強豪選手が揃う福岡久留米をホームバンクとする内村舞織選手(福岡112期)。6月15日に行われた協賛試合『プロ野球セ・パ交流戦 福岡ソフトバンクホークスvs横浜DeNAベイスターズ』でのイベントに参加した感想と、近況や今後の意気込みをお伺いしました。
山口:イベントに参加されていかがでしたか?
内村:とっても楽しかったです!(児玉)碧衣さんの始球式は私たち他の選手はスタンドで見ていたんですが、直前の碧衣さんは「レースより緊張する」と何度も言っていました(笑)。
山口:私も後日談を拝見してかなり緊張していた様子が伝わってきました。
内村:そうなんですよ。投げる練習は全くしていなかったみたいで「もっと練習した方が良かったかな」と後悔の言葉があったんですが、当日は練習する時間があまりなかったのでその状態で投げていました。
山口:皆さんも登場する他のイベントもたくさんあったんですよね。
内村:試合後に、ソフトバンクが勝ったのでグラウンドでパレードがあったんです。ガールズ選手が呼ばれて真ん中へ行かせてもらって、風船を投げるのが楽しかったです。
試合も勝ったし最高でした!試合の途中も、みどりのマキバオーくんと一緒にグラウンドで盛り上げました。その時は時間があまりなかったのもあって、猛ダッシュをして結構必死でしたね(笑)。本当に1日楽しかったです。
山口:お客様とも間近で触れ合えたんですよね。
内村:ガールズケイリンをPRするブースがあったので、そこではお客さんから「あんた競輪選手なの?!」と話しかけてもらったり、交流できたりしました。マキバオーもいたので、子供たちもたくさんブースに来てくれて一緒に写真を撮って、「お姉ちゃんたち凄いね」と盛り上がる場面もありました。
山口:女性のお客さんにもPRできましたか?
内村:そうですね。女性の方は、女子の競輪選手がいるのを知らない方がほとんどだったので「本当に競輪選手なの?」と驚かれる方も多かったです。私たちも普段レースを走る時の恰好とは違い、小柄な選手もいたし、髪の長い人はおろしていて、お化粧もしていたのでそうは見えなかったみたいです。男性の方は脚の筋肉を見て「やっぱり凄いね」と言ってくれました。
山口:ソフトバンクの選手ともお話する機会はありましたか?
内村:ドームに到着した時に、ソフトバンクの練習風景を見せていただきました。その時に内川聖一選手が「競輪選手なの?」と話しかけてくれて、ガールズ選手みんなのテンションが上がりました(笑)。試合が終わった後も一緒に写真を撮っていただいたりして、嬉しかったですね。
山口:いつもいる競輪場と違い、他の競技を見に来られた方へのPRだったと思いますがいかがでした?
内村:来ていただいた方には、ガールズケイリンを認知してもらったと思うので、後はご来場にどうつなげていくか、そこから次はレースを買っていただけるようにするまで続けていきたいですよね。
山口:「レース見に行くよ!」という方はいらっしゃいましたか?
内村:いました!ちょうどイベントの後の斡旋が小倉だったんです。なので「次、小倉でレース走ります」と言ったら見に行くよと言っていただけました。同じ福岡なので気軽に来ていただきたいですね。
山口:そうですよね。続いて近況のお話も伺います。別府でのガールズケイリンフェスティバル(サマーナイトフェスティバル)はいかがでしたか?
内村:展開も脚も、全く戦えていなかったです。ただその場にいただけでした。気持ちの面でもかなり落ちてしまって、最近まで「どうせ私なんて負けるんだからビッグレースには出たくない」とまで思ってしまっていました。でも師匠や他の選手に相談をすると「大きいレースで走ることによってたくさんのことを吸収して自分の成長に繋げ、更に大きいレースで走ればもっと強くなるよ」とアドバイスをいただきました。
今も競輪祭の選考期間なんですが、私は落車の怪我で休んでいた期間があるのでまだ出走本数が足りず、出られるかわからない状態にいるんです。「出られるか出られないかわからないんなら出たくないです」と師匠に言ったときに「それは違う」とハッキリ言われました。
今はしっかりと気持ちを切り替えて、出られるように頑張っています。
山口:他の選手から感じるものも多かったですか?
内村:はい。いつも近くにいる碧衣さんもですし、優勝された(千葉106期・石井)貴子さんも、普通の開催でも凄いと感じるのにビッグレースではそれ以上の力を出しています。なので、まずはビッグレースでまともに戦えるようになりたいですね。
山口:普通開催のレースでの具体的な違いは感じましたか?
