南関東のオープンではやや頭打ちになった感じのスターボードだが、兵庫に移籍して2戦目の前走園田FCスプリントは見せ場たっぷりの2着。激しい先行争いから外枠にもかかわらずハナをとりきると、4コーナーで内を突いて伸びてきた佐賀のエスワンプリンスに最後まで食い下がった。820メートルという距離で12頭立て10番枠はいかにも厳しかった。もし内枠であれば勝っていたかもしれないと思わせるレースぶり。今回は2番枠に入って、1番枠のセイカアレグロとのハナ争いがどうかということと、1400メートルでもちょっと長い感じだが、兵庫転厩初戦の1700メートル戦でも2着と好走しているように対応可能と見る。
マルヨスバルも前走スーパースプリントシリーズの名古屋でら馬スプリントで2着。大外から行く気を見せると、格の違いを見せたワールドエンドには差をつけられたものの、ダートグレードでも好走歴のあるサイモンロードは振り切っての2着。4走前の東海クラウンでの7着は気になるところだが、前走で見せたスピードならここでも通用する。
地元金沢勢では、やはり中央オープンの実績があるセイカアレグロ。昨年のこのレースではサミットストーンに3馬身差の2着。今シーズンはスプリングカップを制し、百万石賞でもナムラダイキチの2着と好走。となりのスターボードとの先行争いにも注目だ。
タッチデュールは、前走スパーキングレディーカップJpnIIIはともかく、その前の2戦は連勝と復調気配。
今回が通算150戦目になるトウホクビジンは、地元よりむしろ遠征でという感じはある。
今季の転入初戦でA1特別を勝っているハイタッチも上位争いに加わる力はありそう。
◎2スターボード
○5マルヨスバル
▲1セイカアレグロ
△7タッチデュール
△6トウホクビジン
△10ハイタッチ
金沢スプリントカップの出走表はこちら
中心的な存在がいない今のばんえい競馬の予想は難しい。古馬戦線の予想は、近年まれに見る難しさと言っていいのではないか。旭川記念で、5、6歳馬が4着までを占めたという結果にも驚いた。
ニュータカラコマは、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念ともに4着だが、いずれも着差はわずか。今シーズンは初戦こそ8着だったが、以降は勝ち馬から5秒と差はなく安定した成績。そろそろ順番が回ってくると見てこの馬が中心。
今シーズン、いよいよ古馬重賞戦線で期待が高まるのがオイドン。シーズンをまたいで5連勝のあと勝ち切れないレースが続いているが、それでも崩れることはない。
旭川記念では10番人気のニシキエーカンの2着には驚いた。2~3歳の重賞で賞金を稼いだことで、その後は苦戦が続いたが、いよいよ覚醒したかもしれないと見る。
今シーズンのオープンクラスのレースは接戦が多く、そういう意味では別定10キロプラスとなったキタノタイショウ、フジダイビクトリーは勝つまでは厳しいと見て狙いを下げた。
◎6ニュータカラコマ
◯10オイドン
▲3ニシキエーカン
△8ホクショウユウキ
△7インフィニティー
△2キタノタイショウ
△9フジダイビクトリー
△5ホリセンショウ
北斗賞の出走表はこちら
園田FCスプリントを快勝したエスワンプリンスがスーパースプリントシリーズ・ファイナルの習志野きらっとスプリントに遠征するようで、ここは不在となった。
となると、やはり中心は中央から転入後4連勝中のサウスパシフィック。前走が中央時代も含めて初めての1400メートル戦で、縦長の4番手を追走して向正面から追いどおし。しかし4コーナー手前で前を捉えると、直線は後続を寄せつけずの完勝となった。勝ちタイム1分29秒6は、近年の吉野ヶ里記念の勝ちタイムからするとやや物足りないが、近走で1分29秒を切っているのはマイネルパルフェのみ。それも2走前、3走前で負かしているとあれば、やはりこの馬が堅い中心となる。さすがに中央の500万下で頭打ちという成績では、佐賀記念JpnIIIで勝ち負けは厳しいだろうから、狙いはここと考えるべきだろう。
