村上忍騎手がやってくれました。9月4日(水)、園田競馬場で行われた通算2000勝以上のジョッキーに権利が与えられる「第28回ゴールデンジョッキーカップ」へ、岩手から村上忍騎手が出場。
選ばれた12名の勝利数を計算してみてビックリ。47266勝!もちろんレジェンド・的場文雄騎手が大きく貢献したと思うが、一人平均3938勝。村上忍騎手は出場時点で3265勝(JRA1勝を含む)だから、いかに凄いジョッキーが出場したかが一目瞭然だった。
その中で村上忍騎手は第1戦10着(3ポイント)、第2戦5着(10ポイント)。全3戦中第2戦まで9位タイ(13ポイント)だったが、最終第3戦で鮮やかな逃げ切りを決めて20ポイントを獲得。合計33ポイントとし、2位・的場文雄騎手(大井)に2ポイント差をつけ見事、逆転優勝を果たした。
村上忍騎手「第2戦終了時でトップとのポイント差はあまりないと聞いていました。第3戦はいい馬に当たっていたので、優勝はともかく、上位を狙えるだろうなとひそかに期待して臨みましたが、こんなにうまくいくとは思ってもいませんでした。今回の優勝は自分にとっても非常に大きい。今後の自信につながりますし、明るい話題を提供できてとてもうれしい」
現在、岩手リーディングジョッキー首位を突っ走る村上忍騎手の今後の活躍にも注目してほしい。
7日メインはC1「夏油賞」(盛岡ダート1400m)。前走マイルを使った組、850mを使った組、水沢1400mから臨んできた組が入り混じり、比較が難しい一戦となった。
アポロノホウリンは昨年A級から今シーズンはC2へ一気に降格。2戦目から破竹の5連勝をマークしたが、以降は7、2、4着。リズムを崩した印象だが、前走・田瀬湖賞は内枠が災い。砂を被って後方からの競馬を強いられたのが痛かった。
今度は8頭立て6番枠なら内にいる馬の動向を見ながらレースを進めることができ、本来の実力発揮。過去6勝とベストの1400mで首位を奪回する。
アナザフォーは前走8着でシーズン連対が7でストップしたが、気配落ちなし。距離も長かったか。今度は実績高い1400m戦。いい脚を長く使えるのが最大持ち味。ペースも速くなりそうで展開も後押しする。
マジョリティーは水沢850m戦に臨んだが6着。最内からトゥルームーン、外からサンエイイーグルがハナを主張し、間に入ったマジョリティーには厳しい流れになってしまったのが敗因。今回はコースロスはあっても揉まれない外7番枠。自分の競馬ができれば巻き返し必至。
ヒロノカチドキは笠松から転入。スーパースプリント・850m戦だったが、直線でジワジワ伸びて3着。まずは上々の発進を決めた。今度は適距離に替わって追走も楽。左回りさえこなせれば上位進出。
サンエイスターダムは差しに転じて安定感。破壊力は薄れたが、直線で堅実に台頭しマーク欠かせない。
◎⑥アポロノホウリン
〇⑧アナザフォー
▲⑦マジョリティー
△④ヒロノカチドキ
△⑤サンエイスターダム
<お奨めの1頭>
4R リバイバルソウル
前走がデビュー戦。実戦を使った馬たちが相手だったが、天性のスピードを駆使して2着。大型馬が叩かれて今度は首位を奪取する
★重賞 ビギナーズカップ/転入初戦コパノキャリーが優勝
今シーズンの最初のダートの2歳重賞となったビギナーズカップ。久しぶりに盛岡競馬場で行われた今回は、門別競馬から転入初戦のコパノキャリーが先行押し切る競馬で優勝しました。
初コース・初左回り・初距離といういわゆる"初物づくし"で戦う事になったコパノキャリーでしたが、サンエイシャトルがかけ続けたプレッシャーにも屈する事無く最後までスピードを緩めません。最後はサンエイシャトルを2馬身振り切ってゴール。転入初戦V、そして門別時代からの自身初勝利を挙げました。なお2着にはサンエイシャトル、3着には最後追い上げたラブロックが入り、ここまでの3頭が若駒賞の優先出走権を獲得しています。
