昨年KEIRINグランプリを制し、2020年をGP王者として戦ってきた佐藤慎太郎選手(福島78期)。通算6度目、二年連続でのグランプリ出場を決めました。佐藤選手に今年の振り返り、グランプリへの意気込みを伺いました。
大津:GP出場おめでとうございます。
佐藤:ありがとうございます。
大津:二年連続の出場となりました。
佐藤:今年はS級S班でしたし、年間一番車のアドバンテージもありましたので出れるチャンスが十分あると思っていたのでGPに乗れて良かったです。今の競輪は自力選手全盛の競輪になりつつありますし、縦に踏めないと勝負にならない競輪になりつつある中で、年齢のいった追い込み型の自分が乗れたというのは評価したいとは思います。
大津:今年一年を振り返ってみていかがですか。
佐藤:記念は5年半ぶりに優勝できたのですが納得のいく一年ではなかったです。自分の中で会心のレースがありませんでした。去年は自分の位置が悪くても二着や三着に突っ込むレースが多かったのですが、今年は前の選手の頑張りに尽きます。
大津:GP王者として戦う中で心境の変化はありましたか。
佐藤:競輪界を背負っているプレッシャーはありませんでした。ただ一番車なのでスタートでの位置取りというのは毎回きちんとやらないといけないことなので、そこは苦労しました。Sを取りにいくと足を削ってしまう部分も多少なりともあって、自力選手に比べたら少ない仕事量ではありますがプレッシャーになることもありました。
大津:コロナの影響で開催中止期間もありました。
佐藤:日本だけではなく世界中が大変な時期でしたから、ダービーの中止などは非常に残念ではありましたが仕方がないと思いました。
大津:無観客でのレースは走ってみていかがでしたか。
佐藤:お客さんの声がないのは本当に寂しかったです。ファンの声援っていうのはモチベーションに繋がるんです。お褒めの言葉や応援だけでなくお叱りの言葉、どんな声であっても僕たちの力になっているんだなと改めて感じました。
大津:佐藤選手の場合、特にファンの後押しが多いように思います。
佐藤:応援してくれる人たちがいて、その人たちの言葉によって「よっしゃ、一丁やったろうかい。」という気持ちになってるので、その声が直接聞こえない中でのレースというのは、自分ではそんなつもりはなかったのですが、気が付けば無意識のうちにモチベーションが下がっていたのかもしれません。
大津:7車立てのレースも経験されました。
佐藤:競輪という人間模様がレースに詰まっているのが僕は醍醐味だと思うんです。7車立てのレースでは、その「競輪の深み」をファンの方に伝えるのが難しかったように感じました。ただ、競輪をやったことがない方たちには車券が当たる楽しさをしってもらうことも大切なので、7車立ても必要なのかなと考えます。
大津:今年はGPをどの辺りから意識しましたか。
佐藤:初めからです。S班ですし、全日本選抜競輪でも決勝戦に乗りましたので序盤から意識はありました。
大津:後半にかけて一段と調子が上がったように思えます。
佐藤:体調の変化ではなく、よりグランプリに出たいという気持ちが強くなったからかもしれません。追い込まれていく中で、レース中のちょっとした甘さが減ってきました。
大津:賞金争いでプレッシャーのかかる中で競輪祭を迎えました。
佐藤:四日市記念を優勝し賞金を上積み出来たので、少しだけ余裕をもって競輪祭にはのぞめました。
大津:後半の二日間は菅田壱道選手(宮城91期)や新山響平選手(青森107期)がなんとしても佐藤選手をグランプリへと気持ちの入った走りを見せてくれました。
佐藤:そうですね、本当に嬉しかったです。そういう気持ちになってもらえるようなレースを普段からしていかないといけないと思うんですよね。「別に慎太郎さんのグランプリ出場なんてどうでもいいよ。」と思われるようなレースを僕が普段からしてると、前を走る選手も熱い走りをしてくれないと考えるので、その点では今年の自分の走りというのは、追い込み屋として前を走る選手に認めてもらえていたのかなと感じました。
大津:昨年もお伺いしましたが、佐藤選手が後ろを固めることによって自力選手の走りが変わってくるということですよね。
佐藤:これは本当に追い込み選手としての重要の役割であって、前を走る選手をどういう気持ちにさせるかというのは非常に大切なことですね。ユニフォームやパンツの色だけではなく普段のレースから心掛けていれば、それを感じ取ってくれると思うので日々の積み重ねなのかなと考えています。
大津:佐藤選手の走りは周りの追い込み屋への刺激にもなるのではありませんか。
佐藤:同じ世代の人たちは競輪選手だけに限らず応援してくれるファンの方たちからも励みになりますという声をいただくこともありますので、自分のやれることをしっかりやれれば良いかなと思います。
大津:競輪祭の段階では新田祐大選手(福島90期)もGPが決まっていない状況でした。
