
今週14日(土)から戦いの舞台は晩秋の水沢競馬場。9月以来、丸2ヵ月ぶりの開催となる。毎回、頭を悩ませているのが馬場傾向。果たして先行有利か、差し有利か。
前開催までの基本データは1300mは逃げ先行馬の連対率は86・0%!1400mになると78・3%。1600mは71・0%と次第に減少傾向にあるが、やはり小回り平坦コースの水沢は逃げ先行有利が明らか。
ただし逃げ馬に限ると1300m26・7%、1400m20・8%、1600m12・9%と大きく減少。このあたりが馬券のカギを握りそうなデータ。果たして結果はどうなるか。
14日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛による「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」(B1 水沢1400m)。
主軸にドナエテルニテを推す。中央芝1200m1勝2着1回・500万下から転入。当初は地方ダート対応がネックだったが、初戦をアッサリ逃げ切って圧勝。2戦目には牝馬重賞・ヴィーナススプリントにB1から挑戦。惜しくもタイム差なし2着に惜敗した。
これでオープン入りは時間の問題と誰もが思ったが、盛岡に替わって白神賞8着、2戦目4着。直線長い盛岡に苦戦していた。
しかし前走・盛岡マイルで2着確保。コース克服のメドが立って水沢を迎えたのが心強い。同型いても水沢なら我慢もきき、首位奪回のチャンスと見る。
ニホンピロララバイは春の勢いが薄れて凡走を繰り返していたが、白神賞から連続3着で復調の兆し。前走は守備範囲外の1800mで基準外。ベストの1400mで久々のまくりを決める。
マツリダアンバターは中央芝1勝2着3回。果たして地方ダートをこなすか判断をつきかねるが、中間の追い切りで半マイル50秒台をマーク。いきなり勝ち負けまで十分考えられる。
カネツパワーは3走前の白神賞2着で高配当を演出し、前回快勝。波に乗っているのは間違いない。ただ水沢は4戦していずれも着外。右回りが合わないか否か。今回は結論が出る。
レオネプチューンは転入後、白神賞4着が最高だが、中間の動き絶好。右回りで一変の可能性がある。
ケイアイアストンは芝1000m重賞・ハーベストカップ3着、OROターフスプリント2着で古豪健在を誇示。時計かかる水沢でも軽視できない。
◎(3)ドナエテルニテ
〇(2)ニホンピロララバイ
▲(8)マツリダアンバター
△(4)カネツパワー
△(5)レオネプチューン
△(1)ケイアイアストン
<お奨めの1頭>
11R スティンライクビー
転入2戦とも圧倒的な強さで逃げ切り連勝。コース替わりも問題なく、追いかける一手だ
遠征馬2頭を迎えて行われた今季の盛岡での最後の重賞『絆カップ』はナムラタイタンが優勝。今シーズンの重賞4勝目を獲得しました。
逃げる北海道・ニシノファイターを難無く捉えたナムラタイタンはそのまま押し切って1馬身3/4差で優勝。南部杯の大敗からしっかり巻き返して見せました。
次戦は恐らく年末の大一番・桐花賞。昨年は2着に終わったレースに照準を合わせているようです。
●10Rの買い目
馬単(10)=(7)、(10)=(4)、(10)=(6)、(10)=(2)
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8日メイン「第5回絆カップ」は東日本大震災(2011年3月11日)に見舞われた年、復興を祈念して創設された。
第1回は2011年10月10日。岩手の看板レース・南部杯が地元開催での実施が不可能となり、例外的に東京競馬場で開催。当日、イベントのため東京競馬場にお邪魔したが、岩手競馬のファンファーレが鳴り響き、ターフビジョンに「絆カップ」が放映されたとき、皆さんの暖かい支援と声援を見て聞いて、思わず涙が流れたことを思い出す。
第1回優勝は船橋代表・リュウノボーイ。奇しくも岩手出身馬が故郷に錦を飾るレースとなった。第2回はトウホクビジンが優勝して2着がトーホクキング。トウホクビジンも岩手デビューで東北を冠した馬で1、2フィニッシュを決めたのも何かの縁だったのだろう。
第3回はヒカルジョディーが制し、昨年はJBCクラシック指定競走で実施。舞台を2000mに移し、コミュニティが堂々優勝を果たした。
そして今年は1600mへ戻って「第5回絆カップ」が行われるが、非常におもしろい組み合わせとなった。現在の岩手トップがほぼ顔をそろえただけではなく、ナムラタイタンで絶対と言えなくなったからだ。
ナムラタイタンは今シーズン、休み休みの実戦ながら3戦3勝で南部杯へ臨んだ。しかも当初の青写真どおりトライアル・青藍賞を完勝し、地元の期待はふくらむばかりだった。
ところが、珍しくパドックで入れ込んでいた。普段は担当者にうながされても覇気なく引っ張られていたが、明らかにテンションが上がっていた。これは気合いが乗っているんだなと好意的に考えていたが、レースでも"らしさ"がまったく見られず13着。生涯4度目の二ケタ着順となった。
