柏林賞では1番人気で4着だったコウシュハクィーンにあらためて期待したい。柏林賞は障害4番手から、障害を超えてすぐに脚を使ったダイコクパワーや、障害先頭のコウシュハウンカイと最後は脚色が同じになっての4着という結果だけに、障害のタイミングひとつでリベンジは可能。ダイコクパワーとは10キロ差だったのが、20キロ差に広がったのも強調点。
コウシュハウンカイは2番目に重い710キロがどうかだが、柏林賞でも同じ710キロでの好走。3歳の軽量馬の激走があったときに上位に踏ん張れるかだが、実力的には今回も上位争い。
ダイコクパワーは、柏林賞で賞金を稼いだことで、上記2頭との比較では負担重量を背負うことになったのがどうか。
3歳でこわいのはカイシンゲキ。昨年3月からシーズンをまたいで、まさに馬名のとおりの快進撃。連続連対の勢いと、670キロという重量で4歳有力勢とも互角に戦える可能性は十分。
黒ユリ賞を制し、イレネー記念でも接戦の3着のキサラキク、3走前まで6戦連続連対があったカンシャノココロら、やはり軽量3歳馬が侮れない。
◎6コウシュハクィーン
○4コウシュハウンカイ
▲2ダイコクパワー
△8カイシンゲキ
△5キサラキク
△3カンシャノココロ
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盛岡ダートコースはこれが初出走となるが、重賞を中心に使われてきたターントゥタイドに期待したい。前走芝のオパールカップでは、岩手ダービーダイヤモンドカップも制しているライズラインにコンマ4秒差の4着。ダートがまったくダメというわけではなく、世代トップクラスの馬たちとも互角のレースをしているだけにここでも能力上位と見る。この距離が初めてというメンバーが多い中で、芝とはいえ2400メートル戦で好走しているのもアドバンテージ。
ダンスママは未知の魅力もあるが不安もある。血統的には長ければ長いほどという感じで、前走ハヤテスプリント2着は距離不足だが、とはいえダートでは1400メートルまでしか使われていない。岩手初戦の前々走水沢1400メートル戦は2着に大差をつけての圧勝だったが、タイム的には平均的なもの。あっさり勝っても不思議はないが、着外という可能性も考えておきたい。
盛岡ダート2000メートルでむしろ期待したいのがフラッシュモブ。岩手ダービーダイヤモンドカップは勝ち馬からは3秒以上離されたが、直線確実に使える脚は魅力。スタミナ勝負になればあっと言わせる場面もあるかもしれない。
スパンコールは中央未勝利から転入して2戦目から4連勝。前走で3着に負けたものの、まだ見限れない。
インフラレッドレイは1600メートル戦で2勝を挙げているだけに、この距離での上積みが期待できそう。
◎7ターントゥタイド
○11ダンスママ
▲9フラッシュモブ
△10スパンコール
△6インフラレッドレイ
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A1・A2の混合重賞だが、転入初戦の馬が3頭いて難解な一戦。今年2月の転入2戦目以降3着を外していないコパノエクスプレスが中心。1番人気に支持されて逃げた前走は、終始タガノマツカゼにつつかれる厳しい展開。レース内容から力差もあった感じでの3着。今回はそのタガノマツカゼが不在となっただけに、巻き返したい一戦。
リバースターリングは3月に中央1000万下を勝ち上がり、前走船橋に転厩初戦のB2以下特別を勝利。このクラスならいきなりでも十分勝負になりそう。
イッツアチャンスは中央では500万下勝ちまで。移籍した園田では主にA1・A2特別を戦い、着順的にはムラのある成績だが、12戦して勝ち馬から1秒以上離されたのは3回のみと凡走はほとんどない。このクラスでも勝負になりそうだが、ここまで全5勝のうち1400メートルは1回で、それ以外の4勝はさらに短い距離という適性面が気になるところ。