内村:ピッチが速いですね。普段のレースだと打鐘から飛び出していく選手はほとんどおらず、残り1周あたりから仕掛けがはじまります。それが、全員が打鐘からどんどん仕掛けていました。私は7人の中では弱い方なので、注意しなければならない選手がたくさんいたことで、おいていかれてしまうレースが多かったです。
普段のレースでは強い選手はだいたい1人、もしくは2人なので冷静にその人の動きを見て対処できますが、それが全くできませんでした。今振り返ると、もっと落ち着いてもっと選んで決めて走れれば良かったなと反省しています。
山口:3日間の中で吸収できる部分はありましたか?
内村:展開はガールズケイリンフェスティバルの時は失敗してしまいましたが、今は分析も出来ているので反省して、次回に活かせると良いなと思います。
山口:以前インタビューさせていただいた時は優勝もまだという状態でしたが、今は優勝もされてビッグレースにも出場されています。現状はいかがでしょう?
内村:去年まではマーク選手としてやっていたんですが、今は、多少は自力も出せるようになってきているので、その部分では成長しているかなと思います。マークで2着3着は多くてもそれだけでは成長はしません。その時も練習では自力の練習はしていたんですが、今はレースで自力を出せるようにならないといけないと思い実践しています。
先行して粘れず失敗してしまう時もあるんですが、良い時は逃げ切れています。失敗してしまっても、何もしないよりは良いのかなという考えに変わりました。
山口:近況の目標は何でしょうか?
内村:競輪祭の選考期間ですが、私は出走本数が足りていないので何とも言えないんです。出たいですが、走れるレース数は決まっていますし点数を上げてもこればかりはどうしようもありません。出られたら決勝を目指して頑張りたいですね。
その他の大きな目標としては、来年のガールズケイリンフェスティバルで決勝に乗ることですね。前回の別府が本当に悔しかったんです。地元地区での開催でしたし、師匠もかなり付きっ切りで練習を見てくれて仕上げていったのに大きい着を取ってしまいました。その悔しさがあるので、またフェスティバルに出場し決勝を目指したいです。でも出場するには優勝を何度かしないといけないので、優勝を目指して頑張りたいです。
山口:次走の川崎はGIIIの4日制ですね。
内村:そうなんです。私はまだ走ったことがないんですが、碧衣さんが四日市4日制を走った時に「めっちゃ長いよ」と仰っていたので今から不安です。予選に関してはチャンスも大きいのでしっかりと決勝を目指して頑張りたいです。
山口:SNSを拝見していつも児玉選手と練習している様子がありますが、姉弟子はいかがですか?
内村:良いところは、間近で見られるところですね。オンとオフの切り替えが本当にはっきりしています。碧衣さんはゲームがお好きで休憩中にされているんですが、いざ練習になるとバシッと変わるのは凄いなと思います。また一緒にもがくときも、トップの選手に1周駆けてもらって、それをマークする機会は他ではなかなかないと思うのでありがたいですね。踏むタイミングなどもわかるし、とても勉強になります。
悪い部分というか、マイナス面は自分と比べてしまって凹んでしまう事ですね。私が強くなれば良いことなんですが、たまに「まだまだなんだな」とか「これでも勝てないのか」と自信が無くなってしまうことがあります。自分ではタイムが出たと思った時も、次に碧衣さんと対戦すると差せてなかったり。私も徐々には成長していると思うんですが、碧衣さんとの差がまだまだありすぎるので、そこに少しでも近づけるように頑張りたいです。
山口:頑張ってください!それでは最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
内村:いつも応援ありがとうございます。自力自在にもっとうまく走れるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
4月に長崎から東京へ移籍し、その後初優勝を飾った高橋朋恵選手(東京108期)。6月15日に行われた協賛試合『プロ野球セ・パ交流戦 福岡ソフトバンクホークスvs横浜DeNAベイスターズ』でのイベントに参加した感想と、近況や今後の意気込みをお伺いしました。
山口:まずはイベントについてお伺いします。高橋選手は以前にもこのイベント参加されていましたよね?
高橋:そうですね。小林優香選手(福岡106期)が始球式をした時にも参加させてもらいました。その時が、オッズパークさんがガールズケイリンに協賛してもらって初めてのイベントだったんですが、その時も今回も野球を見に来ているお客さんがとても温かかったのを覚えています。
山口:ガールズケイリンのホームページで様子を拝見しましたが、グラウンドにも行かれたんですね。
高橋:そうなんですよ。以前参加させてもらった時よりもイベントもたくさんあって、貴重な体験をさせていただきました。プロ野球選手の方もかなり気にかけていただいて、向こうから声を掛けてもらいました。テレビで見ていた選手もいらっしゃったので、とても嬉しかったです!
山口:野球はお好きなんですか?
高橋:そんなに詳しくはないんですが、最近キャッチボールをたまにするんです。
山口:PRブースもあったんですよね?
