佐藤貴也、金子大輔の29期コンビがシリーズの核!
今節出場予定の地元浜松のS級は5人。鈴木圭一郎は不在だが、全国ランク2位の佐藤貴也、それに9位の金子大輔は参戦。他にも木村武之、中村友和、松山茂靖などの主力が鈴木圭の穴を埋める。
佐藤貴の前走は伊勢崎のGI。初日から3連勝を挙げ準決に挑んだが、ここでは惜しくも3着で優勝戦には進めなかった。ただし、試走27が出ていたようにエンジン面は全く心配ない。金子も同じく前走は伊勢崎GI。金子はシリーズ中に白星を挙げられなかったが、佐藤貴と同じように試走タイムは連日よく出ていた。この2人が今節の優勝候補に挙げられる。
ただし、現在のエンジン状態としては木村武之が上。前走の川口では初日から3連勝を決めて優出。優勝戦は4着だったが、その前のSS王座決定戦でも見せ場を作っていたので、乗り手のリズムも良いと言える。中村友和の前走は川口一般開催。木村武が4着だった優勝戦で中村は5着だった。優勝戦では試走24を叩き出しており、元々持っていたスピード力に磨きがかかっている。松山茂靖も前走は川口一般開催だった。ここでは思うような成績を残せなかったので、今回の地元で巻き返しを図りたい。
外来は佐々木啓、角南一如、西原智昭などが主軸。3者とも前走は伊勢崎GIだった。西原は初日からマズマズの動きを見せていたが、準決では結果を出すことができなかった。佐々木と角南も同様にシリーズ前半は悪くなかったが、肝心の所で力を出し切れなかった。ただ、エンジン自体は悪い部類ではなく、今回のような一般開催なら十分通用しそう。
A級では田中賢が地元のGIで優出。タイムが出やすい今のオート界で、田中賢のスピードはかなり生きてくる。和田健吾も伊勢崎のGIでは3勝を挙げる活躍。ハンデ位置をうまく生かせている印象。岡松忠は昨年末、大晦日のミッドナイトレースで優勝。その後の飯塚一般開催でも良い動きを見せていた。山田真弘は前走の地元で優出。優勝戦は8着だったが、それまでの3走は全て車券に絡めていた。
B級では、今年から1級車に乗り替わった33期の動向に注目したい。金田悠伽は前節の4走で、1勝を含むオール3着以内。田崎萌と高橋絵莉子の伊勢崎両者は、前走の川口で1級車初白星を挙げている。落合巧、交川陽子、佐伯拓実はまだ1級車で白星がない。角翔太郎は今節が1級車での初出走となる。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
松山 茂靖〔浜松 S-36(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-19(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
前回完全優勝の滝下隼平に注目!
早くも今年2度目の開催になる飯塚オートレース。前回の4日間開催は滝下隼平がオール1着の完全優勝を決めた。その滝下は今回も参戦し、連続優勝を狙ってくる。果たして、その流れを止めるのは誰か。
今回、地元のランクトップは篠原睦。前走は地元開催で準優勝だった。4日間のシリーズでオール連対の安定感。今年も篠原は代名詞である安定した走りを展開しそうだ。できれば前回優勝した滝下にリベンジを果たしたいところ。
重富大輔、高宗良次などは近況イマイチ。大崩れしているわけではないが、エンジン的にはもうチョイ欲しい現状。どちらもスピードは豊かな方なので、仕上がり切れば、今の気候とマッチして強烈なタイムを出してきそう。
外来S級で注目は加賀谷建明。年末にSSトライアルで揉まれてレベルアップした印象がある。その影響か、前走の浜松では優勝戦まで進み3着の結果を残した。予選中も素晴らしい走りを連発し、タイムもよく出ていた。川口地区では大木光、佐藤裕二もマズマズ。特に大木は前走の浜松で準決に8着と惨敗を喫したが、それ以外では2勝を挙げていた。
山陽からはS級として松尾啓史、岩崎亮一、人見剛志が参戦予定。松尾は今年初出走で、前走は年末の川口SSシリーズ戦だった。ここでは白星はなかったが、試走や上がりタイムなどはマズマズ出ていた。岩崎と人見は前走が今回と同じ飯塚。あまり結果は良くなかったが、ちょっとしたキッカケで上昇の余地はありそうだった。
A級では何と言っても滝下が怖い存在。好タイムが出やすくなっている昨今のオート界で、持ち味を存分に発揮している。優勝戦の試走は25、上がりタイムはなんと3・329をマークした。このタイムを出したら、展開不問で先頭までやってきそうだ。それに加えてスタートの方も良化している。そうなっては鬼に金棒。今回も異次元のスピードを見せつけてきそうだ。
他では佐藤裕児や岩科鮮太が上昇中。堅実な走りが魅力の越智尚寿や、成長著しい鈴木宏和と丸山智史。25期の東小野正道、西村龍太郎などにも注意を払いたい。
33期新人は今年から1級車に乗り替わった。この時期は特に技量がアップするケースが多いので、その1走1走から目が離せない。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-8(28期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-31(24期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
浅香潤がまんまと逃げ切り勝ち!
