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競輪界を代表する男子選手、ガールズケイリン選手にインタビューを実施します。他では聞けない素顔や本音、競輪にまつわるエピソード、今後の抱負などをご紹介します!

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単騎で掴んだ、確かな成長の証。│脇本 勇希選手
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豊橋GIIIで待望のGIII初優勝を手にした脇本勇希選手(福井・115期)。
単騎で挑んだ決勝戦を制し、自らの力でつかみ取った栄冠でした。
その初優勝の舞台裏と今後への思い、そして気になる兄・雄太選手との関係は。
様々なお話を伺いました。

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ナッツ:まずは豊橋競輪場でのGIII初優勝おめでとうございます。今の率直なお気持ちはいかがですか。

脇本:S級で自力で優勝できたのは初めてなんです。FIでも嬉しかったんですけど、まさかGIIIを自力で獲れるとは思ってなかったですね。

ナッツ:優勝インタビューでも「自力で」というところを強調されていましたが、その点がご自身の中で大きいのですか。

脇本:そうですね。やっぱり自分の力だけでというのが大きいです。今回の決勝は単騎で、ラインの力を使わずに獲れたので、番手から獲れるのとは全然嬉しさが違いましたね。

ナッツ:やはり自力選手として戦ってきた分、そのあたりの想いがあるわけですね。デビューから約6年でのGIII初優勝ということになりましたが、ご自身では少し遅かった、あるいはちょうど良い時期だったなど、どう捉えていますか。

脇本:そうですね......獲るだけで言えば、いずれ人の後ろを回るようになった時に獲れるのかなって思ってたんです。後輩も強いですし。でもそれももうちょっと先かなと。あと4~5年くらいはかかるかなって感じてました。だから、想定より少し早かったですね。

ナッツ:意外でした。つまりご自身の中ではまだ優勝するにはもう少し力を付けないと、というか番手戦でないと、というイメージだったんですね。

脇本:そうですね。やっぱり自力で獲るとなると簡単じゃないですし。今回は単騎でしたけど、自力でやり合う展開になれば後ろを回る人の方がチャンスになるんで、本当に難しいですよね。

ナッツ:今回のGIIIに臨むにあたっての状態面はどうだったんでしょうか。

脇本:特にGIIIだからっていう調整は全くしてなかったです。とにかくGIに出るために点数を上げなきゃいけなかったんで、GIIIに向けてというよりも、少しでも勝つために疲れを取るくらいでしたね。特別な練習をしたわけではなかったです。豊橋に行く前くらいにはもう福井のバンクが使えなくなっちゃってたんですよね。だから本当にいつも通りの練習ができなかったんです。でも、もともと分かってたことなんで、対応するしかなかったですね。

ナッツ:思うような練習ができない分、難しさもあったのでは。

脇本:そうですね。ただ、前検日の練習はバンクが使えない分、普段よりもがきを入れたりしてたんで、それはそれで良い刺激になったと思います。いつもは周回だけなので。このバンクはこういう感じなんだなっていうのが分かるのも収穫でしたね。

ナッツ:その中で迎えた初日の特選レース。吉田有希選手(茨城・119期)が仕掛けてきた時も簡単には出させないようなレースをされていましたが、振り返ってみていかがですか。

脇本:後ろは九州勢に付いてもらっていたので引いて中団でも良かったんですけど、吉田選手が押さえに来た時に出させてくれるだろうみたいな雰囲気があったんですよ。なんか甘く見られている感じというか(笑)。

ナッツ:そうなると、そんなに簡単には出せないぞとなったのですね。

脇本:はい、そこでスイッチ入りましたね。やっぱりこういうことって今後競輪をする上で、相手に「こうする」って分かられてるとすんなりそういう展開を持っていかれちゃうんで、分からないくらいがちょうどいいのかなっていう自分なりの解釈です。あの初日は、それがうまくハマった感じでした。

ナッツ:そこから勝ち上がって迎えた決勝は単騎でのレースになりましたね。単騎での戦いは、脇本選手にとってどんなイメージでしたか。

脇本:単騎はそこまで悪くないと思ってます。今年の8月のオールスター(GI)でも3日目4日目は単騎で走ったんですけど、警戒されない分、いい位置を回れたりすることも多かったんです。もちろんラインがあったほうがいい時もあるんですけど、今回みたいな展開だと単騎のほうが良かったかもしれません。同期の小原丈一郎選手(青森・115期)も付いてくれる気はあったんですけど、ちょっと僕に気を遣ってくれたみたいで。単騎のほうが気楽に走れるっていうのもありますし、ラインの先頭になると責任感も出てくるので。展開も2分戦と3分戦では全然違うんですよね。