佐藤:そこは全く心配していませんでした。新田は必ず乗ってくると思っていましたから。新田がグランプリに乗ってくるから、新田の席は空けて考えておかなきゃいけない。常に自分の上に新田がいると仮定していて、賞金争いの中で自分が8位や9位ではグランプリ出場は危ないという考えはありました。
大津:北日本からは守澤太志選手(秋田96期)もGP出場が決まりました。
佐藤:守澤がいてくれることで新田の後ろを回る恐怖感を共有出来ますからね。去年は後ろで千切れたくないとか、ダッシュ凄いなぁ、とかっていうのを一人で感じていましたから。僕にとっては守澤の存在が癒しにもなります。
大津:連覇がかかります。
佐藤:グランプリは新田に頑張ってもらって僕は黒子でいいです。ただ連覇を出来るのは僕しかいないので一発狙っている気持ちは密かにあります。
大津:レース前はどんな心境なのですか。
佐藤:責任感。それに尽きます。ファンもそうですし、競輪選手や関係者が全員見るものですから。あの声援を聞くと、自分の力をちゃんと発揮したいという責任感が強くなります。
大津:大歓声の中でのウイニングランというのは忘れられないのではないですか。
佐藤:本当に気持ちが良いですね。現実じゃないよね、夢なんじゃないのかって心境になりました。
大津:レース終了後も数多くのファンの方が残ってくれていました。
佐藤:僕の車券を買ってくれてない方も多くいたと思うんです。 だけど「慎太郎!慎太郎!」と言ってくれて、お客さんって本当に嬉しいなって改めて思いました。
大津:佐藤さんは常々「ファンの為に走っている」と発言しています。
佐藤:僕の場合、調子が悪いときもそうですし、若い時からずっと応援してくれている人が多いんです。デビューした時からずっと手紙を出し続けてくれている人が何人もいるんですよ。今年400勝を達成した時には夫婦茶碗を選手会に送ってくれました。 そういう人たちとグランプリで喜びを分かち合えたのが良かったです。勝てない時にも変わらず応援してくれた方たちにようやく胸を張って「俺は佐藤慎太郎のファンなんだ」と言ってもらえる時が来たなと。
大津:GP終了後の新田選手とのやり取りも印象に残っています。
佐藤:中止にはなりましたが2020年にはオリンピックがありましたから新田自身も勝ちたかったと思うのですが、その中で僕の優勝をあんなに喜んでくれるんですからジーンときました。ラインがある競輪というのは本当に良いものだなと、競輪ファンの気持ちが分かったような気がします。
大津:今年はTwitterを始めました。
佐藤:本当は自分の日常をバラしたくはないんです。ただ応援してくれている方や、競輪を知らない方に少しでも競輪を身近に感じてもらいたくてTwitterを始めました。昨年賞金王になった自分に出来ることは何かと考えた時に、競輪選手という存在をアピール出来たら良いなと思ったんです。
大津:「ガハハ」も流行りました(佐藤選手がTwitterの結びに多用する言葉)
佐藤:あれ困った時に使えるんですよ、どんな場面でも。お客さんで使っている方もいるので、それで少しでも選手とファンの距離が縮まったなら嬉しいですよね。
大津:コロナ禍で触れ合いが限られている中で、このような取り組みはファンにとっても嬉しいと思います。
佐藤:入り待ちや出待ちもできない状況ですからね。選手にとってもSNSで発信することは大変なことではありませんし、選手の日常生活が見れて嬉しいというメッセージをいただけると、それでお客さんが喜んでくれるならいくらでも僕は協力します。 お客さんあっての競輪ですから。
大津:GPは9番車での出走になりました。
佐藤:紫は好きな色なので頑張ります。ただ白のほうが好きなので来年も白のユニフォームを着ていたいです。
大津:ここからグランプリに向けてはどう過ごしますか。
佐藤:日にちがあるので限界まで追い込んでいきたいです。麻雀プロの佐々木寿人さんのように攻めの気持ちでやっていきます。
大津:最後に、GPへ向けての意気込みをお願いします。
佐藤:メンバー最年長なのでデカいことは言わずにひっそりと密かに連覇を狙います。んっ?違う感じのコメントが良い?ぶっちゃけ本当のことを言うと、この年齢でグランプリという選ばれたメンバーしか走れない舞台に立てている自分を誇りに思いますし、楽しみたいという気持ちがあります。 デビューした頃には44才の自分がグランプリを走っているなんて想像もしてませんでしたから。そういう意味では楽しんでも良いのかなと。なので楽しみながら連覇を狙います。
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※インタビュー / 大津尚之(おおつなおゆき)
ソフトな見た目と裏腹にパワフルで安定感のある実況が魅力。3連複の5人ボックスが得意な車券だが、結果は??
