中央・地方の交流重賞としては歴史が古く26回目を迎えたが、今年から牝馬限定のJpnIIIとなった。
ワイルドフラッパーは、ダートグレード初挑戦となったTCK女王盃JpnIIIこそメーデイアの2着に敗れたが、そのメーデイア引退後はエンプレス杯JpnII、マリーンカップJpnIIIと、ともに2着以下を寄せつけずの圧勝。前走平安ステークスGIIIは3着だったが、牡馬相手のものだけにむしろ評価できる。今回は他の古馬より2キロ重い57キロを背負うが、それもすでにマリーンカップで経験しているだけに心配にはあたらない。
マーチャンテイマーはデビュー当初は芝でなかなか勝ち切れず、ダートで順調にクラスを上げ、準オープンを勝ってオープンでも5着という実績。牝馬同士なら十分に勝負になる。休養明けの前走プロキオンステークスGIIIこそ15着だったが、そのひと叩きで戻っていればワイルドフラッパーとも好勝負になると見る。
サンビスタは、エンプレス杯ではワイルドフラッパーに大差をつけられての3着だったが、函館・マリーンステークスでは軽ハンデとはいえ2着に好走。5歳だが休養が何度かあって、それほど数は使われておらず、成長の余地は見込める。
ケイティバローズは前走がダートの1000万特別勝ちだが、そのときが52キロで、今回55キロを背負ってということを考えると、勝ち負けまではどうだろう。
リアライズキボンヌは今年1月に準オープンを勝ったものの、その後の3戦は見せ場なくという結果。準オープン勝ちが10番人気で、メンバーや展開に恵まれてということも考えられる。連下争いにからめるかどうか。
地方勢は岩手から2頭が遠征してきたが、牝馬同士とはいえダートグレードのメンバーに入るといかにも厳しい。地元勢ではノースクイーンカップを制したココロバだが、中央1勝で南関東ではC1級でようやく勝ち負けという成績で、ホッカイドウ競馬でもメンバーに恵まれて2勝という成績では、中央馬と真っ向勝負ではいかにも厳しい。
◎3ワイルドフラッパー
◯11マーチャンテイマー
▲13サンビスタ
△10ケイティバローズ
△4リアライズキボンヌ
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夏のこの時期だけに中央勢は絶対的な存在がなく、5頭いずれにもチャンスはありそう。
シルクフォーチュンは、着順の数字だけ見るとあまりよくないが、戦ってきた舞台の多くがGIやGII。少し前だが根岸ステークスGIII・3着のメンバーもレベルが高かった。盛岡の長い直線も末脚勝負のこの馬に合っている。
アドマイヤサガスは前走北海道スプリントカップJpnIIIが6歳にしての重賞初制覇。そのときの橋田満調教師のコメントが、「ダートなら高齢まで活躍できますから、6歳はまだ高齢の部類に入りません」というもの。これからさらなる活躍を期待しているようで、メンバー的にも北海道スプリントカップより恵まれた感じだ。
スイートジュエリーは重賞未勝利、サマリーズは重賞勝ちが2歳時のみで、ともに別定重量の加増はなく52キロでの出走は大きなアドバンテージ。スイートジュエリーはダート1200メートルのオープンで3着という実績があり、サマリーズは前々走の準オープンが久しぶりの勝ち星。ともにその力を発揮すれば今回も上位争いには食い込んでくる。
タイセイレジェンドは、昨年59キロで惜しい2着だったが、今年はさらに1キロ増の60キロでどうだろう。昨年はドバイ以来の休み明けということもあったが、今年はさらに長い9カ月ぶりの実戦。ここは休み明けのひとたたきで、斤量的に楽になる東京盃やJBCあたりが狙いではないだろうか。
地方勢ではダートグレードで入着のあるアイディンパワーがどうかだが、門別で2戦して船橋に戻ってという強行軍で結果が出ていないだけに、ここでの巻き返しというのも考えにくい。
◎14シルクフォーチュン
○4アドマイヤサガス
▲13スイートジュエリー
△9サマリーズ
△1タイセイレジェンド
△12アイディンパワー
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出走10頭中8頭が8歳以下で、しかもそのうち6歳馬3頭、5歳馬1頭と、古馬戦線がだいぶ若返った。フジダイビクトリーが旭川記念を、ニュータカラコマが北斗賞を制したことに象徴されるように、6歳が最強世代とも言われ始めている。
