春競馬が始まったとはいうものの寒い土日となった水沢競馬場。この25日も天気予報上の気温は上がりそうですが風が強めで肌寒い一日になりそう。
開催2日を終えた時点でのコース傾向は、各レースの走破タイムこそ昨年同時期より若干速めの決着になっていますが、砂の傾向自体は昨年終盤同様、パワーを要する状態が続いている模様です。どちらかといえば先行有利・・・というか差し届きづらい馬場だと言えるでしょう。
25日のメインレースはA級二組の『春分特別』。本命は(7)センティグレードです。
前走、12月1日のA級一組戦は重賞勝ち馬たちを相手に快勝。現級通用を証明してみせています。結果的にその時以来となってしまったことで本来の力量はまだ全ては見えていませんが、前走の相手の中でのあれだけの戦いができるのであれば十分でしょうし、その流れで今回の相手を見れば主力視して当然とも言えるでしょう。
仕上がりそのものはまだ前走ほどでは・・・という事のようですが、それでもここはすんなり突破したいところです。
★センティグレード(18年12月1日・師走特別)
対抗は(1)ヒドゥンブレイド。A級特別を中心に回った昨年ですが、盛岡はともかく水沢では距離を問わない走りをみせていました。好枠も引き、あとは少しでも軽めのコース状態になればチャンスもより拡大。
3番手は(10)プラトンイミシャンを狙ってみます。A級に再昇級という形ですがB1級上位で好成績を残せるのならここで大幅に足りないと言うことは無いはず。好位に付ける競馬ができれば上位争いに。
ヒモはまず(4)ウインルーカス。現状はまだ経験を積んでいる段階なのでしょうが、水沢のマイルは守備範囲でしょうし、先行力がある点も魅力的。転入初戦の様にすんなり前に行ければそのままというシーンも。(11)コアレスフェーブルは昨年終盤を着順以上に良い雰囲気で終えているはずです。水沢マイルでもこのメンバー中であれば上位のタイムを持っていますし、流れひとつで、と考えておきたいですね。
●11Rの買い目
馬単(7)=(1)、(7)=(10)、(7)→(4)、(7)→(11)
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24日メインはB1一組「奥州商工会議所賞」(水沢1800m)。
前日に続き、冬休み明け週の対策について紹介してみたい。23日は3歳A級戦だったが、今回は古馬。ご存知の方もいると思うが、岩手競馬は3月の開催から大幅に格付け変動する。
具体的には今年3月22日からさかのぼって格付けが決定する。転入馬は22日からさかのぼって前20走の獲得賞金。在籍馬は前12走の獲得賞金で入るクラスが決まる。ただし、賞金格差を考慮してJRAからの転入馬は獲得賞金の80%、南関東は70%が控除される。
岩手競馬で前年までA級に在籍していた馬が、いきなり最下級C2へ降格するのは以上の理由から。必然的にメンバーが一気に緩和され、人気を集めることになる。
逆のケースも多い。C2で連勝した馬がいきなりB1に上がるのは相対格付けだから。上級A級から所定の頭数を集めて区切り、以下、B1、B2、C1、C2を賞金順に区分けする。特に昨年はC2賞金が10万円から20万円に倍増。それ以前より昇級速度が早くなった。
よって岩手競馬の春は"格上馬、降格馬を買え"がセオリーとなる。
今回のB1一組戦転入馬が10頭中5頭。2月まで実戦を使ってきたのはエイシンニトロ、メイショウパーシーの2頭。昇級はパッショノン、降格はヴェリイブライト。なかなか難しい一戦となった。
本命はパッショノンにした。昨年、南関東から岩手C1へ編入。南関東ではB2に在籍し、メンバーも甘くアッサリ4連勝。しかもすべてワンサイドで逃げ切った。
今回はメンバーが骨っぽくなったが、2歳時に2勝をマークし、羽田盃にも出走。また大井B3でも1勝と元々は格上馬。B1昇級も問題ないと判断していい。
ヴェリイブライトは3歳時に不来方賞2着、5歳時にはオープン特別・すずらん賞を優勝するなど実績一番。全国を転籍し、昨年12月、名古屋A級から再転入。1番人気4着に敗れたが、A級一組戦。メンバーも強かった。
年齢的に往時の迫力は薄れた感もあったが、3ヵ月の休養でリフレッシュできたはず。ここは格に頼る手も十分ある。
一方、転入馬ではエイシンニトロが南関東B3に在籍。中央ダート1800m1勝、園田1870m、1700mで1勝。そして船橋B3で1勝。近走は精彩を欠いているが、1800mは最も得意とする条件。実戦を使ってきたアドバンテージ、距離適性からアッサリまで。
