
先週31日、水沢1900mを舞台に行われた"GRANDAME-JAPAN2015"古馬シーズン第6弾「第41回ビューチフルドリーマーカップ」は北海道代表・サンバビーンが3馬身差で圧勝した。2着は同じ北海道ジュエルクイーン。2012年、サクラサクラサクラ、ショウリダバンザイ以来の北海道勢1、2フィニッシュを決めた。
岩橋勇二騎手
「この馬の力を出し切れるように心がけて乗りましたが、いつでもスピードアップできる手応えでした。今回は後続を引きつけてレースを進めたが、ちょっと掛かった感じ。もう少し行く気とリズムを大事にした方が良かったかもしれません。ですが、直線でしっかりと伸びてくれたので次走も楽しみです。今回もスピードが違ったので逃げましたが、砂をまともに食らわなければ2、3番手の競馬も問題ないと思います」
続いて田中淳司調教師
「中央から移籍初戦は熱発で1週間ほど馬場入れを自重。その影響もあって4着に敗れたが、態勢立て直して臨んだノースクイーンカップは強いレースをしてくれました。今回は体重が15キロ減っていたが、想定内。飼い葉をしっかり食べていたので問題ないだろうと思っていました。サンバビーンはグランダム優勝を狙ってのトレード。レディスプレリュード(大井 JpnIII)は他の動向を見ながら出否を決めます」
今回の勝利でサンバビーンは15ポイントを獲得してトータル27ポイント。2位のケンブリッジナイスは14ポイント、3位・ジュエルクイーンは13ポイント。続いてピッチシフター11ポイント、タッチデュール10ポイント。
続く古馬シーズンは9月10日、名古屋1400mで行われる秋桜賞。すでにケンブリッジナイスが登録済みだし、昨年の覇者ピッチシフター、そしてタッチデュールも出走すること必至。
そうなると最終決戦の場は間違いなくレディスプレリュード。ボーナス1000万円を巡ってし烈な戦いが期待できそうだ。
5日メインはB2「セプテンバーカップ」(水沢1300m)、10頭立て。
主軸にシーザーズセレクトを推す。今期始動は5月と遅れたが、叩かれながら気配アップ。5戦目のジャパンジョッキーズカップ(盛岡ダ1200m)で戸崎騎手を背にシーズン初勝利を飾り、一戦置いて前走・水沢1400mで2勝目をマークした。
マイルもこなすが、ベストは短距離。今季2勝もそれを裏付けている。今回は57キロのトップハンデを背負い油断できないが、距離適性を重視。
テイケイフロックスは中央1勝から昨年12月に転入。時に凡走あるが、すでに今季4勝。2連勝で臨んだオーガストカップ4着が若干不満だが、5走前の水沢1300m戦で鮮やかなまくりを決めて快勝。水沢なら折り合いを気にしなくていい短距離が合い、逆転首位まで。
パオロッサは岩手初戦の岩手版オークス・ひまわり賞は2000mが長く10着に終わったが、マイル短縮の前走0秒5差5着。4角で先頭に立ち、見せ場を十分に作った。中央1勝を東京芝1400mであげ、距離1300mは歓迎のはず。
ジャーフライトは転入後、2着1回を水沢1300m戦でマーク。テイケイフロックスに半馬身差まで詰め寄った。大敗直後でも怖さ十分。
ダイワマックワンは今シーズン短距離をメインに使って2着3回。古豪健在を誇示している。1300mも守備範囲。
3歳からの挑戦ランデックアロマは3歳・1000m重賞・ハヤテスプリントを優勝。まだキャリアが浅く、これからだと思うが、今後につながるレースを期待する。
◎(4)シーザーズセレクト
〇(5)テイケイフロックス
▲(2)パオロッサ
△(3)ジャーフライト
△(6)ダイワマックワン
△(9)ランデックアロマ
<お奨めの1頭>
1R エムティブラン
2歳の激戦区・北海道1勝から転入。レベル差を考えれば主役を演じて当然。先日開業した飯田調教師にきゅう舎初勝利をプレゼントする