というわけであと1頭の6歳馬、オイドンを狙う。シーズンをまたいでの連勝のあと、勝ちきれなくなったとはいえあまり崩れることはなく、旭川記念、北斗賞ともに3着。前走の勝利が3カ月半振りの勝利で、ここからまた勢いをつけたいところ。
フジダイビクトリーは、前々走のミントスポット杯は5着だったが、今季馬券圏内を外したのはその一戦だけで、ほかに3着も1回しかない。今後さらなる成長も期待できそうで、このあとの800キロを超える重量での争いは、今後の試金石となりそう。
ニュータカラコマは、旭川記念では上記2頭に先着されての4着だったが、その後の北斗賞は2着のフジダイビクトリーに10秒近い差をつけての圧勝となった。取りこぼしも目立つが、勝つときはめっぽう強いというタイプ。
インフィニティーは近走やや不振だが、800キロ台の争いにになる今後の重賞戦線では常に押さえておきたい。
調子落ちが気になるキタノタイショウだが、同じように高重量戦になって巻き返しが期待できそう。
◎8オイドン
◯6フジダイビクトリー
▲10ニュータカラコマ
△5インフィニティー
△7キタノタイショウ
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登録段階では10頭だったが、5頭立てとちょっと寂しい頭数での争いとなった。
7月27日の大船山特別の再戦で、勝ったのは離れた4番手から4コーナーで一気に前3頭をとらえたリバーキャッスルだったが、2着に敗れたディアフロイデは、前3頭の先行争いに巻き込まれてという面があった。今回は1750メートル戦で流れが落ち着くことが予想され、ディアフロイデが巻き返すと見る。
それにしてもその大船山特別での、リバーキャッスルの岩永千明騎手の騎乗は見事だった。とはいえ転入初戦の前々走、川内川特別では、土曜日の池田湖賞のほうに出走しているメンバーに大きく離されて負けており、距離適性も含めて実力を測りかねるところはある。
オヤビンは、大船山特別では勝ったリバーキャッスルからコンマ5秒差の4着とそれほど負けていない。能力的には上記2頭と差はなさそうだが、ここ5戦連続で1400メートル戦を使われているだけに、距離が課題となりそう。
◎5ディアフロイデ
◯1リバーキャッスル
▲2オヤビン
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土曜日の池田湖賞、日曜日の尾鈴山賞、2日続けての古馬による同じ1750メートルのS2重賞で、尾鈴山賞のほうがA1の最上位格付けで、池田湖賞のほうはその下のA1・A2混合となっている。
タガノマツカゼは、兵庫A1から転入して2連勝中。前走川内川特別は、2番手でがっちり抑えて追走し、直線まで手ごたえ十分。うしろから迫ったガンバルジャンとの差を計りながらの勝利で、着差以上の強さだった。日曜日の尾鈴山賞のほうに出走しても勝負になるかもしれない。
川内川特別が取消となったシャイニーフェイトは、もし出走していれば人気になったのではないか。前走多良岳特別での3着は昨年4月以来1年2カ月ぶりに連対を外したが、1、2着馬が今回尾鈴山賞のほうに登録している格上馬だった。今回はこれといった逃げ馬がいないだけに、タガノマツカゼとスタート後から先頭で競り合うことになるかもしれない。
コスモガラサは吉野ヶ里記念に出走して4着だったが、上位3着までの格付け上位馬からは差をつけられての入線だった。前走もA1・A2の重賞でやや離されての5着敗戦は気になるところだが、大崩れも少なく、確実に上位には食い込んでくる。
同じようにA1・A2の特別や重賞で上位に食い込んでいるマイウエイ、川内川特別でタガノマツカゼに1馬身差2着だったガンバルジャンらも連下では押さえておきたい。
◎4タガノマツカゼ
◯5シャイニーフェイト
▲1コスモガラサ
△6マイウエイ
△7ガンバルジャン
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