★水沢競馬場の桜並木公開
4月20日・21日の両日、水沢競馬場の向こう正面にある桜並木が一般に公開され、桜と競馬の両方を楽しもうというたくさんのファンで賑わいました。
今年は桜が満開になる時期と競馬開催、そして好天という条件が見事に揃って稀に見る花見日和に。そんな桜並木を背景にして行われるレースも盛り上がっていました。
4月22日のメインレースは12RのB1級ダート1600m戦『ラナンキュラス賞』。本命は(2)パッショノンです。
前走のA級戦は1番人気の支持を受けたものの7着敗退。さすがにA級の流れは厳しかったのかと思わされました。今回は自己条件のB1級に戻り、ライバルもこの春既に破っている馬がほぼ半数。前走よりも戦いやすいここなら仕切り直し、改めて進撃開始の一戦になるのではないでしょうか。
対抗は、という事であれば◎と未対戦の格上(7)スカイサーベルでしょう。B2級から昇級してきた形にはなっていますが昨秋の転入時にはA級、そこで勝ち星も挙げているのだから格下視は禁物でしょう。マイル戦も得意ですしあっさり勝ち抜いてもおかしくない存在。
三番手は(9)マツリダバッハこの馬も対パッショノンではまだ未知数ですし力量面でも昨年A級から今季B2級降級で勝ち星とまだ上積みがありそうな所が魅力。少し軽めの馬場が得意そうな差し馬だけにカギは今週の馬場傾向への対応か。それ次第ではここでも。
(5)アイアムヒラケゴマは二走前に◎に敗れており勝ち負け云々の所までは強気になれないものの、この馬自身もレベルが高い相手と戦ってきており地力を軽く見るのは避けたい所。すんなり流れに乗ってくれば上位食い込みもあっていいはず。(8)ケルヴィンサイドも昨年A級で勝っているわけですから力はある。ただ常に発揮できるかどうかは何とも言えない面がある。距離やコースに関してはむしろ盛岡に替わる前に・・・でしょうし、警戒はしておきたいですね。
●12Rの買い目
馬単(2)=(7)、(2)=(9)、(2)→(5)、(2)→(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
先週14日、水沢1600mを舞台に行われたシアンモア記念トライアル「第44回赤松杯」(M3)は、単勝1・5倍の1番人気に支持されたロジストームが余裕の逃げ切りを決めて完勝。白嶺賞に続いて2つ目の重賞を手にした。
村上忍騎手「1枠を引いた時点で逃げようと思っていましたから、作戦は予定どおり。レースもイメージしていたような運びになりました。南関東で乗った時も勝ち切れなかったが、良い走りをしていたから、ここでも期待していた。今後も順調に進んでいってほしいと思います」
千葉幸喜調教師「プラス10キロの馬体重は全く不安がなかったわけではないが、何せ状態が良かったからね。次戦はもっと良くなるだろうと思うので、シアンモア記念も楽しみにしています」
ロジストームは父アンブライドルズソング、母父ストームキャットの良血馬で550キロを超す大柄な馬体は父譲り。福島芝2000mの2歳新馬戦を勝ち上がったが、4戦目のレースから1年8ヵ月の長期休養。その後、南関東へ移籍して復帰3戦目から4連勝した逸材。
昨年の赤松杯はベンテンコゾウの2着に敗れたが、今回で雪辱。シアンモア記念でも主役を演じるのは間違いなく、順調に本番に向かってほしい。
21日メインはB1「駒形賞」(水沢1800m)。有力馬は絞ることができるが、実力伯仲。基本は三つ巴模様と見ている。
センティグレードは中央0勝から南関東へ移籍。11勝をあげ、A2まで駆け上って岩手へトレード。初戦の水沢1600m戦をアッサリ勝ち、格の違いを見せつけた。
