松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。 3月29日に行われた古馬・短距離の重賞『白嶺賞』はゴール前の大接戦をカナオールウェイズがアタマ差制して優勝。自身4度目の重賞挑戦で待望の初タイトルを獲得しました。
スタートでは若干出遅れたカナオールウェイズでしたが鞍上の小野楓馬騎手は「もっと出遅れることがある馬ですし、千四でこれぐらいで済めば大丈夫」。と中段外を追走、そこから徐々に押し上げます。勝負所からは思い切って馬群の間を割る形で攻め、一足先に先頭に立っていたスプラウティングの直後に進出。そこからはカナオールウェイズとスプラウティング二頭の激しい叩き合い、しぶとく粘り続けましたスプラウティングでしたが、カナオールウェイズがジリジリと交わして前に出たところがゴール。
カナオールウェイズの鞍上・小野楓馬騎手とスプラウティングの鞍上・塚本涼人騎手は2019年春デビューの同期。そんな"同期対決"の軍配は、ここでは小野楓馬騎手・カナオールウェイズ号に上がりました。
3月31日のメインレースは12Rです。A級一組・ダート1600mの『桃花特別』。
このレースには「桃」が入っていますが、今年は東北でも桜の開花が早そう。水沢競馬場でも早ければ来週後半には満開になっている可能性があって、桃どころか桜も駆け足でやってきそう。お花見の計画を立てている皆さん、今年は東北でもちょっと早めに動くのが良さそうです・・・。
さて予想に行きましょう。桃花特別の本命は(8)ボウトロイを採ります。
前走の重賞・駒形賞では3コーナーあたりから先頭に立つと後続を引き離す一方のワンサイドゲーム。調子の良さだけでなくごちゃつかない外枠もその好走を後押ししていました。そして今回も前走時と全く同じ8頭立て8番枠。相手関係的にはむしろ前走上と感じるところもあって決して楽ではないでしょうが、前走で感じさせた好調さ、そして枠順は今回もこの馬の武器になるでしょう。とすれば連勝の可能性も高いと判断しての本命視。
(7)スズカゴウケツが対抗。前走時は馬体重の数字はそれなりでしたが気配は休み明けを感じさせるものだった印象。ひと叩きされれば当然走りが変わってくるはず。
(6)ライアンが三番手。今回のメンバーの中では少数派になる休み明けの春初戦、距離ももう少し欲しいという気がしますが、昨年もこの桃花特別を休み明け初戦で勝っています。わりと強めの雨になりそうな予報もこの馬の味方。あとは57kgのハンデの影響だけ。
ヒモは(3)ミヤギシリウス、(2)ギャレットの二頭。どちらも休み明けでその分控えめの評価に留めましたが実績的には上位争いできる力があると言える馬たち。そこに期待しつつの連下で。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(8)=(7)、(8)=(6)、(7)=(6)、(8)→(3)、(8)→(2)
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先週22日に行われた留守杯日高賞トライアル「第51回あやめ賞」(水沢1400m)は単勝100円の元返し、圧倒的1番人気に支持されたセイクリスティーナが5馬身差で完勝。2歳最優秀馬および最優秀牝馬に選ばれた実力をまざまざと見せつけ、次走へ向けて好発進を決めた。
山本聡哉騎手「返し馬のフットワークが柔らかくて雰囲気もすごく良かったので、ゲートさえ普通に出れば大丈夫だなと思っていた。今回は大事にしすぎないよう、次につながるレースを心がけた。直線でちょっともたついたのは先頭に立って遊んでいたから。それでも最後はしっかり伸びてくれた。次走は距離が延長されるが、マイルは守備範囲。遠征馬が参戦する留守杯日高賞でもいい競馬ができるよう頑張りたい」
佐々木由則調教師「東京2最優秀牝馬の後はテンコートレセンへ移動した。繊細な牝馬なので、まずはゆっくり休養させて半月後から坂路に入れた。プラス17キロだったが、10キロは成長分。丸みを帯びてきたし、素直になった。今回は相手関係が違って遊ぶところがあったが、次は交流戦。留守杯日高賞へ向けていいスタートが切れたと思う」
佐々木由則調教師のコメントどおり心身ともに成長したのは確か。留守杯日高賞は遠征馬が強力だが、2017年ダンストンレガーメ以来の地元優勝も決して夢ではなくなった。
30日メインはA級二組「春分特別」(水沢1600m)。前開催を使った組と今季初出走組との比較がポイント。当日の仕上がり度合いをパドックでしっかりチェックしたい。
ドルズプライスレスは2022年、中央未勝利から転入。毎年コンスタントに走り続け、昨年も9戦2勝2着2回3着1回。特に終盤は2勝2着1回と好走し、早々とシーズンオフ。遠野馬の里で競馬再開に備えた。500キロを優に超す大型馬だが、久々を苦にしないのが強み。ベストは1400m戦だが、マイルも問題ない。先行有利の流れに持ち込み、年をまたいで2連勝を狙う。