伊勢崎で行われていたGI第42回シルクカップは、地元の23期・浅香潤が制した。0ハン単騎から8周回、先頭を守り切り2度目のGI制覇となった。
試走は浦田信輔と池田政和、早川清太郎が一番時計タイの25。次いで田中賢と伊藤信夫が26、吉原恭佑が28、浅香潤が29、鈴木聡太が30だった。
序盤の動きだが、まずは浅香がしっかりとスタートを切る。10線は最内の鈴木聡が先行し、浦田が準決同様の好ダッシュを決める。しかし、レース序盤のホームストレッチで浦田の車がブレる。これに鈴木聡以外の10線勢がやや不利を被る。この隙に、前を走る浅香と鈴木聡はリードを広げることができた。
その後は浅香がマイペースの逃げに入る。鈴木聡はレース前半、差を詰めることができないでいたが、残り3周あたりから徐々に浅香との間隔を詰め始めた。そして、最終周回のバックストレッチではインに切り込めそうなチャンスがあったが、入り切るまでは行かず、浅香がなんとか逃げ切った。3番手以下は中団を捌いて追撃態勢を作っていた早川が、前の2車に詰め寄ったが3着一杯だった。
浅香はこれで2度目のGI制覇。1997年に勝って以来なので、実に22年ぶりの栄冠。逃げ粘る苦しいレースではあったが、上がりタイム3・356は素晴らしい数字。追い込む方にとっては浅香以上に苦しいレースだったハズ。23期の浅香は、そろそろベテランの域に入ってくるが、これからもまだまだそのスピード力を発揮して、オートレースを盛り上げていくことだろう。
鈴木聡太が記念初制覇へ意欲!
伊勢崎オートで行われているGI第42回シルクカップは最終日を迎えた。熱戦の4日間を戦い終え、ファイナリスト8人が出揃った。準決では強豪が次々と敗れる波乱があり、優勝戦はやや異色の顔ぶれ。それでも全選手にチャンスがありそうな難解戦で、直前予想も困難を極める。
優勝戦のハンデ構成は0ハンに浅香潤が単騎。10線は内から鈴木聡太、田中賢、伊藤信夫、吉原恭佑、浦田信輔、池田政和、早川清太郎と並んだ。
0ハンの浅香はスタートで叩かれることはなさそう。10線の先行争いは最内の鈴木聡、それに伊藤信か浦田が乗って出るか。他は枠ナリ発進とみた。
レース展開は、まず浅香の逃げで始まる。これを追って行くのは鈴木聡、伊藤信、浦田あたり。浅香のペースだが、準決で上がり3・371を出しているように、かなりの引っ張りを見せそう。10線勢が激しく競り合うようなら、そのままの押し切りもある。ただし、記念の優勝戦で8周回になることを考えると逃げ切りまでは厳しいか。
浅香を鈴木聡がマーク追走し、道中でタイミングを計ってインに突っ込みそう。その後は、準決で上がり3・360を出したエンジンを駆って後続を引き離しにかかる。最後まで詰め寄ることを許さず逃げ切るとみた。そこで当ブログでの本命には鈴木聡を推す。
相手候補だが、展開的に恵まれている浅香を挙げる。序盤でどこまでリードを作れるかがカギになるが、元々はデビューから快速派で知らしめた選手。一時期は伊勢崎2番手の座を不動のものにしていた期間もある。記念は2013年にGIIスターライトチャンピオンカップ争奪戦を制しており、久しぶりのタイトル奪取を狙う。
次に早川。この大会は2連覇中で、今回勝てば3連覇となる。10線の大外に置かれて展開的には厳しくなるが、近況の地元の記念では通常以上の激走を見せるケースが多い。8周回になるのは好材料で、猛烈な追い込みを見せてくるかも。そして浦田。長らく軽い低迷期に入っていたが、今節は好調時の攻めが見られている。準決でも好スタートを決めており、序盤の位置取り次第では2017年以来の記念タイトルを奪取できる。最後に伊藤信。上がり時計のレコードホルダーで、3・284のタイムは未だ破られていない。高速バトルになりつつある昨今のオート界で再びその存在感を示してくるか。もちろん田中賢や吉原、池田などもスタート後に好位を取れればチャンスがある。
◎鈴木聡太
○浅香潤
△早川清太郎
△浦田信輔
▲伊藤信夫
新年一発目の記念レースはGIシルクカップ!