高橋:はい、ブースでパンフレットなどを配ってPRしました。野球を見に来ている方ですが、たくさんの方が立ち止まって話を聞いてくれました。
山口:PRしているのがプロのガールズケイリン選手と知った時のお客様の反応はいかがでした?
高橋:知らない方もまだまだたくさんいらっしゃったので「女子の競輪もあるんだね」という方がほとんどでしたね。私以外にも始球式をした児玉碧衣選手(福岡108期)もいたので「あんな可愛い子が選手なんだね」と盛り上がって、児玉選手のところにはサインをもらうために長い列ができていました!
山口:かなりPRができたんですね。
高橋:はい!たくさんの方が試合を見に来られていたので、良いPRになったと思います。福岡ヤフオク!ドームだったので、私も長崎出身ですから「同じ九州やけん、応援するよ!」と言ってくれる方もいて、交流もたくさんできて楽しかったです。
女性の方も「競輪選手なんですね、太もも触って良いですか?」と言う方も多くいらっしゃって、実際に触ってもらったりしました。小さな女の子も「競輪は全然知らないけどサインください」と来てくれ、その時に「ガールズケイリン見に来てね。将来選手を目指すのもどう?」という話もできました。
ガールズケイリンの選手も7人いたので、何やっているんだろうとお客さんも集まってくれ、盛り上がって良かったです。
山口:他にはどんなイベントがあったんですか?
高橋:チアの方たちと一緒に、トークイベントもありました。児玉選手がインタビュアーさんとやり取りをして、私たちも一緒に壇上にあがったんですが、そこでもPRしたくさんの方に知ってもらえたと思います。
山口:近況のお話もお伺いします。4月から東京に移籍されましたが、移籍しようと決意するきっかけはあったんですか?
高橋:今まで長崎はもちろんですが、東京をはじめ久留米や小倉、玉野、静岡といろんな所へ練習に行かせてもらっていました。その中で、東京で練習をした後のレースでは、顕著に結果が良かったんです。なので、レース間が空く時は東京で練習させていただき、長崎に帰ってきてレースへ行くという生活をしばらくしていたんですが、移動距離が遠いのでかなり大変でした。優勝もその時はまだしていなかったので、そろそろどちらかに決めて集中してやらないといけないのかなと。
実際、東京でも長くお世話になっていて、どなたかと一緒に練習するだけではなく、私一人でも競輪場へ行き練習させてもらえていたんです。なので、腰を据えて練習をさせてもらいたいと思って移籍を決意しました。
山口:移籍直後の4月小倉では初優勝を飾りました。
高橋:移籍をして急激に何かが変わった訳ではないですし、練習は元々させてもらっていたので特に変えた部分もなかったんですが、でも結果を出さないと移籍した意味がないと自分では思いますし、たぶん他の人もそう思うと思いました。
なので、小倉は結果を出さないといけないと緊張して臨んだレースでした。でもまさか本当に優勝できるとは想像していなかったです。ただそのタイミングで優勝できて、他の県の選手から「移籍して良かったね」と言ってもらえ、長崎の選手からも「良かったな!でも長崎にいた時に優勝しろよ(笑)。」と祝福してもらえました。自分でもそのタイミングで一つ結果が出たことはとても良かったと思います。
山口:初優勝はプレッシャーに打ち勝ったんですね。
高橋:そうですね。レースでの選手紹介の時にも「東京、高橋朋恵」と小倉のドームに響き渡った時に自分でもかなり緊張をしていましたが、結果を出そうと思って走って、実際に優勝できたのはすごく嬉しかったです。
山口:優勝をしたことで変わった部分はありますか?
高橋:自分の自意識過剰かもしれませんが、周りの選手の走り方が変わったような気がします。今まではノーマークだったのですんなり良い位置を取らせてもらえていたんですが、それができなくなりました。なので、近況は自力を使って位置を取りにいくようにしています。
山口:6月弥彦では捲りも出ていましたね。
高橋:そうですね。弥彦の開催は動くタイプの選手が少なくレースが難しかったんですが、思い切って掛けたら展開が向き、押し切れました。まさか1着1着で決勝に上がれるとは思わなかったんですが、でも決勝ではどっちつかずのレースになってしまいましたね。
山口:新たな課題は見えましたか?
高橋:自力がある程度ないと勝てないのかなと思います。今はガールズの人数も増えて脚力も上がっているので、差し脚だけでは勝てません。そういうメンバーとか展開の時には、腹をくくって動いていくために、自力の練習をしないといけないと感じました。
山口:現在の練習はどのような感じですか?