実況、ナレーション、俳優など活躍の場は多岐に渡る。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
『オッズパーク杯ガールズグランプリ』に出場が決まった石井貴子選手(千葉106期)。今年は8月ガールズドリームレースの優勝があり賞金ランキングでも上位につけての出場となりました。
今年1年の振り返りとガールズグランプリへの意気込みをお伺いしました。
山口:オッズパーク杯ガールズグランプリ、出場決定おめでとうございます。
石井:ありがとうございます。
山口:今年はビッグレースの優勝もあり賞金ランキングではほぼ確定という状態でしたが、改めて決定していかがでしょうか。
石井:春先にコロナ禍で開催中止が続くなどイレギュラーなシーズンでしたが、8月オールスター競輪でのガールズドリームレースの優勝が、賞金の面でグランプリ出場への大きな一打となりました。
ドリームレースはファン投票で皆さんに選んでもらったからこそ走れるレースなので、そこで勝てたのは非常に嬉しかったです。
3月のコレクションでは2着、7月のフェスティバルでも2着と、昨年のグランプリ以降ビックレースでの2着が続いていました。
あと一息のところまで来ているのに勝ちきるにはすこし足りないというレースが続いていたので、ドリームレースで優勝できた時は本当に嬉しかったです。
山口:ビッグレースでの安定した勝負強さは素晴らしかったです。ただ結果の出ないレースもありましたね。
石井:はい。9月伊東温泉でのガールズケイリンコレクションでは、自分のやりたかったレースを最後までやりきる脚力がなく、非常に悔しい思いをしました。
気持ちの面でも7月ガールズケイリンフェスティバル、8月ドリームレースとビッグレースが続き、特にドリームレースで優勝した後だったので、どこかで気持ちの緩みもあったのかもしれない、と振り返って思いました。
山口:その直後は、地元松戸での4日制GIIIのレースで優勝されましたね。
石井:伊東温泉での悔しい成績、自分の弱さを目の当たりにした直後だったので、トレーニングにもいつも以上に身が入りました。ナイターGIIIでのガールズケイリンの開催はとても珍しく、しかもそれが地元の松戸でした。この先、地元でそのようなレースに出場できる機会もないかもしれないので、自分も頑張りたいと思っていました。
地元の皆さんの期待も感じていたので、そこでしっかりと自分の役割が果たせて良かったです。
山口:松戸記念は伊東温泉のガールズケイリンコレクションの直後でした。松戸へ向けての気持ちの切り替えはどのようにしたんですか?
石井:レースが終わった直後は「どうしてだめだったんだろう」とモヤモヤと考えていました。でも松戸に帰ってきて、いつも一緒に練習している男子選手の皆さんと話している時に「単純に脚力不足でしょ」とサクッと言われて頭がスッキリしました。このままではいけないとただ練習に打ち込んでいました。
山口:その言葉で気持ちが切り替わったんですね。
石井:はい。終わったことにあれこれ理由を付けたからと言って強くはなれません。
負ける理由として大抵は「脚力がない」という現実があるだけなので、練習するしかないなと。でも私に必要な言葉をかけてくれて、前を向かせてくれる練習仲間が側にいるのはとてもありがたいです。
山口:競輪祭が終わり車番も決定していかがですか?
石井:今年は4番車からのスタートになりました。4番車は好きな車番ですし、青色はマイカラーでもあるので力も湧きます!初めてビックレースを優勝した時も4番車でした。「初めて獲る車番」という印象が強いので、そういう意味では私が1番欲しかった車番かもしれません!
山口:レース当日までの期間はどのように過ごしますか?
石井:去年と同様に、私はトライアルレース以降の開催は欠場してグランプリを走るという選択をしました。グランプリへ向けてのトレーニング時間はしっかり確保できると思っています。競走が連続して入っている普段ですと、思い切り痛めつけたり疲労が残るトレーニングをするタイミングは難しいのですが、この時間で、前半はそのようなトレーニングをガンガン入れて追い込んでいるところです。
山口:ガールズグランプリの舞台、平塚競輪場のイメージはいかがですか?
石井:平塚は卒業記念を優勝したり昨年5月のコレクションを優勝していて、自分の中では大切なレースを優勝している相性の良い競輪場だと思っています。特に心配はないですね。
山口:今の調子はいかがですか?