伊勢崎のGI開場記念シルクカップは42回目を数える。年末の川口スーパースターを盛り上げた選手や、その後の一般開催ですでに今年のスタートを切っている選手が合わさり、GI開催に相応しいメンバー構成になっている。昨年は開催されず、一昨年に2度開かれた同大会を、地元の早川清太郎が両方とも制している。早川は今回も活躍し3連覇達成となるか。
その早川は前走が川口一般開催。ここでは予選道中を順当にこなして優出。優勝戦でもよい追い込みをみせて3着に食い込んだ。SSの後半からエンジンは上向いているし、地元の記念では無類の強さを発揮するので、今回も地元のファンを沸かせそうだ。
地元でランク上位なのは青山周平や高橋貢。どちらも年末のSS王座決定戦に乗っていた。高橋貢は準優勝、青山は4着だった。その後は高橋貢が川口で走り、初日から3連勝を挙げ、優勝戦では6着。青山は浜松で走っていたが優勝戦には進めなかった。ただし、どちらもエンジンはおおむね良いと言える。地元S級では新井恵匠や内山高秀も好調。新井はSS王座決定戦まで進出し、その後の浜松でも優出していた。内山はSSシリーズ戦で優出。エンジン状態は上向いている。
外来では川口地区が勢いある。永井大介がSS王座決定戦で久々に優勝。その後の地元一般開催では振るわなかったが、エンジンも乗り手も高い位置にある。山田達也はSSシリーズ戦で優出し準優勝。その後の浜松でも4日間をオール連対で準優勝だった。池田政和は久々にSS王座決定戦で走っていたし、若井友和もSSトライアル戦では見せ場を作っていた。また、前走の地元で1級車に乗り替わった黒川京介は、その初節でいきなり優勝。オール連対で、更に強烈な上がりタイムをマークしていた。ハンデ位置によっては、記念での優勝戦進出も見えてくる。
浜松地区も近況は活発。鈴木圭一郎はSS王座決定戦で急激にエンジンを仕上げてきて3着入線。その後の地元でも試走22を出すなど、エンジン力の高さを見せ付けていた。佐藤貴也も前走の地元で優出。優勝戦は展開的に厳しくなってしまったが、エンジン面は良さそうだった。伊藤信夫や渡辺篤といったところも、記念で通用しそうな機力を誇っている。
山陽地区は丹村飛竜がエースとしての存在感を示している。前走のSSでは王座決定戦まで進出する躍進っぷり。結果は7着だったが、トライアル戦でも連日スタートが切れており、持ち味のスピードが生きていた。今回来場する山陽S級は他に佐々木啓と角南一如。その潜在能力を考えれば、最近の成績はもう一つだが、エンジンの仕上がり具合によっては上位争いに参加できるだけの実力の持ち主。
飯塚地区は荒尾聡がトップ。前走のSSトライアルでは思うような走りができなかった。武器であるスタートもそこまで切れていなかった。当地では2010年に同大会を制してからは、優勝から遠ざかっており鬼門とも言える走路。それでも不屈の精神で乗り越えてくるか。浦田信輔、田中茂、久門徹の3者は前走がSSシリーズ戦。3者とも悪くはないが、もう一つ波に乗り切れないでいた。桝崎陽介は好調。前走のミッドナイトで優出し3着。その前の山陽でも優勝戦まで進んでいた。
A級では、木村享平が前走の浜松で自身2度目となる優勝を決めてきた。それも4日間シリーズでオール連対。優勝戦では、そうそうたる相手に見事逃げ切ってみせた。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