
マイネルサハラは中央2勝クラスから転入して11戦6勝だが、1400メートルに限ると7戦6勝、2着1回とほぼ完璧な成績。佐賀がばいスプリントでは5着に負けているように、たった100メートルの差ではあるものの1300や900メートルではレースが忙しい。前走良馬場1分28秒0というのも好タイムで、ここに来て連勝と調子を上げて臨む一戦だ。
ダイリンウルフも昨年末に門別から戻って以降好調で、8戦して3着以内を外したのが姫路遠征の1戦だけ。佐賀の1400メートルでは4戦オール連対。重賞ではあるものの佐賀はレースによっては減量が適用され、今年デビューしたばかりの長谷川蓮騎手での3キロ減はかなりのアドバンテージ。その長谷川騎手にとっては、佐賀ユースカップで1番人気のツモで着外だった悔しさもあるだろう。若き鞍上にとっても名誉挽回のかかる一戦だ。ただこの馬は昨年も一昨年も8月から秋にかけて門別で走っているように、夏の暑い時期がどうなのかはちょっと気になる。
準重賞と重賞で3連勝と絶好調はビキニボーイ。1400メートルの北山湖賞は中団から4コーナー手前で早めに抜け出して勝ったが、その後も含めてスタートがいまいち。このメンバーのこの距離で、スタートで後手を踏むと厳しい場面もありそうと見て3番手評価まで。
デジタルサイオンは1年前に大井から転入し、佐賀ではB級からA級の一般戦まで17戦オール連対。ただそのうち2着が10回と勝ちきれないレースも多く、重賞初挑戦でどこまでやれるか。
前走大分川賞でダイリンウルフの2、3着だったヴァガボンド、オオイチョウも争覇圏。
◎3マイネルサハラ
◯7ダイリンウルフ
▲9ビキニボーイ
△10デジタルサイオン
△4ヴァガボンド
△6オオイチョウ
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シャイニーロックは中央5勝のうち3勝が芝1500/1600メートルで、オープン特別を勝ったのが2022年12月のこと。その後、移籍した大井、門別、名古屋のオープンやA級では結果を残せなかったものの、岩手では下級条件からの再出発となって、目下4連勝でB2戦まで制した。特にここ2戦は直線で抜け出し6馬身、4馬身差という完勝。そのレースぶりで芝適性に期待でき、得意の距離とあれば、9歳での重賞初制覇もおおいに期待できそう。
タイセイモンストルは中央では芝を中心に使われて3勝クラスまで勝ち、障害でも未勝利勝ち。今年5月まで障害戦を使われての転入初戦となる。仕上がり次第の面はあるが、8歳でも能力的には通用しそう。
スズカゴウケツは盛岡芝を2度使われてともに着外だったが、そのOROカップは中央で芝オープンの実績馬が複数出走していたというレベルの高いメンバー。今回のメンバーなら能力面で見劣ることはなく、あらためて芝適性が問われる一戦。
カレンルシェルブルは中央芝でオープン勝ちの実績。笠松を経由しての転入で、盛岡でのダート2戦では結果がでなかったものの、芝での変わり身に期待する手はある。
中央芝2勝から浦和を経由しての転入初戦となるカナオールウェイズも芝で能力発揮なら。
昨年のこのレースの覇者ギャレットは今シーズン大敗が続いているだけに、芝コースで復調があるかどうか。
◎2シャイニーロック
◯6タイセイモンストル
▲10スズカゴウケツ
△9カレンルシェルブル
△7カナオールウェイズ
△8ギャレット
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昨シーズン重賞上位の常連となったコマサンエースは、9歳になった今年、ますます絶好調。前走、別定10kg増となった北斗賞でもインビクタを振り切って危なげなく勝利。重賞に限れば昨年の旭川記念以降、1年間3着を外していない。今回も別定10kg増だけに1着固定とまではいえないが、崩れるところは想像しにくい。
キングフェスタの北斗賞4着は、障害でかなり苦戦してのもの。それでも障害を越えてからの追い込みは健在。前からあまり離されずある程度のところで障害をクリアできれば、一気に差し切る実力はある。ただ現状ではこのあたりの重量が限界かもしれない。810kgのチャンピオンカップでメムロボブサップの2着はあるが、勝ったのは3月の蛍の光賞で785kgまで。課題の障害が安定してくれば古馬重賞でも主役が張れるだけの素質はある。
クリスタルコルドは昨年5歳ながら北斗賞、旭川記念を連勝。その後は特別戦で1勝を挙げたのみでやや落ち込んだが、前走北斗賞3着で復調気配。
