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12/3ばんえいオークス回顧

充実ルイズが重賞初制覇

 12月3日(日)には重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のルイズが逃げ切って勝利。2度目の重賞挑戦での初タイトルで、見事3歳女王の座に就きました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.リバティクイーン(670) 51.7
 2.ルイズ(670) 2.6
 3.ココロホマレ(670) 53.7
 4.タカラヴェルベーヌ(670) 25.9
 5.ミュウ(670) 23.1
 6.バンユウジョオー(670) 55.4
 7.ゴールドクイーン(670) 39.3
 8.アバシリモミジ(670) 11.4
 9.ベニサクラ(670) 10.9
 10.スーパーチヨコ(670) 1.8

 3歳牝馬女王を決める争いで、単勝1番人気に支持されたのは、昨季黒ユリ賞を制したスーパーチヨコ。10月の秋桜賞では、のちの3歳二冠馬マルホンリョウユウに僅差2着と好走しており、同世代の牝馬相手ならと単勝1.8倍の支持を集めました。ルイズは黒ユリ賞では4着に敗れましたが、今季は出走馬最多の5勝と充実。今季に入ってから馬体重も1000キロの大台を超え、単勝2.6倍の2番人気に。この2頭に人気が集中し、以下は黒ユリ賞2着のベニサクラ、前走で今季3勝目を挙げたアバシリモミジ、黒ユリ賞3着のミュウと続きました。

 第1障害を越えて先行したルイズが3、4馬身ほど抜け出し、2番手以下はアバシリモミジ、リバティクイーン、ミュウらがほぼ横一線という形でレースが進みます。ルイズは道中行きたがる様子を見せ、手綱を取る鈴木恵介騎手が我慢させて刻むシーンもありましたが、前半70秒というペースで第2障害を直行、ひと腰でクリアします。ベニサクラ、スーパーチヨコが離れた2、3番手で障害を通過し、さらに離れてタカラヴェルベーヌ、ミュウと続きます。
 懸命に逃げ込みを図るルイズに、ベニサクラ、スーパーチヨコの8枠2頭が競り合いながら追い上げてきます。ゴール前では3頭の接戦となりましたが、ルイズがスーパーチヨコをわずかに振り切って重賞初制覇。3着にはベニサクラが入り、上位人気3頭の決着となりました。

 勝ったルイズは、黒ユリ賞以来2度目の重賞挑戦で世代女王の座に。今季は15戦して3着以内13回と安定感抜群。管理する槻舘重人調教師は21年8月のばんえい大賞典をイオンで制して以来、久々の重賞勝利となりました。ばんえいダービーを含め牡馬相手の重賞でも好勝負を期待したいところです。
 また、手綱を取った鈴木恵介騎手はばんえい大賞典、ばんえい菊花賞をマルホンリョウユウで制しており、今季の3歳重賞をここまで3戦全勝としています。

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鈴木恵介騎手「いつも道中折り合いをつけるのが難しい馬ですが、荷物が荷物なので上手く折り合いがつけばなんとかなるかなと思っていました。なるべく馬とケンカしないように、止まっている状態を長く保てていたので良かったと思います。いつも障害の下も(止まらず)行ってしまう馬なので、それを想定して手前で多めに止めて、馬が行く気ならそれに任せて行こうと思いました。いつもよりは途中まで歩いていてくれましたが、ゴール前で外の馬が追い込んできたのが見えたときには、厳しいかなと思いましたが、よく粘ってくれました。ゴール前は勝ったか負けたかわからなかったので、レース後に勝っていたのをテレビで見てホッとしました」

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