今季初戦、B1降格戦といずれも1番人気に支持されたが、後方からの競馬で追い込んでも5、3着止まり。先行決着に終わったのも痛かった。
今度は2勝マークの1800m戦。先行馬も少なくマイポジションを取れるのは確実だし、自分からでも動けるタイプ。今度こそ首位を奪取して以降に弾みをつける。
ヴェリイブライトはタフさを身上として通算9勝2着18回。岩手在籍時にすずらん賞(当時重賞)、東海でくろゆり賞を制して重賞2勝。その反面、詰めが甘い面があり、勝ち切れないケースも多々あった。
今季初戦は昨年暮、体重が重く伸びきれなかったことからキッチリ絞って出走。それが功を奏して2着確保し、まずまずのスタートを切った。
加えて1800mは<4.5.2.5>と最も得意とする条件。早めまくりから抜け出しを狙う。
ダイチラディウスは昨年開幕から好調度を前面に2勝。注目の1頭となったが、5月メイカップ3着後にリタイア。12月に復帰したが、久々もこたえて7着。順調さを欠いた。
しかし今季初戦を快勝して復調をアピール。走破タイムもすばらしかった。1800m延長も問題なく、2連勝十分。
プラトンイミシャンは今季2戦10、8着に終わったが、外枠も不運だった。今度は内枠が圧倒的に有利と言われる水沢1800m戦。絶好の2番枠を引き当て、反撃に転じる。
ハイパーチャージは今季初戦を3着にまとめたが、前走8着。相変わらずムラさが解消されていないが、逆にそれが不気味。一発の警戒は怠れない。
◎④センティグレード
〇⑦ヴェリイブライト
▲⑨ダイチラディウス
△②プラトンイミシャン
△①ハイパーチャージ
<お奨めの1頭>
5R シゲルビーツ
前走2着ながら、ここではタイムが抜けている。メンバーにも恵まれて順当に勝機をつかむ
先週13日、奥州市は沢中上野町の水沢公園の桜が開花を宣言した。昨年より1週間遅かったが、今週火曜日(15日)気温が一気に上昇。桜の見ごろも早まりそうな気配だ。
水沢競馬場の向こう正面に桜並木があるのをご存じだろうか。高橋伴明監督の作品「禅(ZEN)」の撮影でも使われ、桜の名所として知られるようになった。
桜並木の開放は今週20日(土)と21日(日)。桜並木開放に合わせて焼肉セットを販売(一人前600円)し、桜並木の下で体験乗馬もできる。
またサクラフォトコンテスト「さくら物語2019」を実施。最優秀賞は奥州牛1万円相当、優秀賞は奥州市農産物等5千円相当、さくら物語2019賞は奥州市農産物等3千円相当、審査員特別賞:岩手競馬特別観覧席ご招待券2枚などの景品も用意している。
20、21日は水沢競馬場でレース観戦と花見をセットで楽しんでほしい。
20日メインはB1「ヤエザクラ賞」(水沢1400m)。各馬が一長一短のメンバー構成で波乱の要素も含んでいる。
主軸にサクセスストーリーを抜てきする。昨年、北海道B2から転入。C1編入にも恵まれて破竹の5連勝。自慢の破壊力が冴え渡った。
今シーズンはいきなりA級へ上がったため初戦7着。2戦目はB1へ降格したが、逃げたコールサインゼロがスローに落とし、直後にいたサクセスストーリーは折り合いを欠いて首を上げてしまう不利。それで最後伸びを欠いた一戦だった。
今回は距離が短縮されて3戦3勝の水沢1400mが舞台。先に行きたい馬もいて前走のようにスローにならないのは確実。本質的には盛岡向きだが、好走条件がそろって反撃のお膳立てが整った。
ブライアントピースは南関東7勝から高知B級を経て昨年4月に転入。最下級C2へ入り、アッサリ6連勝をマークした。その後は勝ち星から遠ざかったが、毎回上位を確保。相手なりに駆ける堅実さを発揮した。
前走は4着だったが、スタートで出負けしてポジションを取るため脚を使ったため。それで終いの伸びを欠いた一戦だった。発馬さえ決めれば反撃必至。