メイショウパーシーは高知B級から転入。通算25勝という素晴らしい実績を誇るが、すでに10歳。加えて勝利は1600mまでと1800mが微妙だが、仕上がり万全。レース運びのうまさで連対を果たすか。
ヤマニンボアソルチは昨年最終戦で逃げ切りを決めて快勝。水沢1800mも1勝2着2回と連対パーフェクトを誇り、スンナリの流れになれば残り目がある。
アイアムヒラケゴマは大型馬で叩き良化のタイプと思って評価を下げたが、岩手では馬券対象からはずれたのはわずか1度のみ。相手なりに駆ける堅実さは軽視できない。
◎⑦パッショノン
〇⑨ヴェリイブライト
▲①エイシンニトロ
△⑥メイショウパーシー
△④ヤマニンボアソルチ
△②アイアムヒラケゴマ
<お奨めの1頭>
10R スカイサーベル
昨年、A級戦を快勝してシーズンを終了し、今季はB2へ降格。メンバー有利は誰の目にも明らか
昨暮、岩手競馬は12月24日を最後に終了した。みなさんにご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。いまだ原因は解明されていないが、開催前に禁止薬物の全頭検査を実施。また監視カメラ、警備員を増強し、再発防止策を徹底。3月23日から再開しますので、よろしくお願いします。
メインは3歳A級馬による「奥州愛馬の会会長賞」(水沢1600m)。新シーズンの開幕は4月6日だが、その6日に3歳準重賞「第44回スプリングカップ」、翌7日には3歳牝馬重賞「第44回あやめ賞」があり、今回の一戦は直結するレース。それを裏付けるように今季3歳戦線を占う好メンバーが顔をそろえた。
本題に入る前に岩手競馬の冬休み明け対策を2日間にわたって紹介してみたい。出走メンバーに照らし合わせると、より分かりやすいと思う。今回の一戦は3歳戦なので既成勢力のクラス変動はあまりない。例えば12月10日、2歳重賞・寒菊賞出走組は10頭中7頭。非常に重要な参考レースとなる。勝ったのはパンプキンズだった。
もう一つ重要なのは岩手在籍馬は休み明け。さらに今年は冒頭に記したとおり、丸3ヵ月も休養した。当然ながら仕上がりの早いタイプもいるが、最近まで実戦を使っている方が有利。スナンビン、メルシーキララは2月までレースを使っている。これは大きなアドバンテージとなる。
ただ、冬場の休養でいきなり成長しているケースも多々。バロメーターは馬体重の増減。仮にプラス10キロ以上増えていたとしても、太く映らなかったら注目に値する。まずは画面越しでもパドックの気配をしっかりとチェックしてほしい。
中心はスナンビンで迷いなしだった。圧倒的なレベルと層の厚さを誇る北海道で3勝マーク。南関東移籍戦は3ヵ月半ぶりの実戦もあって5着止まりだったが、2戦目で2着を確保。道中でもたつきながらも直線を向いてしっかり伸びてきた。
北海道時代もそうだったが、いい脚を長く使えるのが持ち味。追ってから首の高さが若干気になるが、メンバー有利は明白。仕上がりの差も加味すれば人気にこたえる可能性大。スプリングカップへ向けて好発進を決める。
パンプキンズはトレーニングセール出身馬。新馬戦の芝1000m、3戦目に盛岡ダート戦を勝ち上がった。ただ2戦目、5戦目を大敗し好、凡走の激しいタイプだった。
しかし寒菊賞を逃げ切り勝ち。マイペースに持ち込んだのも勝因だったが、マイルを克服して成長確かなことを証明した。
今回は賞金獲得の関係で57キロを背負うのがカギを握るが、仕上がりに手間取らないタイプ。重賞ウイナーの貫禄を見せつける。
ポエムロビンはプリンセスカップ、金杯を優勝し2歳最優秀馬に選ばれたブリリアントロビンの第二子。北海道1勝から移籍初戦のビギナーズカップで2着。幸先のいいスタートを切ったが、その後は入着一杯。
ただ盛岡=左回りが合わなかった印象もあり、昨最終戦の寒菊賞4着。離された入線だったが、内容は悪くなかった。今回は先に行きたい馬が多くハイペース必至。一気台頭のシーンも考えられる。
メルシーキララは北海道未勝利から転入して2勝2着2回。冬場に南関東へ移籍して2戦7、8着に終わったが、いい経験になったはず。実戦を使われてきた強みを生かし、逃げ粘りに賭ける。
ブリュレもパンプキンズと同様、トレーニングセール出身馬。デビュー戦を快勝後、凡走を繰り返していたが、終盤に連続3着。上昇ムードでシーズンを終えた。
マリーグレイスは芝・若鮎賞を優勝。課題はダートだったが、徐々に克服。小柄な牝馬で久々を苦にしない。
◎⑨スナンビン
〇⑦パンプキンズ
▲⑥ポエムロビン
△③メルシーキララ
△⑤ブリュレ
△①マリーグレイス
<お奨めの1頭>
7R ブラボーウォーム
B1から降格でメンバーに恵まれた。メンバーを見渡しても先行有利の傾向が強く、初戦から狙い十分