川口オートで5日間の一般開催が始まる!
10月15日にSG全日本選抜が終わったばかりの川口オートで、今度は5日間の一般開催が行われる。S級やA級上位の選手は前走がそのSGであり、その時の動きが大いに参考になる。注目選手を挙げていく。
まずは何といってもSG全日本選抜で優勝し、同大会4連覇を達成した鈴木圭一郎。SGシリーズは連日、ほぼ危なげない走りを披露し、優勝戦でも文句のない競争を見せた。エンジン状態は最高潮だし、乗り手のリズムも絶好調。レース間隔も空いておらず、今回も優勝候補の筆頭に挙げられる。
そうはさせまいと地元勢が奮起する。今回出場する外来S級は鈴木圭を含む3人なのに対し、地元S級は9人が参戦予定。その中でSGの優勝戦に進んだ選手は不在だが、エンジン的には戦えそうな選手は何人もいる。その一番手が永井大介。SGでは重走路の準決でスタート遅れてしまった。その後は猛追を見せたが、追い込み届かず3着になってしまい、優出を逃してしまった。ただ、最終日の良走路ではシッカリと1着を取っていたし、シリーズ中も準決以外はオール連対を果たしていたので、機力の面は不安ない。今回こそ鈴木圭の野望を阻止したい。
ランク的には中村雅人の方が上位。ただし、SGではエンジンが安定せず苦しい競争が多かった。それでも2日目などは中村らしい走りができていたので、その走りを取り戻せれば問題ない。池田政和のSGは天候に泣かされた形。準決に進出したが重走路では力を出し切れなかった。最終日や、他の日の良走路はキッチリと決めていたので、走路が乾いていれば威力ある走りができる。若井友和や佐藤裕二なども、エンジン面はまずまずで、今回のような一般開催なら十分通用しそうだ。逆に、山田達也や鈴木清などはSGでエンジンが良くならなかった。乗り替わってから好調の平田雅崇は、SGでは一息だったが一般開催なら大丈夫だろう。新鋭・黒川京介はSGで2着2回。着実に経験を積み重ねている。
外来S級は鈴木圭以外には金子大輔と丹村飛竜。金子はSGシリーズ前半はソコソコの動きを見せていたが、準決あたりからは失速。それでも大きな着は取っておらず、ある程度の位置では保てている。丹村の近況はパッとしないレースが続いている。ただ、SGの最終日は白星で締めており、ここからの巻き返しに期待。
A級では福村唯倫が、前走の地元一般開催で優出。この時は最重ハンの20M前だったが、今回はハンデ変動があるのかどうか。小林瑞季は前走のSGでは1着を3本取る活躍。スタートの切れが良くなっており、走路状況にも左右されていなかった。相馬康夫はスタートこそ不安を残しているが、道中の伸びはかなり良かった。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
鈴木圭一郎がSG全日本選抜4連覇を達成!
川口オートで行われていた第33回SG全日本選抜オートレースは、浜松の32期・鈴木圭一郎が制した。これでこの大会は4連覇となった。レース内容も全国ランク1位に相応しい横綱相撲の様相を呈していた。
準決こそ重走路で行われたが、優勝戦は良走路。試走タイムは鈴木圭が一番時計で30。佐藤貴也が32、高橋貢と田村治郎が33、有吉辰也が34、吉原恭佑が35、鐘ヶ江将平が37、新村嘉之が一番悪くて39だった。
レース展開はいたってシンプル。4枠の鈴木圭がトップスタートを決めると、そのままゴールまで先頭を譲らず1着入線。上がりタイムも361と、この時期の10周戦に見合った数字をたたき出した。2着は高橋貢で、序盤で2番手に立つと、鈴木圭と一対一。一時は5車身ほど離れていた車間を徐々に詰めてはいったが、射程に捕らえるまでは行かず準優勝だった。3着は佐藤貴。序盤で鐘ヶ江をパスし3番手に立ったが、高橋貢との差は広がるばかり。ちなみに、スタート後にアクシデントがあり、有吉辰也は早々と戦線離脱を余儀なくされた。
それにしても鈴木圭の走りは圧巻だった。圧倒的一番人気だったのに、プレッシャーを感じていないかのような悠々とした走り。スタートもしっかりとトップ旋回を決めてみせた。鈴木圭から車券を買っていた人は、落ち着いてレースを見ていられたのではないだろうか。これこそがナンバー1の貫禄。今回の全日本選抜で4連覇は、過去に達成者はいなかった。また一つ偉業を達成。次回も優勝すれば5連覇。これは島田信廣が持つスーパースター王座決定戦5連覇に並ぶSG連覇タイ記録。ぜひ次回も期待したい。
鈴木圭一郎が全日本選抜4連覇に挑む!
