
★ヴィーナススプリント/3歳グッドギアーが優勝
9月12日に行われた牝馬重賞『ヴィーナススプリント』は3歳馬グッドギアーが優勝しました。
グッドギアーおよび鞍上の齋藤雄一騎手は共に4月のあやめ賞以来の重賞制覇。このレースはまだ3回目ですが3歳馬の優勝は初。
★南部杯トライアル・青藍賞はナムラタイタンが貫禄を見せる
9月13日に行われた青藍賞。10月のマイルチャンピオンシップの地元馬トライアルでもあるレースは1番人気ナムラタイタンが2番人気コミュニティを寄せ付けず、今季3つめの重賞タイトルを手にしました。
●10Rの買い目
馬単(1)=(11)、(1)=(10)、(1)=(3)、(1)=(5)
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いよいよナムラタイタンが始動する。7月5日、水沢1400m重賞・岩鷲賞でラブバレットを完封。後にラブバレットはクラスターカップで3着入線を果たしたが、ナムラタイタンの胸を借りたことも好走につながったと思っている。
岩手転入後、ナムラタイタンが勝ったレースでどれが一番強かったかと聞かれたら、迷わず岩鷲賞と答える。
ラブバレットは8ヵ月の休養明け後、水沢2連勝を飾り、さきたま杯に挑戦。いきなりグレードレースでは厳しいと大方は見ていたが、見せ場を作って4着。全国でも通用することを証明した。
ラブバレット陣営にしてみれば、岩鷲賞はクラスターカップへのステップとして考えていたが、急きょナムラタイタンが出走を表明。ほかにもシアンモア記念を逃げ切ったライズラインもエントリー。結果的に今季一番のメンバー構成となった。
専門誌各紙はラブバレットを本命視した。ナムラタイタンの強さは十二分に認めていても赤松杯を勝ったが、レース後に脚部不安が判明。3ヵ月近くの休養を余儀なくされ、当初予定だったシアンモア記念、みちのく大賞典はすべて見送った。
しかしナムラタイタンは役者が違った。逃げたラブバレットを徹底マークから直線でアッサリ交わして完勝。
坂口騎手は「モズが逃げると、いつ止まるか分からないので中途半端な競馬をしなければならない。でもラブバレットは直線でも粘りを発揮するから交わすことに専念できる。だからレース運びが楽でした」とコメント。ナムラタイタンは完ぺきな内容だったと断言できる。
その後は予定どおり暑い夏を避けて休養。当初の予定どおり青藍賞へ名乗りを上げた。中間の動きは決して万全とは言えないという。それでも得意のマイルなら主役は譲れない。
昨年、南部杯へぶっつけで臨んだが、今年はトライアルを叩いて本番に臨む。そこへ向けて好発進を決めてほしい。
コミュニティは順調度が何よりも強み。シーズン当初はマイルの忙しい競馬が合わず、直線追込んでも入着止まり。いずれもメンバー最速の上がりを披露したにもかかわらずだった。
そのうっ憤を晴らしたのがあすなろ賞。1800m延長を味方に快勝。続いて岩手伝統のみちのく大賞典に駒を進めた。
舞台はベストといえる水沢2000m。早めマクリから2着モズに10馬身差をつけて圧勝し、さらにパワーアップしたことをアピールした。
マーキュリーカップは7着だったが、特別2戦でトップハンデをモノともせず快勝。2連勝の勢いに乗って青藍賞へ出走する。
繰り返すが、マイルは本質的に合わないが、昨年の青藍賞を優勝しているのでこなせる距離。2連覇を果たすか注目。
相変わらずモズの評価には迷っている。特に近3走とも凡走。あっさり交わされて馬群に沈んでいる。しかしモズは自分の競馬=直線まで逃げると二の脚を披露。涼しい季節に突入したのも不気味さを増す。
あとは青藍賞トライアル・すずらん賞3着アフリカンハンターをマーク。スプリンターだが、水沢ならマイルも克服できる。
同じ意味がテイクエイムにも言える。鞍上に目下リーディングジョッキー・山本聡哉騎手を指名したのも見逃せない。
◎(2)ナムラタイタン
〇(3)コミュニティ
▲(7)モズ
△(6)アフリカンハンター