9月に入って2日月曜。今日のメインレースは10Rです。B2級ダート1200mの特別戦「セプテンバーカップ」。ここでの本命は(6)オリエンタルポリスに期待します。
各地を転々としながら7月に岩手に転入してきた本馬はクラスの関係もあってマイル戦のみ4戦。前走の水沢戦では初勝利を挙げており、ここでまず現級通用の力を見せました。そして距離に関してもJRA時代や以前の園田競馬時代には短距離線で好成績を残しており、1200mはもしかしたらやや短いかもしれませんが決して合わないとは思えない距離です。マイルで勝ったという事でこの距離での盲点になるのなら狙い目というべきでしょうし、1200mでどんな競馬を見せるのか?にも注目してみたい馬です。
相手は(4)コンバットパンチ。この馬もいろいろな距離を走ってきていますが、3走前になる騎手交流戦で6番人気ながら2着に食い込んだのが今回と同じ盛岡1200m。それで分かるとおり短距離適性は高いですし、混戦向きの意外性も兼ね備えているのでしょう。ここでも見せ場を作ってくるはず。
(8)メルトポイントも現級通用、いや上位の力を見せていますし距離経験も豊富。ただ門別での1200m実績は当地の距離体系によるもので、本来は1400mくらいが戦いやすい様な印象があります。ただここではスピード上位という見方もできるでしょう。外枠からすんなり流れを作れれば。
ヒモはまず(5)エイシンセレニティ。短距離線でスピードを活かす競馬を続けて勢いに乗ってきた感があります。これなら1200m戦再チャレンジも前のような事はなさそう。(1)ハルズハッピーはひと息後になる9歳馬という事でまずは当日の気配に注意。それに問題が無ければ、距離経験豊富なベテランの力を発揮してくれるでしょう。
●10Rの買い目
馬単(6)=(4)、(6)=(8)、(6)→(5)、(6)→(1)
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前日に続いて今開催の盛岡競馬で大きく変わったのは格付け。3歳一般戦がすべてなくなり、全馬が古馬編入となった。 これまでは別路線で考えれば良かったが、今度から3歳馬と古馬との力比較が大きなファクターに加わる。
一見すると厄介に感じるが、過去のデータでは3歳有利。特に下級条件では3歳馬の活躍が顕著。C2、C1は3歳上位評価がセオリー。例年、古馬たちは苦戦を強いられている。
しかしB2あたりから微妙になる。B2編入の3歳馬は近走成績に加え、走破タイムもチェックしてほしい。3歳A級在籍しているから即、B2通用とはいかない。すべてに言えるだろうが、メンバーによる。
さらにB1突破となると苦戦の傾向が強くなる。なぜなら古馬賞金に対し、3歳賞金は基本高いから控除率があっても思った以上にきついクラスに編入することも少なくない。
ただ、3歳馬は成長力という数字では測れないファクターが加わる。古馬編入戦で敗戦を喫しても学習力と成長力で当該クラスを突破できることが多い。これが競馬の面白さでもある。
9月1日メインは2歳重賞「第37回ビギナーズカップ」(M3 盛岡ダート1400m)。今年は過去とは違うメンバー構成となった。岩手デビューが6頭、北海道2頭、大井1頭。単純に交流戦と受け止めていいだろう。
ほぼ近い形で行われているのが北海道、岩手2歳交流「知床賞」。今年は10月27日、同じ盛岡ダート1400mが舞台だが、昨年のヤマショウブラックからさかのぼって7年連続で北海道所属馬が優勝。やはり2歳戦は北海道勢が圧倒的有利は明らかだった。
これで本命コパノキャリーも納得いただけるはず。知床賞の開催時期が早まったと思って間違いない。
コパノリチャードの初年度産駒で母ラブミーブルーはJpnIII・エーデルワイス賞2着、北海道クラシック一冠目・北斗盃を優勝したサウスヴィグラス産駒。