SG第33回全日本選抜オートレースも優勝戦のメンバーが出揃った。シリーズ中は台風接近により3日目が順延されるアクシデントはあったが、予選準決4走してファイナリスト8人が決まった。
準決は重走路で行われ、優出メンバーはやや異色の顔ぶれとなった。SGタイトルホルダーは高橋貢、鈴木圭一郎、佐藤貴也、有吉辰也の4人。SG優出経験があるのは田村治郎、吉原恭佑で共に1回ずつ。鐘ヶ江将平と新村嘉之は初めてのSG優出となった。
優勝戦の枠は、選択順1位の鈴木圭が4枠に、2位の田村が2枠、3位の高橋貢が1枠、4位の鐘ヶ江が3枠に入り、5~8位はそのまま内枠から埋まっていった。
優勝戦のスタート争いは、4枠から鈴木圭が先行しそう。もしくは最内から高橋貢が突っ張って出るか。他はスタート巧者の佐藤貴や有吉が1コーナーで好位置に付けそう。2枠の田村や3枠の鐘ヶ江も、位置はいいので踏ん張りたいところ。6枠の吉原や大外の新村は、さすがに厳しい展開になりそう。
その後のレース展開は、トップスタートなら鈴木圭の一人旅。スピードは文句なしの一番で、先頭を走れば誰も追いつけないだろう。仮に、高橋貢や佐藤貴が飛び出しても、エンジン力の違いから道中で交わしそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は高橋貢。最内から外枠勢を牽制して行けるようなら展開が向く。鈴木圭の動向次第だが、鈴木圭が2番手に立つまでに大きなリードを作れれば、追撃を振り切っての優勝もあるか。3番手は佐藤貴。枠順不問で炸裂させる猛爆スタートは魅力。今回のメンバーで5枠なら、トップスタートを決める可能性も十分。先頭に立てばインを締め上げるスタイルで渋滞を演出できる。次に吉原。準決では重走路ながら鈴木圭をアオるシーンが見られた。スタート争いは微妙だが、果敢な走りは全選手にとって脅威。最後に有吉。7枠と位置は遠いが、全盛期に近い走りが戻っており、かつて全国一と言われたスタート力で好位置に潜り込むか。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△佐藤貴也
△吉原恭佑
▲有吉辰也
A級B級ツイントーナメントが開幕!
今回の山陽オートは、SG直後の開催とあってS級やA級上位の選手が不在。A級とB級による戦いになるが、初日からA級とB級が完全に分かれて戦い、最終日にはA級優勝戦とB級優勝戦と、2つの優勝戦が楽しめる。ここではA級とB級に分けて、シリーズの展望をしておきたい。
まずはA級。出場する中でランクトップは地元の五所淳。ただし、近況のリズムは全く良くない。前走の伊勢崎では最終日に反則妨害で失格になってしまった。ただし、レースではまずまず追い込めていたので、エンジン自体は普通くらいありそう。
穴見和正と長田恭徳は前走が飯塚のミッドナイトだった。長田は初日にフライングしてしまい、早々と失権となったが、レースでの走りは冴えていた。スタートでは無理できない現況だが、追い込んで行ける足はある。穴見はここ数節の動きは悪くない。変わらぬイン走法で番手を上げていけている。
今回出場する中で実績上位は浜野淳と鈴木辰己。浜野は最重ハンの10M前が定着しているように、いい時の走りが戻ってこない。どこかで立て直す機会が必要だが、今回のようなメンバーが手薄な開催は、その絶好のチャンス。エンジンは良くないが、腕一本で見せ場を作ってくるか。鈴木辰は現在、連続優出中。武器のスタート力は健在で、レース序盤で好位置を奪えるのが強み。
底力で言えば浅田真吾も怖い。スタートが早いので、速攻を連発させてくるかも。数節前にミッドナイトで優勝した内山雄介は、エンジンが並以上に仕上がれば上位争いに参加できる。若手の伊藤正真は成長盛り。1レースごとに力を付けている。レース運びが巧い牧野貴博も今回はメンバー的に十分チャンス。
次にB級。B級の中には、「かくれB級」とでも言うべきか、ランクはB級だがA級に匹敵する実力を持つ選手がいる。今回出場している中では藤本剛、金子和裕、石井大志あたりか。藤本は道中の捌きが的確で、金子は伸びがソコソコあり、石井は先頭に立ってからのスピードが強力。
他にもB級の中には特徴のある走りをする選手が多い。独走力があるのは小田雄一朗、木部匡作、城戸徹。スタートが甘くても道中で巻き返してくるのは小林晃。速攻力があるのは松尾学。そして、最も多いタイプだが、インを抑えて粘り強さがあるのは杉本雅彦、坊田寿彦、西久保英幸、渡辺稔、深沢悟、松村真、宮地朗などで、これらの選手は試走タイムがそれほど出なくても十分狙える。
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主な出場予定選手
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五所 淳〔山陽 A-17(23期)〕
穴見 和正〔山陽 A-40(12期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-56(32期)〕
浜野 淳〔山陽 A-60(24期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-36(27期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-70(33期)〕
牧野 貴博〔川口 A-75(24期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-47(30期)〕
第33回SG全日本選抜オートレースが開幕!