レールガンは後方待機策からロングスパートを決めるのが武器。昨年も2勝2着4回3着6回。着外は重賞2戦のみ。追い込み脚質のため展開に左右されるが、毎回のように上位を確保した。今季初戦はグラシアスに逃げ切られたが、2着を死守。ペース次第では昨年3月以来の美酒を味わうシーンまで。
フレイムウィングスは長距離重賞をメインに2着3回3着2回。好配当を演出した。半面、メンバーが甘くなっても取りこぼしが多かったが、昨年2勝。それまでのうっ憤を晴らした。今回は桐花賞9着以来の実戦だが、格を前面にアッサリまで。
ファルギュラントは昨年、名古屋から再転入して2勝2着2回3着1回。昨最終戦8着、今季初戦6着と伸びを欠いているが、水沢1600m2勝2着1回。ひと叩きされて反撃に転じる。
タイセイアゲインは昨年3月、南関東A2から転入。B1編入にも恵まれて5勝をマークした。前走・弥生特別は9着だったが、スローペースにも泣いた印象。変わり身を見込めれば巻き返し必至。
クリコマは凡走するケースが多いが、自分の競馬ができれば時に大駆け。うまく流れに乗れれば一発の可能性がある。
◎⑪ドルズプライスレス
〇②レールガン
▲⑥フレイムウィングス
△⑤ファルギュラント
△⑦タイセイアゲイン
△④クリコマ
<お奨めの1頭>
1R フォルテース
B1からC1へ降格して0秒6差で完勝。格の違いを見せつけた。今回も絶好枠を引き当て、逃げ切り2連勝に王手をかけた

29日メインはオープン馬による水沢1400m重賞「第32回白嶺賞」。トライアルではないが、4月28日(火)、「第38回栗駒賞」(水沢1400m)へ直結する重賞。さらに復活した早池峰賞、岩鷲賞、JpnIII・クラスターカップが岩手短距離路線の王道となった。
本命はスプラウティング。中央3勝2着4回3着2回。すべてダート1400mでマークした徹底的なスペシャリストで昨年4月、転入初戦で水沢1400m重賞・栗駒賞を快勝した。着外はJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯11着、JpnIII・クラスターカップ9着、青藍賞6着のみ。4勝2着1回の好成績を収めた。無理のないローテーションにも好感が持て、白嶺賞へ照準ピタリ。適性を前面に1400m重賞・白嶺賞から栗駒賞2連覇を狙う。
スターシューターは南関東時代、大井専門で走り続けて1200m~1400mで13勝2着5回3着1回。オープンまで上り詰めた。一昨年12月に岩手入りし初戦の850m戦を快勝し、2戦目3着でシーズン終了。昨年は水沢1600m6着を叩いて白嶺賞へ臨み、鮮やかなまくりを決めた。以降は凡走を繰り返し、7月から戦線離脱。4ヵ月の休養でリフレッシュでき、復帰後は1勝2着2回に巻き返した。前走850mを叩いて白嶺賞は当初の予定どおり。白嶺賞2連覇に王手をかけた。
メイショウイジゲンは昨年6月、中央3勝クラスから転入。初戦の850m戦は追走にてこずって2着に終わったが、2戦目の1400m戦を快勝。その1着を含めて1400m3勝2着1回。持てる能力をフルに発揮した。今季初戦の850m5着はあくまでも叩き台。 白嶺賞へ照準ピタリ。
カナオールウェイズは中央芝2600m2勝から浦和1400m1勝から転入。芝2戦は3、5着に終わったが、ダートに替わって動きが一変。B1級で3勝をマークして桐花賞へ挑戦。積極的なレース運びからタイム差なし3着に粘った。冬期間に去勢手術を行い、その影響がどう出るかだが、勢いに乗っているのは間違いない。
ショウナンナスカは昨年9月、中央未勝利から転入。格付けにも恵まれて圧巻の7連勝を飾ってシーズン終了。ついにオープン入りを果たし、いきなり重賞・駒形賞へ名乗り。1番人気に支持されたが、3着。A級に洗礼を浴びたが、今度は重賞2度目。流れにも慣れて反撃に転じる。
サラサワンは昨年暮、佐賀から再転入。2戦目の水沢1400mをあっさり逃げ切った。過去1400m9勝と最も得意とする距離。相手は骨っぽいが、適性でカバーする。
◎⑪スプラウティング
〇⑦スターシューター
▲⑧メイショウイジゲン
△⑩カナオールウェイズ
△⑥ショウナンナスカ
△④サラサワン
<お奨めの1頭>
2R アドマイヤアーデル
中京芝1600m・2歳新馬戦で5着。昨年8月以来の実戦だが、能力検査を使って態勢が整った。ダートも経験済みで好発進を決める

3月22日に行われた3歳牝馬の重賞『あやめ賞』。1番人気に推されたセイクリスティーナが5馬身差で完勝、昨年度の2歳最優秀馬そして最優秀牝馬に選ばれた力を見せつけました。
