
昨年、好評を博した『ジョッキーズチームマッチ』が今年も実施することが発表された。昨年同様、JpnⅢ・マーキュリーカップ当日の7月15日。
出場チームはJRA所属4名、地方代表4名、そして岩手勢4名の計12名。チームごとの総合ポイントで争われ、昨年は地元『Team IWATE』が見事逆転優勝した。
出場ジョッキーは『Team IWATE』はリーディング上位4名(第4回水沢競馬終了時)、『Team JAPAN』(地方代表)、『Team JRA』は7月4日に発表されますので、楽しみにしてください。
そして今回、ジョッキーズチームマッチ実施に向け、非常に楽しみな募集が発表された。『Team JRA』ジョッキー服のデザインを広く応募するという。締め切りは6月25日(火)。詳しくは岩手競馬公式ホームページをご覧になってほしいが、いいデザインがあった際には是非、応募してください。
16日(日)メインはB1級馬による水沢1600m戦「ねむの木賞」。格、距離適性、展開、そして調子などあらゆる角度から入れ、逆に難解な一戦となった。
主軸はグランドバイオとした。中央1勝、南関東4勝。A3からの転入で初戦で豪快なまくりを披露してタイム差なし2着。2戦目は5着に凡走したが、特別・エイプリルカップ、メイカップとB2特別を連勝。格の力をマザマザと見せつけた。
前々走2着、前走4着と足踏み続いたが、前走は前半で置かれすぎて直線追い込んでも届かなかったもの。評価ダウンにはならない。何よりも魅力は自在の脚質。自力で抜け出しを決める。
サーストンサブリナは開幕2連勝を飾ったが、ここ3戦4、6、3着。結果だけを見ると調子下降とも受け取れるが、3走前4着はリュウノヒーローの執ようなマークに遭ったため。続く2戦は盛岡が合わなかったとも解釈でき、ある程度は敗因が読める。
今度から舞台が3勝マークの水沢に替わり、今回に限れば揉まれない外枠は好材料と判断。折り合いをつけて上位争いに参加する。
ユウキタカラオーは未勝利ながら2着3回。徐々に本来のシャープさを取り戻しているのは確か。メンバー構成的に速い流れも予測でき、そうなればしめたもの。豪快なまくりで今季初勝利のシーンまで。
サダチカガーベラは今年も無類の堅実ぶりを発揮。今季は一度も電光掲示板から外れたことがない。反面、最後の詰めが甘く勝ち星を逃がしているが、反応の鋭さは水沢コース。不良馬場が理想だが、時計かかる馬場でも水沢なら人気以上の結果を出すタイプだ。
ヒシウィンザーは中央3勝、南関東B1からの転入。多少、ズブい面があり転入2戦は4、3着だったが、距離1800mへ延長された前走を快勝。これで弾みがついた。あとはマイル競馬に対応できるかだけ。
◎(7)グランドバイオ
○(10)サーストンサブリナ
▲(1)ユウキタカラオー
△(9)サダチカガーベラ
△(5)ヒシウィンザー
<お奨めの1頭>
11R ミウラリチャード
さすが中央1000万下からの転入。下級条件では実力が違うとばかり、2戦目から圧巻の6連勝中。B2昇級も問題とは思えず、追いかける一手
15日(土)メインはB1級二組・水沢1600m戦「あまちゃん北三陸高校レース」。現在、NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」が好評を博し、舞台となった久慈市にはゴールデンウィークなどで多くの観光客が訪れた。
北三陸高校はあまちゃんが通う架空の高校だが、実際のモデルがあるともっぱらの噂。深くは追求しないが、『南部もぐり』を実際に教えているらしい。
本題に入る。出走9頭がすべて前走着外。これが「あまちゃんレース」の難解さを象徴している。加えて今週からコースが替わって舞台は水沢。不確定要素が多く、波乱の可能性も十分にある。
バルパライソトートは前走からB1へ昇格。相手も強かったが、それ以上に展開が厳しかった。逃げたシャークの2番手をキープしたが、外からヤマニンノワゼットにずっと馬体を併せられたため息の抜けない流れ。それが最大の敗因だったと見て間違いない。
今回は揉まれない外枠を引き当てたのも好材料だし、B1とはいえメンバーが楽。他が順調さを欠いており、絶好の勝機。