今回は川口オートで行われるSG全日本選抜オートレース。全国ランク1位の鈴木圭一郎が、この大会3連覇中で、今回は同一SG4連覇がかかる。調子は上向きなので、その快挙達成も夢ではない。他にも注目選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である川口。川口では直前まで一般開催が行われていた。そこで優勝を決めたのは永井大介。この時は、新車に乗り替わっての参戦だったが、徐々にエンジン仕上げていき、優勝戦では爆発的な走りを披露していた。今回のSGに弾みがついたのは間違いない。そこで準優勝だったのは中村雅人。後方から猛追したものの永井までは捕えられなかった。ただ、その前の地元では完全優勝を決めており、永井同様にエンジン状態は上向いている。他では佐藤摩弥が良くなってきている。近況ではプレミアムカップで優出3着など、大舞台でも臆することなく走れている。また、フレッシュな33期・黒川京介はこれが4度目のSG出走。成長した姿を見せてくるか。
次に鈴木圭一郎を擁する浜松。鈴木圭の前走は飯塚ナイター3日間開催。この時は初日からスーパーハンデでのレースだった。初日こそ白星を挙げたが、準決以降はさすがに展開に苦しんだ。ただ、その前の節のプレミアムカップではしっかりと優勝を決めているし、今回は通常のハンデ位置に戻るだろうから心配はない。4連覇へ向け、突き進むのみ。佐藤貴也と金子大輔の29期コンビはエンジン変調気味。良い走りができないほどエンジンが仕上がっていない。木村武之もエンジンいいとは言えないが、多少の上積みがあればSGでも通用しそうだ。
現在は3強時代を迎えている伊勢崎。今期は青山周平が伊勢崎のトップに返り咲いた。青山は現在、エンジン絶好調。前走の地元3日間開催は完全優勝。その前のプレミアムカップでも準優勝している。SGは全日本選抜を除いて全て獲っており、今回はSGグランドスラムがかかる大事な大会。初日から快進撃を見せてくれそう。高橋貢は前走の地元でエンジン乗り換えた。結果的に3走して全て2着の準優勝。更なる上積みがあればSGでも戦えそう。早川清太郎は前走の地元では優出し4着。地元ではエンジン悪くない。あとは川口の走路に合うかどうか。
山陽トップは松尾啓史。前走は今回の地、川口でしっかりと優出していた。セッティングの面でアドバンテージがある。2番手は丹村飛竜だが、近況の動きはイマイチ。よほどエンジンが上向かない限りは厳しい戦いが続きそう。山陽で今、絶好調なのは佐々木啓。9月に入ってからは6節走って全てで優出。更にその内、半分の3回は優勝している。乗り手もエンジンも良い波に乗れているので、このタイミングでSGを迎えられたのは大きい。悲願のSG初優勝へ突き進むか。
今期の飯塚トップは荒尾聡。前走は優出を逃したが、それまでは記念レースを含め優出できている。鋭いスタート力を生かして全日本選抜初制覇を狙う。エンジン的には田中茂が安定してる。前走の地元ではオール連対の準優勝。その前のプレミアムカップでも優出している。本来の力強い差しが戻ってきている。同期の篠原睦はエンジンがピリッとしない。今期からS級に復帰した有吉辰也は今年、記念レースでも活躍を見せている。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