中央未勝利から転入して4連勝中のシゲルシリベシの力が抜けている。転入初戦こそ2着にコンマ3秒差だが、以降の3戦はいずれも1秒以上の差。前走も楽にハナを奪って3コーナーあたりから追い出されると徐々に後続との差を広げ、直線半ばからは追うのをやめて楽々とゴール。そのときの1400メートルの勝ちタイムが1分31秒3(良)で、前々走が稍重とはいえ1分30秒6。そのほかの馬たちの1400メートルの持ちタイムが、速い馬でも1分31秒台で、32~33秒台がほとんど。タイム面だけでもシゲルシリベシの実力がわかる。
テッドは前走九州ダービー栄城賞で10番人気ながら2着。直線一旦は先頭に立って、勝ったかと思わせる場面があった。それを含めてここ3戦は、勝ち切れないとはいえ勝ち馬からは0秒3位内と好走。ここにきて力をつけている。
フクノドンは、ホッカイドウ競馬では未勝利だったが、転入後は6戦2勝、2着1回。連対している3戦がいずれも1400メートル戦だけに、この距離でこそ。
前々走の初夏賞で2着だったプリンスレオン、中央未勝利から転入して11戦してそのうち8戦が3着以内というリネンスウィフト、重賞や遠征など強い相手に揉まれてきたグランドヴィーナスら、2着3着ならどの馬にもチャンスがありそう。
◎8シゲルシリベシ
◯6テッド
▲3フクノドン
△7プリンスレオン
△1リネンスウィフト
△2グランドヴィーナス
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このメンバーなら、グランダム・ジャパン3歳シーズンでぶっちぎり優勝を果たしたトーコーニーケを力でねじ伏せた経験のあるユノエスケープが断然。後方から早めにまくってトーコーニーケを振り切ったのが4走前の梅桜賞。続く若草賞は3着だが、先着されたのは、そのトーコーニーケと、グランダムで総合2位だったコパノバウンシ。1番人気に支持されたル・プランタン賞は長距離輸送もあってか5着だったが、地元に戻ってののじぎく賞3着は、先着されたのはやはりトーコーニーケと高知のクロスオーバーという全国区での活躍馬。これまで戦ってきた相手からも、ここは負けられないところ。
リックタラキチは、これまで重賞で4戦して2着2回、3着2回。勝ち馬は、リーダーズボード、カクシアジ、トーコーニーケなど、全国レベルの馬ばかり。笠松移籍後は3着を外していないという堅実な成績で、ここでも勝ち負けが期待できる。
ホウライナデシコは、牡馬相手の重賞・スプリングカップを勝ったものの、その後の成績がいまひとつ。ただ若草賞ではユノエスケープにクビ差の4着だけに、その当時の力が発揮できるかどうか。
プレシャスベガは、前走兵庫ダービーこそ11着だったが、のじぎく賞ではユノエスケープに続いての4着があった。牝馬同士なら上位争いも。
ピンクノサイロは笠松移籍後、3歳1組特別で、1、2着。重賞のメンバーに入ってどこまでやれるか。
金沢のファーストキスは前々走の3歳牝馬限定戦で、門別でのデビュー戦以来久々の勝利。2歳時は川崎の鎌倉記念でも5番人気で2着に入っているなど穴馬タイプ。
◎3ユノエスケープ
◯1リックタラキチ
▲4ホウライナデシコ
△2プレシャスベガ
△7ピンクノサイロ
△5ファーストキス
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昨年のこのレースで3着だったファイアーフロートに期待する。昨年は最内枠からのスタートで出負けし、外に持ち出してというロスがあり、それでも園田の短い直線だけで目の覚めるような追い込みを見せての3着。その後地元に戻って、建依別賞、黒潮スプリンターズカップと短距離の重賞を2勝。ダートグレードへの出走が多く着順的にはよくない数字が並ぶが、2走前の御厨人窟賞の2着も、先着されたのは昨年のこのレースの覇者エプソムアーロン。昨年より力が落ちているとは思えず、この短い距離でこそ力を発揮する。
エスワンプリンスは、昨年の笠松グランプリを勝って以降、どうも歯車が噛み合わない。さすがに1400メートル戦は勝ったが、中距離では早めに息切れしてしまう。やはり1400~1600メートルあたりが適距離のようで、さらに極端に短いこの距離の息の入らない流れに対応できるかどうか。
スターボードは転入初戦の前走、1700メートル戦で2着。中央でも南関東でも短距離で結果を残してきた。昨年は川崎スパーキングスプリントで同着優勝。場所とレースを変えてのスーパースプリントシリーズ2年連続での勝利がかかる。
