高橋貢を中心に地元上位陣が外来勢を迎撃!
今節は企画として全レースが7車立てで行われる。8車で行われるよりは車券が当たりやすくなっており、楽しさも倍増される。外来勢で強力な選手が参戦してくるが、まずは地元勢の動向から追ってみたい。
大将格の高橋貢は、船橋のSG以来のレースで約一ヶ月振りの出走。そのSGでは納得いく結果が出なかっただけに不安は残るが、その前の地元はやや重の走路状態で優勝している。気候がだいぶ変わっており、不透明な面はあるが地元だけにキッチリ合わせてくるか。
他のS級では早川清太郎の動きが良い。前々節は飯塚のGⅠダイヤモンドレースで優出している。その後の船橋GⅠオート祭でも好走を連発していた。地元は久々だが、最近の流れは良いので活躍できる。もう一人のS級・浅香潤も浜松のGⅠで上々の動きをしていた。
A級の中では、塚越浩之が船橋のSG以来で久々のレースになるが、その時の動きは悪くなかった。岩沼靖郎もここ何節かマズマズの状態を保っている。田代祐一が状態上向いてきたし、猿谷敦史は直線の伸びがいい状態で安定している。
外来勢で最も注目するのは、山陽の濱野淳。直前は浜松のGⅠで準優勝。その前の船橋でも良い走りを見せていた。伊勢崎はかつてGⅠムーンライトを3連覇したこともある相性のいいレース場。近況は、当時の爆発力ある走りが戻ってきているので楽しみだ。同地区からは岩崎亮一にも注目。直前は飯塚の開催で優出し7着。準決ではいい走りをしていた。
浜松からは青島正樹の動きが上々で、得意の速攻も冴えている。佐藤貴也は船橋、地元とGⅠで連続優出中。1着からは遠ざかっているが、機力自体は安定している証拠。松山茂靖はこのところハンデの変動が激しい。最重ハンの10メートル前に置かれるようなら圧勝のレースができる。他では鈴木章夫が相変わらず元気一杯の走りを披露している。
飯塚からは越智尚寿が状態上向き。桜木公和の直近は、地元の開催で優出し6着だった。
船橋の筆頭は内山高秀。地元のGⅠで優出し、その後の浜松のGⅠでもマズマズの動きを示していた。同期の佐久間健光もエンジンは悪くなく、新井惠匠は果敢な攻めが売り。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-16(29期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-33(23期)〕
内山 高秀〔船橋 S-14(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-27(22期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-36(29期)〕
濱野 淳〔山陽 S-19(24期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
台風の影響により一日順延され、17日に行なわれた秋のスピード王優勝戦は、一番人気に推された青山周平が期待に応えて優勝を決めた。
試走タイムは佐々木啓が3・31で一番時計。次いで松尾啓史と青山が3・32で2番時計だった。それでも青山が一番人気、次いで佐々木、松尾へ人気となり、地元エースの金子大輔は3・35の試走の影響かそこまで人気にはならなかった。
レース展開としては青山がトップスタートを決め、後続を離すだけの横綱相撲。持ってる力をいかんなく発揮してハイペースの逃げに持ち込んだ。
このレースで素晴らしかったのはスタート。このところフライングが続いており、慎重にならざるを得ない状況でトップスタートを決めてきた。次にSG日本選手権も控えており、絶対フライングは切れない状況でもスタート決めるのは、相当な技術と精神力が必要となるだろう。
もちろんその後の走りも素晴らしかった。ミスなく8周回を走りきり、十分な上がりタイムを出せた。スタート力と独走力。この二つは次の選手権での戦いにおいて最も必要とされる要素。選手権での走りにも期待せずにはいられない。
他の選手で目立ったのは濱野淳。試走タイムは3・34とやや劣勢だったが、同じ山陽地区の佐々木や松尾に先着しての準優勝。元々、センスで乗るタイプで多少試走タイムが劣っていても、いい走りができるのが特長。近年は記念の優勝戦にたびたび顔を出し、好成績を収めている。次の選手権でも元気のいい走りを見せて欲しい。
浜松好相性の青山がここも決める!
雨の準決勝で浦田信輔、永井大介らが優出を逃したが、優勝戦のメンバーは記念開催に相応しい顔ぶれ。
16日の開催は台風により順延となり、優勝戦は17日に行われる。17日の天気は晴れの予報なので、優勝戦は良走路で行なわれると思われる。ここでの優勝戦予想も晴れを想定しての考察。
準決を除いた晴れ3日間で最も良かったのは青山周平。浜松との相性も抜群で過去に3回優出しているが、その全てで優勝。その内の一つは今年3月のGⅠスピード王決定戦。記念でもしっかり実績を残している。その青山が0オープン戦の枠番選択で3枠の好枠に入ったのだから本命以外には考えられない。一つだけ気がかりはスタート。このところフライングが続いていて、本人のコメントもタイミングにはかなり慎重になっているとの事。ただし、元々スタートは早いので、慎重に切っても鋭発は可能だろう。
相手候補筆頭は金子大輔。地元で他場の選手に簡単に好き勝手にはさせない。車の仕上がりも徐々に良くなっている模様。トップスタートを狙って、ギリギリのタイミングで攻めていきそう。
他では濱野淳が怖い存在。2枠ならスタート後に好位置に付けられるだろうし、大舞台での実績もあるので大駆け十分。また、3311のタイヤを使用するなら総合戦力も大幅アップされるだろう。
佐々木啓も浜松との相性はマズマズ良く、過去にGⅠで優勝もしている。車の仕上がりも悪くないし、4枠なら好勝負ができそう。
外枠の3車はエンジン状態を考えると厳しい戦いになりそうだし、なにより外寄りの枠なので展開は苦しい。松尾啓史はまだエンジンが納得いく状態にはなってないが、記念の優勝戦で2周延びるのは好材料。試走タイムで他と引けを取らなければ一発があるかも。
◎青山周平
○金子大輔
△濱野淳
△佐々木啓
▲松尾啓史
荒尾聡が抜けた存在でシリーズの核となる!