敗因がどこに求めていいか。いまだ判断をつけれないでいるが、今回でおそらく分かるだろう。その意味でナムラタイタンは正念場を迎えたといっても過言ではない。
コミュニティは今季4勝2着2回。その1勝は伝統のみちのく大賞典だから価値は高い。南部杯も9着ながら1分38秒6なら上々。馬場差を考えなければ今回の勝ちタイムに匹敵する。ベストは右回り2000mだが、盛岡マイル3勝ならこなせる条件。逆転首位まで。
目下3連勝と勢いに乗っているのがエアカーネリアンだ。典型的なサウスポーで左回りになると反応が一変する。
ただメンバーが大幅強化。転入初戦の盛岡1800mでコミュニティの2着あるが、6馬身差で完敗を喫している。距離が1600m短縮は大歓迎だが、この差は決定的。好調度でどこまで。
ライズラインは春の伝統重賞・シアンモア記念を制した。その後は短距離路線に替えて2、4着。続いて芝へ矛先を向けたが、折り合いを欠いて失速4、7着。
またもや掛かって直線一杯となるのか。それともベストの盛岡1600mで復活なるか。展開的にもカギを握る重要な1頭となる。
ニシノファイターは逃げて本領発揮。3年前のダービーグランプリで2着に粘り、その後も白星を積み重ねて通算15勝。絶好の2番枠を引き当てたが、ライズラインがどう出るか。それが好、凡走の分かれ目となる。
ラブバレットはさきたま杯4着、クラスターカップ3着と成長確か。完全に一回りスケールアップした。しかしオーバルスプリントを前に外傷を負って3ヵ月ぶりの実戦。加えて久々のマイル戦で対応が微妙。地力は認めても押さえに落ち着く。
◎(5)ナムラタイタン
〇(3)コミュニティ
▲(6)エアカーネリアン
△(12)ライズライン
△(2)ニシノファイター
△(4)ラブバレット
<お奨めの1頭>
9R レッドサヴァージ
転入初戦を出遅れながらも大差で圧勝。C1ではモノが違うことを証明した。タイムも抜けており、連勝疑いなし
1年が過ぎるのは本当に早い。昨年、12年ぶりのJBC盛岡が開催されたのが昨日のような錯覚を起こしてしまう。
今シーズンの盛岡開催も残すところ11月7日から9日の3日間のみ。レースで季節を感じ、盛岡競馬場周辺の木々の移り変わりでも季節を感じる。
先週お伝えした盛岡競馬場の紅葉もそろそろ終わりに近づいてきた。これから落ち葉の季節がやってきて次は真っ白な雪が競馬場を覆い尽くす。
そして冬眠に入り、また春が到来する。そうやって30年以上が過ぎていった。競馬に出会って本当に良かったと思う今日この頃だ。
7日メインは今にふさわしく「立冬特別」(A級二組 盛岡ダート1600m)。盛岡巧者は是が非でも白星を飾りたいところだろう。
主軸にワットロンクンを指名。今季始動が5月と遅れたが、いきなり快勝。みちのく大賞典でも4着を確保した。
その後、体調を崩して2ヵ月の休養を余儀なくされたが、復帰2戦目を圧勝。南部杯にも挑戦して12着だったが、自分の競馬はやり切った。この経験は今後の糧になるのは間違いない。
シャークは今季6勝マーク。オープンもひとまず突破した。2ヵ月の夏休み明けはレース間隔を取り戻していなかったが、前回圧勝で吹っ切れたはず。
枠順を考えると3番枠ワットロンクン、4番枠シャークが2番手。できればハナを取りたいところだが、番手も我慢。コース適性は明らかに盛岡だけにもう1勝を積み重ねたい。
アクシアは中央500万下からA級へ編入。当初はオープンの壁が厚かったが、実戦を使われながら次第に慣れてきた印象。後方すぎた前走は度外視。積極策に出て活路を開く。
トウカイチャームは中央ダート1200m2勝。短距離向きかと思ったが、初戦の盛岡ダ1600mを勝ち前走3着。現状は忙しい競馬より1600mが合う。
ブラゾーハリーは9月27日以来の実戦で仕上がり途上のため評価を下げてしまったが、元々が気のいいタイプでテッポーもきく。底力でアッサリまで。
クロワッサンは昨暮れの白嶺賞2着、トウケイニセイ記念3着。それを考えると実力上位の存在だが、南関東3戦が物足りない。ひと叩きされてからと踏んだ。
◎(3)ワットロンクン
〇(4)シャーク
▲(9)アクシア
△(2)トウカイチャーム
△(1)ブラゾーハリー
△(7)クロワッサン
<お奨めの1頭>
6R フェスティヴオウカ
前走は相手が強かったのに加え、距離1400mもこたえた。1200m2勝2着1回と自信を持っており、反撃に転じて当然
★知床賞は今年もホッカイドウ勢が制す/勝ったのはリックカグラ
11月1日に行われた北海道・岩手交流の2歳重賞『知床賞』は今年も北海道勢の優勝で幕を閉じました。
勝ったのは8番人気リックカグラ。2着シグラップエリー、3着シュネルバレイと3着までを北海道勢が占めました。このレースはこれで4年連続北海道勢の勝利となっています。