吉野ヶ里記念に挑戦して4着と好走したコスモガラサは、ここ4戦、1400メートルで善戦しているだけにこの距離は悪くない。
中央から転入後、今回が5戦目となるガウチョは、上のクラスでも通用すると見ての希望投票での挑戦だろう。
ズンダモチは東海地区のオープンで3、4、5着という入着があり、佐賀のトップクラスではないこのメンバーなら互角以上の勝負もできそう。
◎4コパノエクスプレス
◯9リバースターリング
▲8イッツアチャンス
△7コスモガラサ
△3ガウチョ
△6ズンダモチ
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グランダム・ジャパン古馬シーズンの第4戦。当初は読売レディス杯の上位馬たちがそのまま転戦してくる予定だったが、2着のピッチシフターが地元の名港盃(21日、1着)にまわり、大井のキモンレッドも回避となった。
やはり中心は地元に戻ってのエーシンサルサ。読売レディス杯では、3コーナー手前で先頭に立つと直線でも粘り、ゴール前では後続を突き放して見せた。目下4連勝中、2走前の地元戦で距離にもメドが立ち、牝馬同士なら負けられないところ。
デビューの地に戻ってというアスカリーブルにも期待したい。昨年もこのレースに出走して1番人気に支持されるも、マンボビーンをとらえきれずの2着。休養明け、スパーキングレディーカップJpnIII(9着)を叩いての上昇にも期待したい。
トーコーニーケは関東オークスJpnIIで2着と好走し、結果的にぶっちぎりでグランダム・ジャパン3歳シーズンの女王に輝いた。古馬と斤量1キロ差は必ずしも楽ではないが、関東オークスで中央馬に揉まれた経験は生きるはず。
エミーズパラダイスは、読売レディス杯では向正面から抜群の手ごたえで進出したものの、「急に手ごたえがなくなった」(吉原騎手)とのことで4着。引き続いての遠征で力を発揮できるかどうか。
タッチデュールは昨年11月に、同じ園田1700メートルの兵庫クイーンカップを勝っており、前走も金沢スプリントカップで2着。中9日の遠征で力を発揮できる状態なら上位争いも。
そのタッチデュールが勝った兵庫クイーンカップでクビ差2着だったのがラヴフェアリー。ここ2戦の1700メートル戦は、ともに牡馬相手で3着と好走。牝馬同士ならチャンスはある。
◎9エーシンサルサ
◯10アスカリーブル
▲12トーコーニーケ
△6エミーズパラダイス
△3タッチデュール
△11ラヴフェアリー
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GI/JpnI勝ち馬が、近走イマイチで今回59キロを背負うクリソライトだけというメンバーなら、ダートグレードで安定して力を発揮するソリタリーキングが中心。前走帝王賞JpnIでも人気のGI/JpnI馬3頭上位独占かという一角を崩しての3着。今回はJpnIIIゆえ当然だが、帝王賞より確実にメンバーが落ちるここは負けられないところ。
サミットストーンは、帝王賞JpnIを直前の挫跖で回避してここに回ってきた。大井記念は5馬身差の楽勝で、勝ちタイムの2分4秒6はそのまま帝王賞で通用してもおかしくないもの。帝王賞に出走できなかったことが、むしろ吉と出るかもしれない。
シビルウォーは5歳時あたりからは夏に好成績で、このマーキュリーカップJpnIIIも一昨年1着で昨年は2着。昨年末には長く脚を使えるこの馬には絶好の展開になって名古屋グランプリJpnIIを制した。とはいえやはり9歳という年齢を考えると、昨年までのような力が発揮できるかどうか。
サミットストーン以外の地方馬は実績的に厳しい感じで、ほか3頭の中央馬は本来の力を発揮すれば上位争いの可能性も十分。馬券的な妙味はこのあたりにありそう。
◎3ソリタリーキング
◯7サミットストーン
▲5シビルウォー
△9ナイスミーチュー
△2ランフォルセ
△11クリソライト
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