△(8)テイクエイム
<お奨めの1頭>
7R カンヌ
目下3連勝と自慢のスピードが冴え渡っている。先週は逃げ馬受難の馬場だったが、それでもカンヌは勝つ
先週6日、2歳重賞第二弾「第33回ビギナーズカップ」はサプライズハッピーが5馬身差で圧勝した。
逃げたボーンインタイム、2番手チャイヨー、3番手外ポエムトウショウの先陣3頭を見て4番手インに控えたサプライズハッピーは、追い出しをギリギリまで我慢して4コーナー手前からスパート。内ボーンインタイム、中チャイヨーを横目に一気に交わすと、あとは独走状態。余裕を残して初タイトルを手に入れた。
前走・若鮎賞(芝1600m)でテンションが上がり過ぎだと判断した山本聡哉騎手は後方待機策を選択。早め先頭に立ったメジャーリーガーを捕えることはできなかったが、アタマ差まで肉薄。
レース後、山本聡哉騎手は「この競馬をしたことで学習したはず。次につながる内容でした」とコメント。そのとおりの結果を見事に出した。
「ゲート出がもう一つでしたが、少頭数でしたから思ったとおりのポジションが取れました。
前回(若鮎賞)で後方に控えて直線でいい脚を使ったので、今回もひと脚を使える競馬を心がけたら鋭く反応してくれた。
まだ道中でフラフラしたり気負いがあったりして幼い面がありますが、素材がすばらしい。これから成長していけばさらに強くなると思います」
また芝、ダートどちらが合いますか?の問いには「必ずひと脚を使うので、どちらも問題ない。あとは多頭数になったときの対応でしょうね」
サプライズハッピー。楽しみな2歳馬がビギナーズカップで誕生した。
12日メインはオープン牝馬「第3回ヴィーナススプリント」(水沢1300m)、10頭立て。主軸にナリタメロディを推す。
中央1勝(芝1200m)から転入後、3勝2着2回。前々走・フェアリーカップで9着に敗れたが、これは1800mが長すぎた上、マークもきつく仕方なしの結果。他はオール連対とスピードが冴え渡っている。
今回はスプリント戦らしく快速牝馬がそろい、展開は決して楽ではない。しかし1300mなら控える競馬でも我慢できると踏んだ。
逆転筆頭はグッドギアー。昨年、北海道1勝から転入後、大躍進。気性難を抱えながら今季も<3.3.0.2>の好成績。
2000m・ひまわり賞は6着に終わったが、古馬編入でA級馬に混じって2着確保は価値大。距離短縮はもちろん望むところ。
ツリーハウスは名古屋ダービー2着の看板を引っ提げて転入。初戦のひまわり賞は後方から差を詰めただけに終わったが、牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップで積極的なレース運びから5着。メンバーを考えると大健闘だった。久々の短距離が最大ネック。
アマアマは前々走A級戦で2着。中央1勝2着3回をダート短距離でマークし、一発の可能性を十分秘めている。
ドナエテルニテは転入初戦、今回と同じ水沢1300mを逃げ切り完勝。相手は骨っぽくなったが、折り合いつけば軽視できない。
シェイプリーは3歳以来、超久し振りの短距離戦なので評価を下げてしまったが、フェアリーカップで鮮やかな直線一気を決めて快勝。前崩れなら台頭のシーンまで。
◎(6)ナリタメロディ
〇(2)グッドギアー
▲(10)ツリーハウス
△(1)アマアマ
△(3)ドナエテルニテ
△(5)シェイプリー
<お奨めの1頭>
4R サルバドールガロ
転入2戦3、2着だったが、タイム差なし。相手が大幅に楽になり、今度こそ首位を奪取する
★ビューチフルドリーマーカップは北海道サンバビーンV
8月31日に行われた牝馬の地方競馬全国交流競走『ビューチフルドリーマーカップ』はホッカイドウ・サンバビーンが人気に応えて優勝しました。
2着にもホッカイドウ・ジュエルクイーン。3着には岩手のスパンコールが食い込んで地元の意地を見せました。
今回の結果によって『GRANDAME-JAPAN2015』古馬シーズンのポイント争いは、
・サンバビーン 27P
