『オッズパーク杯ガールズグランプリ』に出場が決まった石井貴子選手(千葉106期)。今年は8月ガールズドリームレースの優勝があり賞金ランキングでも上位につけての出場となりました。
今年1年の振り返りとガールズグランプリへの意気込みをお伺いしました。
山口:オッズパーク杯ガールズグランプリ、出場決定おめでとうございます。
石井:ありがとうございます。
山口:今年はビッグレースの優勝もあり賞金ランキングではほぼ確定という状態でしたが、改めて決定していかがでしょうか。
石井:春先にコロナ禍で開催中止が続くなどイレギュラーなシーズンでしたが、8月オールスター競輪でのガールズドリームレースの優勝が、賞金の面でグランプリ出場への大きな一打となりました。
ドリームレースはファン投票で皆さんに選んでもらったからこそ走れるレースなので、そこで勝てたのは非常に嬉しかったです。
3月のコレクションでは2着、7月のフェスティバルでも2着と、昨年のグランプリ以降ビックレースでの2着が続いていました。
あと一息のところまで来ているのに勝ちきるにはすこし足りないというレースが続いていたので、ドリームレースで優勝できた時は本当に嬉しかったです。
山口:ビッグレースでの安定した勝負強さは素晴らしかったです。ただ結果の出ないレースもありましたね。
石井:はい。9月伊東温泉でのガールズケイリンコレクションでは、自分のやりたかったレースを最後までやりきる脚力がなく、非常に悔しい思いをしました。
気持ちの面でも7月ガールズケイリンフェスティバル、8月ドリームレースとビッグレースが続き、特にドリームレースで優勝した後だったので、どこかで気持ちの緩みもあったのかもしれない、と振り返って思いました。
山口:その直後は、地元松戸での4日制GIIIのレースで優勝されましたね。
石井:伊東温泉での悔しい成績、自分の弱さを目の当たりにした直後だったので、トレーニングにもいつも以上に身が入りました。ナイターGIIIでのガールズケイリンの開催はとても珍しく、しかもそれが地元の松戸でした。この先、地元でそのようなレースに出場できる機会もないかもしれないので、自分も頑張りたいと思っていました。
地元の皆さんの期待も感じていたので、そこでしっかりと自分の役割が果たせて良かったです。
山口:松戸記念は伊東温泉のガールズケイリンコレクションの直後でした。松戸へ向けての気持ちの切り替えはどのようにしたんですか?
石井:レースが終わった直後は「どうしてだめだったんだろう」とモヤモヤと考えていました。でも松戸に帰ってきて、いつも一緒に練習している男子選手の皆さんと話している時に「単純に脚力不足でしょ」とサクッと言われて頭がスッキリしました。このままではいけないとただ練習に打ち込んでいました。
山口:その言葉で気持ちが切り替わったんですね。
石井:はい。終わったことにあれこれ理由を付けたからと言って強くはなれません。
負ける理由として大抵は「脚力がない」という現実があるだけなので、練習するしかないなと。でも私に必要な言葉をかけてくれて、前を向かせてくれる練習仲間が側にいるのはとてもありがたいです。
山口:競輪祭が終わり車番も決定していかがですか?
石井:今年は4番車からのスタートになりました。4番車は好きな車番ですし、青色はマイカラーでもあるので力も湧きます!初めてビックレースを優勝した時も4番車でした。「初めて獲る車番」という印象が強いので、そういう意味では私が1番欲しかった車番かもしれません!
山口:レース当日までの期間はどのように過ごしますか?
石井:去年と同様に、私はトライアルレース以降の開催は欠場してグランプリを走るという選択をしました。グランプリへ向けてのトレーニング時間はしっかり確保できると思っています。競走が連続して入っている普段ですと、思い切り痛めつけたり疲労が残るトレーニングをするタイミングは難しいのですが、この時間で、前半はそのようなトレーニングをガンガン入れて追い込んでいるところです。
山口:ガールズグランプリの舞台、平塚競輪場のイメージはいかがですか?
石井:平塚は卒業記念を優勝したり昨年5月のコレクションを優勝していて、自分の中では大切なレースを優勝している相性の良い競輪場だと思っています。特に心配はないですね。
山口:今の調子はいかがですか?
石井:今はトレーニングで追い込んでいるので少し疲れています。オフの日も挨拶や取材などでバタバタしていて・・・。でもそれは毎年のことですし、計画的にトレーニングしているので問題ありません。年間を通してレースがあり、なかなか一月じっくりと練習するということはできないので、この期間はありがたいと思っています。
山口:千葉の選手として今年は、和田健太郎選手(千葉87期)もKEIRINグランプリ2020へ出場が決まりましたがいかがですか?
石井:とても嬉しいです!普段も一緒に練習させて頂いているので、松戸競輪場で会った時にはコミュニケーションを取りながらグランプリへ向けて準備しています。
山口:ガールズグランプリの出場メンバーが揃いました。どんなレースを見せたいですか?
石井:今年のベスト7が揃っているので皆強敵ですが、チャンスを逃さずにしっかり力を出し切りたいと思います。
山口:毎年、優勝をというお話をしていただいていましたね。今年こそ、という気持ちはどうですか?
石井:今年こそ優勝したいです。とは言え、やることをやってその後結果がついてくるので、まず自分がすべきことをしっかりやりきりたいです。
ただ、連続してグランプリに出られているからといって、これは当たり前のことではないと考えています。
なので出られることに感謝して、しっかり気合入れて頑張りなさいよと自分に言っています。
山口:それでは最後にオッズパーク会員の方へ、ガールズグランプリの意気込みをお願いします。
石井:まずは年始から今まで長い間、皆さんも大変な1年だったと思いますが、応援していただきありがとうございました。今年こそガールズグランプリを優勝できるように精いっぱい頑張りますので応援よろしくお願いします。
-------------------------------------------------------
※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
-------------------------------------------------------
※写真提供:公益財団法人 JKA