キングサーベルは昨年終盤に2連勝を飾って南関東へ転籍したが、2戦とも二ケタ着順に終わって再転入。当初は馬体の張りもひと息だったが、徐々に上昇気配。前走は10着に終わったが、芝1000mが合わなかっただけで度外視。ソロソロ自慢の切れを発揮したいところだ。
オーバーザレインボは中央0勝、南関東1勝・C2から転入。B1編入は微妙だったが、初戦5着ながら4角で一旦2番手に進出して見せ場。前走は後方から差を詰めただけに終わったが、小回り水沢に替わったのは好材料。
中央で2着1回をダート1400m(中山)でマークし、大井1勝は1200m戦ならマイル克服は十分可能だろう。
ウイントゥヘヴンも軌道に乗れないクチだが、コース広い盛岡より水沢向き。守備範囲もマイルまでと今回の条件は歓迎。ソロソロ一発を狙いたい。
カーリーネイトは2戦凡走したが、前々走は距離が長すぎたし、前走は自分の競馬ができなかった。折り合いがカギだが、4走前の水沢1600m戦でハンターの0秒1差3着。巻き返しに転じて不思議はない。
◎(9)バルパライソトート
○(3)キングサーベル
▲(7)オーバーザレインボ
△(6)ウイントゥヘヴン
△(4)カーリーネイト
△(8)モンセルバン
<お奨めの1頭>
9R エーシンアリデッド
パワー勝負に全能力を発揮。前走がその典型で、完勝で弾みもついた。コース替わりも問題なく2連勝濃厚
3開催・6週にわたって行われた春の盛岡開催も今日が最終日。次開催からは水沢競馬場に移っての岩手競馬となります。
今回の盛岡競馬は、正直に言って予想がものすごく難しかった。4月にコースの砂を入れ替えた影響で毎週・毎日、まさに日替わりでコースの傾向が変わっていたのがその要因だったと思います。
こういう時って開催が変わってからもしばらく荒れる傾向が続くと思うんですよね。最近の盛岡は基本的に非力な馬に不利なコースでしたから、今はむしろ盛岡よりも軽めな水沢になって、盛岡で力を出せなかった馬が復活してくるんじゃないか。来週からの水沢競馬も、最初は「荒れる」と踏んで挑んでいただければと思います。
●10Rの買い目
馬単(1)=(5)、(1)=(7)、(1)=(6)、(1)→(9)
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今週で盛岡開催がひとまず終わるが、9日第3Rに2歳新馬・ファーストステップ(芝1000m)が組まれ、ロックハンドスターの弟ロックザアゲインがデビューする。
現在、全国各地でドクターコパさんの所有馬が活躍中だが、昨年、コパさんから岩手競馬にビッグなプレゼントが贈られた。岩手新三冠(岩手ダービー・ダイヤモンドカップ、不来方賞、ダービーグランプリ)を制したロックハンドスターの弟(父カンパニー)を購入。
馬名を公募し、鈴木淑子さんが選んだロックザアゲイン(ロックよ再び)に決定。遠野馬の里を経て菅原勲厩舎に預け、晴れてデビューする運びとなった。
菅原勲調教師「遠野馬の里で乗り込んできましたから無事にゲート試験、能力検査に合格。追い切りも順調に消化してレースに臨むことができます。芝は未知数ですが、能力検査で1着(3頭立て)でしたし、タイムもマズマズ。注目を集めている馬ですから何とか勝ってほしい」。第3Rの発走は12時40分です。
9日メインは短距離重賞「第39回早池峰賞」(盛岡ダート1200m)。主軸をどれにするか悩んだが、昨年の覇者ヒカルジョディーから入った。今シーズンはまだ本来のシャープさを取り戻していないが、短距離戦は調子よりも適性重視。ベストの1200m戦で復活を期待したい。
安定度を優先すればスーパーワシントンだろう。昨年度最後の重賞・トウケイニセイ記念で2着。冬休みをはさんで2ヵ月半ぶりのA級戦を快勝し、続く赤松杯でヒカルジョディーに先着2着。シアンモア記念でも5着入線を果たし、10歳馬ながら元気一杯。毎回、最後の詰めに泣いているが、今度こそ悲願の初重賞を手にするか。
コンプリートは前々走・赤松杯で見事な逃げ切りを決めて優勝。高松亮騎手が絶妙のペースで勝利を導いた。続くシアンモア記念は超ハイペースの中、果敢に逃げたが6秒差11着。この落差が逃げ馬の宿命だが、気分良く逃げることができれば赤松杯の再現も十分。▲評価が妥当だろう。
