
今年からJpn2に生まれ変わった不来方賞。本命は(8)フジユージーンだ。前走の東北優駿を圧勝後は一ヶ月ほど遠野馬の里に移動、7月下旬に水沢に戻ってここに備えてきた。6月16日以来の実戦になるがここ直行というローテーションは当初の予定通り、中間の調整もごく順調で一週前の実質本追い切りも好タイムでこなしている。レースに向けての態勢は整った。
今回の課題はやはり遠征勢、それもJRA勢との対戦、その作るペースへの対応だ。正直それはそう簡単なものではないはずだが、フジユージーンの地力なら・・・と期待をかけてみたい。
対抗は(4)カシマエスパーダ。デビュー戦こそ敗れたがそこから3連勝、それも走る度に強さを増してきた印象がある。前走で破ったのが三冠路線の前哨戦・雲取賞を制したブルーサンだという事も価値が高い。スタートにやや難が残る点、初左回りの点は課題になるがここまでの勢いへの魅力はその不安を上回る。
三番手は(1)サトノフェニックス。2歳時はちょっと荒削りな印象があったがこの馬も走る度に安定感を増している。レパードSでも海外帰りの休み明けながら直線はいったん先頭に立つ勢い。人気薄の激走と見なすのは危険だ
以下はまず(10)タイセイミッション。前走完勝とはいえ1勝クラス、レースぶりもまだ不安定だけに過信は禁物だが、前々で押し切る形を取りたいこの馬にとって外枠は絶好枠になるはず。強気の立ち回りを挑んでくれば残り目も。(7)サンライズジパングは芝の三冠路線に挑んだ走りは立派なものだったが走りとしてはやや一本調子で器用さはまだまだ。ダートの方が走りがいい事、ハイレベルの戦いで得た経験値に賭ける。もう一頭は岩手勢から(12)バウンスライト。順調さでは他の馬にひけを取っていない。
★印
◎8
○4
▲1
△10
△7
△12
★買い目
3連単フォーメーション
4,8→1,4,8→1,4,7,8,10,12(16点)
単勝
8(1点)
(横川典視)
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3日、岩手競馬では初のJpnII格付け「第56回不来方賞」の枠順が発表された。
▲(1)サトノフェニックス
(2)サクラトップキッド
(3)マルーントリック
〇(4)カシマエスパーダ
(5)パッションクライ
△(6)ブラックバトラー
◎(7)サンライズジパング
△(8)フジユージーン
(9)ベルベストランナー
△(10)タイセイミッション
(11)ルボートン
(12)バウンスライト
詳細はオッズパークの特設サイトで紹介したいと思っているが、本命はサンライズジパング。皐月賞、日本ダービーに駒を進めたこともすごいが、JBC2歳優駿でフォーエバーヤングの2着。ダートもまったく問題ない。カシマエスパーダはデビュー2戦目から3連勝中。1800m専門に使われ、父ホッコータルマエに似たタイプ。サトノフェニックスは中東から帰郷初戦のレパードステークス2着。岩手期待のフジユージーンは経験値の差から△だが、坂路効果でトモに肉がついたのが楽しみ。
2日メインはオープン「スプリント特別」(盛岡ダート1000m)。短距離路線はクラスターカップでひとまず区切り。目標にするレースは絆カップまで待たなければならないが、その一戦に直結するメンバー構成となった。
キモンリッキーは中央2勝クラスから再転入。ゴールデンヒーラーにはかなわなかったが、2勝2着2回。前々走・岩鷲賞で2着を確保した。クラスターカップ8着は相手を考えると健闘の部類。今回はメンバーが大幅に緩和された。1000m戦は今年初めてだが、昨年B1戦で2戦2勝。適性を証明済みも心強い。
レディブラウンは北海道A4級から転入後、着外は盛岡1600m6着のみ。距離が長かったのが敗因で以降は4戦連続で連対中。1400m以下では抜群の安定度を誇っている。盛岡1000mは未経験だが、門別1000m・2歳新馬戦快勝なら問題なし。自慢の末脚で逆転を狙う。
サンエイウイングは水沢もこなすが、4勝2着2回の盛岡コースが主戦場。盛岡1000mも4戦1勝2着2回の高連対率をあげてきた。カクテルライトがハナを主張するのは確実だが、控える競馬もできるのが強味。2頭に割って入るシーンまで十分。
ダイセンメイトは重賞・早池峰スーパースプリントを優勝。最下級条件から重賞を制するまで成長した。最大ネックは今回も1000m対応。過去8戦3勝と実績がない訳ではないが、残り100mでどこまで粘れるか。前半が緩めば残り目は十分ある。
アヴェントゥリストは今季3着2回が最高だが、うち1回は早池峰SS。盛岡1000mでも2勝をマークし、すんなりの流れなら粘りを発揮。