高橋:バンクを中心に練習をしています。東京はガールズの選手もたくさんいらっしゃるので、バンクにいる時は一緒にさせてもらっています。
長崎のガールズ選手がまだ私一人だった時は、モガキ練習は千切れながら男子の選手と一緒にさせてもらっていたんですが、東京ではガールズだけでも練習ができるくらいたくさんいるので、レースに近い練習もできるのが良いなと思います。皆さん私よりも強い選手ばかりですし。
よく小林莉子さん(東京102期)と一緒に練習させていただいているんですが、強いし良い目標です。いつかは倒してやりたい!と思えますし(笑)。モチベーションも保てますね。
山口:今の目標は何ですか?
高橋:初優勝が、本命、対抗の選手以外のノーマークの時でした。先ほども言いましたが、すんなり好位置を回らせてもらって差して優勝だったので、一度優勝をした今の方がすんなり勝ちにくくはなっていると思います。「優勝はマグレじゃなかった」と思ってもらえるようにもう一度優勝したいです。
山口:では、最後にオッズパーク会員のファンの皆様へメッセージお願いします。
高橋:いつも応援ありがとうございます。まだ成績に波があるのですが、安定して連に絡んでいけるように、また優勝できるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
先日岸和田で行われた『第70回高松宮記念杯競輪』を優勝し、全日本選抜競輪に引き続き今年GI2勝目を飾った中川誠一郎選手(熊本85期)。
高松宮記念杯競輪の振り返りと今後へのお話を伺いました。
山口:高松宮記念杯競輪、優勝おめでとうございます!
中川:ありがとうございます。
山口:初日は西の特別選抜予選でした。脇本雄太選手(福井94期)ラインの3番手でしたね。
中川:単騎でやってもワッキーのラインについても、多分自分の位置はそこまで変わらないと思ったんです。ワッキーの最近のレースは、引いてカマしていくか捲り。もし僕が単騎で走った場合は、僕が7番手ワッキーが8番手からの仕掛けだと思いました。それならワッキーのラインについた方が、彼は絶対仕掛けてくれるので最初からそこへいきました。
太田くん(竜馬選手・徳島109期)も強いですけど、それよりもワッキーのラインの方が、勝ち上がりとしては良いのかなと。彼はナショナルチームのレースでロシア帰りで疲れていると言っていましたけど、それを加味しても3番手の方が良いかなと思いました。
山口:ご自身にもチャンスがあると思ったんですね。
中川:はい。特選から白虎賞へ勝ち上がる権利が4着までだったのでそれも頭にありました。そう考えるとチャンスがあると思ったんです。
山口:少しでも有利に進めていきたいですもんね。
中川:そうですね。ただ今回の勝ち上がりに関しては、特選の4着までと一次予選の1着も白虎賞だったので、特選の強いメンバーで4着上がりというのは本当に特選が有利だったのかなと疑問ではありました(苦笑)でも4日間トータルで考えると、少しでも有利なレースを走った方が勝ち上がりのプレッシャーから解放されるというか、メンタル面で楽にレースが走れますよね。
山口:脇本選手とは長年一緒にナショナルチームでも練習を共にしてきたからこその信頼というのもありましたか?
中川:それはありますね。彼の番手は誰しも魅了のある位置だと思うので、僕も回れる機会があればもちろん回りたいです。絶対に仕掛けてくれるので。
山口:4日間の中でどのあたりがポイントだったんですか?
中川:僕は、初日からだんだん調子があがっていくのが理想なんですけど、今回は初日4着から3着、2着、1着(優勝)とまさに良い感じでした。その中では準決勝はかなり良い調子でレースが出来ましたと思います。
山口:ご自身が前で動いていくレースでしたね。初日2日目と後ろを回っていましたが、不安はなかったですか?
中川:常に前でも戦えるように準備はしているので問題はなかったですね。どこかでは前で動くだろうなと思っていましたし。僕は番組に対してのこだわりは全くなく、与えられた番組で頑張ろうというだけです。なので誰かがいれば任せるし、いなければ自分でやる。
感触も良い感じでしたから、同県の貴久(松岡貴久選手・熊本90期)と話して僕が前でやろうという形になりましたね。
山口:決勝の並びもどうなるか注目されていましたが、ご本人はどのような感じでしたか?
中川:言葉で言うと「ワッキーの後ろが空いていれば」という表現にはなってしまいます。僕は九州、彼は近畿と地区が違うので、番手を回るチャンスは滅多にありません。しかも近畿地区のGIですからね、そんなチャンスがくるなんて思ってもいませんでした。そういう意味では決勝でジカで番手を回れるなんてラッキーだったと思います。
山口:展開はどのようになると予想していましたか?