8月31日のメインレースは牝馬の地方競馬全国交流競走『ビューチフルドリーマーカップ』です。
岩手では、この後1300mの「ヴィーナススプリント」が残っていますが3歳以上牝馬の戦いとしてはここが事実上の最終決戦。加えて『GRANDAME-JAPAN2015』古馬シーズンも終盤戦となって、シリーズ優勝を狙う馬たちにとっては一層重要な一戦です。
現時点では、今回のレースに出走していないケンブリッジナイス(船橋)が14Pでトップですが、サンバビーンが12P、タッチデュールが9Pと大きな差が無く連なっている状況。
残るのがビューチフルドリーマーカップと秋桜賞、レディスプレリュードの三戦ですから、今回勝利すれば得られる15P(他地区馬の場合。岩手馬が勝てば10P)はほぼシリーズの趨勢を決めるポイントになります。ファンの皆さんもそんなシリーズポイントを念頭に置いてレースの行方をご覧になってみて下さい。
●10Rの買い目
馬単(3)=(1)、(3)=(10)、(3)→(5)、(3)→(6)
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明日31日、水沢1900mを舞台に"GRANDAME-JAPAN2015"古馬シーズン第6弾(全8戦)「第41回ビューチフルドリーマーカップ」が行われるが、過去最強の遠征馬が顔をそろえた。
アスカリーブル(川崎)、サンバビーン(北海道)、ジュエルクイーン(北海道)、タッチデュール(笠松)、ユーセイクインサー(笠松)、リュウグウノツカイ(川崎)。
強豪馬の参戦には訳がある。"GRANDAME-JAPAN2015"古馬シーズンで総合1位に輝くとボーナス1000万円が支給される。2位は200万円、3位は100万円。この1000万円は強烈だ。
これまでのポイントは上位4位までJRA勢が独占。5位にケンブリッジナイス(船橋)14ポイント。6位が今回参戦するサンバビーン12ポイント、タッチデュール9ポイント、ジュエルクイーン4ポイント。
今回、遠征(アウェー)馬の優勝馬は15ポイントを獲得でき、一気にトップに躍り出る。それゆえ各陣営とも当然だが、力が入っている。
残す2戦は9月10日の秋桜賞(名古屋)、10月1日のレディスプレリュード(大井 JpnII)のみ。Bドリーマーカップがいかに重要な一戦なのかが、ご理解できたと思う。31日、水沢へ熱い視線を送ってほしい。
30日メイン10Rは「田瀬湖賞」(C1 水沢1600m)。実は田瀬湖賞、3年連続で高配当が飛び出している。昨年は3連単98万4810円、一昨年は558980円、3年前が27万530円。果たして今年も波乱となるか、順当に収まるのか。
主軸はデサフィナード。中央500万下から転入してC2へ編入。相手に恵まれて圧勝し、小林俊彦きゅう舎に初出走初勝利をプレゼントした。
その後も勝ち星を積み重ね、6勝2着2回3着2回。馬券対象から外れたのは5着一度のみと抜群の安定感を誇っている。前走も待機策から2着を確保し、軸には打ってつけの存在だ。
グラスシューターは今季9戦6勝2着1回。元A級の格を見せつけている。前走は8着に終わったが、これは夏負けの影響。今はすっかり立ち直り、絶好の追い切りを消化して臨む。
ビューロクラートは中央500万下から里帰りして1勝2着2回。近走は差しに転じて前回2着。この芸当ができるようになれば距離延長も苦にしない。
ヤマニンアドーレは堅実さがセールスポイント。毎回上位争いを演じ、引き続きマークが欠かせない。
ダンストンスリルは実績の低い盛岡戦で3、4着。上り調子で得意の水沢を迎えたのが心強い。あとは昨年、ネオシャンパーニュ2着で高配当の一役を買った鈴木麻優騎手が騎乗するトウケイカガヤキを押さえたい。