グリニッジシチーは高知B級から転入。着外が多いが、前々走は上がり36秒1の末脚で2着突入。好配当を演出した。超ハイペースになった際に台頭するシーンまで。
◎(6)キモンリッキー
〇(9)レディブラウン
▲(3)サンエイウイング
△(7)ダイセンメイト
△(4)アヴェントゥリスト
△(2)グリニッジシチー
<お奨めの1頭>
2R ガーデンアイル
2戦2着は相手も強く仕方なし。メンバーが緩和され、今度は首位を譲れない
9月1日メインは"GRANDAME-JAPAN2024"古馬シーズン「第50回ビューチフルドリーマーカップ」(盛岡ダート2000m)。明治40年、小岩井農場がイギリスから輸入した偉大なる基礎牝馬ビューチフルドリーマーに敬意を表し、昭和50年に創設。今年は区切りの50回目を迎えた。
ビューチフルドリーマーカップは"GRANDAME-JAPAN2024"古馬シーズンに昇格したのが2010年。過去、北海道7勝と優位に立っていたが、近5年は南関東所属馬が5連覇中で6勝。その足跡どおり、今年も南関東優勢は変わらない。
ラブラブパイロは2歳時1勝、3歳時は1勝にとどまったが、昨年4勝マーク。12月末、東京シンデレラカップでスピーディキックにハナ差2着。メンバー最速の上がりを駆使した上、ラスト200mで約5馬身ほどの差を一気に詰めた。その後は休養に入り、4月中旬に復帰。4戦目に門別・ノースクイーンカップへ遠征し、後方待機策から早めにスパート。3コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切って0秒4差で完勝。待望の初重賞を獲得した。ノースクイーンCとビューチフルドリーマーカップとの連動性が高く、牝馬重賞2連勝に王手をかけた。
マテリアルガールは中央5戦0勝から浦和へ移籍。3戦目の浦和1500mを快勝し、一戦置いて浦和1400m戦で2勝目をマークしたが、続いて2000mへ矛先を変えると6戦5勝。隠れた才能が引き出された。ここ2戦は4、8着に終わったが、自分の競馬ができなかったのが敗因。逃げの手を打つことができればアッサリの可能性も十分ある。
サルサレイアは3年連続でNAR最優秀牝馬に選ばれたサルサディオーネの妹。姉とは正反対に追い込みに近い差し馬。脚質的な不利があり、3勝のみだが、ダートグレードへ挑戦すること16回。一昨年のJBCレディスクラシックでは姉妹の出走でも話題を集め、昨BドリーマーCでティーズハクアに先着2着。8歳馬だが、衰えなくコース広い盛岡で反撃。
ミニアチュールは昨年、牡牝馬クラシック四冠を制し、最優秀3歳馬に選出された。ロジータ記念10着後は壁に突き当たったが、今季3戦目の盛岡1000m完勝をきっかけに目下2連勝中。トライアル準重賞・フェアリーカップも余裕の逃げ切りを決め、再び全国区へ挑戦する。
ティーズハクアは門別1勝から船橋へトレード。浦和・桜花賞2着、ロジータ記念でも2着を確保した実力牝馬。通算4勝ながら2着10回3着4回。勝ち味の遅さはあるが、メンバー関係なく堅実さを発揮している。
サブルドールは門別1勝から南関東へ移籍して苦戦の連続だったが、昨年2月の船橋B3戦を快勝。3年ぶりの勝利を飾り、秋に2連勝。JpnIII・クイーン賞で5着に健闘した。東京シンデレラマイル4着後、半年の休養を経て門別へ帰郷。初戦9着に終わったが、2ヵ月半の休養で回復どこまで。
◎⑥ラブラブパイロ
〇⑨マテリアルガール
▲②サルサレイア
△⑪ミニアチュール
△⑫ティーズハクア
△⑧サブルドール
<お奨めの1頭>
1R ハコダテメモリー
今年7月に復帰2戦は2着止まりだったが、前回0秒7差で圧勝。これで完全復調をとげ、もう一丁いける
8月25日(日) 「第26回ジュニアグランプリ」(2歳・地方競馬全国交流 盛岡ダート1600m)
戦前の予想どおり外枠からクリムゾンジュエルが先手を主張。2番手にキングリーエアー、3番手外にサウザンドマイル、内にキングミニスター。ミヤギヴォイジャーはスタートで出遅れたが、5番手まで押し上げる。
4コーナーまで隊列は変わらなかったが、直線入り口でキングリーエアーが先頭。遅れずキングミニスターが接近を図ったが、残り200mでは2馬身ほどの差。キングリーエアーがそのまま押し切るかと思ったが、一完歩ずつ差を詰めてゴール前できっちり捕らえた。
1着・キングミニスター=山本聡哉騎手
「人気にしていたので勝ててホッとした。調教師からは細かい指示はなかったので位置取りは出たなり。馬群の動きを見ながらレースを進めた。前に行かせなかったのは返し馬で掛かりそうな気配だったから。4コーナーではいいところまで取り次いだが、なかなか差が詰まらず逃げ切られるかと思った。キングリーエアーが渋太く粘っていたが、自分の馬も弾けなかったものの何とか捕らえることができました」