中川:先行は清水くん(清水裕友選手・山口105期)かなと思っていました。ワッキーはカマしぎみで最後は主導権を取ってくれるかなと。スタートして初手の並びの段階でそうなるなと思いましたね。
少し意外だったのは、ワッキーが1番車だったので好きな位置を取るかなと思いましたがそこはこだわらなかったですね。でも最終的にワッキーが引いたことでカマす展開にしかならないかなと思いました。あとは僕のところに飛びつかれるかどうかかなと。
山口:2車で出きって小原太樹選手(神奈川95期)も追走の形でしたね。ゴール前は内、外、両方からの追い込みがありました。
中川:小原くんは道中からいるのは確認していたので最後は内にくることは想定していました。新田(祐大選手・福島90期)も来ているのはわかっていたので彼を見て、自分も追い込んだんですけど、想像以上に新田のスピードが良かったです。あんなに迫られるとは思っていなかったので、さすがだなと思いました。後方だから届かなかったけど、それより前だったらあの位置からの仕掛けでも届くんだなと、走りながらも感心してしまいましたね。
だから外に少し振らないと新田に飲み込まれてしまうと思って、内から小原くんが来てたのはわかってたんですけど、外の対応の方が先かなと思って牽制しながら、その後に内を締めての追い込みでした。その判断は間違ってなかったと思います。
山口:脇本選手の先行はいかがでしたか?
中川:ワッキーはやっぱりロシア帰りで多少疲れていたんだと思います。ダービーくらいのデキなら、僕が差せるか差せないかの勝負だったと思うんですが、状態としては落ちていたのでその分僕に展開が向きました。
山口:今年は全日本選抜競輪に続いてGI2勝目ですね!
中川:正直に言うと想像もしていませんでした。もちろん優勝はしたい気持ちはいつもありますが、決勝はオッズも割れていて誰が優勝するかわからない部分もありましたからね。
山口:KEIRINグランプリ2019は全日本選抜競輪の優勝で内定はしていらっしゃいましたが、この優勝で更にパワーアップして後半戦にすすめますか?
中川:うーん......それは思わないですね。2月に優勝した後に成績がふるわない時期があったので、この後のレースは気を引き締めて臨まないといけないなと思います。
全日本選抜の後、意気込んで臨んだダービーでうまくいかなかったですし、5月も低迷していました。今、ちょうどそのダービーへむけて追い込んでいた部分が、うまく疲れだけが抜けて出て来ているような気がします。調子としては昇り調子ではありますけど、まさか優勝できるとは思わなかったです。この後どう年末へ向けて調子を上げていくかが課題ですね。
山口:次走は全日本選抜競輪を優勝した別府でのサマーナイトフェスティバルですね。以前のインタビューでは別府は苦手だったというお話でした。
中川:そうなんです。全日本選抜で初めて良い結果を出せました。別府に関しては競輪人生で初めてくらいの良い成績でした(笑)今はそこへ向けて練習をしていますが、良くない時期の底は抜けたかなと思います。少しずつ状態も上がっていますし、まずまず戦えるとは思います
山口:3日制のGIIですがいかがですか?
中川:番組と展開次第だと思います。それこそワッキーみたいに絶対的な力があれば別ですが、僕はそういうのに左右されやすいので。誰かの番手につくのなら話は別ですけどね。
山口:今の段階では、年末への意識はありますか?
中川:今の段階ではしていませんし、多分これからも意識はしないと思います。
山口:普段通りに、ですね。
中川:最初にKEIRINグランプリに出たとき(2016年)は、ずっと目標にしていた舞台だったので何もわからなかったんですが、一度経験させてもらったからこそ、「ものすごく特別なレース」という訳ではない、良い意味でリラックス出来るような気がします。
山口:それでは最後にサマーナイトフェスティバルへ向けて、オッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
中川:地元九州地区の別府での開催です。そこへ向けてしっかり状態を上げて臨みたいと思います。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
今年に入ってから出走したほとんどのレースで決勝に乗り、先日の松戸・日本選手権競輪では初のGI決勝へ。南関東を代表する自力選手である渡邉雄太選手(静岡105期)。GI決勝の振り返りと、この後のビッグレース高松宮記念杯競輪へ向けての意気込みをお伺いしました。
山口:松戸でのGI決勝、ご自身で振り返ってみていかがでしたか?
渡邉:何と言うか、決勝はたまたまだと思います。
山口:初日が特選だったというのも有利でしたね。
渡邉:そうですね。結果は9着でしたが、負けても二次予選というのは気持ちの部分では「先行しても良いかな」と思っていました。もちろん3着以内でゴールデンレーサー賞に進めたら良かったですけどね。
山口:二次予選、道中は外の太田竜馬選手(徳島109期)と位置取り争いもありましたね。
渡邉:インコースだったら大丈夫かなと思っていました。太田にかぶされていたんですが、踏んでいたらちょうど前の村上義弘選手(京都73期)も前に踏みあげていったのでラッキーと、自分もついていきました。
山口:インで詰まってしまっても不安はないですか?