ナッツ:そういう理由があっての小原選手とは別での戦いだったのですね。その決勝では序盤戦、中団を主張することもできたかと思いますが、あえて最後方からという形を取りました。あの位置取りにはどんな意図があったのですか。

脇本:中部勢が絶対前を取ると思ってたんですよ。しかも動くラインが吉田選手だけだったんで、単騎が中団に入っちゃうと前との距離が長くなって動き辛くなるんです。だからあえて一番後ろからにしました。二分戦なんでやり合いがないとチャンスが生まれないし、自分の横に人がいる状況も嫌だったので一番後ろからを選択したんです。

ナッツ:それでフリーで動ける位置でもある最後方を選んだのですね。

脇本:はい。それに、豊橋の前の佐世保の決勝での走りで、1周くらいのちょっと長い感じの捲りをした時の感じがすごく良かったんですよ。だから今回はそのイメージを出したいなと思ってました。佐世保でのあの感覚を再現できるのは、あの位置からだなと思っていました。

ナッツ:展開的には、前がやり合ってイメージ通りのレースになりましたね。

脇本:そうですね。こういう展開になるかな、っていう予想はしていました。中部は2段駆け体制でしたし、事前に頭の中で3パターンくらいは考えていて、一番理想の展開になりましたね。

ナッツ:そのもがき合いをホーム過ぎに仕掛けましたが、踏み出した時に「これはいけるな」と感じましたか。

脇本:いや、3コーナーに入った時に内に纐纈洸翔選手(愛知・121期)がいて、ちょっとまずいなとは思ったんです。でも4コーナーが回ってきた時に踏み勝って、あ、これはいけるなって感じました。

ナッツ:纐纈選手も番手から出てインコースで粘ってましたよね。

脇本:そうですね。少し締める形にはなったんですけど、優勝を目指す気持ちで負けないようにと。

ナッツ:最後は外から笠松信幸選手(愛知・84期)も来てましたが、それは見えてましたか。

脇本:いや、外は気にしてなかったです。内しか見てなかったですね。ゴール前で1着だなとは思いましたけど、ちょっと纐纈くんを締めてしまっていたので審議になるんじゃないかって不安もありました。だから、すぐには喜べなかったです。

ナッツ:その後、表彰台でファンの皆さんからの声援もすごかったですよね。

脇本:はい、本当に嬉しかったです。福井記念はまた別として、お客さんの前に行ってあんなに声をかけてもらえたのは初めてでした。「おめでとう!」って言ってもらえるのは本当に嬉しいですね。

ナッツ:周囲の選手からの反応はいかがでしたか。

脇本:先日近畿の地区プロがあったんですけど、ほとんどの選手からおめでとうって言われました。GIII優勝って、こんなに声をかけてもらえるんだなって実感しましたね。

ナッツ:S級初優勝の時とはまた違う感じでしたか。

脇本:全然違いましたね。FIでの優勝の時も同県の人たちからは言ってもらえましたけど、今回はもう、すれ違う選手ほぼ全員に言われました(笑)。GIIIってすごいんだなって改めて思いました。

ナッツ:最近、近畿の勢いもさらにすごいですよね。その中で、脇本選手のご自身の役割や使命はどう感じていますか。

脇本:うーん、なかなか役割というのは難しいんですけど...本当はもっと先行できたら嬉しいですね。今は捲りが多くなってますし、やっぱり近畿のGIメンバーってここ数年あまり変わらないじゃないですか。そこに自分も参戦して勝ち上がったり、活躍ができるようになりたいですね。その上で自分だけのレースじゃなくて、仲間を連れていける選手になれたら一番いいですね。

ナッツ:そのためには先行の決まり手も増やしていきたいということなんですね。

脇本:そうですね。やっぱり先行で勝つっていうのが一番カッコいいと思うんです。兄貴(脇本雄太選手・福井・94期)を見てきた影響なのか、やっぱりそういう勝ち方が一番「競輪」って感じがしますよね。番手は先行する人のために仕事をしたり、ラインでワンツースリーが決まる競輪っていうのが、僕の中では理想ですね。

ナッツ:その中でご自身としては捲りの方が得意という現状なんですか。

脇本:そうですね。もちろん先行したい気持ちはあるのですが、GIに出るためには勝たないといけないし、その気持ちを抑えて勝ちにいくレースをする時があります。でも、いざって時に腹をくくって先行できる選手になるのが理想です。

ナッツ:その中で目標にしている選手はいますか。

脇本:やっぱり古性優作選手(大阪・100期)ですね。人の後ろも回れて自在性もある。ああいうタイプの選手にも憧れます。自分が先行で勝つのも理想ですけど、そうやってラインを支える側にもなれるように、いろんな走りをできるようになりたいです。