エーシンサミットは、中央1勝から転入して堅実な成績でクラスを上げてきた。前走JRA500万下との交流では、前2頭からはやや離されたものの、好タイムで地方馬最先着の3着。中央時代は1200メートル以下を中心に使われていただけに、この超短距離でこそ力を発揮するかもしれない。
ディープハントは、昨年1月、1000メートルの船橋記念で5番人気ながらあわやの2着があり、また習志野きらっとスプリントでは、5馬身離されたとはいえラブミーチャンの2着。これまで全9勝のうち5勝が1000メートル戦という、やはりこの距離でこそというタイプ。
ジェイフォースは転入後5戦4勝で、前走A2特別を勝ったまでだが、まだ底を見せていない。
◎4ファイアーフロート
○5エスワンプリンス
▲10スターボード
△2エーシンサミット
△11ディープハント
△7ジェイフォース
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キタノタイショウは昨年のばんえい記念で3着に入り、その後、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と連勝したあたりでは絶対的チャンピオンになるのかと思いきや、その後不振に陥ったり復活したり。それでもまた今年のオッズパーク杯では障害4番手から前を並ぶ間のなく交わし去るという強いレースを見せた。ここ2戦でまた6着、6着と勝負になっていないのは気になるところだが、昨年の旭川記念でも10キロのハンデを背負って勝っているだけに、今年も中心としたい。
ニュータカラコマは昨シーズン後半に一気に台頭。ばんえい記念でも期待されたが離された4着だった。ばんえい十勝オッズパーク杯でも4着だが、こちらは4頭での2着争い大接戦の中の4着。この馬も重賞戦線では今年も安定勢力となろう。
インフィニティーは1000キロでこそということがばんえい記念勝ちではっきりした。770キロのレースではまだまだこの馬には軽いが、ばんえい十勝オッズパーク杯でも2着だったように、この重量でも侮れない。
昨シーズン終盤にいよいよ充実してきたのがオイドンで、今季初戦まで5連勝。今シーズンはばんえい記念を目標にするとのことで、重賞戦線では注目だ。
今年正月の帯広記念で重賞初制覇となったホリセンショウが今シーズンはどの程度の力を発揮してくるか。
今期初戦で3着のあと5戦連続連対中というフジダイビクトリーも怖い存在。
◎7キタノタイショウ
○2ニュータカラコマ
▲9インフィニティー
△3オイドン
△8ホリセンショウ
△4フジダイビクトリー
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これまで1300や1400メートルを中心に使われてきた馬たちが、一気に距離延長の1900メートルが舞台となるだけに、そのあたりがポイントになりそう。
マルチヴィグラスは、黒潮皐月賞では惜しい2着だったが、人気のニシノマリーナとともに逃げ馬を追いかけて直線先頭。実質的にレースをつくったのはこの馬だった。父はサウスヴィグラスだが、母父が強く出ていれば距離はこなせるはず。この距離だけに落ち着いたペースを先行して押し切りを狙う。
とはいえ黒潮皐月賞を制したニシケンメイピンは4連勝中。長く使える脚は魅力で、こちらは父タイムパラドックスだけに距離的な心配はなさそう。
クーファシーズンズは東海クイーンカップに遠征して6着だったものの、その後2連勝と引き続き好調。距離的には未知数だが、頭でも買ってみたい。
アベニンレジーナは、高知ではまだ勝ち星はないが、黒潮皐月賞では直線であわやというところがあっての3着。ここでも上位争いの力はある。
ニシノマリーナは黒船皐月賞で1番人気に支持されるも、3コーナー手前で手応えが一杯になり6着。さらに期待された九州ダービー栄城賞でも見せ場をつくれず。3走前には古馬B-2戦を快勝しているだけに、格付けでは最上位だが、ここに来ての流れがよくないだけに今回は連下まで。
格下だが前走赤岡騎手に乗替って勝ったヤマトは引き続き赤岡騎手だけにちょっと怖い存在。
◎1マルチヴィグラス
○8ニシケンメイピン
▲11クーファシーズンズ
△10アベニンレジーナ
△4ニシノマリーナ
△5ヤマト
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