日本選手権Vの木村武之が凱旋!
今回の開催で最も注目が集まるのは、なんと言っても木村武之。11月4日に伊勢崎で行なわれたSG日本選手権で優勝。自身2度目の選手権V。今回も勢いそのままに素晴らしい走りを見せてくれるに違いない。
木村同様に選手権で優勝戦まで進んだ伊藤信夫も注目の1車。優勝戦ではエンジンの仕上がりがイマイチだったが、選手権の優勝戦に乗れるのだからやはり底力は高いものがある。今回は一般開催なので、現状の仕上がりでも十分通用するだろうが、本人は整備に余念がないので更なる上昇も見込める。
他の地元S級は佐藤貴也と岩科鮮太の29期両者。佐藤の方は前走は選手権だが、その開催では不本意な成績に終わった。しかし、0メートルオープン戦での枠順に恵まれなかっただけで、それまでの動きは悪くなかったし今回は地元なので活躍に期待。岩科も前走は選手権だった。スタートがやや不安でオープン戦は厳しいが、エンジンの方は悪くなかった様子。
地元成長株の渡邊篤と辰巳裕樹はだいぶスピード面が強化されている。今回、追加斡旋の岩科州は決め手抜群。遠藤誠は速攻があるし、筒井健太や浅田真吾はスピードがあり一発も十分。粘り強い野上史豪や時折り大駆けがある浅野浩幸など、浜松勢は個性のある選手が多い。また、32期新人の成長も見どころ。
対する外来勢では、伊勢崎勢が多数参戦。ランク筆頭は渋沢憲司。前走は選手権で、3日目に白星を挙げている。SGで1着を取ったことは本人の自身につながるだろう。同期の森村亮や仲田恵一朗、猪熊龍太らが切磋琢磨しており、その走りに注目。
船橋勢では鈴木聡太がS級で唯一の存在。前走はやはり選手権だが、序盤の展開さえうまくいけば通用することを証明した。他では、前節で優出した平塚雅樹が急成長中で期待できる。
川口からは大木光、高橋義弘、岩田裕臣がS級で参戦。いずれも状態はマズマズで、良い走りができそう。山陽からは角南一如が参戦。選手権ではスタートが切れず苦戦を強いられたが、気温が下がってくるこの時期にエンジンは合ってきている。飯塚からは藤川幸宏に期待。やはりスピード派なので冬場のこの時期は活躍することが多い。
今節は全レース7車立てで行なわれます。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-13(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-36(29期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-43(29期)〕
鈴木 聡太〔船橋 S-37(29期)〕
大木 光〔川口 S-35(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-42(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕
マイスターを決めるべくファイナリスト8人出揃う!
名匠戦の名に相応しい競り合いが繰り広げられている今シリーズもついに優勝戦を迎えた。特徴は、今回最も若い期である23期から5人、優勝戦に勝ちあがったこと。やはり、まだまだ若く元気一杯なだけに、アドバンテージがあったと見える。
当ブログでの本命には浦田信輔を推す。晴れに関しては無類の強さを誇っている。今シリーズも3日目の雨を除けばオール連対。10線大外からのレースなので、最後方から追う展開になりそうだが、8周戦になることを味方に力強く捌いて行きそう。おそらく車券的にも浦田から売れるとみた。
相手には同期の池田政和を挙げる。近年はやや調子を落としているが、エンジンが良かった頃は浦田と互角かそれ以上の勝負をしていた。少し前の伊勢崎のSGでのレースでも、1回は浦田を抜き返す動きを見せていた。試走の動き、タイム次第では十分逆転もありそう。
他に有力なのは片平巧。川口走路とは昔から相性が良く、この大会も過去に制している。準決では、かなり片平らしい走りが戻っていたので、スタートをしっかり枠ナリ死守して、外枠勢を牽制しながら前を追って行ければチャンスもある。
0ハンは5車並んでいるのでスタートが重要になってくる。内の3車がスタートは早いので枠ナリに出ると踏んでいる。谷川一貴の先行に五所淳と牛沢和彦がマーク。激しく主導権争いをしそう。地元の利で牛沢が先頭に立ちそうだ。あとは10線3車にどこまで抵抗できるかがカギ。湯浅浩と別府敬剛は位置的に厳しい戦いになりそう。ただし、湯浅がスタートでドカンと飛び出すようなら、高配当もあるか。
◎浦田信輔
○池田政和
△片平巧
△牛沢和彦
▲湯浅浩
若手不在の名匠戦、ベテラン勢が巧みな走りでファンを魅了!
