タカラキングダムが人気に応え二冠達成
9月22日(祝・日)には重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のタカラキングダムが優勝。逃げ粘るクリスタルゴーストを離れた2番手の一線から差し切って4歳シーズン三冠に王手をかけました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.キタノミネ(710) 74.2
2.タカラキングダム(750) 2.4
3.ホクセイタイヨウ(730) 37.3
4.サクラヤマト(710) 50.7
5.クリスタルゴースト(720) 2.8
6.マルホンリョウユウ(740) 5.1
7.ジェイライフ(720) 6.7
8.ジェイヒーロー(720) 119.0
9.アシュラダイマオー(710) 53.7
10.スーパーチヨコ(690) 14.5
4歳シーズンの二冠目。この世代は一冠目・柏林賞、3歳との混合重賞・はまなす賞ともに1着タカラキングダム、2着クリスタルゴーストという結果。今回もタカラキングダムがトップハンデながら単勝2.4倍の1番人気、クリスタルゴーストが2.8倍の2番人気で、人気を分け合いました。3歳二冠馬で柏林賞3着のマルホンリョウユウが5.1倍の3番人気。6月から自己条件4連勝のあと、はまなす賞では3着に入るなど充実のジェイライフが6.7倍の4番人気で続きました。
サクラヤマトが第1障害をわずかに先頭で越えますが、差なく越えたクリスタルゴーストが先頭に立つと、マルホンリョウユウ、ジェイライフ、アシュラダイマオーらが追走します。第9レースから降り出した小雨の影響もあり、先行馬は軽快に歩を進めます。中間点を過ぎて一旦はアシュラダイマオーが先頭に立ちましたが、クリスタルゴーストが交わして第2障害下に到達。ここまで46秒と比較的速いペースで流れました。
第2障害で最初に仕掛けたのはジェイヒーローでしたが、登坂途中で止まり、続いたクリスタルゴーストがすんなりとひと腰先頭でクリア。後続は苦戦し、アシュラダイマオー、マルホンリョウユウ、タカラキングダムがほぼ同時に障害を降ります。
後続に大きなリードをとったクリスタルゴーストですが、残り30メートルで一杯に。立て直してゴールに向かって歩みますが、一気に差を詰めてきたタカラキングダムが残り10メートルを切って並びかけると、ゴール前わずかに差し切って勝利。クリスタルゴーストはコンマ3秒差で、重賞では3戦連続2着。3着には障害6番手から追い上げた牝馬のスーパーチヨコが入りました。
タカラキングダムは最大60キロの重量差を克服しての勝利で、重賞は通算5勝目としました。三冠最終戦となる1月の天馬賞では、前年度のキングフェスタに続く史上6頭目の4歳シーズン三冠達成も大いに期待できそうです。
金田利貴騎手「厩舎の皆さまや、この馬に関わっている人たちに感謝したいです。乗るたびに凄いことばかりしてくれるので驚いています。(今回は)トップハンデだったので厳しいかという気持ちもありました。(道中は)非常に重たそうにしていて、ペースが速くて大変でした。(第2障害を)降りたときに先行馬がかなり前に見えたので届かないかもしれないと思いました。ただ、脚色が鈍ることなく頑張って歩いてくれました。(三冠という)チャンスに乗れることがなかなかないと思いますので、責任を感じながらレースを頑張っていきたいと思います」