝戦まで進んでくる。そのプレミアムカップでは高橋貢も優勝戦に乗っていた。ただし、その優勝戦では8着だったのと、シリーズ中に白星がなかった点は気になる。エンジン的には満足いく仕上がりにはなっていない。
遠征先での成績に課題を残す早川清太郎は、プレミアムカップでは優出できなかったが、準決3着で最終日の特別選抜戦で1着なら悪くはない。少しずつ遠征先でも結果が出るようになってきている。もちろん、今回は地元での競争なのでいつも通りの力を出せるハズ。他に地元S級では新井恵匠や吉原恭佑あたりがエンジン上々。また、三浦康平は今期からS級に復帰。調子は上向いてきている。
外来S級は4者の予定。浜松から佐藤貴也、鈴木宏和、笠木美孝。山陽から岡部聡。いずれも前走のプレミアムカップでは思うような走りができなかった。ただ、今回は一般開催なのでエンジン状態が並でも、腕の違いで上位に進出してくる事は可能。佐藤貴は厳しい攻めで、鈴木宏はスタート力を生かした速攻で、岡部は冷静な状況判断で車群を突破する。笠木は三浦同様に、今期からS級に復帰。持ち味の速攻に期待したい。
A級では岩沼靖郎が現在、連続準優勝中と好気配。浅田真吾と鈴木静二は、地元のGIとその後の地元一般開催で優出していた。吉田恵輔も浜松の一般開催で優出。森村亮は川口の5日間一般開催で優出していた。
B級では笠原三義が前走の浜松で優出し3着に食い込んだ。予選準決も1着で通過しており、エンジン状態は良好。川口で乗り換わった田崎萌が急上昇中。イン渋太い伊藤幸人や、独走力が魅力の原田富夫らも近況は健闘している。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-40(22期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕
川口VS山陽の様相!
今回出場するS級は地元川口勢と山陽勢のみ。この2地区の争いがメインとなる。S級とA級上位の選手は、前走が山陽のプレミアムカップ。その時の動きが参考になる。また、プレミアムカップ不参加組で、前回の川口で活躍した選手も多くいるので、そちらもピックアップしていきたい。
プレミアムカップで優出したのは佐藤摩弥。武器のスタートが切れていたのに加え、エンジンもかなり良化していた。優勝戦では強豪相手に互角の走りを見せ3着。乗り手への自信につながることだろう。この勢いのまま、今回も優勝戦まで突き進みたい。
川口エースの永井大介は、プレミアムカップ準決3着で優勝戦には進めなかった。それでも3日目の1着では好タイムをマークしていたので、その日の気候に合えばエンジン面は大丈夫。中村雅人はシリーズ通して全く良くなかった。今回の地元では大整備もありそう。シリーズ後半は上向いていた池田政和や、ソコソコの走りをしていた鈴木清などは今回も初日から活躍しそう。
外来S級は山陽から松尾啓史、角南一如、岩崎亮一、人見剛志の4者。いずれもプレミアムカップではイマイチだったが、松尾と人見はエンジンが並以上になれば内外自在の追い込みに期待できる。角南は気温が下がってくる時期になると、スピードある捲りが多く見られる。岩崎は好スタートからの速攻に活路を見出すか。
プレミアムカップの裏開催となった前回の川口で、見事に優勝を決めたのは泉田修佑。4日間のシリーズをオール連対で優勝し、通算2度目のVを達成した。伸び盛りの泉田は、メンバーが強力になった今回で真価を示したい。準優勝だったのは池浦一博。一時期は大幅に調子を落としていたが、前走はオール連対と、盛り返し気味。連続優出を狙ってくる。佐藤正人、山田真弘、篠崎実、田辺誠らも前走に続いて優勝戦に進出したい。
浜松から来場する浅野浩幸は、今年6月に優勝してからハンデが厳しくなっているが、前走の地元GIではそんな状況を克服し優出を決めた。その開催では関口隆広も軽快な走りを連発していた。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
池田 政和〔川口 S-10(23期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-23(31期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-31(25期)〕