デビューから5戦連続で2着。転入直前は4着に沈んだが、勝った馬は重賞に名乗りをあげ、前々走1着ミナトノヨーコは牝馬・リリーカップ3着。巡り合わせも悪かった。
距離経験が1200mまで、左回りの経験なし。坂も実戦ではなし。ないもの尽くめだが、地区レベルを考えれば地力上位は明らか。初勝利を重賞制覇で飾る。
不安点を捜せば、好走を続けていても勝っていないこと。最後の詰めに課題があるのは事実。そこにサンエイシャトルの逆転の目がある。
千葉サラブレッドセールで一番時計をマークし、デビュー戦の芝1000mを圧勝。若鮎賞はゴール寸前でシーサンプーターに交わされたが、ハイペースがこたえたのが敗因。
今度はダートへ替わるが能力検査で水沢850m52秒3の実戦並みのタイムをマークなら望むところ。逆転首位も十分考えられる。
フェリスウイングは大井2戦目の1200mを逃げ切って圧勝。直後に岩手に移籍し、若鮎賞へ名乗りをあげたが、1コーナーで外に行きたがって急ブレーキ。最後方まで下げるアクシデントがあり、6着も仕方なし。
今回も左回りに一抹の不安を残すが、実績あるダート戦に加え3、4コーナーのワンターン。巻き返しに転じて当然だろう。
オデンセはトレーニングセール出身馬でエスケンデレヤ産駒。関係者の期待も大きい。デビュー戦は初芝で3着。前走は出遅れを喫して4着とひと息だったが、今回からチークピーシーズを着用。レースに集中できればアッサリの能力を秘めている。
ラブロックはデビュー戦の圧勝が強烈。以降は伸びを欠いているが、ダートは基本歓迎。こちらもレースに集中できれば反撃必至。
コンバットファストは芝で2、3着に好走。ダート実戦は初めてだが、父がシビルウォーなら望むところ。
◎②コパノキャリー
〇⑧サンエイシャトル
▲⑤フェリスウイング
△⑦オデンセ
△⑥ラブロック
△⑨コンバットファスト
<お奨めの1頭>
6R カメットテソーロ
新潟ダート1200mで1分13秒台を2度マーク。C2十二組は明らかに恵まれ格付け
2週間の水沢開催が終了し、今週31日(土)から盛岡競馬に替わるが、今年は11月18日(月)まで6開催約3ヵ月間のロングラン。
過去の岩手競馬で同一競馬場で行われるのは2011年、東日本大震災で大ダメージを受け、水沢競馬場が使えなかった時以来のこと。
さらに昨年、盛岡競馬場には照明施設が設置され、昨年より1ヵ月ほど早く薄暮競馬を楽しめる。最近、特に感じるのは日の入り時間がどんどん早くなっていること。
8月31日(土)は最終10R発走が17時05分だから薄暮競馬ではないが、9月1日(日)の最終11R、「ビギナーズカップ」の発走が17時40分。時間的に微妙なところだが、もしかすると照明に点灯される可能性がある。
翌2日(月)は最終12R「復興祈念 夢あふれる未来へ」は発走18時10分。その日の盛岡日没予報は18時06分だから、点灯されるのはほぼ確実。この日が今年度の盛岡競馬最初の薄暮競馬になる可能性が高い。
もちろん当日の天気にもより、日没前でも照明が点灯されるかもしれないが、本当の薄暮競馬が今週3日間で見ることができるはず。開催替わりの盛岡競馬ともども、照明施設の動向にもご注目ください。
31日メインはB2一組「二戸まつり賞」(盛岡ダート1800m)。出走予定馬が相次いで回避し、7頭立ての少頭数。展開がさらに重要なカギを握る。
サンシャンペーンは中央0勝だが、1勝クラスから転入。二けた着順はその1勝クラス10着のほか2度のみと大崩れしないのが身上。3着1回4着3回の成績を残した。
このパターンで岩手で成功するケースは多く、本馬も転入後3戦2勝2着1回。前走では2戦目に完敗を喫したエルドリッジに雪辱を果たした。
持ち味は先行力とバテない点。決め手勝負に持ち込まれると苦しいが、流れが落ち着くと最大能力を発揮する。その意味で今回のメンバーなら展開も有利。距離に泣くタイプでもなく、3勝目のチャンス。