スズヨシーズンは転入初戦、水沢1400mで衝撃の岩手デビューを飾った。道中は最後方を追走したが、3コーナーからスパートをかけ、早め先頭に立ったヒカルジョディーを並ぶ間もなく交わして7馬身差で圧勝した。
続く赤松杯5着、あすなろ賞6着と足踏みが続くが、他力本願の脚質ゆえ仕方なしの結果。ハイペースになれば伝家の宝刀を発揮する。
◎(4)ヒカルジョディー
○(12)スーパーワシントン
▲(10)コンプリート
△(6)スズヨシーズン
△(3)ティムガッド
<お奨めの1頭>
12R パティオ
中央1勝、佐賀0勝から転入。クラスにも恵まれて初戦2着後、圧巻の4連勝をマーク。今回からC1昇級、ひと息も入れたが、一連のタイムが出色
次週から戦いの場が水沢に替わるが、今週の盛岡開催はメニューが豊富。メインだけ見ても8日(土)は芝2400mが舞台、重賞へ格上げされた「第16回かきつばた賞」、9日(日)はダート1200m重賞「第39回早池峰賞」、10日(月)メインはA級馬のダート1600m戦と非常にヴァリエーションに富んでいる。
さらには2歳新馬(芝1000m)が9日3Rにも組まれ、噂のロックハンドスターの弟ロックザアゲインもデビュー予定と目移りするレースの連続。楽しみが尽きない。
8日メインは「第18回かきつばた賞」、フルゲート12頭立て。まず注目してほしいのは出走11頭が今シーズンの転入組。岩手在籍馬がリュウノヒーロー1頭のみ。完全に昨シーズンとは様変わりした。
これは明らかに盛岡芝をにらんでの転入で実際、中央時代に芝で好走した馬たちがズラリ顔をそろえた。おそらくだが、ダートもこなせればもうけもの。仮に合わなくても芝があるという意向がはっきり出ている。
主軸シルクドルフィンは中央2勝を芝2000mでマーク。ダートもソコソコの結果を残してきたが、それが盛岡2戦に現れている。水沢では反応ひと息だったが、盛岡ダートに替わって動きが一変。豪快なまくりでA級戦2着、重賞・あすなろ賞でも3着を確保した。
これは小回り水沢が合わなかったとも解釈でき、1周1400mの盛岡芝が合うかどうかが微妙だが、それは2400mの長丁場が相殺。過去のかきつばた賞はほとんどが超スローの流れとなり、小回りは気にしなくてもいいはず。
シルクドルフィンは芝では先に行くケースもあるが、好走はじっくり脚を貯めた場合。上がり勝負に持ち込まれるのは間違いなし。待望の重賞タイトルに王手をかける。
メスナーは中央2勝を芝マイルでマークして1000万下からの転入。ダート2戦では精彩を欠いたが、前走は芝に変わって本領を発揮。芝1700m戦にしては結構速いペースだったが、掛かり気味に追走し直線抜け出して快勝。劇的に動きが変わった。
ネックは折り合いがつくかどうか。1700mであれほど掛かれば、超スローの2400m戦を我慢できるか。これが勝敗を大きく左右し、芝適性の高さは認めても対抗までとした。
アロマンシェスも芝に替わって3着に好走した。中央時代は芝1500m1勝、1600mで2勝・1600万下に在籍した実力馬。前走は3、4コーナーでもたついたが、直線鋭く伸びて芝適性を証明。長丁場もタイプ的に問題はなく、2頭をまとめて負かすシーンまで。
リュウノヒーローは前走は得意の芝1700m戦だったが、内で揉まれて戦意喪失。7着凡走したが、これで見限るのは早計。昨年、芝2400m重賞・せきれい賞3着に気を吐いたように気分良くレースを運べれば一発の可能性を十分秘めている。
コスモプランタンは中央未勝利ながら2着1回3着2回。いきなりA級でどうかと思ったが、6ヵ月半ぶりのレースを5着にまとめ、2戦目4着。そして前々走は好調メンバーそろった中、好位抜け出しを決めて圧勝。弾みつけて芝に臨み、メスナーの2着を確保した。引き続きマーク欠かせない。
ヒビケジンダイコは父がオペラハウスで芝2400m<1.1.0.7>。南関東では結果を出せなかったが、岩手が合いそうな予感。軽視すると痛い目に遭うかもしれない。
◎(1)シルクドルフィン
○(10)メスナー
▲(12)アロマンシェス
△(5)リュウノヒーロー
△(3)コスモプランタン
△(8)ヒビケジンダイコ
<お奨めの1頭>
11R ソングライダー
近走を1勝2着2回にまとめ、自慢の切れが冴え渡っている。今回はメンバーが大幅に弱化され、絶好の勝機