今節はGⅡオート名匠戦。斡旋される最も若い期が23期となり、ベテラン勢が主力のシリーズとなる。フレッシュな若手の開け開けレースもいいが、経験豊富な選手たちによる技の競演も楽しみ一杯。
今回はこの企画レースの中心となりそうな23期の選手の動向から追ってみたい。
まず地元からは鈴木清がランク上位。前走は伊勢崎でのSG日本選手権だったが、エンジンは納得のいく仕上がりにはならなかった模様。ただし、今節はメンバー的に十分戦える存在になりそう。得意のスタートからの速攻に期待したい。増田伸一の方はエンジン好調。直線の伸びがかなり良く、重走路でも無類の強さを見せる。
他の地区の23期では、なんと言っても飯塚の浦田信輔。先のSGでは準決で攻めに焦って優出はならなかったが、エンジンはハイレベルにある。大事なところで雨さえ降らなければ優勝候補の筆頭に挙げられる。同じく飯塚から参戦の竹谷隆も悪くはないエンジン推移を見せている。今回のメンバーの中ではスピード的に上位に入るので大駆け十分。
山陽からは佐々木啓に注目。前走のSGでは準決でスタート後にやや不利があり厳しい展開になってしまったが、エンジン的には今回十分通用する動き。同地区からは速攻が武器の五所淳、徹底したイン差し走法の斎藤隆充が参戦。
伊勢崎からは浅香潤、塚越浩之、新井淳といずれも速攻派揃い。船橋からは池田政和、白次義孝、谷川一貴、荒川哲也が参戦。最も注目なのは池田だが、SGの準決で落車しているのでやや不安を残している。浜松の23期は長谷晴久。スタートを含めて序盤がやや不安だが、腕はしっかりしており後半の巻き返しもある。
他の期でも当然、気になる選手は多数いる。
花の期といわれた19期では片平巧や岡部聡が参戦。どちらも今回のレースタイトルに相応しい熟練の捌きを見せてくれそう。浜松の22期コンビ、青島正樹と笠木美孝はエンジンの仕上がりイマイチだが、持ち味の速攻は未だ健在。まだまだ血気盛んな篠崎実、岩田行雄、田代祐一、鈴木章夫、安藤定実、穴見和正らの熱い走りにも期待したい。
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主な出場予定選手
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鈴木 清〔川口 S-31(23期)〕
池田 政和〔船橋 S-15(23期)〕
片平 巧〔船橋 S-24(19期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-33(23期)〕
青島 正樹〔浜松 S-27(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-20(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-23(19期)〕
充実の地元勢は外来勢に付け入る隙を与えない!