相手筆頭はやはりマイネルパルフェ。中央から転入後8戦していずれも3着以内。しかも3着に敗れたのはいずれも2000メートル戦。前々走、1400メートルの九千部山賞では1分28秒8というまずまずのタイムでスイングエンジンやキングダムキングを負かしている。この距離ならサウスパシフィックを負かす場面もあるかもしれない。
スイングエンジンは中央1000万下から転入。1400メートル戦を2戦していずれも2着は、それぞれマイネルパルフェ、サウスパシフィックに先着されてのもの。レース内容的に逆転まではどうか。
キングダムキングは、大井から転入初戦の1400メートル戦で9馬身差の圧勝があり、勝ちタイムは1分28秒7。ただこのときは時計の出やすい不良馬場だっただけに、その後の対戦成績を見ても割り引いて見る必要はありそう。
A2クラスからの挑戦だが、コスモガラサはここ3戦の1400メートル戦で3、1、3着と好調だけに、連下争いにはからんでくるかもしれない。
◎2サウスパシフィック
◯4マイネルパルフェ
▲1スイングエンジン
△7キングダムキング
△8コスモガラサ
吉野ヶ里記念の出走表はこちら
ターントゥタイドの芝適性に期待する。盛岡芝では6戦4勝。前走サファイヤ賞4着は距離が長かったようで、ダートも含めた全5勝のうち3勝が芝1600メートル戦であることを考えれば、100メートル距離が延びるだけの今回は巻き返してくるはず。
ライズラインは、大井から戻って、やまびこ賞、そして岩手ダービーダイヤモンドカップと重賞2連勝中。2歳時に芝を2度使ったことがあり、ターントゥタイドの3着と、あのプレイアンドリアルの2着だったが、ここ2戦の充実ぶりから逆転の可能性も十分。
大井から遠征のブラックヘブンも怖い存在。JRAの弥生賞(11着)で芝の経験があり、羽田盃、東京ダービーは勝負にならなかったが、やはり南関東のクラシック前哨戦で勝負にならなかったライズラインが世代のトップを張れるレベルなら、この馬も十分勝負になりそう。
ユナイテッドボスは芝でも3戦1勝、2着1回で、今シーズンの重賞でも常に上位争いという実力。
笠松のマレオは前走大差圧勝で底を見せておらず、大井のキャンディッドもしばらく惨敗が続いたが、前走では復調気配を見せた。ともに芝は未知数だが、連下ではおさえておきたい。
◎1ターントゥタイド
◯10ライズライン
▲7ブラックヘブン
△5ユナイテッドボス
△9マレオ
△11キャンディッド
オパールカップの出走表はこちら
ジャリーヴを見直してみる。前走早池峰賞は3番人気に支持されたが、スタートで後手を踏んで、しかし内枠ゆえに包まれるくらいならと押して行ったが、先頭に立つまでにかなり脚を使ってしまい、直線の坂ではもう脚は残っていなかった。3走前に盛岡1200メートルのスプリント特別で1分13秒台で走っており、3歳馬同士なら十分に勝負になるレベル。
ウイナーカップを逃げ切ったのがジャイアントスター。水の浮く馬場に助けられたぶんはあったかもしれないが、距離は短いほうがよさそう。
ダンスママは前走の転入初戦で大差圧勝。ダンスインザダーク産駒でさらに距離短縮でというイメージは沸かないが、2走前の門別1200メートルを勝ったときの1分15秒2、前走水沢1400メートル1分29秒3という勝ちタイムからは、ここであっさり勝っても驚けない。
フラッシュモブは、ここ2戦はダートグレードで勝負にならなかったが、それまでは3歳の重賞で上位争いをしていた。人気を落とすようなら馬券的におもしろそう。
転入後3連勝だったマイネルラヴォーロも、前走の惨敗だけではまだ見限れない。
◎6ジャリーヴ
◯5ジャイアントスター
▲9ダンスママ
△3フラッシュモブ
△12マイネルラヴォーロ
ハヤテスプリントの出走表はこちら