コールサインゼロは北海道で通算15勝。2歳時に重賞・イノセントカップ、サッポロクラシックカップを制した実力馬。
その後も活躍を続けたが好、凡走の落差が激しいのは気性難のため。自分の競馬ができなければレースを投げてしまうケースも多々あった。
その象徴が今季2戦。初戦は好位から失速6着に沈んだが、2戦目をアッサリ逃げ切り圧勝。マイペースに持ち込んで3コーナーで外から被せられたが、直線で突き放して完勝した。
今回はマークがきつくなり、58キロのトップハンデを背負うが、最後までレースに集中できれば2連勝十分。
ブラックリバイバルは一貫して南関東で走り続け12勝2着10回。初戦はレース間隔が開いて8着に沈んだが、ひと叩きされて2着確保。10歳でも戦力になることを証明した。レース運びのうまさで上位を狙う。
カリスマサンスカイは中央ダート1300m以下で5勝。南関東A1から転入して岩手4勝2着4回。追い込み一辺倒のため展開に注文つくところがあるが、決め手一目。揉まれない外枠で競馬を進め、直線一気に賭ける。
◎⑨サクセスストーリー
〇⑤ブライアントピース
▲③コールサインゼロ
△⑥ブラックリバイバル
△⑧カリスマサンスカイ
<お奨めの1頭>
3R キリシマキャプテン
前走2着ながら、ここではタイムが抜けている。メンバーが甘くって絶好の勝機を迎えた
★重賞 赤松杯/ロジストームが制して二つ目のタイトル獲得
4月14日に行われたダート1600mの重賞『赤松杯』は1番人気のロジストーム号が逃げ切り勝ち。昨年12月の白嶺賞に続いて二つ目のタイトルを獲得しました。
水沢マイルの1枠1番という絶好枠を存分に活かしたロジストームは終始レースの流れを支配し、最後の直線の攻防でもイーグルカザンやチェリーピッカーの攻勢を難無くかわしての優勝。次戦になるシアンモア記念に向けて順調なスタートを切りました。
さて、年度が替わって新シーズンに入っている水沢競馬場はしばらく春らしくない寒い日が続き、先の木曜日などは積雪があって調教の予定が狂うといった珍しい出来事もありました。
週末は一気に気温が上がったものの、それまでの雪や雨の影響でコース状態は重~不良を推移。走破タイムなどでも3月開催に比べ1.5秒から2秒近く速くなるという影響が出ています。いわゆる"前が止まらない"パターンが続きそうです。
4月15日のメインレースは12RになりますA級特別『卯月特別』。本命は(8)アドマイヤメテオを狙います。
これが転入初戦になる同馬は既に8歳ではありますが、JRAの2歳新馬を勝ち3歳クラシックにも進みかけた実績、そしてその後もふたケタ着順に敗れた事がほとんど無い戦績、いずれも高い地力を現しているものでしょう。
距離に関しては問題なし、心配なのはこの馬にとって初ダートになる点ですが、本場は初めてでもきょうだいはというとむしろダートで活躍している馬の方が多いくらいですから血統背景的には克服できておかしくないはず。距離経験を活かす形の戦いができれば優勝争い可能と見ます。
対抗は(7)キングジャガー。昨年は短距離路線に矛先を向け実際適性は感じさせましたが結果を出すまでには至らず。とはいえ一進一退ながらもA級で通用する力は見せていました。
この春の初戦、前走は5着でしたがそれは8ヶ月の休み明けで+28kgという馬体重の影響もあったでしょう。叩かれた上積みは小さくないはずですし、それならば前進も。
(5)シークロムは3番手評価に留めます。スピードがある馬なのは間違いないですしそれがこのメンバー中上位なのも間違いないでしょうが、どちらかといえばマイルでもちょっと展開に注文が付いてほしいというタイプ。地力でどれだけカバーできるか?