序盤は他の先行勢が作る流れに身を任せるような形で進んでいたセイクリスティーナでしたが、中盤から勝負所にかかる向こう正面半ば過ぎ、先頭に出たセロームの外から並びかけると持ったままの手応えで変わって先頭へ。そこからもいかにも余力十分と感じさせる走りでリードを拡げてゴール。2歳王者の3歳始動戦を最良の形でまとめ上げました。次戦予定は留守杯日高賞。直近の過去8年間は遠征勢に奪われ続けている同レースのタイトル奪回に挑みます。
3月24日のメインレースは12Rの『パンジー賞』、B1級一組・ダート1600mの12頭立て。本命は(1)ブラックレーションとしました。
昨年9月の転入初戦こそ2着でしたがその後の5戦を5連勝、つまり岩手では6戦5勝2着1回のパーフェクト連対中の同馬。連勝とはいえ3歳C1級から始まってC1、B2と上がってきてのものですから同時期既にB1級だった馬、あるいはA級だった馬たちに比べると格でやや見劣りするようにも見えますが、走破タイムの比較ではひけを取っていない、むしろ優位とも言えそうなもの。この春既に一度叩いた馬に対するハンデ、同型・同タイプがそれなりにいる中での最内枠、この辺は有利ではない材料かもしれませんが、今の先行有利の傾向を味方に付けることができればそんなマイナス部分をカバーしてくれるでしょう。
対抗は(8)ヒマラヤベロスを。春初戦の前走が10着敗退、大敗の形で連勝ストップにはなりましたがその結果がこの馬の実力の全てではないはず。巻き返してくる方に賭けての対抗評価。
三番手には(12)スノーパトロールを採ります。前走はこの馬の勝ちパターンな展開になって力を出し切ったと言えるのでしょうが、昨年終盤から続く好調さをキープしてスタートできた点は軽視できないでしょう。自分のペースで動ける外枠もこの馬には好材料。前走の再現あって不思議なし。
以下はまず(9)サトノバトラー。勝っても負けても僅差になりがちですが昨年はずっとB1級上位組で戦ってきており侮るのは危険なはず。もう一頭は(4)ファルヴォーレを。昨年の今頃はA級の強敵と渡り合っていました。8番人気で制した前走ですがフロック視するのは避けたいところです。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(1)=(8)、(1)=(12)、(8)=(12)、(1)→(9)、(1)→(4)
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先週15日、復活した重賞「第28回駒形賞」は6番人気ボウトロイが0秒7差で完勝。逃げたクロールキックの2番手を追走。超スローの流れも後押しし、3角で先頭に立ち、そのまま押し切った。
菅原勲調教師「牧場で乗り込んできたので状態は良いと思っていたが、想像以上に楽勝してくれた。去年の終盤、急に走らなくなったんで、どうなのかなと思ったが、この冬休みがちょうど良かったと思う。次走は決めていないが、マイルを中心に使っていきたいと考えている」
23日メインはB1級一組による水沢1400m戦「夢・希望 未来へ前進」。前走、3月9日・B1戦を使った馬が11頭中7頭に対し、別路線組との力量比較がカギを握る。
パイアイヤーは前回快勝。盛岡5戦3勝2着1回と好成績を納めていたが、水沢コースは3着最高。小回りに手こずっていた印象だったが、昨終盤には徐々に克服。前半は後方に待機し、3角からスパート。鮮やかなまくりを決めて2着に0秒4差。コース克服し、収穫多い一戦となった。今回は勢いを重視するのが妥当。もう一丁いけると見た。
ビップアクアは中央ダート2勝、南関東1勝・B2から佐賀、名古屋を経て昨年8月に岩手入り。初戦はB1戦4着後、最下級C2へ降格。メンバーが大幅に緩和され、2戦目から圧巻の5連勝。最終戦のB1・B2もショウナンナスカの2着にまとめた。今季初戦は伸びを欠いて5着だったが、ひと叩きされて反撃に転じる。
ケープライトは2歳・若駒賞、3歳・イーハトーブマイルと重賞2勝。昨年は未勝利に終わったが、2着4回3着3回。安定した取り口を披露した。今季初戦も意表を突く逃げの手に出て2着。レース巧者ぶりを如何なく発揮し、ここでも首位争い必至。
グランジュールは中山ダート1200m3着1回から南関東へトレードされ、1勝2着4回3着2回。B3級から転入して初戦4着。パイアイヤーとは0秒9差だったが、ひとまず通用のメド。コース2度目ならさらに上を目指せる。
サンカリプソはグランジュールに先着3着。いつものことだが、最後は甘くなったが、先行粘りを見せた。タイプ的に1400m以下がベストの距離。すんなりの流れになれば再現十分。
ポジティブスピンは昨年後半は息切れしたが、前走逃げ粘って2着。外枠8番枠に入って自分の競馬ができるかどうかだが、好調サイクルをキープ。
◎④パイアイヤー
〇⑪ビップアクア
▲①ケープライト
△③グランジュール
△⑤サンカリプソ
△⑧ポジティブスピン
<お奨めの1頭>
1R ヒガシブレーヴ
南関東C2から再転入戦を完勝。再開初日1Rを勝利で飾った。今回も手ごろな枠順を引き当て、2連勝に王手をかけた
