
新年2日目を迎える岩手競馬ですが、皆さん、桐花賞の結果はいかがでしたか?
このブログでも担当だったわけですが、ロッソコルサ本命はともかく2着・3着は全く・・・という結果に全くもって恐悦至極、申し訳なしという気持ちで一杯です。
戦前にいろいろ考えていましたが、「ロッソコルサが逃げる」までは想像していたものの超スローに持ち込んでレースが動かなくなる事まではあまり考えていませんでした。
誰か他の馬が前に行って例えスローでもロッソコルサは2,3番手あたり・・・とぼんやり考えていたんですけども、結果を見てから考えれば、こうなった場合に鈴をつけに行ける馬は他にいないんですよね(他の馬が共倒れ覚悟で潰しに行くしかないが、それができたのは自身にも勝ち目がある有力馬しかいない)。
千葉幸喜調教師も「まさか自分で行くとは思ってなかったから最初はドキドキした」でも、レースが動かないのを見て「1周目のスタンド前を過ぎていく所で"これで勝った"と思ったよ」と話されていました。鞍上の好判断。これが馬の力を最大限に引き出したのでしょうね。
そんなこんなで『対決!クライマックス3チャレンジ』第1戦、私の予想は「残念~」という事になりました。でも次の金杯ではがんばりますよ~。皆さんもお楽しみに。
明けましておめでとうございます。本年も岩手競馬、テシオをよろしくお願いします。今シーズンも残すところ2週間(3月の特別開催は除く)。新年を迎えるとともに、ラストスパートをかけて全身全霊で岩手競馬を盛り上げていきます。
さっそく暮れのグランプリレース「第38回桐花賞」の報告から。優勝したのはロッソコルサ。よもやの逃げの手に出て直線は後続を突き放す一方で4馬身差。ロックハンドスター、カミノヌヴォーに続いて3年連続で3歳馬が制した。これで年度代表馬の座は100%確定させた。
今回はロッソコルサの強さばかりが際立っていたが、他の馬たちも非常にいいレースをした。スタートからのラップが13秒0-12秒7-13秒9-13秒6-13秒3-13秒3。前半1000mの通過ラップが1分6秒5。明らかに超スローの流れだった。
対して後半1000mが62秒3。特にラスト800mから11秒6-11秒9と一気にペースが上がり、そこが勝負の分かれ目となった。ロッソコルサの圧倒的有利な流れを阻止するべくコアレスランナー、トーホクキングが襲い掛かる。
客観的に見れば仕掛けが早いと思うかもしれないが、両騎手とも勝つためにはその戦法しかないと判断した。しかし前半で楽をさせ、脚を十二分に貯めていたロッソコルサは11秒台にピッチを上げ、2頭の脚をなし崩しに使わせた。これが最大勝因となった。
対して2着マイネヴィント、後方にいたジョーモルデューは自分の競馬をすることに徹し、終いもキッチリ伸びた。コアレスランナー5着、トーホクキング7着は勝ちにいっての結果。予想はひとまず当たったが、クライマックス3チャレンジは完敗を喫した。それでも納得の敗戦。桐花賞には実に多くのドラマがあった。
2日メインはC1級「初夢賞」(水沢1600m)。前開催(12月22日~24日)からレース間隔が詰まっているため相次いで出走を見送り、6頭立ての少頭数。モエレハナオーには俄然、有利の材料がそろった。
今季はB1からC1へ降格し楽に勝てると思ったが、勝ち切れないレースの連続。若駒の台頭に押されっ放しだった。その流れをようやく吹っ切ったのが前走の逃げ切り勝ち。待望のシーズン初勝利をマークした。
今回も逃げの手も十分に考えられるが、たとえ番手でも少頭数なら自分の競馬ができる。水沢マイルを最も得意として連勝のお膳立ては整った。
逆転筆頭はヤマニンリンクス。中央未勝利から転入当初は凡走を繰り返していたが、レースを使いながら立て直しに成功。徐々に体調を上げて目下2連勝中。ようやく素質が開花した。
ブロンドレーンもなかなか軌道に乗れなかったが、前走はスローの流れをはねのけて鮮やかなマクリを決めて快勝。好配当を演出した。コース状態は違っても走破タイムはメンバー中一番。再現まで十分。あとはスンナリの流れでノーティーズファンの残り目も一考したい。
◎(5)モエレハナオー
○(2)ヤマニンリンクス
▲(6)ブロンドレーン
△(3)ノーティーズファン
<お奨めの1頭>
8R スノースケイプ
前走はマイネアスタリスクとの叩き合いで悔しい2着。マイル延長を味方に雪辱を果たす
いよいよ大晦日。いよいよ桐花賞。皆さんはどの馬に夢をかけますか?