石井:今はトレーニングで追い込んでいるので少し疲れています。オフの日も挨拶や取材などでバタバタしていて・・・。でもそれは毎年のことですし、計画的にトレーニングしているので問題ありません。年間を通してレースがあり、なかなか一月じっくりと練習するということはできないので、この期間はありがたいと思っています。
山口:千葉の選手として今年は、和田健太郎選手(千葉87期)もKEIRINグランプリ2020へ出場が決まりましたがいかがですか?
石井:とても嬉しいです!普段も一緒に練習させて頂いているので、松戸競輪場で会った時にはコミュニケーションを取りながらグランプリへ向けて準備しています。
山口:ガールズグランプリの出場メンバーが揃いました。どんなレースを見せたいですか?
石井:今年のベスト7が揃っているので皆強敵ですが、チャンスを逃さずにしっかり力を出し切りたいと思います。
山口:毎年、優勝をというお話をしていただいていましたね。今年こそ、という気持ちはどうですか?
石井:今年こそ優勝したいです。とは言え、やることをやってその後結果がついてくるので、まず自分がすべきことをしっかりやりきりたいです。
ただ、連続してグランプリに出られているからといって、これは当たり前のことではないと考えています。
なので出られることに感謝して、しっかり気合入れて頑張りなさいよと自分に言っています。
山口:それでは最後にオッズパーク会員の方へ、ガールズグランプリの意気込みをお願いします。
石井:まずは年始から今まで長い間、皆さんも大変な1年だったと思いますが、応援していただきありがとうございました。今年こそガールズグランプリを優勝できるように精いっぱい頑張りますので応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
デビューから17年目にして競輪の頂上決戦、KEIRINグランプリに初出場を決め、トップクラスの象徴でもあるS級S班に仲間入りした和田健太郎選手(千葉・87期)。この結果は、南関東地区で一緒に戦ってきた仲間のおかげ。決して自分の実力ではないと言います。
S級S班にふさわしい選手になるために視線はすでに、2021年の戦いへ。そんな和田選手に2020年の振り返り、そして、グランプリへの意気込みを伺いました。
星野 :KEIRINグランプリ出場おめでとうございます。
和田: ありがとうございます。
星野: 初のグランプリ出場となりますが、お気持ちはいかがですか?
和田: 今のところ、全く実感がなくて、周りから「S級S班の人だ(笑)」なんて冷やかされたりしています(笑)今年はコロナ渦でダービーも中止になり、グランプリ戦線の賞金争いも最後まで分からない感じでした。そんな中で自分がグランプリに出場することが出来たのは、実力ではなく運だと思っています。もしダービーが開催されていたら、何かが違ったら、結果も変わっていたんじゃないかと思うんです。S級S班にふさわしいだけの技術も脚力もないですし、この結果を喜ぶというよりは、ここからって気持ちの方が強いですね。
星野: 昨年の寛仁親王杯競輪からビッグレースでも決勝戦にコンスタントに勝ち上がっていらっしゃいますが、その辺りはどうですか?
和田: ここ数年やってきたことが繋がったのもありますが、やはり郡司(郡司浩平選手・神奈川99期)がS級S班で活躍してくれていた事が大きかったと思います。全日本選抜競輪や高松宮記念杯競輪など、大切な所でも郡司と組むことが多かったですし、他にも渡邉雄太(静岡105期)や松井宏佑(神奈川113期)や自力の選手が高い位置で戦ってくれていたからだと思います。本当に自分がここまでやって来れたのは、周りの仲間に引き上げてもらったからですね。なのに、競輪祭のダイヤモンドレース(4日目の優秀競走)や決勝戦は、先頭に松井がいて、郡司がいて、三番手に僕がいて、しっかり追走していかないといけないのに、連結を外して迷惑をかけました。いくら、松井のダッシュがすごいと言っても、あれはダメですね。今後、連携することも多くなってくると思いますので、これからの課題です。
星野: 他にも、郡司選手とは競輪祭の準決勝でもタッグを組んでいます。ここも大切なレースだったのではないですか?
和田: そうですね。競輪祭が始まる前から賞金争いの話は周りから聞いていたんですが、自分はそんなに気にしていなかったんです。それより1走1走を大切に走ろうと。お客さんは、僕がグランプリの権利がかかっているから車券を買ってくれる訳ではないじゃないですか。オッズを見てどこまで期待してもらってるか分かりますし、そこに答えよう、そっちの方が大切だなと思っていたんです。だから、自分は準決勝に関してもそんなに気持ちは変わりませんでした。でも、郡司の気持ちは違っていたんですよね。細切れ戦で打鍾でうちに詰まった時は焦ったと思うんですが、そこからのリスタートがすごくて、ゴールした瞬間に、シャー!って気合いの声も聞こえてきて、何度も連携して何度もワンツー決めているのに、こんな瞬間は初めてでした。走る前に特に話はしていなかったんですが、郡司が僕のグランプリの権利まで背負って走ってくれていたんだなと。嬉しい瞬間でした。僕は常に、郡司に付けて負けるなら悔いはないと思っているんですが、逆に郡司がそんな気持ちで走ってくれていたことに感謝でした。
星野: お互いを思いあっての結果、強い絆ですね。これで、二人揃ってグランプリを走ることになりますが、郡司選手にとっても昨年は一人での戦いでしたが、今年は二人、
また違ったグランプリになるのではないですか?