以下、(3)エルノヴィオは昨年後半の内容が決して悪くはなかっただけに良化して勢いが戻れば・・・の期待。(2)スギノハヤブサも距離自体は苦手では無いと思うので、軽めのコース状態に変わった事で変化が出てこないかに注目してみます。
●12Rの買い目
馬単(8)=(7)、(8)=(5)、(7)=(5)、(8)→(3)、(8)→(2)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
前日に続いて先週の回顧。7日、留守杯日高賞トライアル・あやめ賞は戦前の予想どおりボルドープラージュ、エムワンピーコのマッチレースとなった。
逃げ込みを図るボルドープラージュをエムワンピーコがゴール前でクビ差交わして優勝。自身の連勝を5に伸ばし、重賞初挑戦で見事タイトルを手にした。
関本淳騎手「ペースが遅かったし馬群も横に拡がって、このまま後ろにいたのでは差し切れないのではと思ってロングスパートを仕掛けた。直線に向いた時は逃げた馬の手応えが良かったので届かないかなと一瞬思ったが、ゴール寸前で差してくれた。今回はちょっと仕上げすぎて馬体重が減ってしまったが、精神的に昨年より成長してるので今後も期待できると思います」
晴山厚司調教師「飼い食いが良くなくて今回は順調に使われてきた馬の方が有利だろう、と思って挑んだのが正直なところ。他地区の重賞を勝っている馬もいたしね。自分の馬も力があるとは思っていましたが、その辺は気になっていた。それだけにこの勝利は嬉しい。次戦に関しては減った体重を戻したいので馬の状態と相談しながら考えたい」
以上の臨戦過程を考えればエムワンピーコの能力は推して知るべし。留守杯日高賞へ順調に向かってほしいと願ってやまない。
14日メインは古馬第一弾の重賞「第44回赤松杯」(水沢1600m)。昨年の最優秀古馬エンパイアペガサスはオグリキャップ記念2連覇を狙い、今回は自重。南関東から再転入ロジストーム、初戦を圧巻のまくりで圧勝スカイロックゲートの2頭の対決ムードが強くなった。
ロジストームは父アンブライドルズソング、母父ストームキャットの良血馬。父譲りの雄大な馬格を誇り、昨年後半に素質が開花。白嶺賞をパワーで押し切り、初重賞を獲得した。
冬場は南関東へ移籍して2、4着。白星は手にしなかったが、3月中旬までレースを使い、臨戦過程は整っている。先に記したとおり父譲りの雄大な馬格がセールスポイント。しかも先行馬が絶好枠1番を引き当て、逃げるのは確実。重賞2勝目に王手をかけた。
スカイロックゲートは北海道3冠すべてにエントリーして北海優駿でベンテンコゾウの2着に逃げ粘った。その後も先行粘りを身上としていたが、転入初戦の白嶺賞で痛恨の出遅れ。後方からの競馬を強いられたが、直線でいい脚を使って3着。負けて強しの一戦だった。
今季初戦は意識的に前半控えて残り600mからスパート。それが見事決まり、2着に4馬身差で圧勝。脚質転換によって破壊力が増した。
おそらく今回もまくり勝負に賭けるはず。ロジストームを射程圏に入れて大外一気を決めるか。
チェリーピッカーは昨年1勝のみに終わったが、2着4回。一條記念みちのく大賞典、北上川大賞典でエンパイアペガサスの次位を確保した。
そのエンパイアペガサスが今回不在。新興勢力の台頭はあるが、実績上位。マイル短縮はレース運びのうまさでカバーできる。
パーフェクトデイは北海道、南関東で通算8勝。着外が6度のみという無類の堅実さが身上。できればひと叩きほしかったと思うが、久々実績もあり、南関東B1の格からアッサリまで。
イーグルカザンは笠松最終戦を快勝して再転入。一昨年、赤松杯を制したように水沢1600mがベストの舞台。ゲンのいいレースで2度目の制覇を狙う。
グランユニヴェールはB1戦を快勝してA級へ復帰。叩かれてさらに上昇確実。
◎①ロジストーム
〇⑨スカイロックゲート
▲④チェリーピッカー
△⑥パーフェクトデイ
△②イーグルカザン
△⑦グランユニヴェール
<お奨めの1頭>
7R エドノマツカゼ
前走2着は相手が強く仕方なし。それでも連対を確保し、面目躍如。メンバーが緩和され首位奪取のチャンス