先週13日、奥州市は沢中上野町の水沢公園の桜が開花を宣言した。昨年より1週間遅かったが、今週火曜日(15日)気温が一気に上昇。桜の見ごろも早まりそうな気配だ。
水沢競馬場の向こう正面に桜並木があるのをご存じだろうか。高橋伴明監督の作品「禅(ZEN)」の撮影でも使われ、桜の名所として知られるようになった。
桜並木の開放は今週20日(土)と21日(日)。桜並木開放に合わせて焼肉セットを販売(一人前600円)し、桜並木の下で体験乗馬もできる。
またサクラフォトコンテスト「さくら物語2019」を実施。最優秀賞は奥州牛1万円相当、優秀賞は奥州市農産物等5千円相当、さくら物語2019賞は奥州市農産物等3千円相当、審査員特別賞:岩手競馬特別観覧席ご招待券2枚などの景品も用意している。
20、21日は水沢競馬場でレース観戦と花見をセットで楽しんでほしい。
20日メインはB1「ヤエザクラ賞」(水沢1400m)。各馬が一長一短のメンバー構成で波乱の要素も含んでいる。
主軸にサクセスストーリーを抜てきする。昨年、北海道B2から転入。C1編入にも恵まれて破竹の5連勝。自慢の破壊力が冴え渡った。
今シーズンはいきなりA級へ上がったため初戦7着。2戦目はB1へ降格したが、逃げたコールサインゼロがスローに落とし、直後にいたサクセスストーリーは折り合いを欠いて首を上げてしまう不利。それで最後伸びを欠いた一戦だった。
今回は距離が短縮されて3戦3勝の水沢1400mが舞台。先に行きたい馬もいて前走のようにスローにならないのは確実。本質的には盛岡向きだが、好走条件がそろって反撃のお膳立てが整った。
ブライアントピースは南関東7勝から高知B級を経て昨年4月に転入。最下級C2へ入り、アッサリ6連勝をマークした。その後は勝ち星から遠ざかったが、毎回上位を確保。相手なりに駆ける堅実さを発揮した。
前走は4着だったが、スタートで出負けしてポジションを取るため脚を使ったため。それで終いの伸びを欠いた一戦だった。発馬さえ決めれば反撃必至。
コールサインゼロは北海道で通算15勝。2歳時に重賞・イノセントカップ、サッポロクラシックカップを制した実力馬。
その後も活躍を続けたが好、凡走の落差が激しいのは気性難のため。自分の競馬ができなければレースを投げてしまうケースも多々あった。
その象徴が今季2戦。初戦は好位から失速6着に沈んだが、2戦目をアッサリ逃げ切り圧勝。マイペースに持ち込んで3コーナーで外から被せられたが、直線で突き放して完勝した。
今回はマークがきつくなり、58キロのトップハンデを背負うが、最後までレースに集中できれば2連勝十分。
ブラックリバイバルは一貫して南関東で走り続け12勝2着10回。初戦はレース間隔が開いて8着に沈んだが、ひと叩きされて2着確保。10歳でも戦力になることを証明した。レース運びのうまさで上位を狙う。
カリスマサンスカイは中央ダート1300m以下で5勝。南関東A1から転入して岩手4勝2着4回。追い込み一辺倒のため展開に注文つくところがあるが、決め手一目。揉まれない外枠で競馬を進め、直線一気に賭ける。
◎⑨サクセスストーリー
〇⑤ブライアントピース
▲③コールサインゼロ
△⑥ブラックリバイバル
△⑧カリスマサンスカイ
<お奨めの1頭>
3R キリシマキャプテン
前走2着ながら、ここではタイムが抜けている。メンバーが甘くって絶好の勝機を迎えた