和田: そうですね。以前、郡司とも話していたんですが、やはり単騎の競走は難しい所があります。他のラインも強力ですが、二人でしっかり信頼して援護していきたいと思ってます。
星野: さて、2020年ここまで振り返って思い出に残っているレースはありますか?
和田: 高松宮記念杯競輪の準決勝ですね。あのレースも郡司と連携していたんですが、僕が3着で決勝戦に勝ち上がれたのに、郡司は5着で勝ち上がれずでした。同じ3着になるにしても、違った方法で一緒に勝ち上がる事は出来なかったのかと終わってからもずっと考えていました。郡司も悔しかっただろうに「和田さんだけでも決勝戦にいけてよかったです」と言ってきて、、、やっぱり、あのときの悔しさが、今も残っているので、一つでも多く、ラインで決められるように、これからも突き詰めて行こうと思っています。
星野: 思い出のレースもやはり郡司選手とのレースなんですね。それだけ、1年間一緒に戦ってきた証拠ですね。さて、グランプリに向けては今どのように過ごされていますか?
和田: グランプリが決まると、グランプリまでの斡旋は特別に取り消しができるんですが、グランプリが決まる前に、年末の地元の千葉記念競輪(滝澤正光杯in松戸として松戸競輪場で代替開催)を走る予定をしていたので、今はそこに向けての調整をしています。周りからは無理しなくていいよ、とか言われるんですが、幾つか理由があって。1つは、元々1ヶ月レースが空くと感覚が鈍るので走っておきたかった、2つ目は、地元の偉大な先輩の滝澤正光さん(43期・引退・現在は日本競輪選手養成所の所長)の冠開催なので、地元のお祭りを盛り上げたい気持ちです。そして、3つ目が、今年は松戸競輪場で代替え開催も含め3回記念開催があったんですが、1回目の時にアクシデントがあってすっきりした開催ではなかったんです。このままでは2020年が締め括れない思いからですね。走るからにはリスクもありますが、そこを乗り越えてのグランプリだとも思っているので、地元記念を走ってからグランプリに照準を絞ろうと思っています。
星野 : 今、レース間隔のお話もありましたが、S級S班になれば出走回数が今より減るのではないですか?
和田: そうなんです。来年は自分の中でトレーニング法も変えて行かないといけないなと思ってます。まだ、どんな年になるか分かりませんが、またこの位置にいれるように、次は自身を持って、S級S班になったと言えるように頑張っていきたいですね。
星野: すでに、来年を見据えてる和田選手の走りが、楽しみですね。では、グランプリへの意気込み含め、オッズパークの会員の皆様にメッセージをお願いします。
和田: 初めて出場するグランプリ、郡司とワンツーできるように、信頼して走ります。皆さんもグランプリを楽しんでください。そして、これからも応援よろしくお願いします。
※この取材は松戸記念の前に行ったものになります。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
今年は、『オッズパーク杯ガールズグランプリ』出場をかけて熾烈な賞金争いがありました。7番手で出場権を得たのは鈴木美教選手(静岡112期)。一昨年、地元静岡でのガールズグランプリ以来二度目の出場です。競輪祭での「ガールズグランプリ2020トライアルレース」を含めた今年1年の振り返りと、ガールズグランプリへの意気込みをお伺いしました。
山口:ガールズグランプリ出場決定、おめでとうございました。
鈴木:ありがとうございます。
山口:率直なお気持ちはいかがですか?
鈴木:1月から始まって、ガールズグランプリに出たいという気持ちはもちろんありましたが、それ以上に「今年は怪我をせず1年間走り切りたい」という気持ちが大きかったです。 その結果が、このようにグランプリ出場に繋がったと思うので良かったです。
山口:最後は苦しい戦いだったと思います。小倉でのトライアルレースを振り返っていかがでしたか?