SG日本選手権の興奮冷めやらぬまま開催される今節は、そのSGで優勝戦まで進んだ地元勢4人が参戦し、シリーズの核を形成していく。外来勢ではS級選手が不在で、充実の地元勢が圧倒的な存在感を見せ付ける形になりそう。まずは、地元上位陣の動向から。
全国ランク1位の永井大介は、伊勢崎のSG日本選手権で史上初の4連覇が期待されていた。予選、準決を順当に勝ちあがったが、優勝戦では試走からやや劣勢だった。レースでも主導権を奪うことができず、苦しい展開になってしまった。しかし、それまでの動きを見る限りではエンジンレベルが高い位置にあるので、今回の一般開催でも中心的存在になることは間違いない。
ランク2位の青山周平もSGで優出。スタート後の1コーナーで他車との兼ね合いでやや展開に不利があったが、そこからは脅威の巻き返しを見せた。試走タイム一番時計タイの機力をいかんなく発揮して、準優勝までこぎつけた。若手ながら確かな捌きを持っているので、エンジンさえ互角なら永井に対抗できる走りを見せられる。
SG優勝戦の枠番選択で好枠を得た中村雅人だが、レースでは精彩を欠いていた。試走タイムがやや不足な面もあったが、レースでも力強い走りができなかった。しかし、SGの優勝戦まで進める実力があるのだから、今回も優勝候補の一人に挙げられる。
内山高秀はSGの準決で他の選手の落車があり、展開面で恵まれた感はあるが、しっかりモノにして優出するあたりは流石である。26期という中堅の域に入る選手にあって、まだまだ成長を見せており、今後も目が離せない選手の一人である。
他の地元勢では内山同様に近年力を付けてきている石井大輔、冬場のスピード戦を得意とする佐久間健光、B級でありながら実力的にはA級の腕がある平塚雅樹、新人32期の中でも一番の活躍を見せている鈴木圭一郎あたりに注目したい。
対する外来勢は浜松の渡邊篤に注目。31期という伸び盛りの現状において、着実に力を付けている。ロード時代の経験を加味すれば、もっと成長していい選手である。同地区の遠藤誠にも注意必要。前走は伊勢崎のSGだが、3日目に1着を取っている。実力者が多数参戦する開催で白星を挙げているのは自信につながるだろう。
山陽地区では満村陽司と人見剛志に期待。どちらもしっかりした捌きを持っている選手で、同じレースの中で並の試走タイムを出せれば混戦を割って行ける腕がある。
飯塚地区からは越智尚寿が筆頭で軽快な攻めを見せてくる。また、中尾貴志もスピード面でなかなかいいモノを持っており、同期の青山や渡辺からいい刺激を受けているだろうから、モチベーションに繋がっているだろう。
伊勢崎地区では、差しが巧い中野光公や重走路に自信を持っている吉田恵輔、一発力がある矢内昌木に要注意。また、外めのコースを使って車速を乗せてくる桜井晴光も、走路が冷えてくるこの時期は活発な動きを見せるので警戒したい。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-2(31期)〕
中村 雅人〔船橋 S-5(28期)〕
内山 高秀〔船橋 S-14(26期)〕
中野 光公〔伊勢崎 A-66(25期)〕
渡邊 篤〔浜松 A-4(31期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-65(25期)〕
満村 陽司〔山陽 A-55(26期)〕
11月4日に伊勢崎オートレース場で行われたSG日本選手権は、木村武之が鋭い追い込みを見せて制した。
レース展開は荒尾聡が序盤で先頭に立つも、濱野淳がすぐに交わして逃げ態勢を作った。しかし、木村がジワリと追い込んで先頭を奪取。青山周平の猛追を振り切ってそのままゴール。
このレースでのポイントは1周4コーナーにあったと思われる。我先に主導権を奪いたい前団がこの4コーナーで多少バラける形になったが、木村はこの前団の隙間を突いて一気に3番手に付けた。ここでうまくコースを見つけられていなかったら、その後厳しい展開になったハズ。一瞬のチャンスをしっかり見逃さずモノにするのは、さすがの腕だ。大舞台を数多く経験してるからこそ、なせる業であろう。3番手からは試走タイムが表している通り、機力の違いで丁寧に追い込んだ。
2着に入った青山も大物ぶりを見せる走りだった。一旦は最後方に下がってから追う展開になったから、実質6車を抜いたことになる。SGの優勝戦でここまでの追い込みを見せるのは至難の業だろう。序盤の展開さえうまくこなせていれば、SG奪取も時間の問題だ。
最も注目の1車に置かれた永井大介は、試走タイムからイマイチだった。スタートでも好位を奪えず苦しい展開になってしまった。機力が良ければそこから巻き返して行けるが、今回の優勝戦の仕上がりでは厳しかった。
荒尾は相変わらず武器のスタート力の健在ぶりをアピールしたが、エンジンの仕上がり不足で後続を離すまでには行かなかった。しかし、0オープン戦では大事な要素になるスタート力は変わってないので、しっかりエンジンを仕上げて行ければ再びの栄冠も十分あり得る。
濱野は準決までは自信のないコメントに終始し、優勝戦でもエンジン不足だったが、大舞台で見せ場を作り存在感を示した。中村雅人や内山高秀、伊藤信夫は良いところがなかったが、今後に期待したい。