渡邉:外での併走は嫌ですが、自分がインで外が自力の選手だったら対応は出来ると思います。自力で外の方が併走はきついですし、追い込み選手相手だと併走で適わない部分もありますが自力選手だと大丈夫ですね。
山口:準決勝を走る時は、決勝へという意識はありましたか?
渡邉:準決勝は自分の思っていた展開とは全く違いました。単騎の古性優作さん(大阪100期)が前を切った時に誰もついていかなかったのがまず想定外でした。
2番手に入った深谷知広さん(愛知94期)が先行しに行って自分は4番手にいたんですが、平原康多さん(埼玉87期)が仕掛けてきて僕の所まで来たら、それに合わせて捲ろうと思っていたんです。でも平原さんはまだ仕掛けていなかったから、BSから自分のタイミングで捲りにいきました。
山口:決勝を決めた時はいかがでしたか?
渡邉:準決勝、うしろには和田真久留さん(神奈川99期)がついてくれていたんですが、僕が捲る時に一気にいけずインコースからのあおりを真久留さんがうけちゃって申し訳なかったです。ただ、深谷さんの先行も凄かったので、自分もいっぱいでした。
山口:初めてのGIの決勝でしたね。脇本雄太選手(福井94期)とは日本選手権競輪では対戦はありませんでしたが、いかがでした?
渡邉:脇本さんは、今はナショナルチームの事やオリンピックの事もあると思うので、アクシデントなどを避けるために後方に構えてからの捲りだと思っていました。僕が先に切って清水裕友(山口105期)をいかせて4番手を取りたかったんですが、清水も同じ事を考えていたんだと思います(苦笑)なかなか仕掛けてくれず残り1周半になったので、この位置からなら先行した方が良いと思い踏み込みました。
山口:番手で地元の田中晴基選手(千葉90期)もブロックして渡邉選手を援護していました。
渡邉:晴基さんなら、先行しても捲りでもいつも一番いい形に持っていってくれるので安心していました。連携しやすかったです。それもあったので先行も考えていました。
山口:走り終えて、次へ繋がるものはありましたか?
渡邉:自分も調子が良かったのでGIで力を発揮できたことは良かったと思います。ただ前回の全プロ記念競輪(松山)初日にゴール後に落車してしまったのが少し不安材料ですが、今は体調を整えて臨めるようにしています(取材時は6月前半)
山口:次回のGI高松宮記念杯競輪も東日本特別選抜予選からのスタートですね。
渡邉:高松宮記念杯の特選スタートを狙えるくらいの所に去年いたので、その時はかなり意識をしていました。特選からというのは有利ですね。
山口:競争得点なども高いですし、今後のビッグレースなどにも繋がっていきますもんね。
渡邉:いつもビッグレースは初日をどう勝ち上がるかが課題でした。なので特選からスタートというのは気持ちの面でとても楽です。
今までは先行をしても勝ち上がれなかったりでしたが、そろそろ結果を出していきたいので、何でも出来るようにしたいと思って頑張っています。
山口:南関東の中での、今のご自身の立ち位置などはどのようにとらえていますか?
渡邉:根田空史さん(千葉94期)とか山中秀将さん(千葉95期)のようなスピードのあるタイプは一発狙っていく爆発力がありますが、自分はとにかくパワーがないんです。なので後方にならないように、いつも前々にいて勝負するというのは気をつけています。
山口:それで今、好成績をおさめていらっしゃいます。
渡邉:他の選手にはまだ僕の先行のイメージがあるんだと思います。だから今は成績も安定はしているかもしれません。でもそういう戦法でたたかうには先行もしないと他の戦法が読めてしまうと思うので、なんでも出来るように。出来れば基本的には先行で勝負したいですけどね。
山口:「自分が南関東を引っ張っていく!」という思いはありますか?
渡邉:そこまでの気合や自信はないんですが、でも南関東の強い選手の中にはいたいと思います。
山口:代表して名前が挙がるくらいに?
渡邉:......郡司浩平さん(神奈川99期)の次くらいで良いです(笑)
山口:そうですか(笑)郡司選手は戦法も渡邉選手と似ているイメージがあります。
渡邉:はい。意識もしていますし、南関東だったら郡司さんみたいな選手になりたいですね。自分で攻めていって勝てるようなレースが理想です。
山口:今の課題は何でしょうか?
渡邉:たくさんあります。スピードを付けるのもそうですし......。(かなり考えて)今は位置取りを強化していきたいです。絶対良い位置を取る、という事ではないですが、「渡邉雄太は位置取りも、ある程度は出来ますよ」と他の選手に思わせられたら良いですね(笑)
山口:そんなにすぐに引かないよ、と(笑)そうなると展開も動かしやすいんでしょうか?