今開催の優勝候補は荒尾聡。現在5節連続優出中で、その内優勝が3回。前回の地元の優勝戦も厳しい展開を克服しての優勝。エンジンも好調で、乗れている荒尾に死角はない。
他の地元主力勢も好調な選手が多い。永富高志はずっとソコソコのエンジン状態が続いていたが、前節は動き急上昇して優勝戦でも3着に入った。スタートを含めて序盤の位置取りにやや不安な面はあるが、巻き返していける動きがあるので今回も期待。同じく前節優勝戦まで進んで5着だった久門徹もエンジンは堅調。前々節でも優勝戦まで進み、4着に入っている。
田中茂は前回は船橋のGⅠだったが、動き自体はソコソコ良かった。タイヤが走路に喰い付きだすこの時期なら強烈な突っ込みを連発してくれる。桝崎陽介はエンジン悪くはないが、もうチョイ欲しい状態か。別府敬剛は前回は補充で参戦。悪い動きはしていなかったのでそれなりに走れるだろう。
他にもここ何節も好調が続いている辻大樹、エンジン上々の田中守、迫力ある捲りが戻ってきてる田中進など楽しみな選手が多い。
外来勢では藤岡一樹が唯一のS級選手。長らく状態が良くならず苦しんでいたが、前々節あたりからようやく良化してきた。前節の船橋GⅠでは5日間の開催で1着が3本。藤岡らしいスピードある走りが戻ってきた。同じく山陽地区から注目なのは山崎進。前節の浜松開催では実に7年振りの優勝。今開催ではハンデ的に厳しくなるかもしれないが、持ち味である思い切った捌きで抜き上げて行くか。
船橋地区からは早船歩が筆頭。しかし、前節は2日目に落車し早退。ケガの状況によっては今回の出場も微妙。車の方はしっかり整備してあるだろうから出場となった際は問題ない。福田裕二や梅内幹雄も状態はソコソコなので健闘ありそう。
伊勢崎勢では渋沢憲司に注意。前節が船橋のSGだからレースは久々となるが、その時の動きは良かったので、同じ仕上がりになれば活躍もある。同地区では他に千葉泰将が上昇ムード。試走タイムが出なくても大駆けがあるタイプで、高配当を狙うのならば意識したい選手。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-12(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-32(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-34(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-38(27期)〕
早船 歩〔船橋 A-27(27期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-9(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
外来勢はやや手薄で地元勢有力!
だいぶ気候も変わってきて迫力あるスピードレースが見られるようになってきた。今節、外来勢でS級なのは船橋の鈴木聡太だけなので、地元勢が中心となってシリーズが展開していきそう。
地元勢で最も好調なのは高橋義弘。前回の地元で優勝すると、その後の船橋GⅠでも優出し5着。それまでが成績悪すぎたので、だいぶ復調してきたと見ていい。タイムが出だすこの時期の走路は、本人の走法にもマッチするので今節の優勝候補筆頭に挙げられる。
他のS級陣では大木光の状態が良い。成績自体はそれほど安定していないが、エンジンはこのところずっと安定した動きを見せている。インからインの攻めでファンを興奮させてくれるだろう。森且行は前回の走りを見る限りエンジンはイマイチ。中野憲人もやや下降気味だし、岩田裕臣も船橋でSG優出してからの2節は良くなかった。鈴木清も仕上がり不足だが、レースでは奮起するタイプ。
A級の中で注目なのは間中大輔。前回地元で優出し5着。攻めは果敢な方で、タイヤが走路に喰い付きだすこの時期は思い切った仕掛けを見せてくることも多い。増田伸一も直線の伸びは良いし、篠崎実は乗り手の気合満点。ややスランプに入っている感がある加賀谷建明は冬場に活躍するイメージがあるので、良化してくるその瞬間を狙い撃ちしたい。
船橋勢は鈴木聡太がランクは筆頭だが、近況の動きは元気がない。むしろ同期の森谷隼人の方が試走タイムは出ているし機力的には上か。ただし、課題としては積極性が挙げられる。スタートを含めて序盤で好位置に付けても仕掛けに迷いが見られるシーンが多い。新村嘉之は状態不透明だが、川口は好走することが多いので注意したい。
山陽勢からは丹村飛竜が筆頭。エンジン状態は並だが、一般開催なら十分活躍できる。エンジン下降気味の池浦一博にも同様のことが言える。速攻がある藤達也、一発力がある森園数敏、スピードがある重富英雄、試走タイムは出ないがレースではインを鋭く突いて行く岩永清文など個性的な選手が多い。
伊勢崎の森村亮は元々持っていたスピードに更に磨きがかかっている。浜松の赤堀翼はゆっくりと成長してきている。他に警戒したいのは浜松のベテランで伊藤博康、谷口武彦、吉田富重などインコース堅い選手達だ。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-22(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-31(23期)〕
大木 光〔川口 S-35(28期)〕
中野 憲人〔川口 S-40(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-42(29期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-46(31期)〕
鈴木 聡太〔船橋 S-37(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-7(29期)〕