◎(4)デサフィナード
〇(3)グラスシューター
▲(10)ビューロクラート
△(11)ヤマニンアドーレ
△(8)ダンストンスリル
△(1)トウケイカガヤキ
<お奨めの1頭>
8R エイダイカーリング
前走2着で佐賀からの連勝が6でストップしたが、わずかクビ差負け。地元に戻って仕切り直しといきたい
先週お伝えした3歳馬の古馬編入第一週目の結果が出た。
C2・水沢1300mは3歳馬<4.3.4>、古馬<0.1.0>
C2・水沢1400mは3歳馬<4.5.3>、古馬<4.3.5>
B2は3歳馬<1.1.2>、古馬<5.5.4>
B1は3歳馬<0.1.0>、古馬<1.0.1>(当然だが、3歳馬のみ、古馬のみは除外)
C2は距離を問わず3歳馬が圧倒的優位が昨年のデータだったが、今年は古馬陣も健闘。クラスが上がると古馬優位は昨年と同様だった。
今週は水沢開催2週目に突入。中間に結構雨が降り、どこまでこれが影響するか興味深い。
29日メインは「新涼特別」(A級二組 水沢1600m)。好調メンバーが顔をそろえた。
主軸はブラゾーハリー。重賞では着外の連続だったが、前々走・岩鷲賞で5着確保。1着ナムラタイタン、2着ラブバレットとハイレベルの戦いとなったが、0秒8差は健闘。
そして前走はメンバーが大幅に緩和され、大逃げを打ったマイネヴァイザーをゴールできっちり差し切って貫禄の差を見せつけた。
どんな流れにも対応できる自在脚質が武器。コース替わりも問題なく、ここも期待に応える。
シャークは6歳馬だが、いまだ成長を続けている。昨年は7勝マーク。これで上限かとも思ったが、今シーズン早くも4勝。A級入り初戦もアッサリ突破した。
レース間隔が1ヵ月半ほど開いたが、これは3連勝へのごほうび。暑い夏をさけてじっくりリフレッシュさせた。それでも乗り込みはいつもどおり。
現時点ではどうかだが、いずれ終盤になって効果は確実に出ると思う。仮にここを突破できれば重賞でもソコソコやれるはずだ。
トウカイチャームは中央ダート2勝2着7回から転入。初戦は夏負けが残っていたが、それでも勝つあたりが底力。ひと叩きされた上昇度、季節も涼しくなり、さらに真価を発揮しそうだ。
マイネルヴァルムは前走7着に沈んだが、元々盛岡回りは得手ではなく仕方なしの結果。今度はベストの水沢1600m戦。スンナリの流れならば反撃に転じて不思議はない。
アクシアは逃げ馬だが、前走は内に包まれながらも我慢して3着。この内容は評価高く、ひと皮むけたかもしれない。
グッドギアーはひまわり賞は2000mが長すぎて6着。3歳馬が古馬A級編入は荷が重い印象もあるが、マイルでの渋太さに定評がある。
◎(7)ブラゾーハリー
〇(3)シャーク
▲(6)トウカイチャーム
△(5)マイネルヴァルム
△(1)アクシア
△(4)グッドギアー
<お奨めの1頭>
2R エイシンインカルシ
北海道から転入して初戦3着。レース内容もまずまずだったし、ここではタイム上位は明らか。初勝利に王手をかけた
★高橋悠里騎手、ソウルで活躍中!
7月から韓国・ソウル競馬場で騎乗している高橋悠里騎手。先週の8月16日に現地初勝利を挙げた所ですが、この8月21日にも1日2勝を挙げる活躍ぶりで、現地ファンの間にも徐々に「タカハシ」の名が知れ渡りつつあります。
「この2勝を起爆剤にして、この後ももっと勝ち星を挙げていきたいですね」と語る高橋悠里騎手。今後の大活躍に期待しましょう。
●10Rの買い目
馬単(1)=(2)、(1)→(5)、(1)→(8)、(1)→(9)
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