渡邉:絶対に前々にいた方が有利ですからね。競技規則が一部改正になりレースもチェックをしていたんですが、自分が見た限りでは僕の戦法にはそこまで大きな影響はないのかなと思いました。
山口:渡邉選手の改正後一走目が高松宮記念杯競輪ですもんね。今のところは不安はないですか?
渡邉:そうですね。大丈夫だと思います。
山口:今後の目標は何ですか?
渡邉:現時点で、賞金ランキングが割と上位にいるので(6月前半で11位)、あと何回かGIも頑張ったらKEIRINグランプリが見えてくるのかなと思います。
山口:昨年、静岡でのGP開催でしたもんね。
渡邉:いや、その時は全然自分なんかが出られるとは思っていませんでした。ただ去年、同期の清水がポンと出ちゃったので、自分も頑張ったらいけるんじゃないかと思っちゃいました。
山口:清水選手の去年からの躍進は、刺激になっていますか?
渡邉:そうですね。自分がいま清水を追いかけている立場で、追われるよりは追っかける方が好きなので、清水が良い目標になっています。
山口:そうですか。今後もビッグレースでお二人の対戦が見られるのは楽しみです。
渡邉:走る方はあまり一緒には走りたくないですけどね(笑)
山口:強力な敵になりますもんね(笑)お客様は楽しみかと思います!では、最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
渡邉:高松宮記念杯競輪も決勝へ乗って、今年のKEIRINグランプリに出場できるように頑張ります!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
勢いのある若手選手がたくさんいる中四国の中で、ベテラン追い込み選手として今年GIでも決勝に進んでいる小倉竜二選手(徳島77期)。
ビッグレースの振り返りと、現状の中四国の雰囲気や練習環境、そしてGI高松宮記念杯競輪への意気込みをお伺いしました。
山口:今年は2月の全日本選抜競輪(別府)、そして先日の全プロ記念競輪(松山)で決勝(全プロはSPR賞)に進出していらっしゃいます。近況はどうですか?
小倉:全日本選抜に関しては、初日、2日目は太田竜馬くん(徳島109期)と連携でした。3番手だった松浦悠士くん(広島98期)に抜かれましたけど2着で優秀・スタールビー賞に勝ち上がれたし、優秀も同様2着でした。全プロ記念も2日間太田くんと一緒で、初日は抜けましたがSPR賞はマークで2着。完全に太田くんに勝たせてもらっている感じですね。
山口:全日本選抜の準決勝では中川誠一郎選手(熊本85期)のカマシ捲りにもぴったり追走でした。
小倉:以前はちょっと練習量も少なかったので、捲りやカマシには離れることが多々あったんですが、周りにスピードのある選手が多いので今は意識して練習をしています。練習メニューにもスピード練習を取り入れてやった結果だと思います。
山口:中四国の勢いは感じていらっしゃいますか?
小倉:そうですね。かなりあると思います。自分自身「再びトップへいくぞ」という気持ちはないんですが、GIを優勝する可能性としては太田くんが今かなり良い感じだし、それに刺激されて原田研太朗くん(徳島98期)も復調していると思います。自分としては彼らを見守っているような感覚です。
山口:練習は一緒にされるんですか?
小倉:はい、一緒にさせてもらっています。今の徳島の練習は刺激だらけですよ。さっきも言いましたが、スピードのある選手が多いので、対応出来るように練習もしています。
山口:四国だけではなく、中国地区も盛り上がっていますよね。
小倉:中国地区と連携する時は、松浦くんと清水裕友くん(山口105期)が上位にいるので連携することが多いですね。愛媛にも佐々木豪くん(109期)や松本貴治くん(111期)もいるので、自力選手がたくさんいて自分としては目標の選手がたくさんいて頼もしいです。
山口:近年までは先行選手が少なかったイメージです。その時と今とのレースへ臨む気持ちの変化はありますか?
小倉:昔は後方になった時に、どのようにして自分でコースを見つけて切り込んでいくか対策をしていたんですが、今は先行してくれる選手の番手を回る事が多くなりました。そこが昔とガラリと変わりましたね。なので、4コーナーで番手にいたら、しっかりと勝ち切る、ラインで決めるというのが今の対策です。
山口:小倉選手が番手だと先行選手も安心ですね。
小倉:そう思ってくれていると嬉しいですね。僕も仕事をして、前の子はその子の仕事をきっちりする。それだけですけどね。
山口:練習は変わりましたか?
小倉:練習量は昔より増えました。太田くんなど先行選手のスピードは凄いですし、先行すると当然長い距離を踏むので、追走する自分もしっかりとついていかなければいけない。昔はまくり選手の番手を回る事が多かったので、後方になっても自分でコースを見つけて何とか出来たんですが、今はしっかり前で駆けてくれるので自分も仕事(牽制など)をしなければいけない。その分脚力は必要と感じています。
山口:練習内容など、年齢を重ねていくと変化はあると思うのですが、ケアなどして負担がないようにされているんでしょうか?
