6月6日(月)のメインにはライラック賞(4歳オープン)が組まれています。7月3日に行われる4歳シーズン一冠目・柏林賞へとつながる一戦。5月の同条件・すずらん賞には登録がなかった世代ナンバーワン・オーシャンウイナーも出走予定馬に名を連ねていますが、もし同馬が回避の場合、ハンデ差は(牝馬を含め)最大30キロと、一転して混戦模様となります。
【第4回開催4日目】
6月4日(土)のメイン第10レースには、水無月特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。
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賞金不足で6日のライラック賞(4歳オープン)へ出走できなかった2頭に、前開催のとかち皐月賞(3歳オープン)4着クリスタルコルドなど若馬も参戦。メンバー的には、つつじ特別(B2級-1組)組が5頭と多くなっています。
◎キンリンゴウは、昨季2月末から今季初戦まで4連勝をマークしました。続く4歳オープン・すずらん賞3着、つつじ特別7着と連敗中ですが、障害はともにひと腰で越えており、端の10コースに入った影響があったかもしれません。現在4歳の通算収得賞金順で13番手だけに、中枠に入ったここを勝って、重賞・柏林賞出走へつなげたいところです。
16戦続けてキリンゴウの手綱を取っていた西謙一騎手は今回、こちらもお手馬である○クリスタルコルドに騎乗。2歳だった昨季は、重賞4戦が3~5着でしたが上位とさほど着差がないレースも多く、格付は下でも世代上位の力があります。今回は牝馬がおらず、3歳牡馬20キロ減が生きる条件。実質B2昇級戦でも勝ち負けを期待。
▲グンソクは、つつじ特別では3着まで追い上げました。B2昇級初戦で、馬場水分0.4%と重めの馬場ということもあってか7番人気でしたが、結果を出しています。今回はレース前日に降雨がありそうで、この馬にとっておあつらえ向きの馬場となりそうです。
つつじ特別を制した△ブラックテーオーも、前走が昇級初戦でした。前走と同様にためて行って、展開が向けば再度末脚が弾けるかもしれません。
【第4回開催5日目】
6月5日(日)のメイン第10レースには、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。
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昨季のリーディングサイヤー(3歳以上)上位5産駒から通算収得賞金順に2頭ずつ選抜しての争い。2013年の第1回から9回連続で出走していた大種牡馬ウンカイの産駒がついに不在。また、カネサブラック、インフィニティー、ニシキダイジン、カネサテンリュウも死亡しており、ここ数年で勢力図は大きく変わりそうです。
昨季のベスト5種牡馬のうち唯一、存命なのがナリタボブサップで、シンエイボブ、メムロボブサップ姉弟を送り込んできました。注目は弟◎メムロボブサップ。叩き良化のイメージがあり、昨季は3戦目で初勝利を挙げ、このレースは障害でふた腰かかったぶん届かず2着でした。しかし、今季は初戦でいきなり逃げ切り勝ちを収めると、ばんえい十勝オッズパーク杯は2着とはいえ障害ひと腰と、順調なシーズン序盤を過ごしています。この状態なら前開催のさつき特別(オープン)をスキップしたのもうなづけるところ。ライバルのアオノブラックや、昨季の優勝馬で春が得意なウンカイタイショウらが不在。通常の特別戦であれば、5キロ課される賞金ハンデもないのは有利。負けられない一戦といえます。
メンバー中、過去のレースで馬券絡みがあるのは、メムロボブサップ以外では、20年1着、19年3着のメジロゴーリキ、18年3着ゴールデンフウジンでともに父はニシキダイジン。
○メジロゴーリキが勝った20年のレースは、当時の最強馬オレノココロが回避し非常に相手は楽。しかし、あまり実績がなかった軽い重量のレースで勝ったことは評価できます。今季も初戦から3、7、5着ですが、強敵はメムロボブサップだけといってもいい組み合わせは恵まれています。
父カネサテンリュウの2頭が続きます。▲キョウエイリュウは、試練の5歳シーズンとはいえ、さつき特別では障害3番手から脚を伸ばし2着に健闘しています。前走(馬場水分1.8%)のようにスピードを生かせる条件なら差はないはず。
△キタノユウジロウは、昨季のこのレースでは今回の出走馬では、2着メムロボブサップ、4着シンエイボブに次ぐ5着でした。ばんえい記念を競走除外となり、約3カ月ぶりの実戦となったさつき特別を使われての上積みに期待です。
【第4回開催6日目】
6月6日(月)のメイン第11レースには、ライラック賞(4歳オープン・20:15発走予定)が行われます。
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昨季、ばんえいダービー、ポプラ賞の重賞2勝オーシャンウイナーがトップハンデ680キロで、牝馬を含め最大50キロ差がつきます。
注目は同じく昨季重賞2勝の◎サクラヒメ。昨年11月から4戦連続で世代限定戦を使われ、ばんえい菊花賞、ばんえいオークスを勝利しています。ただ1月が最終出走だったため、シーズン終盤の時計がかかる馬場を経験しておらず。今季初戦は基準タイム超過で失格とはいえ、重馬場に加え初の古馬A級も堪えたのでしょう。すずらん賞(4歳オープン)が行われた開催には、古馬牝馬重賞・カーネーションカップを使われ5着、そして前走のエメラルド特別(オープンとの混合)で抜け出しを決め今季初勝利を飾っています。実績馬が復活となれば狙わずにはいられません。
○オーシャンウイナーは、4歳・5歳混合だった3月のポプラ賞では早め先頭から押し切って最大60キロのハンデ差を克服しています。柏林賞では今回(50キロ)よりもハンデ差はつかないため、ここを勝てれば4歳シーズン一冠目獲得が濃厚といえます。
上記2頭を除く8頭中6頭が、すずらん賞で対戦しておりアバシリサクラが勝利。しかし、当時は紅一点でハンデに恵まれていました。2着▲リアンドノールに注目します。障害では騎手が持っていかれるように直行での仕掛けとなり、それでもゴールまで止まらずに歩きました。折り合いつがつけばチャンスが広がります。
△タカナミは、今季初戦8着、すずらん賞6着、前走2着と成績が右肩上がり。障害のデキが上向いており、ばんえいダービー3着の実力を考えても侮れません。