鈴木:トライアルレースに入る時には、賞金ランキング5位の選手までは「ほぼグランプリ出場は確定だろう」と言われ、それ以下の選手は残り2つの出場権をかけてのレースでした。私もその時は6位だったため、予選から「〇着は●万円だから...」や「他の選手との差は●万円だから...」と頭に入れて臨みました。 自分のチャンスとしてはまず決勝に上がらないと話にならなかったので、何が何でも決勝にはいくぞ、という気持ちでしたね。
山口:日ごとに賞金の変動がありましたね。見ている私たちも緊張感がありました。
鈴木:私も毎日、とても緊張していました(苦笑)。でも「今ある力を全部出し切って、それでもだめなら仕方ない」という気持ちもどこかにあったので、全部出し切れた結果が今回のトライアルレースだったと思います。
山口:ご自身のレース(11レース・グループB決勝)が終わり、ランキング7位以下だった佐藤水菜選手(神奈川114期)が優勝されました。その時の思いはどうでしたか。
鈴木:私が自力でグランプリに出場するには、1)自分が優勝するか、2)自分より賞金ランキング上位の梅川選手(梅川風子選手・東京112期)か高木選手(高木真備選手・東京106期)が優勝して、かつ自分も3着以内ならほぼ決まりというのも確認していました。佐藤選手が優勝したことで、正直に言うと本当に焦りましたね。 残りは12レース・グループA決勝を残していましたが、何が起こるかわからないのが競輪なので「もう出場はだめかもしれない」という気持ちもあったし、怖くてレースが見られませんでした。
山口:他の選手に12レースの結果を見てもらった、と聞きました。
鈴木:そうなんです。「私は度胸がないな」と本当に思いました(苦笑)。強い人だったらきっと自分の目でレースを見られるんだろうなと感じましたもん。でも私はできなかった。 なので一緒にいた黒河内由実選手(長野110期)に見てもらいました。それでもドキドキしましたね。
山口:そうですよね、想像しかできませんが緊張しますよね。その後、決まった時に静岡の選手たちと一緒に喜んでいる様子も拝見しました。
鈴木:そうなんです。静岡の男子3選手(渡邉晴智選手、萩原孝之選手、岡村潤選手)が一緒に喜んでくださいました。 気持ちとしてはハグをしたいくらいだったんですが(笑)、それはできないのでハイタッチで一緒に喜んでくれたがとても嬉しかったです。
山口:ガールズグランプリは一昨年・地元静岡での開催以来の出場です。その時と今年の違いは何かありますか?
鈴木:どちらもガールズケイリンコレクションなどビッグレースの優勝はできずのグランプリ出場なんですが、一昨年の経験があるからこそ今年は苦しい時にもしっかり戦えたのかなと思いました。地元・静岡での開催の時は「何が何でも出たい」という気持ちが強かったんですが、今年も同じ南関東場の平塚競輪場での開催ですから、地元地区と思って頑張っていました。
山口:賞金はどの辺りから気にしていましたか?
鈴木:最初はそこまで気にならなかったですが、9月、10月頃は「出られるチャンスかあるかもしれない」と気にしていました。
山口:賞金的には大きいと思われる、伊東温泉競輪場でのガールズケイリンコレクションの開催も9月にありました。これは5月の静岡・日本選手権競輪の中止で9月へ移りましたが、それについてはいかがでしょうか。
鈴木:今思えば、その伊東温泉のコレクションがなければ私がグランプリに出られることはなかったかもしれないですね。 伊東温泉のバンクで走れたこともそうですし、コレクションの開催を決定してくれた関係者の方に感謝しかないです。
山口:中止になった5月のコレクションは「コレクショントライアルレース」を経てご自身で勝ち取った権利でした。走れる機会があるのは嬉しいと感じたのですが、いかがですか。
鈴木:そうですね。レースの内容は悔しい結果でしたが、その舞台で走れたことは良い経験になりました。
山口:先ほどは怪我なく1年走り切りたい、というお話がありましたが、今年1年を振り返っていかがですか?
鈴木:今年は6月、7月の成績があまり良くなかったのですが、それ以外は安定した成績で1年走り切れました。その結果がグランプリ出場に繋がっていると思います。 去年は怪我もあり1年通して走れなかったのがとても悔しかったんです。だからこそ1年、大きな怪我がなく走れたことがとても嬉しいです。
山口:今年はコロナ禍で中止の期間もありました。そこはどう過ごされていたんですか?
鈴木:一番のショックは静岡の日本選手権競輪が中止になったことでした。それが決定した時はモチベーションを保つのが大変でしたね。 先ほどの話になりますが、静岡のコレクションは自分で勝ち取った権利だったので、走るのをとても楽しみにしていましたし、地元でのG1だったので「絶対やるだろう」と私も決めつけていた分ショックが大きかったです。でも、気持ちを切り替えてからは、「中止だからこそしっかり練習しよう」と乗り込みをいつもより多めにするなど、良い練習ができました。
山口:ガールズグランプリの舞台、平塚競輪場は直前11月も走り完全優勝されています。走った感触はいかがでした?