小倉:逆に負担をかけています。あえて壊れる直前まで追い込んでいますね。調整を失敗するとぎっくり腰が出たりするんですが、そこまでしないと筋肉が成長するのが遅いですし、ホルモンが出ないので。きつめの方が体は大きくなりやすいですね。
山口:それはいつ頃からやっているんですか?
小倉:太田が出てきた頃くらいですね。以前のままだと追走は出来なかったと思ったので。
山口:先ほどのお話で、中四国勢みなさんで上がっていっているイメージがあります。
小倉:太田などが出てきてから、一気に駆け上がっていった感じでしたね。だんだん若手の人数も増えていって、自分も少し焦りを感じていたのかなと思いました。練習量が増えて、今はダッシュの出だしにも少し追走に余裕が出てきたのが成果です。前まではダッシュに追走するのでいっぱいになってしまっていて、最後の追い込みまで脚が残っていない状態でゴール前も抜けない事が多かったんですが、今は以前よりは余裕を持って追走できているのでゴール勝負出来るようにはなりました。
山口:この後、GI高松宮記念杯競輪がありますが、目標にする選手がたくさんいるとチャンスも増えますね。
小倉:ずっとチャンスです(笑)
山口:なるほど(笑)GIだからチャンス、という訳ではないんですね(笑)
小倉:そうですね。GIももちろんですが、その後には地元の小松島記念GIIIもありますし、別府でのサマーナイトフェスティバルもあります。気を引き締めていくだけです。
山口:岸和田のイメージはいかがですか?
小倉:結構成績は良いですし、走りやすいイメージがありますね。直前の5月にもFIを走っていますし、そういう面でも良かったですね。その時は決勝にはいけませんでしたが、感覚は掴めました。
山口:地元記念についてはいかがでしょうか?
小倉:毎年走っているので、そこまで気負いはないんですが、もちろん頑張りたい気持ちはあります。
山口:先日終えた取手記念は中四国が4人の決勝でした(小倉選手は3着)。振り返りをお願いします。
小倉:先頭の松浦くんが早めに仕掛けていったのにゴール前1着に突き抜けられないのは、ただ練習が足りないんだと思います。あれを抜くのはトレーニングしかないですね。新ルールのスピード感も後半にいくにつれて慣れてきました。それは次へ向けて良い材料です。(山口補足→何度も冗談で「決勝の松浦を抜けないんじゃ、オリンピックを目指すにはまだまだ足りない」と仰っていました。私の個人的な見解ですが、高松宮記念杯競輪での脇本選手などナショナルチームの選手への対策をしたいという事なのかなと思いました。)
山口:失礼かもしれませんが、小倉選手はいつも飄々としているイメージなんですが「絶対優勝したい!」など勝利へ貪欲な時はありますか?
小倉:ないですね。一走一走もちろん1着は取りたいですが、決勝になると、乗っただけで安心して緩んでしまうかもしれません。それがダメな所ですね。シリーズ通して勝ちたい、ではなく。まず今日の一走という感じで挑んでいます。
山口:若い時から変わってきた部分はありますか?
小倉:若い時より真面目になりました(笑)
山口:そうなんですか?(笑)体力的に万全ではない時もある中で、調整をしっかりするという意味もあるんでしょうか?
小倉:今の方が、若い時より万全に持っていっています。昔は体調が悪くても走れていましたが、今はそうではなくきっちりと調整しています。例えばお酒も、昔は毎日飲んでいましたが、今は練習やレースの時には飲んでないですから。それを止めただけでも体調面では大きく違いますね。
山口:感覚は研ぎ澄まされているんですね。
小倉:そうですね。敏感にはなっていると思います。
山口:小倉選手はお客様の車券への貢献度も高いです。オッズなどは見たりしますか?
小倉:見ますね。期待を裏切ってしまう事もあるんですが、人気になっているのを見ると気が引き締まりますよ。
山口:高松宮記念杯競輪は東西対抗ですが、その辺りはいかがですか?
小倉:西だけのトーナメントになるので、予選で中国地区と敵になる場面もあるので、組み合わせ次第では潰し合いになってしまう可能性もありますね。去年も一次予選で中国と四国は別線でしたし。そういうのがあるのでやりにくい部分もありつつ、いつも連携をしているので相手の出方もわかる。お客さんは面白いかもしれませんね。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
小倉:いま中四国勢は自力の若い選手がたくさんいるので、しっかり引っ張ってもらって僕を勝たせるようにして欲しいですね(笑)
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社