ナッツ:とはいえ、まだマークや追い込みへの転向は考えていないということですね。

脇本:はい、今のところは考えてないですね。少なくとも兄貴が現役のうちは、僕は自力でいたいと思っていますね。

ナッツ:自在性という意味では勇希選手は横の動きにもすごく強い印象があります。ご自身ではどう捉えていますか。

脇本:競輪って縦だけじゃないと思っていて、使えるものは全部使って戦う競技だと感じています。もちろん最強の縦足があれば横なんて使わなくてもいいんでしょうけど、僕には兄貴みたいな足はないので(笑)。だから、自分は横も使ってへばりついていくスタイルですね。

ナッツ:そういう部分は古性選手の自在性にも通じるものがありますね。

脇本:そうですね。位置取りもうまいし、技術も高い。僕の中で絶対着に絡んでくるっていう印象がある選手です。本当にすごいです。

ナッツ:そして先ほどからお話にも出ていますが、脇本選手といえば、やっぱり兄・雄太選手の存在があります。ファンからもよく比較されたりすると思いますが、そのあたりはぶっちゃけどう感じていますか。

脇本:もう慣れました、というか比較されるのはしょうがないですし、何とも思ってないです。もし比較するならこっちも比較しますけどね。「兄貴は横の動きができないぞ!」って(笑)。そういうところで勝てる部分もあると思ってます。でも仲は悪くないです。お互いに認め合っている部分もありますし、俺は俺、って感じですね。向こうがしたいこととか考えていることは大体わかるって感じですし、大体わかんないことが大体わかるって感じです。もう人間というか宇宙人かなにかだと思ってますから(笑)。

ナッツ:いや~それは勇希選手しか言えないことですね!(笑)。普段一緒に練習もされてるんですよね。

脇本:兄貴がオリンピックから帰ってきた時ぐらいからはずっと一緒にしてますね。今、兄貴はケガしてますけど、基本はいつも一緒に練習してます。合宿とかも兄貴が主催してくれて、ここ行くぞ、って感じで。兄貴は結構新しい刺激を求めるタイプで、県外の選手と練習することで刺激を受けているみたいです。

ナッツ:それで必然的に勇希選手も刺激を受けるのですね。

脇本:そうですね。最近すごいなと思ったのは深谷知広選手(静岡・96期)ですね。共同通信社杯(GII)の前に福井で一緒に練習したんですけど、やっぱりすごかったです。普段は寺崎浩平選手(福井・117期)がダントツで強くて、付いていくのがやっとな感じで、自分は練習でも絶対抜けないんですよ。でもその寺崎さんを深谷さんが余裕で差してて(笑)。この人、どれだけすごいんだろうって思いましたね。

ナッツ:それは見ているだけで刺激を受けそうですね。

脇本:うちの兄貴でも結構ギリギリなくらいなので、びっくりしましたね。

ナッツ:そんな環境の中、今回勇希選手はGIIIを獲りました。今後の目標はどういうところに置いていますか。

脇本:今年出られるGIはもうないので、来年はまずGIで結果を残したいです。来年の全日本選抜競輪(GI)の権利も狙っていきたいですし、やっぱり一番の夢は兄弟連係ですね。過去に1回だけ実現して、それだけでも嬉しかったんですが、やっぱり大舞台でもう一度、兄弟でラインを組めたら嬉しいです。兄弟連係はやっぱり生きている内に数回しか出来ないと思うんです。

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ナッツ:ファンもそれは絶対に待ち望んでますよ。そのためにもまずはGIで勝ち上がらないといけないですね。

脇本:そうですね。今まではGIに出ても予選敗退だったので、ちょっと高い目標だったのかなと思いましたが、今年オールスター(GI)で準決勝に乗れたので、その勢いを殺さずにそのくらいの目標を掲げていないと落ちていくと思っています。なので、そこを目指して走っていきたいです。あとはやっぱりGIはお客さんの数も凄いですし、賞金も桁違いなので、それも大きなモチベーションになりますね。特に日本選手権競輪(GI)は一番賞金の高いGIなので、今の選考期間中に良い成績を積み上げて、出場権利を勝ち取りたいですね。

ナッツ:今後の走りにも期待しています。では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

脇本:いつも応援ありがとうございます。これからも高い目標を持って頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / ナッツ山本(なっつやまもと)
公営競技の実況に憧れ、一念発起し脱サラ。2022年別府競輪と飯塚オートレースの実況でデビューを果たすことになった期待の新星。
まだデビューから間もないが、競輪中継の司会も経験し徐々に活躍の場を広げつつある。星の観測と手品が趣味。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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2025/11/12

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