エルドリッジは成績安定しないが、豪快なまくりで2勝マーク。追い込み脚質ゆえペース次第の注文がつくが、中央時はダート1800m以上に好走が集中。距離延長を味方に逆転首位まで。
デザートナイトは前走5着は4ヵ月半ぶりの実戦がこたえたため。成績が示すとおり水沢の方が反応がいいが、盛岡も決して苦手ではないはず。ひと叩きされて良化必至。
フォルシュナイトは中央芝3着3回から笠松を経て転入。初戦の姫神賞は芝1000mに戸惑ったが、前走・水沢1600m2着。これで通用のメドが立った。
トチノコンコルドは枠順的にも逃げの手が濃厚。1800mが微妙だが、スローに落とせれば残り目が考えられる。
◎⑤サンシャンペーン
〇⑦エルドリッジ
▲②デザートナイト
△⑥フォルシュナイト
△①リュイールスター
△④トチノコンコルド
<お奨めの1頭>
1R ボーンインメイ
中央時代に条件交流で3着。転入後は重賞へ挑戦して9、6着なら上々。このメンバーなら地力上位は明らかだろう
★重賞 ビューチフルドリーマーカップ/大井クレイジーアクセルが優勝
GURANDAME-JAPANの古馬シーズンとして全国の強豪牝馬が集結した『ビューチフルドリーマーカップ』。結果もやはり遠征勢が上位を独占しましたが、中でも強さを見せつけたのは大井・クレイジーアクセルでした。
初めての水沢コースながらもいつも通りの先行策を採ったクレイジーアクセル。道中は川崎・アッキーにプレッシャーをかけ続けられる形になり、馬体を並べられるシーンもありましたが、最後はそれを振り切っての3馬身差ゴール。これでGURANDAME-JAPAN古馬シーズンのトップに躍り出た同馬はシリーズ最終戦・レディスプレリュードで総合優勝を狙います。
前回のこのブログで"今週から水沢競馬場に移っている岩手競馬"と書きましたが、実は早くも今週で水沢開催は終わって来週からは盛岡競馬へ。その盛岡開催は11月18日までのロングラン。そのあとに三度水沢に戻ってきた頃にはおそらく"冬の水沢競馬"になっている事でしょう。季節が進んでいくのは思った以上に速いですね。
さて26日・月曜のメインレースはA級ダート1800mの「初秋特別」。本命は(1)チェリーピッカーです。
前走が今季の初勝利となった同馬でしたが、ここまでは重賞や準重賞を使ってきて勝ち星に手が届かなかったというだけで、ゆったりとしたローテーションを守って馬の状態はむしろ上昇。それが前走の勝利やマーキュリーカップでの掲示板確保につながったのだと思います。今回は重賞連勝中の強敵がいますが、それでも順調度と勢いと、そして距離とで優勝を争える条件は整ったでしょう。
対抗はその重賞連勝中(5)ロジストーム。赤松杯・シアンモア記念と連勝、それも完勝という内容は現時点の古馬勢の中でも抜けたものと言っていいものです。今回はしかし、5月以来の休養明けです。秋を見据えてのここからの始動なのですが、その順調度の分で今回はチェリーピッカーを上の印としました。もちろんこの馬が休み明けでどれだけの走りを見せてくれるか?は優勝争い同様の注目点。
三番手は(10)キングジャガー。今季はマイル以上の距離に挑んでおり先行力も発揮していますが、盛岡では最後の最後で少し止まってしまう・・・という結果が続きました。そこが平坦で直線が短い水沢でカバーされたなら結果も、というところ。あとは大外枠を上手く乗り切れるかどうか。
以下、(3)センティグレードと(8)ユイノムテキ。どちらもここまでの戦績や最近の勢いに見劣りはなく水沢コースも得意。◎や○には先着されているのでこれ以上の強気の印は難しいですが、調子の良さが活きてくるシーンはあるかもしれません。
●12Rの買い目
馬単(1)=(5)、(1)→(10)、(1)→(3)、(1)→(8)
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