先週6日、2歳重賞第二弾「第33回ビギナーズカップ」はサプライズハッピーが5馬身差で圧勝した。
逃げたボーンインタイム、2番手チャイヨー、3番手外ポエムトウショウの先陣3頭を見て4番手インに控えたサプライズハッピーは、追い出しをギリギリまで我慢して4コーナー手前からスパート。内ボーンインタイム、中チャイヨーを横目に一気に交わすと、あとは独走状態。余裕を残して初タイトルを手に入れた。
前走・若鮎賞(芝1600m)でテンションが上がり過ぎだと判断した山本聡哉騎手は後方待機策を選択。早め先頭に立ったメジャーリーガーを捕えることはできなかったが、アタマ差まで肉薄。
レース後、山本聡哉騎手は「この競馬をしたことで学習したはず。次につながる内容でした」とコメント。そのとおりの結果を見事に出した。
「ゲート出がもう一つでしたが、少頭数でしたから思ったとおりのポジションが取れました。
前回(若鮎賞)で後方に控えて直線でいい脚を使ったので、今回もひと脚を使える競馬を心がけたら鋭く反応してくれた。
まだ道中でフラフラしたり気負いがあったりして幼い面がありますが、素材がすばらしい。これから成長していけばさらに強くなると思います」
また芝、ダートどちらが合いますか?の問いには「必ずひと脚を使うので、どちらも問題ない。あとは多頭数になったときの対応でしょうね」
サプライズハッピー。楽しみな2歳馬がビギナーズカップで誕生した。
12日メインはオープン牝馬「第3回ヴィーナススプリント」(水沢1300m)、10頭立て。主軸にナリタメロディを推す。
中央1勝(芝1200m)から転入後、3勝2着2回。前々走・フェアリーカップで9着に敗れたが、これは1800mが長すぎた上、マークもきつく仕方なしの結果。他はオール連対とスピードが冴え渡っている。
今回はスプリント戦らしく快速牝馬がそろい、展開は決して楽ではない。しかし1300mなら控える競馬でも我慢できると踏んだ。
逆転筆頭はグッドギアー。昨年、北海道1勝から転入後、大躍進。気性難を抱えながら今季も<3.3.0.2>の好成績。
2000m・ひまわり賞は6着に終わったが、古馬編入でA級馬に混じって2着確保は価値大。距離短縮はもちろん望むところ。
ツリーハウスは名古屋ダービー2着の看板を引っ提げて転入。初戦のひまわり賞は後方から差を詰めただけに終わったが、牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップで積極的なレース運びから5着。メンバーを考えると大健闘だった。久々の短距離が最大ネック。
アマアマは前々走A級戦で2着。中央1勝2着3回をダート短距離でマークし、一発の可能性を十分秘めている。
ドナエテルニテは転入初戦、今回と同じ水沢1300mを逃げ切り完勝。相手は骨っぽくなったが、折り合いつけば軽視できない。
シェイプリーは3歳以来、超久し振りの短距離戦なので評価を下げてしまったが、フェアリーカップで鮮やかな直線一気を決めて快勝。前崩れなら台頭のシーンまで。
◎(6)ナリタメロディ
〇(2)グッドギアー
▲(10)ツリーハウス
△(1)アマアマ
△(3)ドナエテルニテ
△(5)シェイプリー
<お奨めの1頭>
4R サルバドールガロ
転入2戦3、2着だったが、タイム差なし。相手が大幅に楽になり、今度こそ首位を奪取する