インビクタは1年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、大きく崩れることなく9歳でもまだまだ元気。ここも馬場が軽くなれば上位を狙える。
コウテイは暑さの影響があるようだが、昨年来の重賞での実績からは見限れない。
◎5コマサンエース
◯7キングフェスタ(出走取消)
▲2クリスタルコルド
△1インビクタ
△4コウテイ
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ケイズレーヴの実績が際立つ。デビュー以来、3着以内を外したのはJpnIIの兵庫チャンピオンシップだけ。それも5着とはいえ地方馬最先着。2歳から3歳にかけて重賞では惜しいところで勝ちきれなかったが、4月のネクストスター中日本で重賞初制覇を果たすと、兵庫チャンピオンシップを挟んで、ぎふ清流カップも勝利。ここ2戦は吉原寛人騎手が手綱をとっており、その吉原騎手にとって地元の金沢なら、まさに鬼に金棒。吉原騎手は6月に重賞6勝。そして7月にも8日に金沢クイーン賞、9日には川崎でスパーキングレディーカップJpnIIIを制した。今週だけで重賞3勝となるかどうか。
リトルサムシングは中央所属として出走した川崎1500メートルの条件交流を7馬身差圧勝で初勝利を挙げての転入。そして金沢初戦も1番枠からハナを主張すると、直線後続を突き放して逃げ切った。その前走は不良馬場ゆえに割引が必要かもしれないが、1400メートル1分27秒2は、古馬重賞でも通用するタイム。
エバーシンスは重賞勝ちこそ2歳時のラブミーチャン記念だけだが、東海優駿を含め重賞3着が3回。前走古馬A4格付けの1500メートル戦を制したことは評価できる。
ケイズレーヴを中心にここまで3頭の勝負だろう。3歳になって成績に波があるセンゴクブショウ、中央未勝利から転入して初勝利のあと4戦連続2着のバム、中央未勝利から転入して3連勝のあと石川優駿は大敗だったジューンノールックらは連下の候補。
◎5ケイズレーヴ
◯1リトルサムシング
▲3エバーシンス
△10センゴクブショウ
△9バム
△7ジューンノールック
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スプラウティングは、中央3勝クラスで頭打ちとなっての転入で2連勝。ただその2戦とも2着馬とは接戦で、前走盛岡1200メートルの勝ちタイムが1分12秒2。盛岡のダートコースは開催によってかなりタイムが変わるのでそのあたりがどうかだが、このレースが盛岡1200メートルとなった過去9回で1分12秒台の決着は1回だけでそれ以外は10秒台か11秒台。あくまでも連軸としての本命。
エメラルドビーチも中央3勝クラスからの転入。初戦の栗駒賞はスプラウティングの3着に敗れたが、続く前走盛岡1000メートルのスプリント特別ではコースレコードにコンマ4秒差と迫る58秒5という好タイムで完勝。中央のダートでは1200メートルでの勝ち星もあり、この距離なら逆転の可能性もある。
昨年、同じ盛岡1200メートルの絆カップを制したのがウラヤ。こちらも元は中央3勝クラス。ただウラヤは中央時代も含めて1200メートルを使ったのはそれが唯一。あらためて1200メートルの適性が問われる。
印の順番はつけたが、この3頭は差はなさそう。馬券的には人気がない馬から狙ってみてもおもしろそう。
ロードオブザチェコも中央3勝クラスからの転入で、前走水沢850メートルの早池峰スーパースプリントで2着。2走前のスプリント特別ではスプラウティングの4着で、南関東時代は1000メートル未満の超短距離で好走していただけに、距離は短いほうがよさそう。
栗駒賞でスプラウティングと一騎打ちを演じたのがマツリダワールド。最後は3/4馬身差で振り切られたが、能力的に差はなさそう。ただ続く盛岡1200メートルのスプリント特別ではスプラウティングの5着に敗れており、デビュー以来1400/1600メートルを中心に使われてきただけに、この距離では割引か。
エイシントルペードは兵庫からの転入初戦となった早池峰スーパースプリントを制した。やはり実績は1200メートル以下だが、今回は相手強化の一戦。
◎1スプラウティング
◯4エメラルドビーチ
▲2ウラヤ
△12ロードオブザチェコ
△9マツリダワールド
△7エイシントルペード
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