・ケンブリッジナイス 14P
・ジュエルクイーン 13P
・ピッチシフター 11P
・エーシンサルサ 10P
・エトワールドロゼ 10P
・タッチデュール 10P
となりました。
10日に名古屋競馬場で行われる秋桜賞には北海道勢の出走はなく、他のポイント上位勢、ケンブリッジナイス、ピッチシフター、エトワールドロゼ、タッチデュールの各馬の登録があります。
ケンブリッジナイスがここを勝てば15P、他の東海北陸勢が勝てば10Pを獲得となりますので順位の変動も出てきます。残るところ2戦となった『GRANDAME-JAPAN2015』古馬シーズンの順位にも注目ですね。
★2歳重賞ビギナーズカップはサプライズハッピーが優勝
9月6日に水沢競馬場で行われたビギナーズカップ。人気上位勢の激突の結果は2番人気サプライズハッピーが2着ボーンインタイムに5馬身差をつける圧勝となりました。1番人気チャイヨーは3着に終わっています。
●11Rの買い目
馬単(9)=(5)、(9)=(4)、(5)=(4)、(9)→(10)、(9)→(1)
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9月23日(水)、浦和1400mで行われる「オーバルスプリント」(JpnIII)へ岩手代表でラブバレットが遠征する。
ラブバレットは昨年7月、レース後に骨折が判明。戦列離脱を余儀なくされたが、この8ヵ月休養が奏功。一回りも大きくなって心身ともに成長。これほど一変するケースも珍しかった。
復帰2連勝を飾ったラブバレットは、より高いステージを求めてさきたま杯(JpnII 浦和1400m)へ挑戦。好位追走から4角で一旦先頭。見せ場を十分に作って4着に善戦した。
それがフロックではなかったことをクラスターカップ(盛岡ダート1200m)3着で証明。ダートグレードで岩手所属馬が馬券対象となったのは2007年、同じクラスターCでテンショウボスが3着確保して以来のことだった。
今回のラブバレットはさらに上の着順を目指す絶好のチャンス。陣営も相当、気合いが入っている。みなさんも動向に注目してほしい。
6日メインは2歳重賞「第33回ビギナーズカップ」(水沢1400m)。ラブバレットと同じ菅原勲きゅう舎のチャイヨーが断然の人気を集める。
チャイヨーはアグネスデジタル、母父フレンチデピュティの牝2歳馬。近親にクロフネがおり、走る素地は十分だった。馬名の由来はベトナム語で『乾杯』。
デビュー戦の芝1000mはサプライズハッピーの2着だったが、2戦目に雪辱。3戦目はボーンインタイムの逃げ切りに屈したが、これまた前走で雪辱。4戦2勝2着2回とした。
今回も前走と同じ水沢1400mが舞台。500キロを超す大型馬ながらレースセンス抜群が、最大のセールスポイント。重賞制覇は目前に迫った。
逆転筆頭はサプライズハッピー。若鮎賞はテンションが上がりすぎて集中力を欠いたが、直線で猛追して優勝メジャーリーガーにアタマ差まで肉薄2着。負けて強しの一戦だった。
課題は入れ込み。輸送がどう影響するかだが、平常心で臨めれば首位も十分に狙える。
ボーンインタイムは前走チャイヨーに3馬身差2着。完敗を喫したが、初の水沢コースも敗因と解釈。訪問2度目なら本領を発揮するか。
スクリーンハッピーは父スマートボーイ、母父サウスヴィグラスと典型的なダートタイプ。母も中央1勝をダート1800mでマークした。
前走はマークがきつく4着に沈んだが、スンナリの流れならば巻き返しに転じて不思議はない。
ポエムトウショウはトレーニングセール出身馬。デビュー2戦2、3着だが、若鮎賞で直線の伸びマズマズ。初ダートも地元水沢なら問題ないはず。
◎(2)チャイヨー
〇(3)サプライズハッピー
▲(6)ボーンインタイム
△(1)スクリーンハッピー
△(5)ポエムトウショウ
<お奨めの1頭>
1R ダイチ
転入初戦は道中で物見をしっぱなしでレースに集中できなかった。今回はシャドーロール着用し、万全の態勢で臨む