今年の出走馬は全11頭。昨年の覇者・カミノヌヴォーが登場しないのが残念ではありますが、3歳王者ロッソコルサ、みちのく大賞典を制したトーホクキング、牝馬ながら北上川大賞典を制したマイネヴィントなど今季の岩手競馬を盛り上げてきた馬たちが集まり、グランプリの名にふさわしいメンバーになったように思います。
今季は交流重賞をあらかた他地区勢に持っていかれたうえに岩手勢の中でも活躍馬がレース毎に変わり、重賞を2勝以上しているのは3歳のロッソコルサと2歳のロックハンドパワーだけという確たる主役がいない様相。
桐花賞というレース、有馬記念と同じように不思議と"今年がどんなシーズンだったか"を現すような馬が優勝しますよね。主役不在の状況を反映して伏兵が勝つか、それともここまで活躍してきた馬が貫禄を見せるか。それによって逆に今年がどういうシーズンだったのかが明らかになるようにも思います。
●10Rの買い目
馬単(7)=(3)、(7)=(6)、(7)→(4)、(7)→(8)、(3)=(6)
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30日メインは「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」。今回はB2・水沢1600mが舞台にバトルが繰り広げられる。
第1戦は12月12日に行われ、1位・南郷家全騎手、2位・山本聡哉騎手、3位・菊地康朗騎手、4位・小林俊彦騎手、5位・村上忍騎手。6位以下は高橋悠里騎手、坂口裕一騎手、山本政聡騎手、阿部英俊騎手、斎藤雄一騎手、高松亮騎手、関本淳騎手の順で入線した。
ところが今回の抽選では下位だった騎手に有力馬が当たり、順位が大幅に替わる可能性も高くなった。偶然だろうが、どうやら優勝は最終第3戦までもつれ込みそうな感じ。新企画は非常におもしろく推移している。
主軸に第1戦で最下位だった関本淳騎手=ウイントゥヘヴンを抜擢する。名古屋8勝2着5回から転入したが、いきなり未経験の1800mが舞台。果敢に逃げたが2戦連続で3着に終わったが、距離短縮されたノベンバーC(水沢1400m)を快勝。名古屋1400mで6勝の実績はダテではなかった。
以降は1800m3着、1900m4着とあと一歩及ばなかったが、今回は1600mへ距離短縮。おそらくマイルまでが守備範囲と見れば、ここで狙わない手はないと判断した。人気が低いだろうから好配当も期待できる。
斎藤雄一騎手=コスモブジーは8戦7勝。1度の黒星は2000mの距離に泣いた不来方賞11着のみ。他はきれいに1の数字を並べてきた。B2昇級戦も難なく突破し、タイムも優秀。勢いに乗って連勝を伸ばすか。
高橋悠里騎手=キングサーベルは中央から再転入後も抜群の安定感を誇り、4勝2着4回。特に近走の充実ぶりには目を見張るものがある。どんな流れにも対応できるのが最大の強みだが、激しいマイル戦では1枠が微妙。前週と同じく内が深い馬場なら厳しい競馬を強いられる可能性がある。
小林俊彦騎手=モンセルバンは今季9勝マーク。夏負けでひと頃体調を崩したが、再び上昇ケーブを描いて目下4連勝中。距離1900mが不安だった前走・ディセンバーCでもパワーで押し切って快勝した。不安はごちゃごちゃした展開になったときにもろい面を出す可能性があること。
菊地康朗騎手=サダチカガーベラは追い込み一辺倒の脚質ながら、今季も5勝マーク。前走も強豪エーシンアリデッドをキッチリ差し切った。展開、総合力を考えると他をリードしているが、実は仕掛けどころが難しいタイプ。脚を余して負けるケースも考えておきたい。
坂口裕一騎手=キタサンアイドルは今の馬場を味方に2連勝中。人気の盲点になってしまうが、軽視すると痛い目に遭う。
◎(11)ウイントゥヘヴン
○(6)コスモブジー
▲(1)キングサーベル
△(2)モンセルバン
△(4)サダチカガーベラ
△(9)キタサンアイドル
<お奨めの1頭>
3R スミデロキャニオン
転入初戦を出遅れながらも快勝し、さすがディープインパクト産駒と唸らせた。続く2戦目は3着に終わったが、前回は強いレースで反撃。もう一丁いける
年末のグランプリ・桐花賞のファン投票が23日で終了。今年もたくさんのご応募をいただきありがとうございました。
私はネット分の投票を管理しているので応募されたデータにざっと目を通すのですが、「北は北海道から南は沖縄まで」という決まり文句そのままに全国から投票をいただきました。中には沿岸部の仮設住宅の住所から送られてきているものもあって、沿岸の皆さんにもお楽しみいただけているのかなと思う次第。他にも、旧雑誌テシオの時代から10年以上にわたって常連になってくださっている皆さんの名もちらほら見えて心強い限りです。
さて、気になる出走馬ですが、概ねトーホクキングとロッソコルサがトップを争うような感じですが、その他の馬はかなり混戦というか僅差という感じ。コアレスランナーやマイネヴィントあたりも上位に入ってくるとして、他は集計上位でも出走しない馬もちらほらいてどうなるか読み切れません。
今年の重賞戦線の結果からすると、既に重賞を勝っている馬がさらに桐花賞も制すれば、年度代表馬争いに大きなアピールポイントになるでしょう。勝って重賞初制覇になる馬にしても、一線級を根こそぎ倒してみせれば印象が大幅アップ間違いなし。一気に「最強馬」の座に就く事も夢ではありませんからね。
そして、今年も「桐花賞」「金杯」「トウケイニセイ記念」のシーズンラスト3重賞『クライマックス3』を盛り上げるイベントも行われる事になりました。
馬券だけでなくイベントでも、シーズンラストを迎える岩手競馬を最後までお楽しみください。