鈴木:11月の開催が、バンクを新しく塗り替えた後の開催でしたが、思ったよりも走りやすかったです。バンクもとても綺麗で、良いイメージです。
山口:今の段階(12月初旬)での斡旋は14日からの大宮競輪での開催が入っていますが、走る予定ですか?
鈴木:はい、走ります。私はレース間があまり空かない方が良いなと思ったのと、前回の静岡グランプリでは初めての出場ということもあり、グランプリ出場が決まった時点で12月の斡旋を全て欠場させていただき、グランプリ本番のレースを迎えました。それで結果が良くなかった(7着)ので今年はそうならないようにと、走ることにしました。グランプリトライアルレースが終わってから大宮までも少し空いているので、今はしっかりと練習ができています。大宮で勢いをつけてガールズグランプリに臨みたいですね。
山口:一昨年の経験が活きているんですね。
鈴木:そうですね。やっぱり経験をしているのとしてないのとではかなり違うと思います。一昨年とは全然違うと思うので私自身も楽しみにしています。
山口:強い選手たちがそろったガールズグランプリです。どんなレースを見せたいですか?
鈴木:しっかり優勝を狙って走りたいです。組み立てはある程度のイメージはしているんですが、後はきっちり練習をして本番で出せるようにしたいです。
山口:今のトレーニングの強化ポイントはどのような所ですか?
鈴木:他の6選手に比べて私はダッシュが劣っているので、その底上げをしているのと、バンクで男子選手ともがき練習もさせてもらっています。最近はバンクでガールズの杉沢毛伊子選手(静岡104期)や篠崎新純選手(千葉102期)と一緒に練習させてもらっているのが良い方向に向いていると思います。今まではガールズケイリンの選手は私一人で伊東温泉をホームバンクにしている選手と一緒に練習をしていたんですが、ガールズの選手と一緒に練習をするのはとても楽しいですし、良い刺激をもらっています。
山口:充実した練習環境なんですね。
鈴木:はい、今はとても充実していると思います。
山口:ありがとうございます。それでは最後にオッズパーク会員の方に、ガールズグランプリの意気込みをお願いします。
鈴木:今年の集大成としてのレースなので、今ある力を全て出し切りたいです。それで結果がついてきてくれたら最高だと思います。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
11月に行われた競輪祭で悲願の GIタイトルを獲得した郡司浩平選手(神奈川99期)。2017年に平塚競輪場で行われた競輪界の頂上決戦KEIRINグランプリでは惜しくもベスト9に届かず 次点に泣き、辛い思いもしたといいます。そこから3年、今年のGPも舞台は同じ平塚競輪場。3年前に叶わなかった地元のグランプリ、今年はタイトルを獲って自分の力で出場を決めました。狙うは優勝のみ。その郡司選手に競輪祭を含め今年の振り返り、そしてGPへの意気込みも伺いました。
星野:競輪祭 優勝おめでとうございます。
郡司:ありがとうございます。
星野:タイトルホルダーになって、今どんな気持ちですか?
郡司:直後はふわふわした感じだったんですが、やっと気持ちも落ち着いてきて、今はグランプリに向けて、体調面など管理しながらゆっくり仕上げているところです。
星野:師匠でもあるお父様(郡司盛夫選手・50期 引退)も喜んでいらっしゃったんじゃないですか?
郡司:そうですね。一番喜んでくれていました。いつもバイク誘導をしてくれたり、練習も付き合ってくれていたので、いつかレースの成績として返していければと思っていたんですが、GIの優勝という最高の結果で返せた事は、僕自身とても嬉しかったですね。
星野:優勝したら、ゆっくりお酒を飲みたいと話されていましたが、実現しましたか?
郡司:先日、練習仲間と一緒にキャンプに行ってきたんです。ロケーションも天気も良くて、癒されましたし、色んな話をしながらゆっくりお酒も飲むことが出来ました。ここでリフレッシュ出来たことが、今のGPに向けての調整にはプラスになっています。
星野:一年通して、オフもないですし、そんな時間は大切ですね。さて、競輪祭のレースの事も伺いたいのですが、グランプリ出場に向けては準決勝戦がポイントだったかなと思うのですが、いかがですか?
郡司:そうですね。選手になったからにはGIで優勝したいと思ってたので、まずは決勝戦に進まないと権利もありませんから、気持ちも入りましたね。準決勝は、僕が先頭で後ろに和田さん(和田健太郎選手・千葉87期)の並びで、和田さんからは、いつも通りに走ってくれればいい、とだけ言われていました。
星野:お互いGPに向けての大切な一戦だったと思うのですが、そんな話はされなかったんですか?