田中淳司調教師
「長めの距離中心で使っていきたい馬だが、地元のレースに適距離が少なく、ジュニアグランプリを選んだ。レースは遠征先で見たが(※田中調教師はイヌワシ賞のため金沢遠征中)、競り合いをしぶとく制してくれた。鞍上も上手く乗ってくれた。次戦についてまだ決めていないが、長めの距離を選んでいきたいので南部駒賞とか、遠征のレースも選択肢に入れながら考えることになると思う。これが芝のレースだったらまた別の選択肢・別の顔ぶれだったでしょうし、ひとつの巡り合わせなのでしょうが、そういう良い結果を残すことができたのは誇らしく感じます」
3着・サウザンドマイル
前哨戦・若鮎賞を6馬身差で圧勝し、地元岩手の期待を一身に集めた。レースも砂を被らない3番手外を追走したが、2着キングリーエアーとの差は0秒8。若鮎賞の走破タイムを2秒も短縮したものの5馬身差3着。地区レベル差が浮き彫りになった格好だが、貴重な経験になったはず。この敗戦を糧に成長を続けてほしい。
今週の岩手競馬
9月1日(日) メイン11R 「第50回ビューチフルドリーマーカップ」(牝馬・地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)
9月2日(月) メイン12R 「スプリント特別」(オープン 盛岡ダート1000m)
9月3日(火) メイン10R 「第56回不来方賞」(3歳・JpnII 盛岡ダート2000m)
8月25日に行われた2歳馬の地方競馬全国交流重賞『ジュニアグランプリ』は門別のキングミニスターが優勝。このレース4年連続の北海道勢の制覇となりました。
同じ北海道の遠征馬クリムゾンジュエルが逃げ、それをやはり遠征馬キングリーエアーがや地元岩手のサウザンドマイルが追う形の先行争いを序盤は少し離れた位置から見ていたキングミニスター。向こう正面半ばでペースが緩んだところで前との差をグッと縮めると3~4コーナーではするすると3番手まで接近。ですが、ひと足先に抜け出したキングリーエアーの脚色もなかなか鈍らず、そのままの形で流れ込むかと思われました。
しかしじりじりと差を詰めていったキングミニスターはゴール寸前で並びかけ、そしてわずかに抜け出したところがゴール。結果的には競り合いを力強く制した形で自身初の重賞タイトルを獲得しました。
同馬はデビュー戦以来の白星が重賞制覇に、山本聡哉騎手は意外にもこれが初のジュニアグランプリ制覇。そしてキングミニスターを管理する田中淳司調教師は調教師としてこのレース3連覇・5勝目を達成です。
8月27日のメインレースは9Rに組まれている岩手B1・JRA1勝クラスの条件交流戦『フレンドリーカップアンタレス賞』です。発走時刻は16時30分ですのでお間違えなく。また台風10号の影響で徐々に雨にもなる予報。天候の変化、馬場状態の変化にもお気を付けください。
このレースの本命は(5)ラジエーションとしました。
自身はこれが5戦目、勝ち星を挙げたのはやはり名古屋での条件交流戦でした。1勝クラスでの前走は11着に終わっていますが東京のダート1600mで直線坂下まで先頭を争うくらいの先行力を見せていた点には注目したいところ。名古屋で大差を付けて破った相手も現地で6勝を挙げていた実力馬でした。それを思えば、そして先行力を計算できるという事なら、ここでもっとやれていい・・・という評価になるでしょう。
対抗は(3)ゴールドクレストでどうでしょうか。前走は終いの切れ味を発揮しての直線差し切り勝ち。馬場傾向や展開が向いた分があったとしても、それだけとも思えない強さだった印象です。元々はJRA未勝利から地方に転出した馬ですがその後は南関B級、岩手でもA級である程度戦える位の経験を積んできています。ここでも互角と言いたい存在。
三番手は(11)オランジー。昨年7月に3歳未勝利の条件交流戦で盛岡マイルを戦っておりその時は3着でした。その後はいったん笠松に移籍、2勝を挙げてJRAに復帰して、1勝クラスでは勝ち星が無いものの大きな差もないと言える戦績。ここではコースに好走経験ありという事がアドバンテージになっていいはず。
以下はちょっと穴目を選んで(9)ホワイトパス、(10)アーバンキッドを。いずれも近走のデキは安定していますし、必ずしも過信はできないとしても意外性もある馬。雨馬場になって展開もつれれば出番あり・・・とみます。(横川典視)
●9Rの買い目
馬単(5)=(3)、(5)=(11)、(3)=(11)、(5)→(9)、(5)→(10)
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