郡司:お互いに心の中では思っていたと思いますが、いつも連携しているし信頼関係も出来ているので、特に言葉にはしませんでした。でも、気持ちは伝わってきていました。なので、絶対にワンツー決めたいと思っていたんです。それが、叶って、いつも以上に嬉しくて、レース後に「やったよー!!」って気持ちでお互いの肩を叩き合いましたね。
星野:すごく印象的なシーンでした。プレッシャー面もかなりあったかと思いますが。
郡司:いつも以上に気合いも入っていましたが、そこで空回りして失敗した経験もあるので、今は気合いの分、レースに集中して走るようにしています。デビューしてから10年、何百回も走っているので、その辺のコントロールは上手く出来ていたと思います。
星野:そして、決勝戦には南関東勢が3人乗ってきましたね。
郡司:決勝戦は僕が2番手で前に松井(松井宏佑選手・神奈川113期)後ろに和田さんの並びでした。普段、松井は飄々とした感じで面白い人なんですが、やはりプレッシャーを感じてくれていたのか、すごい気迫を感じました。レースも先頭に出きってから、松井のペースで踏んでくれたので安心して付いていました。後は別線の仕掛けに、どう対処するか迷いはあったんですが、動きを見てから落ち着いて仕掛けることができました。その分、ゴール前では粘れたかなという感じです。ダイヤモンドレース(4日目の優秀競走も決勝戦と同じ並び)も、そうだったんですが、目一杯行ってくれた気持ちが嬉しかったですね。
星野:それも、郡司選手の姿をずっと見てきたからじゃないですか?
郡司:それを感じ取ってくれていたら嬉しいですね。
星野:聞いた話ですが、レース後に松井選手が号泣されてたんですよね?
郡司:そうなんです(笑)ゴール後に嬉しさとホッとした気持ちで敢闘門に帰って来て、周りからの祝福で喜びを噛み締めて泣いてしまいそうになったときに、松井が号泣して敢闘門に引き上げてきたので、我にかえって、泣けなくなってしまいました(笑)ホントに熱いヤツですよね。そんな後輩も育ってきて、南関東地区ももっと盛り上がってくると思うので、自分も若くないし、これからは松井もGIで活躍していって欲しいですね。そして、僕も熱い彼を見て しっかりサポートしていきたい気持ちが強くなりました。
星野:私たちが見られないところでもドラマがあったんですね。さて、これで、松井選手はヤンググランプリに出場が決まっていますし、郡司選手と和田選手はグランプリへ出場することになりましたね。
郡司:昨年のグランプリは賞金争いで、最後まで結果を待つ立場だったんですけど、今年は堂々とグランプリへ行くことができます。しかも、2017年に賞金ランキング10位とベスト9に入れず、次点(補欠)で悔しい思いをした、 同じ平塚競輪場でのグランプリ。3年間、自分も成長出来たと思うし、その時の悔しさもまだ覚えています。平塚でグランプリが開催されると決まったときに、チャンスがやってきたと思っていたので、出場できる事が、チャンスを自分の力で得たことが嬉しいので、和田さんもいますし、昨年とは走り方も違って来ると思います。
星野:欲しくて欲しくてとおっしゃっていたGIのタイトルを手にして、次の目標はやはりグランプリでの優勝ですか?
郡司:目先の目標としてはグランプリでの優勝ですが、来年2月にホームバンクの川崎競輪場でGI全日本選抜競輪が開催されるんです。これが決まったときに、自分の中ではオリンピック位の気持ちで1年、2年かけてやってきました。なので、今の目標はここで優勝する事ですね。競輪祭も優勝出来たので、勢いそのままに2月まで駆け抜けたいと思っています。やっぱり、地元のファンの前で良いところ見せたいですからね!
星野:ファンの皆さんも待っていらっしゃると思います。さて、今年も後少しありますが、初めてのS級S班として走った2020年、ここまで振り返ってはいかがですか?
郡司:そうですね。今年は一発目の開催から落車して迷惑をかけましたし、こんな事で一年間やっていけるのかと、初めは迷いと葛藤がありました。でも、S級S班にふさわしい選手になるために、一生懸命 練習を重ねて、なんとか2年連続のS級S班にもなれました。高い位置をキープしていくことの難しさを実感する1年でしたね。
星野:本当にキープしていくことは難しいと思います。では、その1年の集大成ともなるグランプリへの意気込み含め、オッズパークの会員の皆様に最後にメッセージをお願いします。
郡司:3年前に悔しい思いをした、地元の平塚グランプリに走れるチャンスをもらえたので、最高のパフォーマンスを出来るようにしっかり準備をしていきます。これからも応援をよろしくお願いします。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社